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2011年9月29日 (木)

点鬼簿2011…まだ今年は途中ですが

 ここ最近、杉浦直樹サンとか、滝口順平サンとか、いろんな人の訃報を耳にしながら、ちょっとうっちゃっていた部分があって。
 通り一遍の追悼しかできないことが主な原因ですが、なんとなく一口コメントでもいいので書きたくなってきた。

 で、あらためてどんなかたがたが亡くなったのか、ウィキの 「訃報2011年」 という項目を見てみたのですが、世事に疎いことがあらためて浮き彫りになった、というか、「えっこの人亡くなってたんだ」 というのが次々分かって。

 とりあえず次から次から書いていきたいと存じます。

 中島徹サン。 マンガ家。 3月26日大腸がんで死去。 享年47。
 小学館 「ビッグコミック」 関連で 「玄人(プロ)のひとりごと」 とか、「五月原(セクハラ)課長のつぶやき」 とか、枚数の少ないページでギャグマンガをやってました。 相当笑わせてもらったなあ。 学年的に私のイッコ上だった、というのも驚きでしたが、亡くなられてたんですね…。 最近マンガ雑誌を、とんと読まなくなったもので、存じませんでした。

 出崎統サン。 アニメ監督。 4月17日肺がんで死去。 享年67。
 このかたが亡くなったときは、ちょっと記事にしようかと思ったのですが、私以上にこのかたを論じることのできる諸氏はおられるので書かずじまいでした。
 言わずと知れた 「あしたのジョー2」「ベルサイユのばら」「エースをねらえ!」 などのアニメ監督ですが、今ここにあげた3作品のアニメ版を思い起こすだけでも、「みんな顔が似てた、画風が一緒だった」 というのが分かる気がします。 「出崎顔」 と言ってもいい気がする。
 そのほかにも、この人の作品には出崎色がかなり強くて、ストップモーションとか光の写り込みの多用とか、登場人物のニヒルさが原作よりかなりアップするとか、独特の世界観を持っていた人でしたね。 個人的な好みでいうと、原作に思い入れのある作品については、「う~ん…」 という感じ。 ただ原作の持つ子供っぽさをクリアしていた点は、素直に評価できるように思えます。

 長門裕之サン。 俳優。 5月22日、77歳にて死去。
 このかたが亡くなったときに記事にしようかと思いましたが、気の利いたコメントがなかなか思いつけずリタイア。
 最後は結局奥様の南田洋子サンのあとを追うように、という感じだったですね。 南田サンの病状をテレビで公開したときも、いろいろ言われたけれど、それはそれでよかったんじゃないでしょうかね。 いまはいろんなことを言う人が、多過ぎる気がする。
 私にとっての長門サンは、なんと言っても 「池中玄太」 でしたね。 鬼の編集長、「楠公さん」 役。 「池中玄太」 は、松尾和子サン、三浦洋一サンがすでに鬼籍ですよね。 もうずいぶん昔のドラマになっちゃうんだなあ。
 そうそう、「赤い疑惑」 で友和クンの父親役、相良教授、というのもありました! 近年では 「篤姫」 の、島津の殿さま。 高橋秀樹サン演じる島津斉彬公の父親役だったと記憶してますが。 女を侍らせて、憎々しい演技。
 「ミュージックフェア」 の司会者おふたりが、もうこの世にいないんですね…。

 平田隆夫サン。 ミュージシャン。 6月12日、72歳にて没。
 「ハチのムサシは死んだのさ」 で有名でしたけど、私的には 「悪魔がにくい」 ですかね。 うちに叔父の買ったシングル盤があったんです。 NHKBSの歌番組で、近年も数回見た記憶があるので、ちょっと驚きました。

 中村とうようサン、音楽評論家。 7月21日、79歳。
 ちょっとこの訃報には驚きました。 しかも死因が自殺? 79歳というのも驚きでしたが、将来を悲観するには、天寿を全うされるべきお歳なのではなかったでしょうか。
 このかたの評論というのは、ほとんどまともに読んだためしがないのですが、それは私が興味のないミュージシャンばかり採り上げられていたから(笑)。
 実は私の人生で初めて自発的に買ったLP(アルバム)、ジョージ・ハリスンの 「オール・シングス・モスト・パス」 で、評論を書かれていて。
 この3枚組LPは 「ロック界の金字塔」 という称号が与えられていて、だからだったのか、当時を代表する音楽評論家のかたがたが4人も評論を載せていらっしゃった。
 福田一郎サン、糸居五郎サン(このかたはDJと言ったほうがいいかも)、木崎義二サン、そして中村サン。
 中村サンの書きっぷりは若々しかったけれど、ジョージより年上だった(笑)。
 近年では 「レコードコレクターズ」 で文章を見た記憶がありますが、やっぱり私の興味とは合わなくて読んでなかった。

 小松左京サン、7月26日没。 享年80。
 緻密なSFを書くかたでいらっしゃいましたね。 私が思春期を迎えたころ、SF小説ってNHKの少年ドラマシリーズでよく採り上げられていて、眉村卓サンの 「なぞの転校生」 とか、筒井康隆サンの 「時をかける少女」(テレビシリーズでは 「タイムトラベラー」)とかよく読んだものでしたが、小松左京サンのものは、それとは格段にグレードアップした読み物で。 設定の緻密さとか想像力のたくましさに、圧倒され続けました。
 特に 「復活の日」 は、読み倒しましたね。 「日本沈没」 のほうは、読んでないのですが。
 考えれば角川映画とタイアップで、当時はよく小説も読んだものだ。 「映画を見るのが先か、小説を読むのが先か」、なんて言葉に踊らされて(笑)。

 その角川映画 「人間の証明」 で主題歌を歌った、ジョー山中サンも、この世を去りました。 8月7日。 享年64。
 「人間の証明」 もものすごいインパクトでしたけど、私にとってジョー山中サンは、映画版の 「あしたのジョー2」 のエンディングテーマですね。 すごくテンポが遅い曲で、レコードの回転が遅いのかと思った(って言っても分かんない人が、今は多いんでしょうかね…)。 でもそれが却って、かなりの衝撃で。 テンポが遅いのにかぶせて、「あしたのジョー」 の原作での最終ページの、あの印象的な絵が、ゆっくりとゆっくりと、遠ざかっていくんですよ。 逆だったかな。 確かテレビ版と、ズームインするのかズームアウトするのか逆だった気がするんですが。
 そのアニメに携わっていたのが、出崎統サンでした。 アニメ版 「ジョー」 のこの両方の演出は、私も手放しで讃嘆いたします。

 ちょっと前後します。

 前田武彦サン。 司会者。 8月5日没。 享年82。
 「夜のヒットスタジオ」 の印象はあまりなくて、土曜日だったかなあ、夕方あたりからやってた番組の印象が強くて。 なんていったかなあ、番組名。
 いま調べたんですが、ウィキには項目だけで詳細が載ってなかったけれど、「前武のヤングアップ」、という番組だったみたいですね。 テレビ朝日の。 当時はまだNETテレビだったかな?
 「永六輔の土曜ワイド」 でもたびたび出てらっしゃってた気がしたのですが、生前最後のご出演も、この番組だったらしいですね。
 この人のLPも、叔父が持っていたやつがあって(笑)。
 「マエタケのおしゃべりジョッキー」 っていう題名(誰も知らんだろうなー…爆)。 この人がおしゃべりをして、東京キューバン・ボーイズが演奏をする。 うちの叔父には、ビートルズを教えてもらった多大なる恩があるのですが、こーゆーLPも買っていた、というのはなんつーか、…コメントを差し控えさせていただきます(爆)。 いま私が手元に持ってるんですけどね(笑)。 レコードプレイヤーがないからって、プレイヤー持ってる私に預けっきりで(笑)。

 プロ野球審判の平光サンも亡くなってたんですねぇ…。 8月9日、享年73。
 巨人が昔は大好きだったので、たぶん何度も後楽園球場で見たと思います。
 でも審判なんて、球場ではほとんど意識しませんけどね。 でも私の中では 「球審平光」 というのは、ほぼ決まり文句みたいなものでした。

 日吉ミミサン。 歌手。 8月10日。 享年64。
 この人はバラエティ番組に結構出ていた印象があって、ウィキで調べたら 「オレたちひょうきん族」 をはじめとして、「霊感ヤマカン第六感」「底抜け脱線ゲーム」 とかにもお出になっていたみたい。 懐かしいな、これらの番組。
 「男と女のお話」 は定番ですけど、この人の曲で思い入れがあるのは、中島みゆきサンが阿久悠サンと組んだ異色曲、「世迷い言」 ですかね。 「カタリと変わるデジタル時計」 とか、当時あったわあった、というアイテムも出てくる曲ですが、この曲の締めの部分、「世のなかバカなのよ」(上から読んでも下から読んでもこの文句です)って、今でもたまに思うことがある名文句で。

 竹脇無我サン。 8月21日。 享年67。
 この人が亡くなったとき、「もしや…」 と思ったのですが、天寿を全うされた形でした。
 それだけ竹脇サンが罹られたうつ病のインパクトが強くて。
 確か 「岸辺のアルバム」 で、八千草薫サンの浮気相手だったと記憶してるんですが。
 二枚目俳優というのは、なかなか生きづらいのかなあ、なんて考えたときもありました。

 そしてその 「岸辺のアルバム」 で、八千草サンに浮気をされてしまうダンナ役だったのが、杉浦直樹サン。
 一時期育毛剤のコマーシャルに出ていらっしゃいましたよね(笑)。 「プッシュプッシュプッシュ」 とか(だったかな?)。 髪の毛がいよいよになって、そのコマーシャルの効果なしと判断されたのか、いつの間にか降板してましたけど、それってこっちの単なる憶測か!(笑)
 杉浦サンがお出になっていた山田太一サンの 「鳥帰る」 という単発テレビドラマが、田中好子サンが亡くなったときに放映されていたんですよ。
 山田太一サンの世界を確実に体現できる、希有な役者サンだとあらためて感じていました。
 9月21日没。 享年79歳。

 また前後いたします。

 滝口順平サン。 声優。 8月29日、80歳にて没。
 「ぶらり途中下車の旅」 やドクロベエを筆頭として、もう数え切れないほどの出演作がある滝口サンであります。
 いま、これほどの個性のある声優さんって、誰かいるでしょうかね?
 昔の声優さんは、本当に個性のある声をしたかたが、おおぜいいらっしゃってた。
 私は、それは声優さんたちが出演される番組に、人間以外のものが多かったためなのではないか、と推測しています。
 そして特別に声色を使わなくとも、容易に判別できるだけの確固とした個性が、それぞれのかたに備わっていた。
 いま、そんな声優さんたちは、もう相当の高齢のかたばかりです。
 つまり 「個性のある声優」 さんはもうこの先、先細っていくばかりなのです。
 人間に個性がなくなり、世の中にパワーがなくなっていく。
 そんな因果関係を、滝口サンの訃報に際して私は強く感じました。

 大場啓二サン、私の住んでる世田谷区のもと区長サン(世田谷以外ではあまり有名じゃないか…)。 9月1日死去。 ものごころついたときから 「世田谷区長と言えば大場」 でしたからねー。 世田谷区民としては、特別な感慨があります。

 五十嵐喜芳サン。 声楽家。 「コメットさん」(大場久美子版) のお父さん役だった人です。
 なぜこの人のことを採り上げるか、というと、高校の頃、この人の公演か何かを、レクリエーションか何かで高校単位で見に行ったことがあって。
 当時の我々は、こうしたお仕着せの行事にとても投げやりな部分があって、この人が舞台に登場するなり 「コメットさーん」 だの野次を飛ばしまくり、五十嵐サンが歌っているのにいつまでも私語がやまないだの、もう失礼の極致をしまくりまして。
 私は表面上優等生でしたから(ハハ…)、そんな鑑賞態度にものすごく腹が立ったのですが、当然この鑑賞態度はその後高校あげての大反省会へと発展いたしまして。 全員が反省文を書かされました(高校生にもなってこんなことは、末代までの恥であります)。

 その節は大変失礼をいたしました。 心よりのご冥福をお祈り申し上げます。

 マータイサンも、亡くなってしまいましたね。 9月25日。 享年71。
 「モッタイナイ」 はなんか、毎日新聞が元ネタらしくて、件の新聞は一時期、やたらとこの言葉を喧伝してました。

 気付けば、どんどんと 「そして誰もいなくなった」 状態。 「パネルクイズ」 も児玉清サンがやってないし、原田芳雄サンの新作は見ることが出来ないし。

 それにしても亡くなられるかたがたの、年齢もさまざまなのですが、私の両親もその年齢に差し掛かっていることは、ちょっと私に暗い影を投げかけます。 まだかくしゃくとしてますけどね。 人間、いつどうなるかは分からない。
 かく言う私もそうですけどね。
 このところ、仕事がきついと、立ち直りがなかなかできない。
 意味不明の頭痛に襲われたりすると脳の病気とか、変に胃が痛いと癌とか、気になる歳になってまいりました。
 でもまあ、前だけ向いて、生きてくしかないですよね。

 追記 なお、単独記事で言及したかたがたの訃報については、割愛いたしました。

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