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2011年10月22日 (土)

「11人もいる!」 クドカンの実力が未だに分からない…

 「うぬぼれ刑事」 に続く、クドカン作品の視聴なのですが。

 正直言って、この人の実力、というものが、いまだに私、よく分かりません。

 この人のいわゆる代表作、というものを一切見ていないせいでもあるのですが、だから近作を見て、この人のパワーはこんなものなのか、それともパワーが衰えてきたのか、という基準が分からない。

 「うぬぼれ刑事」「11人もいる!」 を見た私の印象から言うと、この人の作るドラマというのは、常に登場人物が、自分を含めた誰かのツッコミ役になっている、ということでしょうか。

 つまりボケとツッコミの立場の逆転が瞬時にして起こるために、見ている側は極めて忙しく頭を回転させる必要が生じる。

 そしてそれは、ドラマの登場人物すべてが、コアな部分でふざけている、という印象に常に直結する。

 ところがそのめまぐるしい展開のなかで、ほんの一瞬、作り手の本音が見えてくる部分がある。
 基本的にふざけまくっているドラマからそうした真面目なメッセージが発せられるところに見る側は驚き、感心する。
 そんな構造なのかな~、と漠然と考えております。

 で、手前勝手に論じたその論理でクドカンドラマ、というものの近作2本を見た印象から言うと、
 ん~、別にそんなに評判ほどすごくはない、確かに面白いけど、ということになります(これは世間の評判と実際との比較の印象を述べたものなので、誤解のなきよう)。

 「11人もいる!」 というタイトルは、萩尾望都サンのマンガのパロディであることはすぐ分かるのですが、要するに10人の大家族の話。 そこに広末涼子チャンが(チャンっていうお年頃でもないか…)子供たちの亡くなった母親の役で、ユーレイとして出てくるために、「11人もいる」。 こうしたシチュエーションって、なんか昔に赤塚不二夫サンのマンガで見た気がするんですが、なんだったかな~。 あ、「もーれつア太郎」 だ。

 第1回を見る限り、ドラマ的な面白さは、やはりこのヒロスエに絞られる気がします。
 ヒロスエ、このドラマの主役の大家族の母ちゃん(継母)役が光浦靖子サンなためか、なんかとてつもなく美人に見える(光浦サンゴメン)。
 彼女は大家族のうち自分が産んでいないいちばん末っ子の加藤清史郎クンにだけ姿が見える。 加藤清史郎クンはつまり、光浦サンが産んだ、唯一の子供ということになります。
 その清史郎クンにだけ見えるヒロスエは自由奔放、大酒飲み。
 元ストリッパーのときの栄光にすがっていたくて、ストリッパーの衣装で出てくるもんだから、清史郎クンは鼻血ブー状態(爆)。 「オッパイ揉ませろ」 としつこい(ハハ…)。

 ここでオッパイを揉みたがっている清史郎クンの成長ぶりにも唖然としたのですが(爆)、7歳児がオッパイとは何事か、と思ってウィキを見たら、もう清史郎クンも、10歳なんですな。 子役のありかたには最近、どうもモヤモヤとしたものを感じざるを得ないのですが、かつての売れっ子子役だった神木隆之介クンが、このドラマの主役。 清史郎クンも隆之介クンも、どうやらグレないで役者として頑張っているようで、お父さんはホッとします。

 それでですね。
 清史郎クンにだけ見えるヒロスエが、私が考えたクドカンドラマのセオリーをきちんとこなしていて、うまいなーと感じるんですよ。
 つまり自分のなかでボケツッコミをくるくる逆転させながら、ほろりとさせるところではちゃんとほろりとさせる。

 彼女のダンナ、要するにこの大家族の一家の長、それが田辺誠一サンなんですが、彼はカメラマン。
 彼女は生前、自分のストリッパー時代の写真を田辺サンに撮られていて、それが大のお気に入りだったため、家族と一緒の写真を、撮ってこなかった。
 それを死んでから後悔し、子供たちとの思い出をちゃんと残したかった、と言って、涙ぐむのです。 「いいと思うよ。 きれいだもん」 とフォローする清史郎クン。 「アリガト。 優しいじゃん」 と清史郎クンの肩にもたれかかるヒロスエ。

 それまでおふざけ気味で展開してきたドラマが、ここで一気にメロモードとなるのですが、こちらもほろりとしたくなった瞬間(笑)、清史郎クンの手があやしい動きをはじめ(笑)、ヒロスエのオッパイを揉もうとし始める(笑)。 「ちょ、今(はそのタイミング)じゃねーだろっ!」 とその手をぱしっ!とするヒロスエ。

 ここらへんがクドカンドラマを象徴する、感心する部分かと感じました。
 そしてそれが演じ切れているのが、ヒロスエだったかな、という気が。

 でもヒロスエだけじゃなくって、光浦サンも押さえながらも突っ込むところは突っ込むいい味出していた気がするし、「ゲゲゲの女房」 で水木サンの亡くなってしまう弟役で印象的だった、星野源サンの演技も話をよく咀嚼していた気がします。

 途中、神木クンが気の利いたいいことを言ったりするのですが、それをタテ文字でスーパー表示して、「俺たちの旅」 のオマージュを感じさせるところもあったし。

 また、いきなり残ったカレーの復活方法とかの調理方法を光浦サンが実演し始めたり、飽きさせない作りにはなっております。

 田辺サンが働かないからうちはビンボーなのだ、という深夜の家族会議の場面も、笑えた笑えた。

 ただ、大家族という平和的な題材を取り扱ったせいか、全体的な話がおとなしめに進行していく感触というのはありました。

 しかしその静寂を破ったのが、ほかならぬ神木隆之介クン。

 家計が苦しい我が家を助けようと彼が通っていたバイト先が、なんとゲイバー(ゲゲッ)。

 隆チャン、君はそこまで…(いや、いいんだ…笑)。

 それにしても、オッパイ揉もうとしてる清史郎クンといい、「君たちはっ!…君たちはっ!…」(爆)。

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コメント

別スレでは、私の書き方が足りなくて、ご心配とご迷惑おかけしました、すみません・ペコリ

で、
やっぱり、ご覧になりましたね!!
このドラマを見ながら、多分、リウさまも御覧になっているだろうなあと・・・・。

で、
やっぱり、同じ感想です。
設定が「山田太郎」に酷似しているのも気になりました。
>貧乏、子だくさん、働かない父、優等生で家計を背負う長男

「11人、いる!」の言葉遊びだけかなあ、と。

>深夜食堂
リウさまのレポ読んでいたら、見たくなりました。
来週は見てみますね。

追伸)
長女はいまだに、「流星の絆」をなぜクドカンに任せたのか、と、ぶーたれています・苦笑

投稿: マーシー | 2011年10月22日 (土) 22時00分

マーシー様
コメント下さり、ありがとうございます。

ご迷惑とご心配は、まったくしておりませんので(笑)、謝られても困りますhappy01

まあ私は夜勤ですので、リアルでは見られなかったのですが…。 ともかくご覧になりましたです(さっきから日本語がおかしい…笑)。

で、
「山田太郎」 は見てないのですが、「自分なりのホームドラマってやつを作ってみたい」 という宮藤サンの動機というものはすごく見えました。 じゃあ大家族モノをやろうって。

これをゴールデンとかプライム枠でやられるとちょっとまったりしすぎてるかな~、というのは感じました。 テレ朝がリキ入れすぎると、あんまりロクな方向に行かない気もするしcoldsweats01

いちばん見ていて収穫だったのは、光浦サンですかね。 この人、出演するドラマを間違えなければ、かなり性格俳優に成長する素地がある気がする。

「深夜食堂」 についてのレビューもお読みになっていただいたんですね、ありがとうございます。
1話完結30分、という制約のなか、「カーネーション」 のお父ちゃんが裏方に徹している、というのが見ていて新鮮でした。

「流星の絆」 もクドカンサンでしたか。 なんか登場キャラに没入できなかったので1回途中で見るのをやめたんですが。

投稿: リウ | 2011年10月23日 (日) 09時43分

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