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2011年5月22日 (日)

「高校生レストラン」 第3回 失敗して成長しろ!

 「高校生がやるレストラン」 という話題性を地元のマスコミが採り上げないわけがなく、村木(松岡昌宏クン)もその対応に追われます。 なかなか堂に入った受け答えをしているのですが、必要以上にあがったりもせず、かといってオドオド感も適度に出ていて、「リアルでいいなあ」 と感じます。
 ただこれは、取材自体から受け答えの仕方から、すべて役場の伊藤英明サンの働きによるもの。 いずれにせよ生徒たちは自分たちがテレビや新聞に出ることで、ちょっと浮かれた感じになります。 まあ都会の高校生ならもっと醒めてるでしょうけど。
 でも神木隆之介クンなどは、かえって注目されることでプレッシャーを募らせていく。 川島海荷チャンは 「普段通りにやってればできる、始まる前から弱音を吐いてどうするの」 と励まします。 青春だなあ…。

 まあそこはそれ、かれらも毎日の部活でそれなりに自信を持っていたのでしょうが、いざ開店してみると、予期しない失敗の連続。
 開店に向かうまでの描写がちょっと冗漫で退屈だったのですが、いざ開店してみると、こちらもばっちりお目めが冴えました(笑)。

 いちばんの予定外は、1日限定200食と決めていたのに、それ以上の客が押し寄せたこと。
 まあマスコミであおり続けたから当然と言えば当然ですが。

 混雑が凄いので、まずホールでの接客係が対応に追われ仲間同士の動きを把握できない。 結果ぶつかってしまうことの連続。 それによって出来上がったものをダメにしてしまうケースも発生してきます。
 また予想外の注文の多さに間違いが続出。 客は 「まあ高校生だから」 と寛大なのですが、自分がミスることで余計にパニック状態になってしまう、というのは高校生に限らず社会の新人(年配含む)にも顕著な特徴でして(笑)。 「落ち着け、あわてるな」 というのは、なかなか分かっていても出来るもんじゃありません。

 あわてることで普段通りの動きができなくなる、というのも失敗のスパイラルパターンであります。
 この心理的効果は周囲に波及する、という悪しき側面を持っています。
 お釣りで使う小銭の束をぶっ散らばすのは序の口で、これが厨房サイドにも伝播していく。
 まわりの失敗に気を取られて料理をダメにしてしまうんですよ。

 注文が多いから迅速にやらなければならないという気持ちばかりが先立ってしまって、あっちもこっちも、という複雑な動きに自分が対処できなくなってくる。 実家を手伝っている神木隆之介クンでさえ天ぷらの揚げがうまく出来ない。
 結果ホールで出来上がったものをダメにしてしまうことと相乗効果で、食材が予定よりだいぶ早く底をついてしまうのです。
 狼狽する松岡クン。 緊迫するBGM。
 見応え出てきましたぁ~(笑)。

 結局多くのお客さんに帰ってもらうことになり、松岡クンをはじめ全員が店の外に出て、平謝り。
 高校生たちの落ち込みようはハンパではありません。

 店の前で松岡クンに感想を聞かれた吉崎先生(板谷由夏サン)は 「生徒たちが緊張しすぎて連携がうまくいってないようだった」 と話します。 「流れ、っていうことですか…」 と言う松岡クンに、板谷サンは 「あなたは一流の料理人かもしれませんが、生徒たちにとってはひとりの教師です」 とアドバイスするのです。

 松岡クンは経営・運営の構造から今回の問題をとらえていたと思うんですが、ここでの板谷サンのアドバイスは、まずレストランの構成員であるのは、社会にこぎ出そうとしている若者たちなんだ、ということを松岡クンに気付かせたんじゃないでしょうか。

 生徒たちは、直面した現実に自信を失っています。
 まだ始まったばかりだし、という大人たちの慰めは、単なる気休めとしか映りません。
 「よくやったよ」「しょうがない」 というのは、彼らが最も嫌う言い訳なのです。
 かえって絶望的にならなければ、ホントにやる気があるとは言えない。
 「しょうがない」「また明日があるさ」 などと軽く考えるのは、やる気のない人間によくあるパターンです。

 でも、最初のつまずきで絶望的になる、というのは、若いことの裏返し。 失敗を重ねていくことで、それに対応する術を、人というのは身につけていくものなのです。

 若さがそれに対決するには、まず若さによってしかない。

 笑おう、笑顔で元気よく対応しよう、それが松岡クンの出した結論でした。

 「悪いのはオレだ。

 『ひとりひとりに集中しろ』『200人のお客様全員満足させろ』…オレの言葉ひとつで、そういう言葉のひとつひとつが、きっとお前たちを緊張させたんだと思う。

 お前たちがいつも通りできるように、オレができなかった。

 オレが流れを作ってやれなかった」

 それに伊藤英明サンが反応します。

 「それやったら、オレも悪かった。
 客呼ぶことしか考えんと、みんなの流れを壊してしもうた。

 みんな、ホンマにゴメン!」

 ここで謝ってくれる大人がいる、リーダーがいてくれるということは組織にとって大事だなあ。
 伊藤サンは200食にこだわらず、数を減らして対応できるようにしたら、と提案するのですが、生徒たちはそれをよしとしません。

 「先生、それは嫌です」
 「うちも今日の失敗を取り戻したい」
 「200食やらして下さい!」
 「お願いします!」

 頼み込む生徒たち。 青春だなあ…(こればっかしやがな)。

 そんな生徒たちに、松岡クンは今日のお客様の反応はどうだったか尋ねるのです。
 その反応のなかで生まれる笑いを、松岡クンは見逃さない。

 「その笑顔なんじゃないかなあ?

 オレも今日やってみて分かった。

 みんなもっと楽しもう。

 お前たちが楽しまなきゃ、お食事しているお客様が楽しめるわけないと思うんだ」

 「そや、みんなが笑顔でおったら、たいがいの事はうまくいくよ!」 と伊藤サン。

 「この店の最高のもてなしは、

 …お前たちひとりひとりの、笑顔だと思うよ。

 …この店は、

 お前たちのレストランだ。

 今までどおりでいい。

 きっと出来る。

 1日200食、頑張ろう!」

 「ハイっ!」

 青春だなあ(ひつこい)…。

 翌日、彼らは初日以上の力を、失敗しながらもなんとか出し切ります。
 一日の作業が終わり、泣いてしまう海荷チャン。
 こんなヒヨッコでも、一生懸命やればできる。
 松岡クンは 「すごいなあ。 力を合わせれば、1+1も3になる。 オレは今日みんなからそれを教わったぞ」 と、厨房の掃除を始めるのです。
 明日の闘いはすでに始まっている。

 しかしそんな安心もつかの間、「食中毒が出た」 という電話がその晩に松岡クンのもとに入ってくる。
 どうなる次回(予告ではあんまり深刻ではなさそうでしたが…)。

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コメント

リウ様

何度も同じことを言ってしまうのですが、
それぞれの立場で一つのことをみると
その形は様々ですよね。

やはり、子どもたちにとって
子どもで扱われることは悲しいのだろうと思います。
「高校生」というレッテルは、大人が同情するために張るようなものですね。

そういう気持ちがなにげに漂っていて応援してしまいます。
高校生モノドラマって、タレント候補の役者さんばかり目立ってその為に脚本が書かれていたりしますが
大人目線の筋の中で子供目線がしっかり描かれていて
そのへんが魅力ですよね。

投稿: みり | 2011年5月22日 (日) 22時39分

みり様
コメント下さり、ありがとうございます。

「同情するより認めてくれ!」 ってどこかのドラマみたいですが(笑)、認められるということが、若者に限らずどんな人でも結構重要なファクターですよね。 一生懸命やってるのにウンでもスンでもない。 なんかこれじゃ、チャップリンみたいに自分は会社や組織の歯車のひとつみたいだ、なんて感じてしまうこともやる気低下につながります。

まあ、生徒役では神木クンと海荷チャンがいちばんおいしいセリフを言ってるな、とゆーのは感じますが…(笑)。

それにしてもこのドラマ、この先どうやって話が広がっていくんだろう?という気持ちで見ています。

投稿: リウ | 2011年5月23日 (月) 07時21分

食中毒じゃない気がします。
お年寄りが消化不良→老人向けのお腹に優しいメニュー開発→まごの店。
でしょでしょ?happy01

200食から譲らなかったのは素晴らしい心意気です。

フロアで働いていた美しい女生徒が
「わたし…、べっぴんさんなんでしょうか?」
と言ったのが衝撃でしたw

高校生だから、若いから、かわいいから
などでいろんなことを許されて
シメシメと思うコも世の中にはいるでしょうが
このコたちはプロとして認められたい。立派です。

投稿: マイティ | 2011年5月23日 (月) 10時56分

マイティ様
コメント下さり、ありがとうございます。

さすがに先読みしますねぇ~っhappy02。 なるほどなぁ~…。 自分は物語構築って苦手なのでただ作り手のされるがままに見ているおバカな視聴者なんですが…。

「自分がカワイイ、きれい」 だなんて夢にも思っていない清楚な女の子…。
男はこーゆーのに弱いのですcoldsweats01
「若いからちやほやされる」 と世間を甘く見てしまう女の子は、その先の人生もダメにしてしまう気がしますね、やっぱり。

自分は若い時は、自閉気味で暗かったせいか(笑)若いってやだなー、早く年が取りたい、などと思っていましたが、いざ年を取ってみると、若いって自分の思い通りにできる時期なんだよな~と、かえって羨ましくなってきます。
ホント、自分の思うことができなかった青春時代でした。

投稿: リウ | 2011年5月23日 (月) 15時49分

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