« 「松任谷由実のオールナイトニッポンTV4」 マツコサンとユーミンの相性? | トップページ | 「江~姫たちの戦国~」 第13回 ふぃ~ん、ぎゃぽ! »

2011年4月16日 (土)

「犬を飼うということ~スカイと我が家の180日~」 第1回 要らない人間、要らない犬

 関ジャニ∞・NEWSの錦戸亮クン、KAT-TUNの田口淳之介クンが出演するテレ朝深夜ドラマ、「犬を飼うということ」。 要するに一部で揶揄される、ジャニタレドラマ、ということになるんでしょうか。

 私は何度もこのブログで書いているように、ジャニーズタレントに関して批判的な立場をとっておりません。 その演技力に疑問符がつくことはありますけどね。 でもアイドルというものは演技力云々の前に、ティーンエイジャーに夢を与える存在でなければならない、と考えるのです。 ジャニーズ事務所の存在意義というものは、実はそこにあると思っています。 若い女の子は、夢を持たなければならないのです。 ジャニーズの男の子たちはそんな女の子、女性たちに対してひとつの理想形を提示し続ける存在だ、と考えるのです。

 このドラマにしても、内容から言ってゴールデンの時間帯にぶつけてくるのは、ちょっと質的にキツイ気がする。 でも夜11時台ということで肩肘張らずに見ていられるし、だからこそ内容が良ければ、思わぬ拾い物をした気になる。
 このドラマはその点で、「思わぬ拾い物」 であります。

 ほめる前に問題点を挙げちゃいますけど(笑)、まずこのドラマ、捨てられている犬をある 「中流以下」 の家族の一員である女の子が拾うのですが、その拾われた犬。
 ポメラニアンなんですよ。
 まずそこにリアリティがない。
 こんなかわいい犬が捨てられるとか放っとかれるとか、ちょっとありえない気がします。

 そしてその女の子が犬の殺処理施設に運ばれたその犬を助け出そうとするくだりで、出てきた職員らしき男性、杉本哲太サンらの対応の仕方がおかしい。
 事務的な処理とかいう前に、不確定要素で動きすぎてる、と言いますか。
 杉本哲太サンは女の子に向かって、犬を捨てるということがいかなることであるのかをかなり厳しい調子でぶちまけるのですが、その前にその犬が自分が飼っていた犬だと言い張る女の子に事実確認をするのが筋でしょう。

 しかしそれでも。

 杉本哲太サンの怒りはとても正論で、新鮮味はないかもしれませんが、実際その通りなんだから文句のつけようがない。
 犬を捨てようとする人間は、全員このシーンを見るべきだとも思いました。
 炭酸ガスで殺されて、そのまま焼却される。
 ポツンと焼却炉の前に置かれた焼香台。
 ドッグフードがお供えしてある。
 彼の言う通り、犬にだって感情があるんです。
 うれしい、かなしい、腹が立つ、さびしがる。
 そんな犬を捨てる権利なんか、誰にだってない。

 私がこのドラマを見ていて感心したのは、ここでの杉本哲太サンのセリフが、そのまま女の子の父親である錦戸亮クンの仕事、リストラ勧告と内容がダブってくる点でした。

 「ならここにいる犬全部引き取れるか面倒見るか?

 この子だけ助かればいいのか?」

 錦戸亮クンは泉谷しげるサンのリストラをやめられないか、と上司(吹越満サン)に直訴し、こう言われます。

 「なに言ってんの? 本人の同意も取ったんでしょ?

 じゃお前、この人たち全員面倒見るか。

 それとも、この人だけ助かればいいんですか?」

 こういうダブルミーニング、ドラマ好きの琴線を刺激します(笑)。
 ここで殺処分のための焼却炉を 「ドリームボックス」 と名付けていることも明かされるのですが、それは女の子の家で長年の間ハワイ旅行のために貯めている貯金箱の名前と偶然一致する。 ちょっと貯めてはそれ以上に持ち出すためにちっとも貯まっていかないその貯金箱。 それはきちっとマジメにハワイ旅行に行くことを考えていない親たちの 「どうでもよさ」 から発生しているのですが、この焼却炉も、犬たちの命なんか 「どうでもいい」 と考えている人たちによって成立している。
 深いですね。

 そしてこのドラマでもうひとり、とても印象的な役をこなしている人がいます。

 お初です。

 いやそうじゃなくって(笑)水川あさみサンです。
 大河ドラマ 「江」 のお初役でかなりケチがついている彼女ですが、ここでの役どころはふたりの子供を持つ 「年相応」 な役柄。 犬を拾って来る女の子、そしてその少し上のお兄ちゃんの母親です。

 ダンナが錦戸亮クンで奥さんが水川あさみサン、と言いますとかなり理想的なカップルのように思われますが、この家庭は結構経済的に火の車。 錦戸亮クンはリストラ勧告員としてストレスに耐えかね出社拒否気味、長男は頭が悪いクセにナマイキ(笑)、長女はなんか何考えてるのか分かんない気味で、彼女はひとり家事から子育てからパートからこなして少々気分的に荒れ気味。

 電気代の督促状(東電にもムカツク今日この頃…笑)も来るなかで彼女は、同窓会の葉書にも欠席の返事。 会費の4000円を払うこと以外に、美容院代衣装代、というものが余計にかかることがネックとなっている。 「女ってメンドクセ」 と指摘するお兄ちゃんは実に的確なのですが(笑)、ぎりぎりの生活を強いられている女性の心理状態を、水川サンはあまりしつこくなく、そして危なっかしく、演じているのです。
 だから彼女がいつ切れてしまうのか、見ている側はハラハラしてくる。

 彼女は学校をさぼって犬を連れてきた長女と、会社をさぼって長女と合流し、長女をかばうダンナに向かって、ついにキレてしまいます。
 ダンナはそんな彼女に対して、いろいろお金のことで君に苦労をかけてて悪いと思っている、会費の4000円のことだって…と、とても思いやりのある言葉を言ってくれるのですが。

 「…アンタ、…なんーにも分かってない!」

 彼女は夫の思いやりの言葉に一瞬、言葉を失って怒りの矛先も見失うのですが、彼女がイライラしているのは、そんな夫の、「場違いな優しさ」、なのです。
 彼女は夫が優しすぎて自分をリードしてくれないことに、いらついている。
 彼女はそのとき、自分へねぎらってくれたことに対して、ある部分ではとてもうれしいのです。
 だから彼女は、怒りながらも泣きそうになっている。

 このときの水川サンの演技。

 初とは大違い、と言いますか…(笑)。

 そしてそんな、ちょっと頼りないダンナを、錦戸亮クンはやはり、きちんと演じているように私には感じられます。
 もうひとりのジャニーズ、田口淳之介クンは、水川あさみサンの同窓会を取り仕切っている、いわゆる 「勝ち組」 の男。 どうやら水川サンに学生時代、恋をしていたようです。

 …田口淳之介クン、こんな顔してたんだ~。

 いや、「KAT-TUNスタイル」 で田中聖(こうき)クンとラジオに出てるのを月-木で聞いているのですが、どんな顔しているのか、ちっとも知らなかったんですよ(笑)。
 田中クンは田中クンで、最近被災地に単身プライベートで支援に行ったとか、とても感心することをしているのに、ラジオでもちっともそのことをしゃべらないし、人間出来てるなコイツ、という感じなのですが、田口クンはラジオではちょっととっぽい感じの田中クンと比べると、なんとなく優男、という感じだなあ、と思っていたんですよ。
 テレビで初めて見た(…)田口クンはイメージ通りで、ちょっと笑えました(失礼…)。 「アポなしテレフォン」 で 「田口と田中どっちが好き?」 というファンへの質問でも圧倒的に田中クンに軍配が上がるのですが、やっぱり女の子って、不良っぽい男の子にあこがれるのかな~、なんて。 私は田口クンの優しい気味の感じも好きですけどね。 何の話をしとるんだ(笑)。

 ともかく女性が男性に持つ願望である 「不良っぽさ」、それを水川あさみサンも、錦戸亮クンに求めている、と思うんですよ(半ばゴーインな理論展開…笑)。
 だから彼女は、夫にあたりさわりのない優しさよりも、力強く引っ張ってほしい、と感じている。

 そしてこのドラマの語り部は、このポメラニアンを連れてきた女の子(久家心チャン)。
 どことなく、さとう珠緒サンを子供にした、っていう感じの女の子です。
 そして 「スカイツリー」 と名付けられたポメラニアン、このコもキャワイイ、です(ポメラニアンが捨てられるはずはない、という冒頭に書いた引っかかりはありますが)(ポメラニアンって、結構鳴き声がうるさいって言いますけどね)。

 まあ最初に書いたように、肩肘張らずに、見ていくつもりです。

|

« 「松任谷由実のオールナイトニッポンTV4」 マツコサンとユーミンの相性? | トップページ | 「江~姫たちの戦国~」 第13回 ふぃ~ん、ぎゃぽ! »

テレビ」カテゴリの記事

コメント

犬のことは横に置いておいて、
この夫婦の頑張りに頭が下がりました。
音楽やりたかったけどサラリーマンでリストラ言い渡し係だったり
看護士になりたかったけどパート主婦でママ友とのやりとりにもストレスを抱えてる。
家庭を持つ、継続していくって大変なことですね…。

ワタシの周囲には圧倒的にやりたいことをやってる人が多いので(食べていけてるかどうかは話が別)
なんだかすごく申し訳ない思いになりました。

しかしながら
初対面の小学生女子に向かって
杉本哲太のあの怒り方は普通じゃないですよねw

投稿: マイティ | 2011年4月17日 (日) 00時26分

マイティ様
コメント、ありがとうございます。

このドラマでは、音楽を志してまだフリーターの武田航平クン(オイオイオですね…ってご存知ないかな…笑)を配することで、夢に向かっている人夢をあきらめた人の対比を狙っているのが面白かったです。 両者とも、それぞれの苦悩を抱えている、というところが。

まあママ友とその娘のイヤミったらしさはあけすけでわざとらしかったですが、水川あさみサンは水を得た魚、のようでした。

杉本サンは、おそらく誰も捨て犬を引き取りに来ないから、ストレスがたまってたんでしょうね(笑)。

投稿: リウ | 2011年4月17日 (日) 10時11分

这是啥?

投稿: 一零八零 | 2011年4月17日 (日) 16時12分

一零八零様
コメントいただき、ありがとうございます。 あなたの質問は、「これは捨て犬なの?」 ということでしょうか? 確かにどこかから逃げてきただけなんでしょうね。 これほどの高級な犬がほとんど誰からも無視され、あげくに殺処分されそうになるということの不自然さを、この記事では書いたつもりですが、ちょっと言葉足らずでした。 ご指摘感謝いたします。

投稿: リウ | 2011年4月17日 (日) 16時49分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521783/51404490

この記事へのトラックバック一覧です: 「犬を飼うということ~スカイと我が家の180日~」 第1回 要らない人間、要らない犬:

« 「松任谷由実のオールナイトニッポンTV4」 マツコサンとユーミンの相性? | トップページ | 「江~姫たちの戦国~」 第13回 ふぃ~ん、ぎゃぽ! »