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2011年4月19日 (火)

「JIN-仁-」(完結編) 第1回② いますべきこととの闘い!

 喜市が試作した新商品を試食してほしい、という策略で栄にドーナツを食べさせようとした南方たちでしたが、それとなく目をそらしてしまう恭太郎の様子を敏感に察し、一口食べただけでそれ以上食べることを拒絶する栄。
 この麻生祐未サンの演技は絶品でした。
 いままで食べたことのない味に酔いしれそうになりながら、武家の奥方の面目を保とうとする。 そして喜市に 「大変おいしゅうございました」 と岸朝子サン張りの気配りをすることも忘れない。
 なんてことないシーンでしたけど、細かくて深いんだよなあ、いちいち。
 置かれたままのドーナツのあま~い誘惑に、全身全霊でそれを拒絶する栄。 ある意味地獄であります。

 そして、自分の死んだ母親(戸田菜穂サン)のことを思い出して唇を噛む喜市に、南方がねぎらいの言葉をかけるのですが、喜市は健気に、「明日もあさっても、食べてくれるまで持っていく」 と決心するのです。

 その帰り道、南方をいきなり後ろから拳銃が狙います。
 「ホールドアップや、しぇんしぇい!」
 龍馬です。 久しぶりの再会を喜ぶ南方。

 海軍操練所時代の龍馬、ということは、龍馬は江戸を離れて京都に行っていた、ということになりますよね。 第1部のあと、南方と龍馬には惜別のシーンがあったのでしょう。 してみると、第1部の時代は龍馬にとって、千葉道場時代、ということになるんですかね。
 千葉道場時代は資料が少ないのか、作り手も龍馬を自由に動かすことが出来たんでしょうが、この完結編はそういうわけにはいかないようですね。 この時点で相当歴史的な出来事がこの完結編では絡んでくる、そんな気がしました。 じっさい南方に龍馬が語り出したのは、池田屋事件とその影響が、龍馬にもひたひたと関わり始めている事実。

 龍馬が南方に会いに来た本当の目的は、佐久間象山(市川正親サン)の命を救ってほしい、ということ。 打ち首になってさらされた佐久間象山は実はニセモノで、本物は瀕死の重傷を負って京都のある場所にかくまわれている。 南方しぇんしぇいでなければ助けられん、というわけです。
 ここで注目なのは、南方がこの、比較的有名な人物である佐久間象山の名前を、知らないことです。 南方が知っているのは、龍馬が暗殺されることくらい。
 つまり南方は、歴史を自分がどこまで改変してしまっていいのか、という基準を、持ち合わせていない、ということなのです。 だからこそ、しなくてもいいレベルの逡巡まで、無用にしてしまう。 これをやっちゃったら歴史が変わる、とか、自分のすることによって未来がどんどん改変されていくことの恐怖に、だからこそ南方は怯えている。

 ただ今回特に強調されていたように思うのは、「神の意志にそむくかどうかで、自分の行動もおのずと決定される」、という登場人物たちのセリフです。
 たとえば、南方が龍馬に 「あなたはこのさき暗殺される」 と告げようとした瞬間、また例の原因不明の頭痛が襲ってくる。 これは神が、南方にそうさせることを許していない、ということ、なのでしょうか?
 ということはですよ。
 歴史をつかさどる神は自ら、決定範囲外のことを南方に許していないことになる。
 つまり未来は、神の見えざる手(経済学的な意味じゃなくってですよ)によって既に決定されている。
 南方がこの先、そうせざるを得ない場面に遭遇するたび、それはあらかじめ神によって決定されている試練、なのかもしれないのです。

 それを踏まえて今回の龍馬の南方への佐久間象山治療の申し入れを考えると、佐久間象山は実際の歴史によればそのときすでに斬首させられていたみたいなのですが、実は生きのびている。 けれども結局は南方の治療もむなしく、蛤御門の変による大火によって死んでしまう。
 でも象山を生きのびさせることで、歴史の神は南方に、彼もまた未来をのぞいた人間であったことを教え、「自分の意のままに人々を救え!」 ということを教え、南方の今後の指針とさせていくのです。 それが神の意志。 そうすることで南方に、未来を打開していく力を与えている、とも考えられます。

 南方は龍馬からの申し入れに、影響力の強い人を助けることで、また歴史が変わってしまうのではないか、というおそれを、咲にこぼします。
 すると咲は、以前に南方から言われた言葉をそのまま、南方へと返すのです。

 「先生は、医者なのでございましょう?
 黙って見ているだけというのは、違うのではないでしょうか?」

 南方は腐りやすいペニシリンを、乾燥させて京都まで持っていくことを考えます。 ヤマサの職員も総出で(笑)携帯用ペニシリンの製造に着手。
 いっぽう咲は、ドーナツにあんをまぶすことを思いつき、小豆を煮てあんこの製造に着手(笑)。
 アンドーナツか…。
 私が幼稚園くらいの頃(1970年あたり)、なんかおやつはいつもアンドーナツだった気がする(笑)。 懐かしいです。
 あれは母親が脚気防止のために与えていたのか…(ウソ)。

 その食べたアンドーナツさえおそらく戻してしまったであろう(汚い話でスミマセン)蒸気船の激しい揺れに耐えながら、南方は龍馬と京都へ向かいます。
 そのとき南方は、治安の激しく悪い京都の情勢を聞きながら、龍馬が歴史の渦に巻き込まれ始めていることを悟ります。
 龍馬は、大いなる海のような大局的史観に立って、自らの思いを語り続けます。

 「まっこと、いまのこん国は、兄弟ゲンカばぁ~っかりしちゅう。

 海の向こうには、とんでもない敵がこじゃんとおるちゅうに、この国はどうなるがぜよ」

 これは去年の 「龍馬伝」 で、結構じかに触れてきた気のする龍馬の思いなのですが、ここでこうして改めて内野龍馬から同じ思いを語られると、それが一瞬で咀嚼できる自分に気付きます。
 それは、震災を経ていまだに物事の根本を見据えていない今の政府や、政争にばかり走ろうとする野党の 「100年先を見据えていない視点」 にイライラさせられているからかもしれません。 同じ穴のムジナでしょうが。 あらためて龍馬の、大局に立った視点が懐かしい。

 京都はそんなドロドロとしたまつりごとをめぐる動きがとても活発化している。
 ただしいまと違うのは、そんなドロドロのなかに、日本のためを思って志を掲げている若者たちが多数いた、ということです。
 そのうちのひとりが、久坂玄瑞(林泰文サン)。 この時点で、24歳くらい。 第1部でも、ペニシリンの時にちょっと出てきてました。 なんか忘れてんなあ(笑)。 いや、おぼろげながら覚えてますけど。 ペニシリンに対する誤解は、すっかり解けたようです。 龍馬に対して 「お前は間違えるな」 と意味深なセリフを残して、南方たちを自分たち長州藩が作った検問所?みたいな場所の通行を許可するのです。

 好戦派を諭している立場の久坂。 彼は心ならずも蛤御門へと向けて突っ走っていくことになります。 「お前は間違えるな」 は、そんな意味合いのものだったのでしょう。

 いっぽう瀕死の佐久間象山のもとへとやってきた南方ら一行。

 南方は象山が首からかけていたお守りのような小袋を見て愕然とします。 それは現代の医療用のガーゼ。 南方は佐久間に話を聞くために、治療に全力を注ぐのです。

 ついに始まってしまった戦闘。 龍馬は久坂のもとへと駆け抜けていきます。 いっぽう佐久間象山は心肺停止。
 久坂のもとに駆け付けた龍馬。 「逆賊の汚名を着せられたまんまで、おまんはそれでええのかえ!」 とつかみかかる龍馬に久坂は 「攘夷だのくそくらえだ!」 と本音をぶつけます。
 「ここで死んでどうするんですか! あなたにはやり残したことがないんですか!」
 いっぽう必死の形相で心肺マッサージを続ける南方。
 象山の意識が戻ります。

 「…わしを…呼び戻したのはお前か…」

 まるで蘇った死者のような市村サンの演技。 ぞっとした~(笑)。

 点滴の様子を見た象山。 すぐさま南方が何者であるか悟ります。 人払いをする象山。

 「攘夷など本気で信じとる奴がいたら、阿呆じゃ! 長州は阿呆の集まりじゃあ!」
 激高する久坂。 だったらなぜここまで突っ走ったんだ、と問う龍馬に、久坂は激白します。

 「わしはこの国をひとつにしたかっただけじゃ!
 日本は外敵に狙われておる。 外国に真に立ち向かうためには、まずこの国がひとつにならなければならぬ! でなければ太刀打ちなど出来ぬ。
 …だが、この国にはその考えはない!
 長州や、土佐は、別の国の人間だと思っている!
 それを乗り越え、ひとつにできるものが、尊王であり、攘夷であると思った…!
 ひとつでありえるきっかけであればよかったのだ!」

 龍馬を振り切り、切腹をしてしまう久坂。

 「坂本…お前は間違えるな…。
 この国の未来を…」

 「久坂ああーーっ!」

 逃げ惑う群衆。

 やはり震災を経験してしまったからでしょうか、久坂の言葉はいちいちこちらの胸を打ちました。 久坂の言った 「外敵」 を 「天災、人災」 と置き換えてもいいのではないでしょうか。 この蛤御門の変をきっかけとして京都が見舞われることになる大火、その光景が震災後の光景と重なり続けます。

 うう、これでやっと1時間、第1回目の半分であります。

 力尽きた…(笑)。

 このくだりを見ても分かるのですが、「JIN」 の完結編は、第1部と比べて格段に、歴史的な大事件が絡んでくることは必定のようであります。
 その点からいけば、第1部はまさしく、プロローグでしかなかったような気さえしてくる。
 南方が歴史的な出来事に立ち向かうための、準備期間だった気がしてくるのです。

 そう考えると、野風と未来(ミキ)のことなども含めて、内容がずいぶんてんこ盛りのような気がします。

 後半の感想文は、また明日以降とさせていただきます…。 気力がなくてスミマセン。

当ブログ 「JIN」 についてのほかの記事
第1部

第1回 荒唐無稽との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/jin---1-e9ae.html
第2回 建前との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/jin---2-f3b1.html
第3回 自分の病との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/10/jin---3-3290.html
第4回 女としての闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/---4-542b.html
第5回 梅毒との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---5-9dba.html
第6回 リアルとの闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---6-25d6.html
第7回 明日のための闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---7-87b0.html
第8回 自分の器との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/11/jin---8-e9a7.html
第9回 心意気どうしの闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---9-8cf0.html
第10回 ああもう、どうなっちゃうの?との闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---10-670a.html
第11回(最終回)続編あるかどうかとの闘い!http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---7290.html
番外 続編の可能性を、もう一度考えるhttp://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2009/12/jin---a138.html

完結編
第1回 いますべきこととの闘い!① http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2011/04/jin---1-577a.html

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コメント

こんばんは。お疲れ様です。

>おそらく大震災前から出来ていたと思われるプロット。
しかしこのドラマはまるでそれを見越していたかのように、「極限状況に置かれた人間がいかにすべきか」 を考え抜いていました。
 「いま自分がなすべきことをせよ」、と。

…私もまるっきり同じ事を考えながら、心の中で合掌しながら番組拝見しました。
何だか「仁」の世界と「今、私達が経験してる世界」がどうしても別物には思えず…
沢山の人々が虚しく次々と命を落として行くシーンは「仁」を観てるのか…「3.11大震災」を観てるのか分からなくなりホントに辛かったです。
2時間、私の精神はどこかへ行ってしまっているようでした。

…しかしリウさん、こんなにも精魂込めてレビュー頑張ると(仁スタッフの頑張りを彷彿とさせるほどです…笑)途中でバテマスよsweat01

昨夜拝見しましたが、サブタイトルに①とあるので多分④位までは行くのだろう(笑)と思ってますけどcatface
今日のレビュー②は私の思っていた所まででしたから(笑)

まあ…レビューに疲れたその時は「ペニシリン」でも「餡同名津」でも持って行って、咲ちゃんなみに「お戻り下さいsign01先生sweat02sign03」と号泣してみたいと思いますsweat01

(それでも元気でないときは、勿論点滴です。足の付け根の静脈のすぐ内側に、大量に送り込みます)(笑)

小日向@勝海舟ですかぁ・・・ひょうひょうとした感じで私は好きですよ。(①でリウさん書いいたので私も少し…)
江戸っ子の雰囲気余り分からないのですが、チャキチャキした江戸っ子を彷彿とさせます。
それに、内野@龍馬が困った時は、いつもさりげなく解決策のヒントをあげたりして締める所はちゃんと締めてる様に思いますgood

これは小日向さんだけに限ったことじゃないんですけど、「仁」の登場人物ってほんの短いシーンでも、スゴク印象に残る様におもいます。
どの人もどの人の存在も、まるで機織機の中の美しい糸です。

言葉や行動の動機に無理がなく、(ああ~、喜市ちゃんがあんなに栄様の事を心配していたのはこういう理由があったからか…etsbell)観終わった後、登場人物それぞれの気持ちがすごく納得できるのです。

原作者さんの作品・心に染み入る言葉を生み出す脚本家さん・スタッフさんたちによって、縦糸と横糸が美しく織られ、1枚の美しい錦が少しずつ完成していくのを日ごと飽かず眺めている様な気になりますhappy01

レビュー②のMVPは、私は『林秦文@久坂玄瑞』に堂々とあげたいですheart04heart04heart04
前作ではペニシリンの事で登場しましたが、何かうさんくさい印象しか残りませんでした(ファンの方ごめんなさい)sweat01

しかし、こんなにもアツい男だったなんてsign02内野@龍馬と同じ信念を持っていたんですね。
火の放たれた部屋の戸をぴしっと閉め、燃え盛る炎の中で切腹する間際の言葉と、内野@龍馬にふと見せた素直な顔…その表情のギャップにやられちゃいました(笑)happy02

彼の残した言葉が、内野@龍馬によってまた深まり
「死んでいった人間が、またもう一度生まれて来たい…と言う世の中を作るのが残された者の使命じゃないだろうか(うろ覚えでごめんなさい)」…の言葉になった様に想います。
いや~、伝・後藤様並の確変ぶりでビックリでしたfuji
(私は観られないけど、確か会津中将松平容守様役で「新撰組血風録」をされてた様な)

まだまだビックリしたといえば、市村@佐久間象山もですbomb
前作では、武田@洪庵が何週かに渡って仁先生の秘密へと迫っていったのですけど、さすが市村さん。
ものの数分で仁先生の秘密を理解し、いわんや仁先生の気持ちを
『行けっ。。己の気持ちのままに進めえええ~~~punchpunch
と後押ししてくださいましたね。いやあ、やっぱり舞台で演じられる事が多いせいか、一瞬で己の空間・雰囲気を作りだされましたね。

市村@象山の話聞いてたら、もはやタイムスリップなんて、私が気がつかないだけで世界中のアチコチで起きているのかもしれないなあ~~って、不思議な気持ちになりましたdash
それだけ、市村さんの演技が素晴らしかったって事ですね。
ホントに読み応えある「レビュー仁②」でしたheart04

少し残念だったのは、「ヤマサ」がCM提供してくれなかった事(やっぱり無理だったか)sweat01
エンケンさんの声が聞けなかった事

久しぶりにいっぱい書けて嬉しいけど、ちょっと疲れたsweat01
リウさんも無理しないで下さいね。
点滴なら…私、林@久坂さんにやって欲しいかも(笑)だって医者だと言ってたものheart04

勿論、リウさんは栄様ね(笑)
いや、もしかすると点滴してくれないかも・・・

『書きなさいsign01私がここで観ていますから』catface

葵様
コメント、ありがとうございます。 葵サンがこの文章を書くのにどれだけ頑張ったのかを考えると、一言一句おろそかに読むことができません(って書くと、またかえって気をつかわせてしまいそうで恐れ入りますが)。

でも、それを抜きにしても、とてもありがたいです~。 あんまり反応がないものだから、書いててむなしくて(ジョーダンです…笑…書きたくて書いているのですから)。

葵サンからの渾身のコメントをいただいて、よし!なんとか③で終わらせよう!(笑)…と思うのですが、生来ナマケモノでして(笑)、やっぱり30分レビューしたらまた明日…ということにもなりそうなんですが(笑)。

それだけ内容が濃いこともあるのですが、「JIN」 の世界をあとからゆっくりと咀嚼している日常が、楽しいっていう感覚もあります。 お楽しみはあとまで取っておく、と言いますか。
でも食事では好きなものを真っ先に食べるタイプですけどね(笑)。 どちらかと言うとスルメをいつまでもクチャクチャやって味を長く楽しむタイプなんです(爆)。

で、まあしんどいながらも楽しみながらマイペースで書いておりますので、いまのところバテてはおりませんです(笑)。

小日向海舟はこのドラマでの地味~な立ち位置をしっかりこなしておりますよね。 北大路海舟や武田海舟では、こと 「JIN」 においてはさすがにインパクトあり過ぎです(笑)。 西郷さんとの江戸城無血開城の絵ってありますよね。 小日向サンはその絵の勝に、とても顔が似ている気がします(写真では違う印象ですけどね)。 やっぱりひとりひとり、考えているんだなあ。 その西郷さん、レビュー③では出てくると思いますが(笑)、「坂の上の雲」 の広瀬中将を配するとは…。

久坂玄瑞、ハマっておりましたよね。 なんか 「龍馬伝」 での久坂って、あまりインパクトなかったんですが、この完結編で死の間際にようやく花開いた!という感じでした。 龍馬との会話はまさにフィクションですけど、久坂は実はこんなふうに考えていたのではないか?という語り部の力に、ただただ納得してしまうんですよ。 人物のひとりひとりをかなり深く探求しないと、こうしたセリフは書けるもんではない、と感じます。

しかしこの久坂を演じた林泰文サン、「新選組血風録」 で松平容保を演じていたとは、見ている私のほうが見ていない葵サンよりずっと鈍感でありました(笑)。 いや、私も生まれだけは福島県だけあって、会津藩の松平容保公のことはよく知っていて写真なんかもよく記憶しているので、「容保公はこんな顔じゃなくて、もっとマユゲつり上がってるんだよなぁ」 とか思いながら見ていたんですが、同じ林泰文サンだったとは…。
「新選組血風録」、いずれNHK総合テレビでも確実に放送すると思います。 面白いですよ~。

そうそう、市村象山には、度肝を抜かれました(笑)。 ③で書こうと思います…(笑)。

エンケンサン、出てたっけな?と思って調べましたら、ドラマの提供ナレーションをやってたんですくわっ!(かなりオドロキ)。 さすが葵サン、細部までちゃんと見ていらっしゃる…。 感服です…。

それにしてもホントに、こんな長い文章、いったい何時間かかったんですか? 葵サンのお体を考えると、とても心配になってしまいます。 くれぐれもお体をお大切に! 私もあまり長いレビューを書いてしまうとかえって葵サンにご負担になるのでは、と危惧しながらですが、ただ楽しんでいただくために、気長に書いております。 葵サンも気楽にお読みになっていただければ、幸いです。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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