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2011年4月16日 (土)

「江~姫たちの戦国~」 第13回 ふぃ~ん、ぎゃぽ!

 ↑まともにタイトルをつけるのもおっくうになるほどの 「姫たちの戦国」 なのですが(笑)、なんか記事を書きたくなってくる不思議な魅力があります(魅力なのか?…笑)。

 ただし今回は、感心した場面はなし。

 12歳にして最初の政略結婚へと駆り出される江(上野樹里チャン)、逡巡の末に秀吉からのその話を受諾するのですが、その理由が浅い。
 構造的には、戦を避けるためとか織田家を守るためとか、そうした表面上のことを配しておいて、それよりも深い理由があった、と語り部はいったんそこで話を終わって見る側をじらす作戦に入るのですが、江が結婚を受諾したのには、実は茶々(宮沢りえサン)を秀吉の魔の手から守ろうとする真意があったのだ!なんと健気なことか、さあ泣け!というワケだったのです(のっけから容赦なくネタバレしますが)。

 この展開、いったん話を打ち切ってじらされた割には想定内の話であり、ちっとも意外性がない。
 ここ数回ドラマに大きな妙味を加えていた宗易(石坂浩二サン)からも大したアプローチがなく、物語に深みが生まれてこない。
 おね(大竹しのぶサン)が、江が佐治家に嫁いでいたあと、「実は…」 と茶々に江の真意を話すことも、そうでもしなきゃ話があまりにも浅いまんまだからそうするしかないわけで。
 だからその真意を知った茶々が涙を流すのも、かなりわざとらしくなってくる。
 結局 「自分はいいことをしたんだ、ふぃ~ん」 と鼻の穴を大きくしたまま輿入れしてしまう江の得意げな表情だけが、ドラマの浅さをなぞっていくだけなのです。

 だから 「江も12歳程度だから、この程度の浅い理由で輿入れしちゃってもいいのかな」、なんて気になってくる。 実際そうだったんでしょうけどね。
 けど理由づけを浅くしてしまうことで、ドラマがやっぱり、締まらなくなってくるのです。

 大竹しのぶサンも、なんか見ていてどのようにこのドラマでのおねを演じたらいいのか、ちょっと戸惑っている感じがします。

 でもこれって見ていて面白い(変なドラマの楽しみ方だ…笑)。

 あれほどの実力じゅうぶんの大女優が、役柄を戸惑いながら演じている。
 そんな場面に、少なくとも私は出くわしたことがないのです。
 秀吉の耳元で大声を張り上げたり、秀吉に正義のパンチをぶちかましたり(!)、部分的には結構過激なクセして、逆にトータルではやたらと暗い女性、というおね像を、大竹サンは作ろうとしている。
 実に分裂的であります。
 この大竹サンの、「江」 におけるおね像の解釈の仕方が、見ていてとても興味深いのです。

 秀吉に関しては、もうすでにこんなもんなんだろうという感じでただ笑って見ていりゃ済む話なのですが、その秀吉のスーパーエキセントリックシアターぶりに、大竹おねは分裂的な性格で対抗しようとしている。
 すっごく変な見かたですけどね。

 そしてますます混乱するのは、江が嫁いできた佐治家の一成(平岳大サン)。
 こないだチラッと出てきた江の後々の夫となる子が子役だったのに、なんなんだ(笑)。
 もう年齢設定が、メチャクチャをかなり通り過ぎてます(笑)。
 ワンダーランドだなあ…(笑)。
 実際の年齢がどうだとか、そんなことはもうこの際どうでもいいんですよ。
 何でいきなり家忠を子役で出してくるか、っていう話なんですよ。
 混乱しすぎて、頭がクラクラします。

 そんなクラクラ状態の中、嫁いできた江が侍女から見せられたのは、男女のまぐわい大公開図(笑)。
 江は 「ぎゃぽ!」 と口から泡を吹いて直立不動のままその場に倒れ込んでいきます…って、ちょっと私の文章に演出が入っておりますが(笑)、おそらく脚本家のかたのイメージは、そんな少女マンガのそれ、そのままだったんだと強く感じます(笑)。

 …面白いなあ、このドラマ(嗜虐的…笑)。

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テレビ」カテゴリの記事

コメント

残念です。私が見た時は選挙の開票速報でして、そのまま再放送も見ずでした。これからは、大竹さんを見ればいいのですね。でも贅沢なドラマですよ。岸谷さんを無駄遣いしているし、大竹さんも戸惑わせてるなんて。そういったところを楽しめる心の広さをこれから持ちたいです。レビューありがとうございました。

ささ様
コメント、ありがとうございます。

この回視聴者を泣かすのであれば、嫁ぐまでに三姉妹の心にしみるエピソードなんかを挿入すべきでした。 それをやらずにコントに時間を割いているから、江の覚悟がとても軽くて、なんかあっという間に嫁いでいっちゃった、という感じだったんですよ。
まあ佐治との結婚生活もあっという間に終わるみたいですし、別に作り手にとってはどうでもよかったんでしょうね。

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  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

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    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

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    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

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    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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