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2011年7月 8日 (金)

「それでも、生きてゆく」 第1回 かなり重たいドラマ…

 「Mother」 の坂元裕二サンの脚本ということで見ようと思ったこのドラマ。 初回を見る限り、かなり重たかったです。
 こうした暗くて重たいものというのは、かつてネアカネクラの区別が流行っていた時代には間違いなく見向きもされなかった類のものですが、う~んやはり現代の感覚から言っても、重苦しい。
 そしてこのドラマのテーマが、加害者の人権を問うものである側面から言っても、見る者は自らの倫理観を否応なしに考え直すことを強要されるわけで、そういう面倒なことが嫌いな視聴者には、あまり見向きもされない気がします。

 話の端緒としては、今から15年前(1996年)、ひとりの女の子が凧あげをしている最中に殺されてしまう、という事件がまず語られます。 これがすべての発端。
 そして現在(2011年)。
 釣り堀を営んでいる柄本明サンと、その息子瑛太クン。
 どうやら妻の大竹しのぶサンと柄本サンは別れたらしく、瑛太クンも頭はボサボサの冴えないひとり者である様子です。 チャーハンにソースをドボドボかける父親を嫌悪する瑛太クン。
 瑛太クンは殺された妹、亜季チャンのことを思い出すたびに、同じシーンが思い浮かびます。
 それは彼女が、「『フランダースの犬』 って、なんのためにあるの?」 と訊いてきたこと。
 ネロってなにもいいことがなくて死んでいく、ネロは生まれないほうがよかったんじゃないの?というわけです。

 う~ん、確かにそう言われればそうだ。

 しかしこのドラマのタイトルは、「それでも、生きてゆく」。

 なるほど、そこがテーマか(分かりやすい…笑)。

 この第1回後半で、瑛太クンは父の死を大竹しのぶサンに知らせに来た時に、「それでもオレは生きていくんだ」 というセリフを投げつけます。
 ここでの瑛太クンの心情は、たぶんに投げやりな気持ちが混じっている。
 このセリフはその意味で、ちっとも前向きな性格ではないのです。
 「それでも、生きてゆく」 のは、小さな幸せを味わうために、不幸のどん底でも生きていくことなんだと思うんですよ。 なにがあろうと負けない、ということが、「それでも、生きてゆく」 の前向きな言葉の意味かと思うのです。
 おそらくその前向きな意味を瑛太クンが悟っていく過程が、このドラマの主眼なのではないか。 そんな気がします。 

 さてソースをドボドボかけていた柄本明サンはいきなり倒れ、胃がんであることが発覚します。
 それをなぜ放っておいたのか問い詰める息子に、父親はこう答えます。

 「亜季に逢えるからな…」

 うっ、いきなり涙腺を刺激します、このセリフ。

 いっぽうその加害者側の家族は、誰かの密告によって引っ越し先を転々とさせられる憂き目に遭っています。 加害者の父親である時任三郎サンは、やはり密告によって職を転々としている。
 加害者の妹である満島ひかりチャンは(序盤ではその事実は伏せられています)は、その密告をしているのが被害者の家族だと考え、それをやめさせようと瑛太クンの釣り堀へとやってくるのです。

 …、とはいうものの、ここで説明した諸々のことは、物語後半にならないと、きちんと説明がされません。
 だから最初はなんで満島チャンが瑛太クンのところに行くのかが、分からない。
 察しのいい視聴者が(もしくは番宣やザ・テレビジョンを先に見てた人が…笑)その事情を分かるわけです。 「アハ!」 映像みたいで小癪な作りです(爆)。

 で、私も前知識だけはいちおうネットで読んでたので、な~んでか分かったのですが、ここでの瑛太クンと満島チャンのファースト・コンタクトの様子が、これがまたわざとらしさ全開で(笑)。
 まるで山田太一サンのドラマ(ずばり言ってしまえば 「ありふれた奇跡」 の仲間由紀恵サンと加瀬亮クンの出会いのシーン)の再現を見ている感じ(笑)。
 坂元サン、山田太一サンへのオマージュじゃないのかな?などと思ってしまいました。

 で、満島チャンはそのわざとらしいコンタクトのあいだに(満島チャンがカップ焼きそばの麺にいきなりソースをかけたとこは笑いました)(自分も生まれて初めてカップ焼きそばを食べたとき同じことした…笑)、柄本サンが病院を抜け出し、加害者の情報を得て、残り少ない自分の命を捨てて加害者に復讐しに行こうとするところを見るに至って、密告をしているのがこの父子ではないことを完全に悟ります。

 ここでの一連の描写の中で浮き彫りになっていくのは、妹が殺されたときにレンタルビデオ屋でエッチなビデオを借りていてヤラシイことを考えていた、という瑛太クンが、その心の傷のままに女性と付き合うことができなくなり、かなり内向的なアブナイ性格に陥っている(笑)ことでした。
 そんな彼も、父親が妹の写真をすべて焼いてしまったために、妹の顔さえ思い出せなくなっている。
 これはかなりつらいことだと想像されるのです。

 加害者に復讐するために包丁を持ったまま電車に乗ろうとして捕まった柄本サン、売り物件のままのかつての自宅に上がり込み、ここで娘の面影をあらためて追体験することで、常軌を逸した復讐心が、表面上穏やかだった仮面を突き破って爆発するところは、息をのむほどの演技でした。 圧巻。

 柄本サンは実は、娘の上げた凧が落下するところを目撃していたのです。
 なのに、あの日は暑かったので、その不安を捨て置いて、パチンコ屋に入ってしまった。
 瑛太クンがヤラシイことを考えていたのと同様、父親も心に大きな後悔の傷跡を、隠し続けていたのです。
 柄本サンは医療少年院の看護師さんから少年Aの情報を探り出し(看護師さんの義憤、という側面も思い至ります)、出所前に少年A(それを瑛太クンは同級生の三崎文哉であることを知っているのですが)が描いた犯行現場の絵を見たことで、奴は反省していない、という確信を抱くのです。

 「奴にとって、それは美しい思い出に過ぎないんだ…。

 (突然亜季のベッドを激しく叩き)なんで!!

 なんで亜季を殺した奴が生きているんだ!!

 亜季はもう帰ってこないんだ大人になれないんだ!!

 なのに!

 なんであいつはたった7年で出てくるんだ!!

 大人になれるんだ!!

 罪も償ってない!
 反省もしてない!

 前科もない、自由だ!!

 どっかの町で、平気な顔して、人にまぎれて暮らしてるんだ…!

 だけど…だけどあいつ、あいつまたやる、
 あいつ、また人を殺す…!」

 柄本サンは息も絶え絶えに、むき出しのままの殺意を息子にぶつけるのです。
 これは被害者家族が一様に抱く、かなり原初なむき出しの感情であるはずです。
 それを多かれ少なかれ、被害者家族は押さえながら生きていかねばならない。
 しかも加害者が少年であった場合、必要以上に彼らは法律によって守られます。
 加害者が成人のとき以上に、被害者家族の苦しみは、行きつく先がない、やり場がない、解消のしようがない。

 柄本サンは瑛太クンに、明日奴の保護司だった男の葬儀があるから、そこにお父さんを連れてってくれ、亜季の仇をとるから、でなきゃ死んでも死にきれないんだ!と激しく懇願し、そのまま人事不省に陥り、亡くなってしまいます。
 その柄本サンの怒りの場面まで見ていた満島チャンはもはやその場にいたたまれなくなり、柄本サンが人事不省に陥る直前で、その場から逃げだしてしまう。

 釣り堀に戻ってきた瑛太クン、父親が娘のために買っていた赤い靴を押し入れから見つけます。
 すると、次から次から出てくる靴の箱。
 女の子の靴から女性の靴。
 父親は、娘のために、死ぬまで靴を買い続けたのです。
 そして色褪せた、赤いランドセル。
 瑛太クンはそこから、おさげ髪の妹の自画像と、凧あげをしているその自分の絵を、2枚見つけます。
 その絵を見て、記憶から失いかけていた妹の顔を、まざまざと思い出すのです。
 呆然とする瑛太クン。
 ここ、泣けました。

 そして父親が 「今日は亜季の誕生日だから」 と買ってきておいた、妹のための半分潰れたケーキ。
 うう、ダメだ、また泣けてきた。
 瑛太クンはそれを見て、妹の誕生日祝いの光景を、さらに記憶の底から蘇らせる。
 瑛太クンは何を思ったのか、2階を駆けあがり、大きな模造紙を広げます。
 瑛太クンは、凧を作ろうとしているのです。
 あ~なんか、ここらへんは泣ける~。
 「妹にほとんど優しくすることがなかった」 と満島チャンに話していた瑛太クンでしたが、思い出すのは、自分が妹に優しくしてあげたときのことばかり。
 「優しい兄ではなかった」 というのは、実は彼が、やさしくしていた思い出を心の奥底に沈めてしまって、悲しみも一緒に沈めてしまったからだったのではないでしょうか。
 蘇ったその妹との思い出は、もうなんか、泣けて仕方がなかったです。
 そして妹の殺害現場にやってきた瑛太クン。
 それまで胸に秘めていたであろう悲しみ、怒りをすべて吐き出すかのように、声にならない思いを叫びながら全力で凧をあげるのです。

 あ~だめ。
 さすが 「Mother」 の脚本家さんだわ。

 そこに、妹の幻影が、現れるんですよ。

 「あー…。

 凧たかいね。

 お兄ちゃんすごい。

 凧たかいね…」

 「亜季…?

 …亜季…」

 その場に崩れ落ち、慟哭する瑛太クン。

 うう…なんとかしてくれ。

 そして死体が浮いていたという沼に入ってそこに浮かび(ここらへんが、ちょっと 「アブナイ」 感じなんですが…笑)、妹を思う兄。

 「亜季…冷たかったか…?

 痛かったか…?

 …待っていろよ…亜季…」

 ぼさぼさだった髪の毛を自らカットする瑛太クン(かなり上手…笑)。
 腹ごしらえに、チャーハンを作る瑛太クン。
 そこにソースが、ドボドボ投入されます。
 つまりそれは、父親の思いを息子が受け取った瞬間。
 復讐を、彼は心に決めたのです。

 その直前に、別れて暮らしている母親の大竹しのぶサンのもとを訪れた瑛太クン。
 大竹サン、自分の 「オールナイトニッポン」 をやってる同じ時間帯のドラマには出ないだろうと思ってたんですけど(笑)、それを裏切るかのようにここのドラマでも、娘の死ですっかり涙を使い果たしたドライな母親役になりきってます。
 彼女はかつての夫の死にも、べつだん驚くこともなく、冷たいそぶりを貫きます。
 そんな母親に、瑛太クンは先ほど述べたセリフを、怒りとともに吐き出すのですが、どうもこの母親、大竹しのぶサン、何食わぬ顔をして実は満島チャン家族の密告者としてすでに復讐しまくりだったりして(また浅知恵だ…)。

 瑛太クンは少年Aの保護司(でんでんサン…なんじゃコリャ)の葬儀に出没、満島チャンとも再会するのですが、そこでかつての少年A(風間俊介クン)を発見、いきなりジャック・バウアーみたいに決まったポーズで(笑)彼を刺し殺しに突進します。
 それを満島チャンが必死になって止める。
 彼女は少年Aの、妹だったのです(ってもうさんざんバラしたも同然なのですが…笑)。

 結構ぎこちない部分も残しながら、終わってから 「…あ~暗かった…」 と感じながら(笑)、やはり続きは気になります。
 風間俊介クンは金八のときから、いっこうに改悛してないようだ(って違うって)。
 「人間って、悲しい生き物だから…」 などと言って、彼には亜季を殺した罪悪感というものが、残っていないようです。
 それともこの事件、とてつもない冤罪だったりして(また浅知恵が…)。

 それにしてもテーマ曲の、小田和正サンの曲、あ~さすがの透明感。
 そして音楽担当の辻井伸行サン、確か盲目のピアニスト。
 ドラマ中でもショパンとかラフマニノフ?とか、実に適宜を得た選曲で。
 このおふたりの音楽が素晴らしい。

 どうも今クールはこのドラマ中心で、まわっていきそうです。

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コメント

重かったですね〜。

第1回は若干の拡大版でしたが、半分、視聴したあたりで、既に「おもい!」と感じました。

主題歌は大好きな小田さんでしたし、音楽は辻井さんとキャストを初め、かなり豪華な布陣で見応え十分なドラマでしたね。

でも、えてして、今の社会ではこういう重いドラマは視聴率が低い傾向にあるような気がします。(自分と身近な社会を描き出しているドラマは敬遠されてるような・・・それでいいのかなあ?)
「流れ星」もなかなかのドラマでしたが、視聴率的にはあまり良くなかったですよね。
 「jin」や「チェイス」のように、現実の社会と、ちょっと離れた設定の方が現代人は見るのかもしれないですけど・・・どうなんでしょうね。

大竹しのぶさんが密告者!
ありですよね〜。
私もリウ様と同じ推測しましたよ〜。
柄本明さんも熱演でしたね。

最後の方で、少年Aが絵をかいていて、少女が
凧を持っているのが意味深でしたね。
少年Aがいる農場で、また同じ事件が起きるのでしょうか?

とにかく、今期では一番、力のはいったドラマみたいなので、次回も見ていきたいですね。

rabi様
コメント下さり、ありがとうございます。

このドラマの初回視聴率が、10%程度。 かなり低かったな、というのが実感です。

「鈴木先生」 も、テレ東ということもありますが、かなりの壊滅的な数字。

つくづく皆さん、ドラマを見て小難しいことは考えたくないんだな、というのがよく分かります。
しかも週の後半にさしかかってこのドラマ重いし(笑)。 いつがいいかというと、う~ん、分からない(爆)。

しかも坂元サンのドラマにありがちで、結構小道具(第1回はチャーハンと焼きそばのソース)にこだわってたり、ドラマ好きの琴線をけたたましくかき鳴らす構造なんですが(笑)、そういうマニアックな部分も受け入れられないのかな、とか。

まあ 「Mother」 の場合は芦田愛菜チャンという強力な子役が鎮座ましましてましたからね。
ただ、今回の殺されちゃう亜季チャン役の女の子も、かなりいい線いってる気がいたしました。 惜しむらくはこの子がもう殺されちゃっていない、ということでしょうか。 柄本明サンも第1回目でいきなり死んじゃう役だし、う~んもったいないぞ、という感じです。

大竹サンも 「オールナイト」 と一緒の時間って、同じフジサンケイグループだからいいのかな?(笑) 「江」 より力が入ってそうです、大竹サン。

 私も坂元さんの脚本と言う事で期待して見始めて
「これはやはり面白そう。」と思い見終わりました。 そして感想はやはり「重い!」でした。

 「Mother」がとても印象に残っていて凄いドラマだったのでこうなるのは想像はつきましたし、これからの展開も楽しみではあります。 主題歌も辻井さんのメロデイーも素敵ですし。

 でも、今の日本の状況でこれを見るのはちょっときついかもしれませんね。現実の世界があまりにも希望を持てないニュースで溢れていますものね。

 それでも私は「生きてゆく」じゃなくて、「見続けます。」 満島さんは「おひさま」でもなかなか良いなと思っている女優さんです。 声が好きです。

ゆみ様
コメント下さり、ありがとうございます。

考えてみればフジテレビの木10って、昔から社会派ドラマが結構多い感じがします。 その点では重たいのは伝統、という気もしますが、少年法とか死刑制度にも関わってきそうなこのドラマ、さすがに片手間に見るわけにはいかない気がします。

と同時に、劇中で瑛太クンが満島チャンに 「こないだの地震で」 とか話してましたけど、このドラマ自体が大震災後の今、を見据えている作品なんじゃないのかな、などとも思いました。 坂元サンはあえて今、このドラマを世に問うている。

その点では希望的な終わりかたでないとまったく救いがない、と思いながら、私も見ていこうかな、と思います。

満島チャンは 「おひさま」 では井上真央チャンを食ってる気もしますが、…あや~もう、このドラマの録画がとんでもなく溜まっている…、どうしよう

今クールはこれに重点を置いております。
他はまだまともに見てません。
(ガッキーのは見ようかな〜w)

でも、なぜ今、被害者と加害者の家族を扱ったんだろう?という、
タイミングに疑問を感じます。

一昨年くらいに『アイシテル〜海溶〜』という日テレのドラマがありました。
やはり小学生が幼稚園児を殺してしまい、その遺族と加害者家族の苦しみと再生を描いたドラマでした。
そして殺人を犯した少年と母親が絆を取り戻す物語でもありました。
けっこうのめりこんで見たんですが、
今回の木10は事件から時間が経過しており事件関係者がみんなオトナです。
どんなストーリーになるのか、楽しみです。
(ワクワクするような内容じゃないですけどねw)

マイティ様
お暑うございます。 コメント下さり、ありがとうございます。

私も今クールは、ちょっと節操無くドラマを見ているような状態ですが、そのうち淘汰しないとちょっとキツイかもしれません。

ここ数作の坂元サンのドラマには、「どうやって罪を償うのか」 というテーマが共通しているような気がします。 「チェイス」 ではARATAサン、「Mother」 ではおもに松雪サン。 人が人を傷つけるのはどういうことなのか、ということをこの人のドラマを見ているととても考えさせられます。

「アイシテル」 はたしか、内容がセンセーショナルすぎてあえて見なかった覚えがあります。 今はそんな縛りを自分に課していないんですけどね。 以前はすごく見るドラマを限定してました。

このブログを始めてから、マイティサンをはじめとしていろんな人からいいドラマがこの国にはいっぱいあるんだ、ということを教えていただいている気がいたします。 この場を借りてあらためてお礼を申し上げたいです。

初回から毎回見てますが、内容ウンヌンって言うか 普通加害者家族が身元隠してるからと行って 被害者家族に何度も会いに行って楽しそうにオシャベリしたり笑いあったりする!?どんだけ無神経なんだよ! いくら禁断の愛つっても無神経にもほどがあるし ヘドが出そう

匿名様
コメント下さり、ありがとうございます。

おそらく満島チャンは、自分の家族を長い間苦しめている密告者が加害者の家族だと思い、自分の兄が無実の罪、つまり冤罪なのだと思い込んでいたために、瑛太クンに会いに行ったのだと思います。 それを無神経だ、と感じるかどうかはあなたの気持ちの問題で、私がそれについてとやかく言うことは許されません。

そして満島チャンは会いに行ったときに、瑛太クンに自分と同じ心の傷を見た。 被害者家族も加害者家族も、傷ついているという点では一緒なのだ、と。 だから分かりあえる人が初めて目の前に現れたうれしさで、ベラベラと堰を切ったようにいろいろとしゃべってしまうんだと思いますよ。

いずれにせよ、気分が悪くなるドラマは、ご覧にならないほうが健康のためによろしい、と私は考えます。

リウさん、こんばんは。お疲れ様です。

フジ系列のテレビが初めてみれるということと、どこで見たのかなあ?(多分番宣)
あの瑛太くんの演技がみれるということでとても楽しみにしてましたが、第1回目を見逃してしまったので、こちらのレビューを拝見しています。


「それでも生きていく」というタイトルに惹かれて(私もなぜかいつも「生きていく」っていうことは、やっぱり辛いよね…こういうことばっかり考えている人間なので…)第2回目からきちんと見始めたのですが、第4回目でストップしたままです。


本当に胸にずーんと、重いなまりが落ちてくるような感覚を味わっています。
瑛太君は、篤姫以来、初めて見る演技でしたが、彼はこんなにも、深いのめり込む様な演技ができる人だったんですね。吃驚しました。

(…瑛太君の頭にちらほらと白いものがまじっていて…確か、昨年ご家族にご不幸がありましたよね…そういう事もふと思い出され、何かせつない気分になりました。…書いて良かったかな…)


ドラマの後半をほとんど見ていないので、展開はわかりませんが、私はこれまでのニュース報道に対して、随分と無責任な感覚や感情や意見を持っていたな…とすごく自分を反省しました。


何か事件が起きると、その被害者も加害者もあられもない姿をニュースを見る人々の前に晒されます。今まで、その人たちの後にそれぞれの「家族」が存在することやそれぞれの「家族」が、どんな感情を味わいながら、生きていかねばならないのか…そんなこと、考えたこともありませんでした。

私も私なりに生きているけれど、もし自分がこのドラマの中の誰かの立場で生きていかなければならないとしたら…身の竦む思いだし、多分いきていけないかもしれません。


一番近い立場になるとしたら、大竹さんかなあ…と思います。現実として、わが子がそんな目にあったとしたら…と考えると、大竹さんの言葉や行動は私には否定出来ません。「良い」とか「悪い」とかの基準では考えられません。多分私も、大竹さんと同じ様に心が死に、同じことをやっているんだろうなあ…そんなことをボーッと考えながら、見ていました。


本当の現実の世界では、このドラマよりも、もっと苦しい現実が確かにあるのだろうと思います。

随分と堅苦しいコメントになってごめんなさい。
もっと俳優さんの演技ぶりとか、ドラマの内容に対してコメントがしたいのですが…本当にごめんなさい。


このドラマを見始めてから、随分と報道番組に対して違う目で見れるようになった自分がいます。例えば、大震災や辛い事件のニュースが報道されます。でも、その辛い報道が終わった瞬間、もう次に楽しげなニュースが報道されると、キャスターも私もさっきまでの辛い報道はもう頭の中からどこかへ行ってしまっています。


アフリカの餓えた子供たちを救いましょう…お腹をすかせた瞳の子供達が沢山映像で映し出されるけれど、次の瞬間には、美味しそうなおやつのコマーシャルが映し出されました。最近、私が一番ショックを受けたほんの一瞬のテレビの時間でした。


「知らない方がシアワセ」という言葉もあるけれど「知らない」ということ「考えない」ということを、私たちは、放棄してはいけないとしみじみと思いました。


それとともに、これまで色々な辛い事件に対して、一方的に自分の経験や感情だけで、テレビのこちら側からテレビの向こう側の人々に対して、すごく無責任に言葉や感情を投げつけていた自分を本当に反省しました。


だから最近は、(テレビ局の人はここまで放送してしまっていいのかなあ?放送された人は周りの人から色々いわれないかなあ?…)等と良く考えてしまいます。


私の地元でも口蹄疫関連のことで、責任を感じて自ら命を絶った人がいます。表だって報道はされていませんが…。

「言葉」や「報道」って「人の命」を左右するんだな…人の命を奪う凶器にもなるんだな…なんかブログの内容から思いっきりずれてしまったコメントで本当にごめんなさい。

だけど制作者の方達は、やはり私達に何か伝えたいメッセージを持っていると思うので、それはキチンと受け止めたいと思います。
とても重い重いテーマのドラマだけど私は「それでも見ていきたい」と思います。

本当に、胸の奥に重い塊の落ちてくるドラマですね。リウさんのおっしゃっていた言葉が身に染みました。

でも、フジ系列の番組が見れる様になって同じ時間を共有出来るという事は、私にとってはほんとに嬉しい事であります

テレ東は、視聴率が低くてもいい、良質で問題提起できるドラマを、と考えている、と新聞記事にありましたので、これからも期待できると思います。
今までも単発で、けっこういいドラマを作ってきている局です。

>現実に近い
「下流の宴」、本が全然売れなかったみたいですね。
内容はさておいて、和田秀樹さんがモデルのカリスマ塾講師の、
「成り上がるためには医学部なんだ!」という考えが、すでに時流に合わなくなってきているのでは、と思いました。

現実は現実ですが、それをどう楽しめるものにするかも、エンタテイメントとしては必要なので、そのあたりは作り手の「腕」なのかもしれません。

葵様
お久しぶりです!
コメント下さり、ありがとうございます。
返信がだいぶ遅れてしまいました。 申し訳ありません。

フジテレビ開通、おめでとうございます。 って、最近じゃ 「フジテレビ見ない運動」 がお盛んですが、このドラマはじゅうぶん見る価値があります。 今クールの中ではいちばん確かな手ごたえを感じるドラマです。

「生きていく」 ということがつらい、と感じるのは、当たり前のことだって、私は思います。

基本的に、「生きていくこと」 は、つらい。

だったら、当たり前だったら、そーか、それでいーんだよ、という気になってきませんか?(笑)

自分も結構、そんな割り切りかたをしながら、生きてます。
痛みに対して不感症になる、ということですかね?

正直なところ、葵様のお体のことを考えると、あまりお勧めできないドラマではありますが、見ちゃったものはしょーがない(笑)。 ただ本当に、大竹サンの演技は、心臓によろしくないので、お気を付け下さいまし。 健常体の私でさえ気分が悪くなりますので。

このドラマを見ることで、今までこの手の事件に対して自分が考えていたことを振り返る機会を持つ。

それこそがこのドラマの存在意義だと思うし、もしそれが重い、というのであれば、このドラマを見ない自由もあります。 見る側の生きかたに、このドラマは自由を委ねているのです。

テレビって、漫然と見てると、かなりいい加減な作りであります。

葵様のおっしゃったとおり、泣いてたと思ったら次の瞬間には笑ってるし、ドラマだって、シリアスなシーンが展開されてたら、いきなりコマーシャルで 「トイレにドボン」 とか(爆)。

考えてなさすぎなんですよね。

その点 「JIN」 は、コマーシャルまでも神経が行き届いたものになっていて、単にDVDボックスを買っただけでは分からない、コマーシャルとの兼ね合いの妙がありました。 なかなか1社提供でもない限り、このようなドラマの内容とリンクしたコマーシャルというものは、放送されないのですが。

このドラマでもシリアスなシーンのあとでいきなり江が出てきて(いや違った、上野樹里チャンだ…笑)「ドーベルマンを10匹買いたい」 とか(10匹だったかな…笑)ありますけど、おしなべて落ち着いたコマーシャルが多い気がしてます。

とはいえ、自分は録画でしか見ないので、コマーシャルなんかスキップしまくりなんですが(爆)。

人のこころない言葉は、人の心を殺す。

これはブログをやっていると、とても自ら直面する問題です。

自分はこのブログを書き始めてもうじき3年になろうとしておりますが、以前は結構その言葉で傷ついてしまう人のことを考えずに自分の頭の中もまわっていたよなあ、と思い返すことしきりであります。

こういう 「思わぬところで公人化してしまうことへの戸惑い」、というのは、ツイッターなんかが一般的になった現代、相当基本的なマナーとなりつつある気がします。

みんな結構、なんの気なしにハッシュ(ヒソヒソ)しちゃいますからね。
大変ですよ、近所の井戸端会議程度の認識でネットと付き合ってたら。
怖いっス。

いずれにしてもこのドラマ、まずは覚悟を決めてエイヤっ!という感じで、ご覧下さいませ。

マーシー様
コメント下さり、ありがとうございます。 返信遅れてしまい、申し訳ございません。

ホントにこのドラマの視聴率は低くって(笑)。
そりゃ気分が重くなるようなドラマって、見たくないですよね。
その点でテレ東のドラマというのは、最近すごく期待させてくれます。
安易なキャスティングをしない。 話題性だけのスカスカのドラマにしない。
そんな基本的なことが守られれば、おのずといいドラマは作られるはずだし、心ある視聴者は必ずついていくし、それこそがテレビというメディアにとっても、結局いいことになるんだ、と。

ただそれを実行しようとすると、木を育てるのと同じ感覚なんですよね。

料理の方法によっては古臭いものもエンタとして成立するし、既存の方法にこだわることをやめれば、ドラマ作りというのはきわめて刺激的なお仕事ではあります。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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