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2011年4月11日 (月)

「松任谷由実のオールナイトニッポンTV4」 マツコサンとユーミンの相性?

 ニューアルバムが発売されるたびにやってるように思われる、「松任谷由実のオールナイトニッポンTV」。 先週はラジオでも同時多発的に(放送日は異なりますが)「松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD」 を単発でやってました。

 そのラジオのほうでも多数のゲストを迎えてトークを繰り広げてきたユーミンですが、テレビのゲストと比べれば若干地味。 仕事中で途切れ途切れでしか聞けなかった弱みはありますが、テレビのほうを見て、「この人は実はテレビ向きだよなあ」 と思うことしきりであります。

 ラジオでリスナーからメールを募集していたお題は 「あなたが自分を大人と思った瞬間」。 くしくも毎週この日に 「GOLD」 を担当しているゆずも、同じような新コーナーを作っているんですよ。
 なんかみんな、「自分は大人なのか?」 という強迫観念みたいなものを持っているんでしょうかね。
 かく言う私も、精神年齢は13くらいからずっと変わってませんね(幼すぎ…)。
 モラトリアムなんぞというカッコよさなどとっくに通り越して、ここまで来ると腐ったキンカンのようであります(笑)。

 ニューアルバムでは、そんなモラトリアムから脱却したかに見えるユーミンの落ち着きぶりなのですが、「オールナイトニッポンTV」 にゲスト出演したマツコ・デラックスサンは、まだその途上にいらっしゃるようです。

 その前に軽いジャブ(笑)。

 ユーミン、いきなり 「自分のおへそって見える?」 とストレートな質問(笑)。
 マツコサン 「…かろうじてまだ…でも~、あの状況にあるものをへそと言うのか果たして(笑)あたしはもうそういう状況のへそしか見たことがないから(笑)ほら、へそのごまみたいなこというでしょ?あたしごまに到達するまで結構…(笑)」
 ユーミン 「ま、そんな話はどうでもいいんだけどね」
 マツコサン 「…どうでもいいのっ?」(笑)

 そんなマツコサンにユーミンは 「子孫を残す気ないでしょ?」 とまたズケっとものを聞くのですが、意外にもマツコサンは。

 マツコサン 「う~んあのね、諦めていたというか、ハナから別に、もうこうだから、それはないものだと思ってたんだけど、…いま38なんだけど、やっぱりさあ、あたし女性じゃないから、年齢関係ないんだけど、ちょっと40近くになってくると、『このままでいいんだろうか?』 みたいな」

 そしてさらに、こんなことを言い出すのです。

 マツコサン 「でもー、あたしもしもうちょっと早くに生まれてて、自分がある程度の年齢になって、子供が欲しいなーと思った時に、もし友人として目の前にユーミンがいたら、『ちょっとあたしの子供産んでみる気なあい?』 みたいな」

 ユーミン 「私ねえ、マツコとかねぇ、ミッツとかねぇ、結婚してもいいと思ってるんだよ」

 マツコサン、絶句(笑)。

 マツコサン 「たぶんねえ、日本中のゲイにアンケート取ったらね、『結婚してもいいと思う女ランキング』 取ったらね、間違いなくトップに来ると思う」

 ユーミン 「ホント?うれしいなぁ!同胞、と無理やり巻き込んでもしょうがないけど、ジェンダーを超えた世界では、『結婚』 という概念じたいが違う、と思わない?」

 マツコサン 「これをね、ユーミンに言ったらすごい失礼かもしれないけど、ある程度の年齢にいった女性って、あたしもう、ゲイ、に近くなっていくと思うの」

 このやり取りは面白いなあ、と感じました。

 ユーミンは結構、昔のラジオ番組でも、リスナーの女性からの、恋愛の悩み相談をとても受けていた覚えがあるのですが、昔風の言葉で言うと 「姐御肌」。 ユーミンがここでちょっと触れた 「ジェンダーを超えた世界」 って、ユーミンを言い表わしているとても象徴的な言葉のように思えるのです。

 そこからふたりの話は、世田谷区にそんなジェンダーを超えたコロニーを作らない?(笑)みたいな話になっていって。

 そんなリアリティのない話をしていくふたり、ユーミンは鋭く 「マツコごっこしてるでしょ、今?」 と問いかけます。

 マツコサン 「うん…。 いやもちろんこれがもうリアリティなんだけども、全然取り繕ったりとかしてないんだけど、どっかで、自分の、女装とかいろんなデコレーションでつけたものが、本来なかった状態っていうのが、もはやもう、思い出せなくなっていて、かといってじゃあ今の状態が、ものすごい、ホントに素のままでやってるかって言ったら、目の前にユーミンがいるし」

 自分が世間一般に存在している常識から外れた状態にいるとき、「なにが本来の自分であるのか?」 ということを確固とするのは、とても大変なことなんじゃないか、と感じます。
 でも 「あたしはあたし」 と、そこは開き直るしかない。
 ユーミンもおそらく自分の倫理基準とか常識が世の中とちょっとずつずれていることを、感じていたと思うんですよ。 「結婚に対する概念が違う」、というユーミンの言葉に、それが窺えるのです。

 そんなアイデンティティを模索している間柄だからこそ、ふたりの相性はいいのではないか。

 そんなことを考えたり、したわけです。 

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テレビ」カテゴリの記事

コメント

今 動画で荒井由実さんの卒業写真を聞いています。
先ほどまで 守ってあげたい やさしさに包まれたら あの日に帰りたい ひこうき雲 春よこい
生まれた街 スウィート ドリーム 雪だより 入江の午後3時 ハローマイフレンド 中央フリーウェイ ルージュの伝言を聞いていました。ユーミン いいですね。最近の若い女の子 ユーミン知らないのかなぁ?癒し系かなぁ 未来に残したい曲ですね。
音楽同好会(名前検討中 ユーミンを語る会

村石太マン様
コメント、ありがとうございます。

花紀行 海を見ていた午後 瞳を閉じて 曇り空 旅立つ秋 翳りゆく部屋 ベルベット・イースター(大好き!) 12月の雨 …

あーなんか、ユーミンブランドからばかりですが(笑)、荒井由実時代のユーミンは、まさに神がかっています。

特に桜の散りゆく今の季節、「花紀行」 は絶対必聴でありますねえ…。 詞がいいんだ、これがまた。 語り合いたいですね、ユーミン!

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 上

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     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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