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2011年6月10日 (金)

AKB総選挙に思う

 まさかスポーツ紙の一面に、AKB総選挙の記事が来るとは夢にも思わなかったです。 しかも7ページ建てとかゆーのもあるし。

 彼女たちに対して云々はいたしませんが、AKB総選挙の投票方法を見ていると、日本における政治家の選挙に対する、個人的な忸怩たる思いととてもかぶるところがある。

 もちろん投票方法は全く違いますよ。

 彼女たちのCDを買うと投票用紙?がついてきてひとり何口でも投票できるから、金にあかせてCDを何枚も買えるファンはいくらでも投票できる。 政治家の選挙とは全く別です。

 でもだからこそ、「こんなのは本当の人気投票じゃない」、という釈然としない気持ちと、「民意が反映された選挙とは言い難い」 と実際の議員たちを見ていて感じる釈然としない気持ちというのが、一緒だ、というのです(人気投票、っつーわけでもないのかな?)。
 逆に考えると、この選挙を企てた秋元康氏の意図に、現在の政治に対する強烈な皮肉が含まれているような気さえする(スンゲー妄想かな?)。 まあこのような投票方法にすることで、秋元氏はまたまたガッポガッポと儲けているわけですが。

 日本の政治の選挙とかぶる、と私が考えるのは、投票する人たちが、とても限定されている、という点においてもです。
 国会議員から地方の議員に至るまで、日本の選挙において投票率というのは極めて低い。
 だいたい投票率が高かったと言って、だいたい60パーセント台だし(記憶違いが入っていたら誠に申し訳ないです)、ひどい時は30パーセント台。
 要するに日本のなかでも子供なんかは含まれない、有権者だけに限ってこの数字ですから、国民全体の総意からすると、もっと低くなる、ということになる。
 まあ確かに小学生が政治の選挙に参加するっていうのは常識はずれな考えですが、もしかすると小学生に政治的選挙に参加できる権限ができたら、政治家も滅多やたらなことができなくなる気がする(重ねて申し上げますが、これは常識はずれな話であります)。

 いずれにせよ、つまり、政治家って、国民の半分以上から支持を受けて議員になる、っていうことが極めてまれだ、ということです。

 今回AKB総選挙の期間中、彼女たちの露出度の高さは、頂点を極めた気がします。 雑誌(マンガ雑誌含む)には彼女たちのグラビアが連日のように何件も登場し、彼女たちを見ない日がなくなった。 日本中のあらゆるジャンルのマスコミが、この選挙に浮かれている。
 けれども彼女たちを本当に冷静に分析し、その人気の本質に迫る記事が、いったいいくらあったでしょうか。
 政治の選挙番組も同じ。
 つまらぬ側面ばかりを取り上げて人情話に仕立てたり、話題の人物ばかりを取り上げたり(あれって法律違反じゃないのかな?)。
 そんな 「はじめに演出意図ありき」 の選挙特番には、吐き気がする。
 国民にとって本当に重要なのは、その人物がどれだけ国民のために身銭を切って、犠牲になって行動できるのか、そしてそれが選挙当選後に至るまでしっかりとチェックされ報道され続けていくということではないのか。

 今回1位を奪還した前田敦子チャンは、「私を嫌いでもAKBのことを嫌いにならないで」 と発言したらしい。 彼女の本性なんか私は知りませんけど、いくら投票方法に不公平感が蔓延している選挙でも、なんとか選挙で上位に辿り着こうという、彼女たちの向上心のほうが、政治家なんかよりよっぽどましなような気がするのです。

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コメント

秋元さんのビジネスセンスは置いておいてw

彼女たち、選挙結果の発表で
呼吸困難になるほど緊張して追いつめられて
それでも美しいセリフを吐ける。
「今のアイドルは必死すぎていやだ。昭和のアイドルはのほほ〜んとしてたのに」と
言う人もいますが
あれだけ必死にがんばった経験は貴重ですよね。

オトナに媚び媚びで売り込むアイドルはヤですけどね。

投稿: マイティ | 2011年6月11日 (土) 14時07分

マイティ様
コメント下さり、ありがとうございます。

どんな問題あるシステムでも、一生懸命なのはいつも美しい、そう思いますね~、私も。

一生懸命だから他人を蹴落とそうとするし、一生懸命だから本音も建前も両方大切にするし。

ただまあ、個人個人、ひとりひとりの持っている、カリスマ性、とは違う、なんというのか、「時代を引っ張っていく先天的な牽引力」、みたいなものは、昭和のアイドルのほうが大きかったのかな~、と。

時代をさかのぼればさかのぼるほど、大衆のファナティックの度は強くなる、という側面も確かにあるのですが。

投稿: リウ | 2011年6月11日 (土) 15時09分

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