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2011年4月24日 (日)

「新選組血風録」 第3回 ちょっと感想をリタイアします…と思ったけど撤回

 芹沢鴨(豊原功補サン)粛清を描いた、今回の 「新選組血風録」。

 芹沢のかこった女お梅(井上和香サン)との心情的な共感や、武士として己の居場所をどう荘厳するか、というテーマに重点が置かれ、相変わらず見応えがあったと言っていい気がします。

 ただ私の 「耳が遠い」 という身体的なハンデが作用しているのかもしれませんが、肝心な場面でセリフが聞き取れないことが、とても多かった。 4、5か所以上あった気がする。
 とても肝心なセリフなので録画したものを何回もリピートするのですが、やはり聞き取り不能。
 BGMの音も大き過ぎるんですけどね。

 したがって今回は、ちょっと感想をリタイアいたします。
 あしからずご了承ください。

(ここから追記です)

 …と思いましたが、撤回いたします。
 大変申し訳ございません。 行き当たりばったりで。

 第3回の 「血風録」 を見ていて、「新選組」 という集団の本質とはいったいどこにあったんだろうな、ということは感じました。

 芹沢が商人を脅したりして軍資金を調達するのには、その商人が長州に加担している、という理由がある。
 それはとても立派な大義名分であり、近藤(宅間孝行サン)もそのことに関しては不問に付しています。 ドラマでは隊の法度にそのことを絡め、「金策に走る者は切腹だが、その金策が隊のためになっているのならいい」 という理屈で問題をかわそうとしている。

 ただ芹沢のやったことは暴力団まがいの手口で、けっして品がいいとは言えません。
 そのことに対して隊を預かっている会津藩の松平容保(林泰文サン)が難色を示し芹沢粛清をそれとなく暗示させたために、近藤らはそれを実行に移すのですが、芹沢側の新見(細見大輔サン)に関するよからぬ情報をリークして座敷で切腹させたり、芹沢を酔っぱらわせて数人で(最後は土方、永井大サンとのさしの勝負でしたが)急襲、という手段を取っている。
 この方法もあまり品があるとは言えない。

 結果、隊の局長は近藤ひとりとなるわけですが、「新選組」 という名の披露の際に近藤は、隊員たちに向かって芹沢一派粛清を自分たちがやったことにせず、いもしない誰かに責任転嫁させている。

 こうした、主人公たちをいたずらに善人に仕立て上げずにきちんと描写していく姿勢には、とても感服します。
 このことで、見ている側も考えることが、より深くなっていくからです。

 私の場合は、この経過を見ていて、新選組というのは単なる人斬り集団ではなく、ひとかどの志のもとに自分たちの後ろ暗い部分を正当化させていった、という点で歪んだヒーローなんだな、ということを感じました。
 おそらくそれって、「新選組!」 を見ていたときにも感じていたのですが、あのときは近藤が香取慎吾クンだったせいか、それともそのスタンスで1年間視聴者を引っ張っていくのは難しいと作り手が判断したのか、その暗部に関する描写にはとても作り手の逡巡が見えていた気がするのです。
 でもそうすることでかえって、「新選組!」 という物語は深くなっていたんですけどね。

 芹沢と近藤は、突き詰めて考えれば同じ穴のムジナ、だと思います。 ただ近藤の場合、もっと儒教的な規律を重んじただけ、まだ救いようがある。 人間として共感できる部分を、そこで形成させている。 芹沢は芹沢で、ただのならず者、不届き者でもない。 そのことを今回このドラマでは、「オレは一度死んだ人間だ」 というセリフとそれに付随するセリフ(ここが要するに、よく聞き取れなかったのです)によって、芹沢のくぐってきた暗黒の世界を描写し、ドラマをさらに見応えあるものとして完成させている気がするのです。

 以上、筆者の気まぐれによって追記いたしました。
 いい加減な人間なので、平にご容赦いただきたいと存じます。

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