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2011年12月23日 (金)

「家政婦のミタ」 最終回まで見て

 回を追うごとに視聴率がぐんぐんうなぎのぼりになり、「JIN」 も 「マルモ」 もあっという間に追いこして、最終回ではなんと40パーセントの大台に。 これって11年ぶりだとか。

 第4回、父親役の長谷川博己サンが家出をして以来このドラマの録画がたまりにたまっていた私も、この期に及んでこの現象(ここまで来るともう、現象ですな)に抗えなくなり(笑)、ついに祝日休みを利用して、第5回から11回の最終回までイッキ見してしまいました。

 で、私の興味はなんといっても、「このドラマ、どこにそんな視聴率になるほどの理由があったのか?」。

 第4回まで見ていた感想はとりあえず先のレビューに書いていたのですが、その時点でこのドラマ、そんなにのめり込んで見ていたわけでもないし、先をどうしても見たいという気にならないドラマでした。 だから録画を貯め込んでたんですが、たまればたまるほど見る気がますます失せていく悪循環で(笑)。

 まずどうしてこのドラマにのめり込めなかったのか、というと、かなりためにする展開が多い、ということが挙げられます。

 私は第1回目のレビューで、このドラマは 「本当は怖いおとぎ話」 というスタンスで作られている、と感想を書きました。
 このドラマの舞台となる阿須田家の人々は、なんか開始当初から少々ウザったさが付きまとっていた。
 彼らは言ったことならほぼなんでも実行してしまう三田灯(松嶋菜々子サン)をドラえもんみたいにみなして、自分勝手な願い事を三田に押し付けてしまう。
 第1回の時点では、忽那汐里チャンが死んだ母親のものを全部燃やして、と言ったことのみでしたけど。 でもそもそもそれが 「あり得ない」 んですよ。 「あり得ない」 からおとぎ話だ、と私は考えたのです。
 その 「あり得ない願い」 という傾向は、回を追うごとにエスカレートしていく。 あり得なさをエスカレートさせて物語をいったん破壊する、というのは遊川サンが好んで用いる方法なので、今回もまたそうなのかな、と考えたのです。

 でも、「あれが気に食わない、これに腹が立つからメチャメチャにしてやりたい」、という願望って、誰もが持ってるけど、いくらそれが出来る人がいるからって、その人に頼んだりしないでしょ、普通。

 で、作り手がこういうことをやる時って、結局頼みごとを依頼した本人が反省する方向に話を持っていくものなんですよ。 それが見えてしまう。

 第4回まで見た時点で、このドラマは 「遊川式」 の方法をなぞっているように見えたし、それにこの時点で、母親が自殺したこととその母親の妹である相武紗季チャンの動きがヘンなことに、ドラマとしての仕掛けがそこに隠れているような気がしたんですな。

 相武紗季チャンの動きがヘンだ、というのは、長谷川博己サンから自分の妻は自殺だった、とはじめて聞かされた時の紗季チャンの反応が、まったくショックを受けるでもなく、意に介さない、といったものだったことによります。

 この時点で遊川サンはまだ、母親の自殺と紗季チャンを何かしら絡めるストーリーを考えていたんじゃないのかな。 とりあえず布石だけは打っておこう、みたいな感じで。

 でも回を追うごとにその傾向は薄れていく。

 父親が出ていったことで長男はグレまくりますがその問題も解決し、長谷川博己サンは紆余曲折があって結局家に戻ってきます(はしょりまくりだ…笑)。

 つまり阿須田家の問題が、その時点で片付いちゃったんですよ。

 それと同時に相武紗季チャンの父親である平泉成サンの問題(周りに厳しすぎる、頑固すぎる、長谷川サンと娘との結婚を娘が自殺したあとも許してない、ということかな)もなんとなく収束していくのですが、紗季チャンの抱えている問題(なにをやってもKYでドジしまくり、ということかな)はまだまだ収束しない。
 でも、なんか話が進展していくうちに、母親の死因はやはり自殺ではなかったことにしよう、という空気が支配していく。
 となると紗季チャンを事件に絡める必要もなくなってくるのです。

 まあこれって、私だけの考えすぎの世界、なんですけどね。

 「KYの権化だと思わせといて、もしかして紗季チャンは長谷川サンのことが好きなんじゃないかと思わせといて、何らかの仕掛けを作り手が用意しているのでは」、という私の予想はここで外れたわけですが(笑)、結局のところ話は、やっぱり紗季チャンは長谷川サンのことが好きだった、というつまんない(笑)方向に進んでいく。

 しかし。

 同時にドラマで大きくクローズアップしだしたのは、当初 「明かされないだろう」 と私が考えていた、三田灯の素姓であります。

 視聴率はこの時点から、大きく右肩上がりになってきたような気がする。

 つまり視聴者たちを揺り動かしたのは、三田灯という笑わないキャラクターの素姓が知りたい、という興味によるところが大だ、と私は思うのです。

 もともと三田灯のキャラクターというのは、かなり強烈です。

 笑わない、なんでもこなしてしまう、何事にも動じない。
 重いものを軽々と持ち上げ、熱いものを持ってもやけどひとつしない。
 「実はターミネーターでした」、というオチもあり得るくらいの鉄面皮キャラなのです。

 しかもターミネーターの 「アイル・ビー・バック」 と同じくらいの決めゼリフも数種用意されている。
 「承知しました」「それはあなたが考えることです」「出来かねます」。
 回を追っていくと、「どうしてもとおっしゃるのなら、お暇を頂きます」 とか(笑)。

 しかもやることなすことが、いちいち見ていて笑いを誘うんですよ。
 ジャギングが得意だったり(笑)、ゲーム関係もパーペキ、AKBのメンバー全員の名前は当然として(笑)それまで自分が見聞きした会話をほぼ間違いなく再現できるほどの記憶力。 聞いたことのある声なら誰でもモノマネを出来てしまう、というのもあり得なさすぎで面白い(この能力がきっかけで平泉成サンは心を開くきっかけをつかんだわけですが)。
 三田があまりに完璧で杓子定規すぎるから、いちいちそれが可笑しい。 それを呆気に取られてしまう阿須田家の人々の反応も笑える。

 これって子供たちがマネしたがる性格のものなんですよ。 三田灯ごっこって、簡単にできるじゃないですか。 「承知しました」 って、クラーイ声で無表情で言えばいいんですから(笑)。
 ここに三田を紹介した家政婦相談所の白川由美サンの演技もまた絡んでくる。 三田がロボットみたいだから余計に白川サンの砕けた演技が生かされてくるんですよ。

 ガキ達の心をつかんだらあとはまわりを巻き込んで、視聴率というのは上がっていくものです(笑)。 で、膨らみ出した視聴者が気にすることと言えば、やはり 「三田が笑うかどうか」、なんですな。

 おそらく40パーセントの視聴率は、実にこの1点に興味がある人が多かった、ということに尽きる、と考えます。

 ただ、ドラマ好きから言うと、これはドラマの最大の要であることは確実に言えるのですが、あまり野次馬的な根性でクローズアップされすぎると、言い方は悪いですけど却って主張が俗にまみれてしまうような気がしてくる。

 ドラマは阿須田家の問題が収束した時点で、三田に過去の素姓を告白させます。
 ずいぶん早い段階でばらしちゃうんだな、と思ったのですが、そのせいか内容がいくら凄惨さを極めていても、「そんなもんか」 で終わってしまう。
 三田の悲惨な過去の告白の場面、私はあまり感情移入できなかったんですよ。

 (このブログ恒例のネタばらしですが)幼いころに溺れた彼女を助けようと父親が代わりに溺死した。 それにこだわった母親につらく当たられ続けたために、自分を完璧にしていつも笑うように心がけて育った。 結婚してようやく幸せを手に入れたと思ったら、弟(これって夫側の義理の弟じゃなくて、実の母親と次の夫との間にできた子供だと思いますけど)が彼女のことを好きになってしまってストーカーされたあげく逆恨みされて家に火をつけられ、夫と息子を失ってしまう。 逆上した三田家の姑が 「あんたは一生笑うな」 となじったため、彼女は笑顔を、自分の人生から締め出したのです。 なお弟はその後自殺。

 話だけを聞いているとかなり悲惨なのですが、どうして感情移入できなかったのかな。

 まあ私が冷血人間だから、という理由は置いといて(笑)、これって私が考えうる 「悲惨すぎる人生」 というもののカテゴリーから、逸脱しきれてない話のように思えたからかもしれません。 やっぱり冷血人間だからだ(ハハ…)。 そうだ、ドラマの見すぎでちょっとやそっとの話に、免疫が出来すぎちゃってるのだ(ガーン)。

 三田は自分の過去を話せばお暇をいただきます、と約束していたため、その時点で阿須田家からいなくなります。 で、三田が再就職したのは、なんと阿須田家の隣の冷酷オバハンがいる家の家政婦。
 阿須田家の子供たちはここであらためて、自分たちがどれほど無慈悲な依頼を三田にしていたのかを悟るのですが、同時にどんなに無慈悲な依頼でもそれを完遂しようとしていた三田は、実は自分から破滅したがっていたのだ、ということに初めて気づくのです。

 果たして三田はそのオバハンの家で不倫トラブルに巻き込まれ常軌を逸したオバハンの依頼にこたえたため結局オバハンから 「あんたが死ねば」 と言われて 「承知しました」(笑…えないんだけど笑っちゃうんだよなあ)。 自分に灯油をかけて死のうとしたところを阿須田家の子供たちによって止められます。

 この場面も紅涙を絞るような展開だったのですが、冷血人間なので私は泣くこともできず(ハハ…)。

 三田はそれがきっかけでまた阿須田家の家政婦として働くことになるのですが、私が注目したのは、氷、いや鉄のような三田の心が、ちょっとずつブレはじめているのを見たときです。 この話は後述します。

 阿須田家で再び働きだした三田は、その過程で母親の自殺にこだわり続けていた阿須田家の人々に、「自分は自殺をしようとしたから分かる。 お母さんは死のうとはしたかもしれないが、もがき苦しむ時に後悔したに違いないんだ。 だからそれは自殺なんかじゃない。 事故だ」 と自分の考えを表明します。
 ところが人間の心を取り戻しつつある三田は、自分の亡くした夫と息子の幻影をしばしば見るようになる。

 希衣チャンに料理の手伝いをさせたときにやけどを負わせてしまったことで、彼女は 「自分が関わった人間が不幸になる」 という(ドラマにありがちな…笑)法則に悩み始めます。
 夫と息子が亡くなってから、ずっと思い出の遊園地で誰も食べることのないファミリーセットを買い、ずっとぼんやり座り続ける日課?をしていた三田は、再びその行動に逃げ込もうとします。

 夫と息子が楽しそうにそのファミリーセットを食べながら談笑しているのを妄想する三田。
 彼女はそんな幸せにもう一度戻りそうになりながら、また希衣チャンにやけどを負わせ、人を不幸にしていく自分の運命に、涙ぐむのです。

 「…ごめんね…純…(灯を見つめる息子の幻影)。

 ごめんなさいあなた…(妻を見る夫の幻影)。

 …ふたりとも責めてるでしょ?…私ひとりだけが、幸せになるなんて…。

 …あの人たち(阿須田家の人々)を愛してしまいそうで怖いの…。

 …私が愛したことで、あの人たちが不幸になるのが怖いの…。

 …だから…。

 …早くそっちに連れていって…!」

 そこに現れたのは、阿須田家の子供たちです。

 「三田さん、もう自分を責めるのはやめて!」「旦那さんと息子さんだって、ホントはそんなこと望んでないよ!」「もういいじゃん、もとの三田さんに戻っても!」「三田さんは希衣が守ってあげるから!」「お願いだから、もうこんなところに来てこんなもの頼まないでよ!」「何時間たってもいつまでもなくならないものを見て、ひとりで苦しむなよもう!」

 涙を大量に流しながら、三田は努めて冷静を装い、言い放ちます。

 「申し訳ありませんが、放っておいていただけますか」

 「ほっとかない!」

 長男が三田の手を握り締めます。 「これからはこれ、オレたちが全部食べるから!」「三田さんが何度ここに来ても、オレたちが全部食べるから!」「やめろって言っても無駄だから!腹とか壊しても、全部食べるから!三田さんが諦めるまで、一緒にここに来て食べるから!」

 ファミリーセットを食べ続ける子供たち。
 三田は涙にくれながら、叫びます。

 「お願いですから!これ以上やさしくしないでください!…

 わたくしは、主人と息子が死ぬ前の自分には、戻れないのです。 戻ってはいけないんです…!」

 汐里チャンが詰め寄ります。

 「私たちは、三田さんに愛されても、絶対に死なない!どんなにつらいことがあっても、絶対幸せになる!…だから、一緒に帰ろう! 三田さん!」「おうちに帰ろう?」 手を握る希衣チャン。

 三田の目の前には、すっかり食べられてしまったファミリーセット。 三田は、阿須田家に戻ることを再び決意します。

 実はこのドラマを見ていて私がいちばん泣けたのは、このシーンでした。
 三田の凄惨な告白シーンよりも泣けるシーンだった。
 なぜかというと、やはりドラマとしての前フリが、きちんとされていたからでしょう。
 ロボットみたいな三田の素姓を知りたい、というのは、ドラマのかなり早い段階から阿須田家の子供たちも気になっていて、三田を尾行したあとに見つけたのが、この遊園地でのファミリーセットの場面だった。
 食べられずに毎回捨てられていくファミリーセットは、いわば三田の満たされない心の象徴(シャレじゃないっスよ)。
 使われないまま消費され、毎回毎回リインカーネーションのように繰り返されていく彼女の妄想それ自身なのです。
 それが子供たちによって食べられた瞬間。
 三田はその悪夢の輪廻から脱することが出来た気がするのです。
 だから泣けた。

 で、ドラマは興味深い方向に話が発展していきます。

 三田灯と相武紗季チャンを、表裏一体の存在にしてしまおう、という作り手の思惑です。

 はじめそれは忽那汐里チャンの夢になって兆候が現れます(話はさかのぼりますが)。
 汐里チャンの夢では三田と紗季チャンの性格立場が完全に逆転。
 これってまるで、「エヴァンゲリオン」 の仮最終話(完全ド根暗キャラの綾波レイが開けっぴろげなキャラに変貌)みたいなパラレルワールドの展開で笑えたのですが、ここから 「実は三田さんは昔紗季チャンみたいなキャラクターだったのではないか」、という阿須田家の子供たちの予測が加わり、当の三田本人も、紗季チャンの人生に深く関わってくるようになってきます。
 これは紗季チャンが長谷川サンを本当は好きなのだ、という三田の確信がそうさせているのですが、そのために 「私たちの母親になって」 という阿須田家の依頼をいったん受け入れ、紗季チャンと長谷川サン(阿須田家)を結び付けようとするというショック療法による行動に三田を駆り立てることになる(説明がなっとらんな…)。

 よーするに、三田は子供たちの 「私たちの母親になって」 という依頼を 「承知しました」 しちゃうんですよ。

 ここから三田と阿須田家の関係は契約的にどうなっとんのかちょっとあやふやになってくるのですが、晴海家政婦相談所(白川サンのところ)はやめた、ということになるんでしょうかね。
 とにかくなし崩し的に三田は阿須田家の 「名目上の」 主婦、となったわけです。
 これってかなりゴーインな展開。
 子供たちは父親の気持ちを考えとらんのですからね(笑)。
 父親の気持ちそっちのけでこういう依頼をするのは、完全にフライングゲットでしょう(ゲットは要らんか)。
 三田は自分のサインと捺印だけした婚姻届を長谷川サンに手渡し、長谷川サンはアタフタして 「とりあえず一時預かりってことで」 と話をぼかして結局完全なる共同生活に突入(笑)。

 ところが三田は阿須田家の主婦に立場が変わった途端に急変。 子供たちは検索クン…じゃなかった(笑…「リバウンド」 を見ていたかたなら分かるギャグです)勝地涼クンとの結婚を決めちゃった紗季チャンを式場からゴーインに連れ出し(これもかなり荒っぽい話だ…爆)、三田は自分と紗季チャンとどっちがいいのか?という究極の選択を子供たちに迫って結局紗季チャンを選ばせ、自分は阿須田家から出ていく。

 蛇足ですがこの勝地涼クンと紗季チャンの見合いで、「そんなに食べて太りませんか?」 とか遊川サンの前作 「リバウンド」 でのネタをさりげなく仕込んでいましたよね。
 このドラマ、いちいちいろんなところで笑わせるんですよね。 そこも視聴者が食いついた原因のひとつかな~。

 結局最後の食事会をすることで、三田と阿須田家とは決別していくわけですが、その食事会で、三田は 「業務命令」 として、初めて阿須田家の人々に、「はっきりとした笑顔」 を見せることになる。

 それまで冷たい表情をまず崩したことのなかった三田。

 確かにその表情が幾分和らいだ瞬間はドラマのなかで何度かありましたけど、これほどはっきりとした笑顔は見せたことがなかっただけに、かなり神々しく私には見えました、松嶋菜々子サン。




 きちんとあらすじを追っていったわけではないのですが、とりあえずこのドラマをイッキ見していて、どうしてこれほど視聴率が上がったのかの考察は、途中で書いたつもりです。

 そこに書いたとおりに、子供受けするとか三田の素姓を知りたいとか、そんなとこだろうと思うんですけど、もっと難しい話をしてしまうと(笑)。

 私たちって、人形に心を吹き込みたい、という願望がある気がするんですよ(いきなりカンケーなさそうな話ですが)。

 三田は言わば、心のない人形です。

 そしてその心は、初めからなかったわけではなく、三田の人生から失われてしまっていたものだった。
 で、もともとあったんだから、心も取り戻せることが出来る、と人は考えてしまう。

 三田はしかも言われたことなら何でもしてしまう、奴隷と考えることもできる。

 人形で奴隷だから長男などは、「一発やらせろ」 なんて言っちゃえるわけですよ(あそこは惜しかった…私もオトコですので…爆)。

 でもドラえもんだって、なんにも感じない四次元ポケットだけの存在だったら、面白くもなんともない。
 自分の欲望を叶えるためだけの存在になってしまうんですよ。

 でももともとその人形に心があったとしたら、吹き込んであげたくなるのが人間の心理、というものなんじゃないでしょうか。 ピノキオが、人間になる瞬間を、人というものは渇仰している。

 三田は無表情を貫きながら、目には見えない血の涙を流し続けています。

 そんな三田が、心というものを取り戻そうともがくとき、人はその人形を抱きしめて、なんとか人間の心を取り戻してもらいたい、と願う。

 私がこのドラマの後半に感じていたのは、私がそのドラマのなかに入っていって、三田を抱きしめて 「もう怖がらなくていい」 と言ってやりたい、という衝動でした。
 視聴率が上がったのも、それと同じ感覚なんじゃないのかな~。
 三田の哀しみに寄り添いたい。
 三田の哀しみを抱きとめてやりたい。

 それは今年、私たちが大震災の際にとても強く感じた感情と、まるきり一緒な気がするのです。

 だからこそ多数の共感を得て、「JIN」 よりも 「マルモ」 よりも大勢の人々に視聴されたドラマになったんじゃないか。

 そしてもうひとつ。

 このドラマの主役、松嶋菜々子サンは、正直なところもうすでに旬を過ぎている女優、という見方をされていたように思われます。

 そんな彼女を救済したい、なんとかしてあげたい、という思いも、同時に視聴者に働いていたような気もする(これは個人的な感想ですけど)。
 そんなファクターも、三田を救ってあげたい、という気持ちに合流していた気がするんですよ。 それまで数々の有名ドラマに出演してきた彼女へのオマージュもある気がするし。

 ただまあ、ドラマ的にどうだったか、といいますと、私もかなり正直に言いますけど、そんなに質のいいドラマというほどでもない気はしますよ。 視聴率ほどにはね。 くれぐれも、視聴率との対比ですんで。 本当に質のいいドラマと、大衆受けするドラマには、いつも乖離がありますから。
 長谷川博己サンも、「鈴木先生」 という大傑作ドラマはほんの数パーセントしか視聴率が取れなかったのに、因果なものです。 でもあれはテレ東だったし。 異様な世界だったし(笑)。

 最後に水をぶっかけてしまいました。 つくづく冷たい男ですな、私も。
 でもどういうドラマが世間受けするのか、今回はよーく分かったような気がいたします。
 いや分からんか。
 遊川サンの前作 「リバウンド」 だって、内容的には遜色ないと思ったんですけど。 相武紗季チャンが視聴率取れなくて、松嶋菜々子サンだったからとか? いや違うな。 やはりタイミング的なものもあるし、作品の質の良さは前提だし、いろんな要素が組み合わさってるものなんですね、視聴率って。 いったん弾みが付いちゃうと、雪だるま式なところもあるし…。

 最後に、これほどまでに驚異的な数字を叩き出しちゃうと、日テレの浮かれぶりも気になりますけど(爆)、たまにゃアこういうお祭りみたいなことがないと、世の中も明るくなりませんわなぁ…。

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コメント

 40パーセントは怪物です!最終回を見ましたが、それほどとは思いませんでした。私がこのドラマで一番いいと思うのは主題歌です。「やさしくなりたい」日本人、みんながそう思っているのではないでしょうか。

 最終回は「ミタさんは笑うのか」きれいな笑顔でしたけど、日本人っておせっかいですよね。笑えない人もいますよ。笑いたくない時もありますよ。業務命令はやさしさからでしょうけど、愛していた家族を亡くして喪失感から笑えなくて、強制されて笑えと言われるのは、苦しいのではないかと心の弱い私など思ってしまいました。ミタさんの心を解放するためらしいですが。余計なお世話じゃないかと意地悪な私は思ってしまいました。笑わないで生きてきた事もミタさんの大事な人生ではないのかしら。笑わなかったら、人間は幸せじゃないの?不幸が幸せでもいいのじゃないの?生きるペースはそれぞれだから。

 でも面白かったです。多分これできいちゃんを演じた子役さんはブレークするでしょうね。可愛かったですから。

 
 

投稿: ささ | 2011年12月23日 (金) 16時00分

このドラマは一応、なんとなく見ていました。

視聴率はうなぎのぼりでしたが、視聴率ほどの良さは感じることができない作品でした。
(DOCTORS 最強の名医の方が面白かったです)

「家政婦のミタ」にあって「南極物語」にはないものーーというyahoo ニュースがありましたが、家政婦のミタの業務遂行能力。確かに現代の日本社会に期待される能力でしょうね(特に政治において)。この怖いくらいの小気味好さ(日本語としておかしいかも?)が視聴率UPにつながったのかもしれないです。

ただ、私としては業務完遂能力がいくらあっても、TVの社会に対する影響力の大きさを考えると、ああいう所業を家政婦に命じるという話はないでしょうpoutという捉え方でした。

果たして視聴率UPに寄与した(私もですがwobbly)TVを視聴している人たちは、本当に見たくて見ていたのでしょうか?
視聴率で話題となっていて、話のネタに見ていただけでは?と思っていたいです・・・
そういう意味での話題性はあったのかもしれないですけど。

TV業界では視聴率至上主義かもしれないですが、これは見かけのものではないかと考えています。

子役の「きいちゃん」がブレークするかも?と言われていますが、個人的にはどうしてそうなっていくのか???です。
まあ、ブームは作られていくものですし、いかんせん日本人は流行大好きですから・・・。
(ささ様の意見とは正反対で申し訳ないのですがcoldsweats02

投稿: rabi | 2011年12月23日 (金) 17時13分

何故か見てしまったドラマでした。

ワタシも内容と視聴率は別物と感じています。
娘達が話題のために見ていたのですが、じっくり鑑賞というより家事の片手間に流し見だったので、全く泣けませんでした。感動した、とか心の琴線にふれること、なかったです。

遊園地の場面でも三田が灯油を被ったところでも最終回の笑顔の場面でも、なんだか白々しく感じてしまって…
誰一人感情移入できるキャラがいなかった。
ワタシもかなり冷たい女です。

それでもご多分にもれず見ていたのは、視聴率視聴率とかしましい世間に対して少なからず迎合する気分があったことは否定できません。

冷やかしで見てた人って案外多かったのかも…などと自分を振り返って思いました。
個人的感想です。


ワタシ個人の作品として評価する証しは、録画したものを何度も鑑賞し保存したいと思えるもので…

それにしても露悪的なドラマがこんなに注目されて、同じような傾向のドラマが今後も作られるとしたら、ちょっと嫌だな、と思いました。


ただ松嶋さんの年齢ですっぴんの演技は、スコーンと抜けてて良かったです。随分前ですが『生ダラ』でノリダーとの絡みで弄られていた姿を思い出したのはワタシだけではないはず。あの後綺麗所でブレークした女優さんでしたが、本質は案外、あのコントをこなしてた頃と変わってないのかもしれない、などとも思いました。


とにもかくにも、終わってくれて良かった。
娘との見たい見せたくないバトルが終了したのは良かった。こんな感想ですいません。

投稿: みち | 2011年12月23日 (金) 18時50分

はじめまして.
私も正直,全然面白くないドラマだと思ったので(設定は興味をそそるけど,実際の演技を見ていると空々しくて感情移入できない),ブログの記事をとても共感しながら読ませて頂きました.三田の告白の回ではじめてみたんですが,「一回見れば十分だよ.つまんない」って思いました.
そして,最後に言及のあった「鈴木先生」!やっぱり同じ俳優さんだったんですね.あれ面白かったのになぁ~.一回見ただけでとりこになってしまいました.内容はちょっと21時台には放送できない過激さでしたけど,よかったですよね~
ドラマの面白さと視聴率はほんと,一致しないですね.

投稿: zunko | 2011年12月24日 (土) 02時37分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。 返信が大幅に遅れました!despairwobblysad ちょっと睡魔に勝てなかったものですから…。 お詫びのしようもございません…。

長谷川博己サンが松嶋菜々子サンに依頼した 「最後の業務命令」、「笑ってください」。

本文でこのことに言及しとけばよかったのですが、とにかくまとめる回数が多過ぎてかなりはしょったせいで、書き忘れてました。

これって、「業務命令」 ごっこだった、と私は思うんですよ。

三田はもうすでに、自分を取り戻すきっかけをつかんでいる。

だからその、最後のひと押しを、長谷川サンは 「業務命令」 という言葉でしようとしたんじゃないか。 もう命令する長谷川サンにも、命令された松嶋サンのほうにも、命令されたから笑え、なんて言われなくても、笑う準備はできているよね、ということが分かっている。

三田は三田で、最後に自分の笑顔を阿須田家の人々に印象づけたまま、去っていきたい。
自分は笑うとこんな顔なんです、と覚えておいてもらいたい。
それが阿須田家の人々への、感謝のしるしだからです。

斉藤和義サンの主題歌はよかったですよね。

私はこの人、あんまり好きじゃないんですけどね(coldsweats01

私が斉藤和義サンを最初に見たのは、「イカ天」 の後番組に放送されていたゴング番組、つまりオーディションのような番組(「エビ天」 とかいう番組名だったかな…?)。 デビュー前、ということになりますね。 もう20年以上前になります。

ひとりでギターを抱えて出てきて、「君バンドじゃないの?」 みたいなことを審査員から言われてなんかふてくされていた記憶がある(笑)。

それからずっとこの人の印象は 「ふてくされ気味」(爆)。

プロモ映像でビートルズのマネとかしてたりジョン・レノン・スーパーライヴの常連だったり、音楽性は私も共感できるベクトルなはずなんですけどね。

でもこの 「やさしくなりたい」 のイントロは強烈。 ドラマのなかで大きなインパクトを残していました。 いい曲です。

投稿: リウ | 2011年12月24日 (土) 13時01分

rabi様
コメント下さり、ありがとうございます。 仕事から帰って爆睡していたおかげで、返信がかなり遅れてしまいました。 申し訳ございません…。 「カーネーション」 もこれから見なきゃいけないし、今週分のレビューは大幅に遅れそうです…。 あ、でもコメントは大歓迎ですのでお気になさらずに。

「業務遂行能力」 ですか…。 ヤフーのそのニュース、着眼点がちょっとずれとるよーな気もしますcoldsweats01。 三田の完璧さは、今の政治に当てつけているのではなく、カリカチュアなんだと思うんですよ。 それこそ無理やり結び付けるとすれば、何でもかんでも杓子定規に物事を考えすぎてしまう世論の動向とか、マニュアル重視の仕事とかに対して、「もっと遊びも余裕も必要なのではないか?」 という、遊川サン独特のカリカチュア。 「デニーズへようこそ!」 と 「承知しました」 には、心が通ってない点で似通ってるような部分もありそうな…。

ややっ、そのニュースを直接読んだわけではないのに異議を申し立ててしまった! 別に他意はございませんのであしからず…。

リアリティ重視の姿勢でこのドラマを見てしまうと、阿須田家の人々がかなり自分勝手に見えることは確実だと感じます。
「あいつをやっつけて」「お父さんの不倫を会社に行ってバラしてきて」「この家をめちゃめちゃにして」、あげくに 「私を殺して」。
自分でせーよ、つーの(爆)。
しかもそれが遂行されると慌ててるし(爆×2)。

でもそれが遊川サンの狙い、なんですよね。

他人に物事を押しつけて、事態がひどくなったら慌ててる。

これって今回の原発に対する我々の態度の暗喩なような気がするんですよ。

だって原発を許してきたのは我々でしょう。

そりゃ今までの自民党をはじめとする与党の政策に我々が騙されていた、という側面はどうしたって否定はできませんが。

ただ、自分の分かんないことを政治家任せにしてきて、一票を投じ続けてきたわけですからね。

民主党だってほめられたもんじゃないけど、原発政策を推し進めてきたのは55年体制だし、我々は騙されてきたとはいえ、原発に対する危惧を一切しないでここまで来た。

話があらぬ方向に行ってしまって誠に恐縮ですが、「他人任せにしといて事態がひどくなったら慌ててる」、という構図をはじめとして、今回の遊川サンのこのドラマ、大震災を経た後のメッセージがとてもいろいろ含まれている気がするんですよ、個人的に。

以前このブログでも言及したのですが、「それはあなたが考えることです」、というのは、難しいことを他人任せにしてきた我々日本人に突き付けられた、辛辣なメッセージのような気がするのです。

投稿: リウ | 2011年12月24日 (土) 13時35分

みち様
コメント下さり、ありがとうございます。

どうもこのドラマに対する評価、ここのブログに集まってくださるかたがたのあいだでは芳しくないようですね…coldsweats01

確かに視聴率が独り歩きをしてしまって、質など置き去りにされてしまうことには、私も忸怩たる思いがいたします。
こんな野次馬的な感覚でドラマが注目されていると、「衆愚」 ということを考えてしまう。 このドラマを支持しているかたには大変失礼な言い草ですが。

ただ視聴率を云々しなくても、このドラマは遊川脚本のいつものパターンだと私は考えています。
遊川サンが特に何か、今までと違うことをしようとしているのか、というと、けっしてそうじゃない。 質が悪いか、と問われれば、いや、いつものことですけど、というしかないんですよね。 本文中にも言及しましたけど、「視聴率の高さに見合うような質の高さか」、と言われれば、それはないでしょ、という感じでしょうか。

この人の脚本は、だんだん設定状況が破壊されていくのが常なんですよ。
それにリアリティというものを重視していない。
いつも露悪的に進行していくcoldsweats01。 話が悪い方向にエスカレートして、最初の設定状況は限りなく破壊されていく。 私は遊川サンのことを、「壊し屋」 と呼んでます(笑)。

ドラマの中盤で、長男の求めに応じて松嶋サンがキャミソール姿になった時、期待はしたけど(笑)別にいいかぁ~、なんて(爆)。

だって私が松嶋サンを最初に見たのは、テイジンだかの水着姿だったのですから(デビューのきっかけですな)。 いまさら松嶋サンが脱いだところを見なくても別に…あ、オトコですから(その言い訳ですべてごまかそうとしている…爆)。

「ノリダー」 に出てきたときはだから、「なんだこのコ、こういう路線で行くのか」 と感じたんですけどね(爆)。

それがいつの間にか主役級女優。 そっちのほうがかなり驚きました。 で、大河の主役、ですからね。 テイジンのモデルが大河の主役かぁ~、なんて。

人間の醜い部分を暴露してしまうドラマでしたが、それを鏡のようにして自分を振り返る機会にしたいなーと、私は感じています。

投稿: リウ | 2011年12月24日 (土) 13時54分

zunko様
こちらこそはじめまして。 コメント下さり、ありがとうございます。

あんまり視聴率が高くなってしまって、却って 「それに見合うような内容か」 という局面に立たされてしまっているような気がしますよね~、このドラマ。

世間的には難しいドラマよりこういう分かりやすいのが受けるだろうし、「この女何者なの?」 みたいな興味で推移していくドラマが受けるだろうし…。

「鈴木先生」 は傑作でしたね。 公式本まで出て、テレ東もかなりプッシュしていたのに、結局あれが月10ドラマ終了の引き金を引いたほどの大惨敗となってしまった。

でも長谷川博己サン、私はNHKの 「セカンドバージン」 からこの人の出演するドラマはほぼ見ているよーな気がするのですが、この人の脚本選択能力というのは、だいたい間違いない気はいたします。 「家政婦のミタ」 ではかなりダメ親をリアルに演じていた気がするんですよねー。

投稿: リウ | 2011年12月24日 (土) 14時03分

 斎藤さんのいかにも「硬派のロックミュージシャンです」という感じは私も苦手です。でもこの曲はいいと思います。率直で。

 松嶋さんの救済にもなった「家政婦のミタ」。こんな化け物になるとは、誰も思わなかったのでは。笑うのは感謝のしるし。いいですね。笑わせるまでがくどくて。ちょっとげんなりしたのです。(私自身、強制されるのが嫌のものですから。家政婦にはなれませんね。)

 一度ぶっ壊してから、それを再び構築していく過程で人間の成長を描くという手法は、嫌いではないけど、実際はやりたくてもできませんよね。いつもぶっ壊したい衝動はあるのです。でもできない。私など小心者なので。だから阿須田家の奮闘は応援したいし、冷静な笑わないミタさんや、引っ掻き回す相武さんに楽しくなるのです。紗季ちゃん、前作に引き続き、ドタバタがんばってました。かわいこちゃんのイメージをかなぐり捨てる潔さを感じました。

 話題になって、それをパワーにして、怪物になっちゃったこのドラマ。たいしてお金をかけなくても力のあるドラマを作れるという希望を残してくれたのではないでしょうか。その希望へのご祝儀が、視聴率を上乗せしたのだと思います・

 

投稿: ささ | 2011年12月24日 (土) 20時49分

はじめまして。
先ほど、セカンドバージンの秀月先生の「しゅう」の字は
「秀」で合ってたかな?と調べようとしたら時、
偶然こちらへお邪魔させていただきました。

お邪魔ついでにミタさんと、カーネーションの感想を、
直近の部分だけ読ませていただきました。
見ていたドラマの場面が脳裏で蘇り、
共感する部分も多く、
一気に読んでしまいました。

ミタさんは、セカバで知った長谷川さん→鈴木先生→家政婦という流れで見ておりました。
おっしゃる通り、ミタさんはドラマとして優秀かどうかは、若干微妙なんですよね。私もそう思います。
でも、40%という数字を出せたことだけでも、
意義があるように思います。
TVドラマって捨てたもんじゃないよっていう、未来を灯すような。

カーネーションは、大阪弁のドラマと知り、
最初は避けていたので、1週目こそ見逃したものの、
ふと目にした糸子ちゃんのかわいらしさにつられ、
2週目辺りから、毎話見ています。


この詩集、てっきり女性の方が書いていらっしゃるのかと思いきや、
男性であるということにも驚きました。

また読みに来させていただくと思います。
ありがとうございました。

投稿: エバ | 2011年12月24日 (土) 21時31分

ささ様
再コメント下さり、ありがとうございます。 このところささ様のコメントに即レス出来ない状態が続いていて、大変心苦しく思っております。 クリスマスなんて自分にはカンケーないと思っていたのですが、いざ予定が入ってしまうとなんかブログ書きの時間が大幅に削られてしまうものなんですね。

相武紗季チャンはチョイ役とかはそれまでも結構見ていた気がするのですが、「リバウンド」 に引き続いて、女優根性を遊川サンに引き出されている気がいたします。 ここまでやる気があれば、かなりのセン行くんじゃないでしょうか(上から目線だなぁ…coldsweats01)。

女優さんって、結構自分の生き方優先してしまうと、急に伸びなくなってしまう気がするんですよ。 もちろん私生活を充実させて演技力も向上していく方もいらっしゃいますけどね。
相武紗季チャンはでも、このところ順調に私のなかでは株が上がってます。 願わくばツマランドラマには出てもらいたくないのですが。

「三田が笑う」、というところに着眼点を置いてしまうと、かなり下世話な話に印象が落ち着いてしまう気がします。
私は三田灯っていうのは、大震災で家族も故郷もなくしてしまった人々の荒廃した心と同種の心を持つキャラクターなんだと思いながら見ていました。
まあ途中まではターミネーターとして見てたんですけど(笑)。

その点では、言いたいことを全部吐き出してしまう、同じ遊川脚本の 「曲げられない女」 とは真逆の位置にいるキャラですよね。
ただ貯めて貯めて、ようやく吐き出す、というカタルシスに於いては同種のベクトルを感じる。
やはり遊川作品なんだよなぁ。

松嶋サンはこれに乗じて、今度のフジ月9の主役だとか。 まあ、安易ですけど、おそらく松嶋サンたちも生活かかってるでしょうし。 高級マンションに住んでるかどうかはいいとして、いい暮らしをし続けたいためには頑張ってもらいたいものです(嫌味な言い回しだなぁ…笑)。

投稿: リウ | 2011年12月25日 (日) 12時38分

エバ様
こちらこそはじめまして! コメント下さり、ありがとうございます。 返信が大変遅れました。 お詫び申し上げます。

私のことを女性だとお感じになったかたって、結構いらっしゃるんですが、なんでだろーうなんでだろー(ハハ…)。

「セカンドバージン」、またまたBSで再放送してましたね。 再放送が行なわれるたびに、アクセス数が上昇するんですよ、このドラマ。 面白い現象です。

私がこのドラマを見たきっかけは、やはり遊川脚本というのが大きいですね。 なんだかんだ言って結構フォロワーになってる(笑)。 ドラマとしてのリアリティよりも、極端化された様式美を楽しみたい気分があるんですよ。

その様式美を感じたのは、三田が現れるか現れそうな雰囲気になると流れる、あの鐘の音のようなシンセサイザー音。
ワルツ調の音楽も、「この物語はおとぎ話です」 と言っているような感じでとても印象的でした。

長谷川サンはどのようなドラマに自分が出ればいいのか、という選択を、試行錯誤している気がいたしますよね。 「ミタ」 は質的にはうーん、イマイチだったけれど、今回はいろんな経験値になって長谷川サンに蓄積されたのではないでしょうか。 テレビ局の選択とか(テレ東カワイソウ…)、共演者の選択とかcoldsweats01

行き当たりばったりのブログで、ドラマも途中までレビューしたのに最終回までレビューしないとかかなりあるブログですが、気に入ったドラマにはしつこく食いついていくブログです。 今後とも御贔屓にお願いいたします。

投稿: リウ | 2011年12月25日 (日) 12時50分

リウ様

確かに根本的な部分でリアリティ重視?で見ている部分はありますね。だから遊川さんの番組は見たり見なかったりです。
「曲げられない女」は自分自身と若干、重なる部分があったので面白く視聴していましたが、「リバウンド」は相武紗季ちゃんが太ったり、元に戻ったりのギャップが激しすぎてちょっとひきましたね。

>「他人任せにしといて事態がひどくなったら慌ててる」、という構図をはじめとして、今回の遊川サンのこのドラマ、大震災を経た後のメッセージがとてもいろいろ含まれている気がするんですよ、個人的に。

>以前このブログでも言及したのですが、「それはあなたが考えることです」、というのは、難しいことを他人任せにしてきた我々日本人に突き付けられた、辛辣なメッセージのような気がするのです。

リウ様のおっしゃる部分は、メッセージとして、しっかり伝わっているのではないかと思います。

ただ遊川さんの場合、それを表現する方法が極端なので、そういう部分で視聴者がついていけなくなるという側面があるのではないでしょうか?
(もっとも、その過激な部分に引き込まれていくという相対する側面があるのも確かだと思います)

いずれにしても他の脚本家とは一線を画する個性的な作家さんであるのは確かですね。

投稿: rabi | 2011年12月26日 (月) 08時30分

rabi様
再コメント下さり、ありがとうございます。

確かに遊川サン、極端すぎます、常にcoldsweats01

まあ、リアリティという問題は突き詰めていくととても奥が深いというかキリがないというか(笑)なんですけど、コメディドラマというのは根本的にリアリティは重視しませんよね。

遊川サンの話っていつもコメディが根底にあるような気がするんですよ。 「家政婦のミタ」、正直言って私はほとんど見ていて泣きませんでしたが、相当笑いました。 「なにソレ?」 とか 「そりゃないでしょう」 とか(笑)。 あげくに 「それはあなたが考えることですなんて言うんじゃないでしょうね?」 と先を越されてしまうとか(爆)。
で、笑いつつも見ていて、三田灯がかわいそうになってくる。
面白うてやがて悲しき、ですね。

ドラマっていろんなものがあるから、まず楽しみたいな、というのが私にはあるんですよ。 で、結局笑いながら見ていると、自分のなかに、その笑いの対象を軽く見ていた、という気持ちがあることに気付いたり。
遊川サンの作品には、そんなものが多い気がします。

まあそれにしても視聴率、いったものです。 私がこのドラマのレビューを書かなくなった原因のひとつに、反応が薄かった、ということも少しあるのですが、40パーセントも取らなきゃ結局見ることもなくゴミ箱行きだったかもしれないし、皆さんからこのように最終回の記事に対してコメントをお寄せいただく展開にもならなかっただろう、とは感じます。 見世物小屋みたいな作品って、受けるんだなぁ…。

投稿: リウ | 2011年12月26日 (月) 10時35分

はじめまして。

私は、ミタさんにすごくハマって見てた者です。

初回、録画してるのについつい最後まで見てしまい
次の週が待ち遠しくて待ち遠しくてたまりませんでした。

なんでこんなにハマったのか自分でも不思議ですが。

ミタさんの過去が知りたい!
笑ってほしい!
うざいうららウケる!
いいとこで入ってくるやさしくなりたいのイントロ最高!

とか色々ありましたが

演出がていねいというか分かりやすくできていて
話の流れが完全に読めて子供でも楽しめること

韓流もジャニーズも売れっ子も使わず
ちゃんと家族に見えるよく似た子役達
隣のババアやアレする所長さんナリおじいちゃんなど
名脇役を揃えたこと。

そんなところが人気の秘密かと思います。

わたしは、高校時代「美人で賢くてお嬢様でスポーツも東京都代表な友人」を数百万人に一人の病気で亡くしました。

「なぜ彼女なのか?なぜ自分は生き残っているのか?」
クラス中がその思いで呆然となっていたと思います。

ミタさんの苦悩は他人事でなく、毎回涙でした。
今年は震災もあり、共感した人が多かったのでしょう。

40%はさすがにとりすぎで、人気だから見た、という人も多かったでしょうが
私は面白いドラマだったと思います!

投稿: けい | 2011年12月26日 (月) 13時24分

けい様
こちらこそはじめまして! コメント下さり、ありがとうございます。

まずはけい様をはじめとして、このドラマにハマっていたかたがたにお詫びを申し上げねばなりません。
いろいろ失礼なことを書き連ねすぎました。 申し訳ございません…。

ほかのドラマのレビューで 「主人公が調子に乗っているのでは」 だとか書いといて、当の本人もちょっと調子に乗っていたようです。

「視聴率のわりにその質はどうなんだろう」 という論調が支配的ななかで、反論のコメントをいただけたことにも感謝申し上げます。 勇気がいることですよね。

正直なところ、私にはこのドラマがどうして11年ぶりに40パーセント台の視聴率まで行ってしまったのかが、よくつかめていないところがあります。 つまり半分の20パーセントくらいは、迎合主義で見ていた人たちも多かったのでは、と。 見世物小屋、という表現を先のコメント返信で使いましたが、最初から見ていた20パーセントくらいの熱心な視聴者のかたがたを指しての表現ではありません。

ドラマというのはいったん見出したらたいていは面白い部分がどこかあるものなんだと思います。
要はどれだけの視聴者がついていけるかどうか。

出ている役者が下手だったり、何か芸能事務所の力関係を感じたり、話が自分に合わなかったり、自分には難しすぎたり、あり得ないのが不快になってきたり。

いろんな要因でそのドラマを見なくなるケースだらけなのですが、ことこのドラマに関してはそのような穴がありませんでしたね。

「JIN」 なども前のシリーズを見ていないと分からない部分が多いし、内容的に史実を絡めているから分かりにくい部分があったり。
「マルモ」 に関しても、動物と子供ものは受ける、という安易な企画設定に拒絶反応を示す人もいます。
だから30パーセント近くは行ったかもしれないけど、「家政婦のミタ」 はなぜかそのはるか上を行ってしまった。

このドラマで一番分かりやすいのは、不幸すぎる過去に囚われた三田の心が、かなり揺れ動いていくのが、とても興味深いところにある、と私は思います。

頑なな心が解きほぐされていくのを見るのって、とても分かりやすいし見ていて引き込まれる。

途中参加の人々が増えていったのは、そこだけを見ていても話が分かる点にあったと思うのです。

さらに何度も指摘しているように、これはやはり大震災後でなければ生まれなかった作品だ、とも思える。

分からないなりに考察しているつもりですが、さすがに40パーセント、というのは不可解です…。

とは言うものの、11年前に40パーセントを取った、というドラマも、私は見てなかったのですがcoldsweats01

つくづく私、調子をこいてしまうふつつか者ですが、これからもコメントをいただけたらな、と虫のいい思いでおります。

投稿: リウ | 2011年12月26日 (月) 16時57分

 今年一番のドラマは、「JIN」だと思っていました。ミタさんの高視聴率の後でも、やはり「JIN」だと思っています。でも今年の「JIN」はほとんど見ていません。ミタさんもしっかり見たのは最終回だけですから。リウ様のレビューが素晴らしかった、「それでも生きて行く」。事件の被害者と加害者の家族が関わり合うというヘビーなお話でしたが、傷つきながら必死に生きようとする現代の若者の姿が、痛々しくも切なかったですね。「坂の上の雲」は、作品がどうのこうのと言えないレベルでして、ただ凄かった。でも、戦争は酷い。旅順は日本ではない。二百三高地も。「南極大陸」はつれあいさんのお気に入り。録画して、保存されているそうです。昭和の苦労を思い出すのだとか。正月にじっくり見直すらしいです。

 ミタさんの驚異的視聴率のおかげで、盛り上がって良かったです。祭りの後はどうなるのでしょう。松嶋さんは月9.頑張ってほしいですね。

 

投稿: ささ | 2011年12月29日 (木) 17時53分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

ささ様にとってのベストドラマ選出、のようなコメント、興味深く拝見いたしました。

私のほうは、順調にいけば明日にでも記事をアップしたいのですが、ちょっと今年は反則技になってしまうことを、ここであらかじめご報告させていただきます。
まあ私のブログのフォロワーでいらっしゃるかたがたにとっては納得していただけるランキングになると思われるのですが。

ただしやはり 「坂の上の雲」 は別格に落ち着いてしまいそうです、私もささ様のように。 これって3年分ですし。 それにドラマとしての体裁を考えるとき、かなり退屈な部分があるのです。

話は変わりますが、今朝夜勤から戻ってきてNHKをつけたら、「江」 の総集編をやっておりました。
晩酌ならぬ朝酌をしながら30分ほど見たのですが、このドラマ、やはり上野樹里チャンを7歳児で出し始めたのが大失敗の元凶だったことがいまさらながら思い知らされました。
いや、歳をとった時の樹里チャンの演技イメージで見ていたから余計にそう思ったのかもしれません。

いや~なにしろ10歳にも満たぬ幼女の演技、という感じで鼻についてどうしようもない。

そして柴田勝家を演じた大地康雄サンの演技。

本人は楽しんでやっておられたようなのですが、これも砕けたときとシリアスな時との緩急がとてもわざとらしくて、総集編でブツ切りにされて見ると余計に惨憺たる有様に見える。

いずれにしても人物描写がとても浅くて、この浅さが、物語が進行していくにつれて物語自体の首を徐々に締めあげていったことが、あらためて浮き彫りになった気がしました。

こんな早朝にやっているんですから、もうNHKとしてはこの大河はなかったことになってるのだろう、と思いながら早々にテレビのスイッチを切った次第です。

投稿: リウ | 2011年12月29日 (木) 23時21分

 そういえば、私は江ちゃんを一年ほとんど見たのでした。確信犯的に忘れてました。さっきちらっと総集編を見ました。NHKも確信犯らしく、本当に朝やってました。忘れたいのね、きっと。わかるわ!(笑)

 ただ江ちゃんのアホっぽさにもいいところはあったのです。内容が薄いというのは、のめりこんで見なくてすみました。震災で、ドラマはしばらく見る気が失せた(JINなどそのためほとんど見れませんでした。苦しいから。)のですが、江はニュースの合間に流し見して、「またぐだぐだ、わがままやってる」と妙な安心をしてました。大河の風格も品格もない作品でしたが、ぼうーっと見る事ができました。で、文句を思いっきり「あーだこーだ」ぶつけられる。(笑)「史上最低の大河」などと失礼な事も平気で言えちゃう、癒し?の大河ドラマでした。

 「それでも生きて行く」も当初は見たくなかったですけど、リウ様渾身のレビューにつられて、見てしまいました。多分、江でドラマを見るリハビリ?をしていたので、見られたのだと思います。

 

 

投稿: ささ | 2011年12月30日 (金) 09時22分

ささ様
再コメント下さり、ありがとうございます。

実は今日の朝ごはん時、またまた 「江」 の総集編を30分ほど見てしまいました(笑)。 つくづく縁があるなぁ…。

ところが今回の 「江」 総集編、今度は淀の話ばかり(爆)。 うちのオカンは淀の最期を見ながら再び涙しておりましたが(こーゆー人もおるのです)。

しかしさすがに熱から醒めたみたいに、このドラマを冷静になって見返してみると、「なぜこのようなドラマに熱くなって文句を連ねておったのだろう」 という気になってきてしまいますね。

「それでも、生きてゆく」 は毎回、胃がキリキリ痛むような話でした。 でもやはりそのような傑作と呼べるドラマでも、のど元を過ぎてしまうと、「被害者家族」「加害者家族」 という問題意識も薄れてきてしまう。

のめり込む時に発生するエネルギーというものはすごい、とあらためて感じるのです。

今はそのエネルギー、私の場合は 「カーネーション」 に集中しております。

投稿: リウ | 2011年12月30日 (金) 12時47分

橋本さん、お久しぶりです。
アキラです。

大震災以後、睡眠時間以外(それもせいぜい4時間程)は働きに働いた一年でした。
少しずつ仕事が身についてきたような実感があり、自分的にはまあまあの一年だったかな。
ドラマは全然見てませんが、それでも、橋本さんのブログは拝見していましたよ。
「それでも生きていく」は2回目から録画してあるのでこの三日間で観ようと思っていますが、それも橋本さんのブログの影響です。毎週の感想を拝見するたびに「こりゃ名作だろう!間違いなく!」と確信しつつ、見る時間がなかったんです。
そんなこんなで、今年は「江」の初回と「JIN」「家政婦のミタ」をそれぞれ2回程、それ以外ドラマは見ませんでした。
「JIN」「ミタ」は彼女のお気に入りで無理やり観させられたので、、あんまり印象良くなくて・・・。残念です。
ここの読者の方は女性がほとんどとお見受けしますが、気を悪くなさらないで欲しいのですが、どうも女性って自分の感動したものに相手も感動することを強いるタイプが多いような気がします。
超久しぶりに会った彼女が何度も観たらしい「ミタ」の最終回を無理やり自分に見せながら、号泣しながらまったく感動しない自分を責めるのを見てもはや限界かと。もはやこれは苦痛と精神的疲弊でしかないと。
4日から仕事が始まりますが、その前にきちんと別れようと思ってます。「ミタ」によってモヤモヤしながらも断ち切るタイミングがなかった恋愛を清算することが出来そうです。
自分の職場には精神的にも経済的にも自立した女性が多いんですが、いつの日か社外でそういう女性に出会えたらいいなーなどと思ってます。一日の行動を詮索しない方、「何故休めないの!」と延々不満を言わない方、仕事で一人前になるまで放ったらかし気味になっても許容してくれる方、、、そんな方がいたら尊敬と愛情を注ぎたいですけどね。。

変な妄想すみません!
橋本さんのレビュー楽しみにしています!
今年もよろしくお願いします。

投稿: アキラ | 2012年1月 2日 (月) 00時19分

アキラ様
おひさしぶりでございます。 今年もアキラ様にとって、ステップアップの年になりますよう、心からお祈り申し上げます。

睡眠時間4時間以外働きっぱなし、でしたか…。 おそらくアキラ様は10年後、ものすごいかたになっていらっしゃるだろうと感じております。 若い時の苦労は買ってでもしろ、と説教臭いことは申しませんが、若い時に仕事を一生懸命されるかたは、やはり身に付いたものはどんどん自分の力になっていくものなんですよ。 自分が30、40になったらそのことがとても実感されることと思います。

そんな働きっぱなしのかたがこのブログの読者でいらしてくれたことは、まさにブロガー冥利に尽きます。
ドラマに対する鑑賞眼も、かなり確実に持っていらっしゃるかただと私は思っております。 「江」 を第1回で見限ったかたですから(笑)。
正解でしたよ。

ただ、「JIN」 に関しては、内野龍馬を福山龍馬よりあとにご覧になってしまったことはつくづく残念です。 私も福山龍馬に慣らされてしまってから内野龍馬をふたたび見たときは、かなりのがさつさにちょっと引きました(笑)。

「JIN」 の良さは、第1部からご覧になれば少しはご理解いただけるかな、などと考えております。

彼女とはもう別れるんですねweep。 ただまあ、感動したドラマを喜々として語る女性って、結構カワイくって私は好きですけどね(号泣まですると引くかな…ハハ)。 でも価値観が合わないと苦痛ですしねー。 一緒にいて苦痛なのであれば、アキラ様のご決断もいたし方ないか、と…。

でも仕事を一生懸命にやっていれば、そのうちアキラ様にふさわしい女性とは自然と出会えるものだ、と思いますよ。 男は仕事が出来てナンボです。 まだ女性になどうつつをぬかしている年じゃないと思います(キッツイな~…笑)。

ただまあ、結婚に安らぎを求めちゃいかんよ~な気もします。 男と女って、どこか闘い、みたいな部分があるような気がするんですよ。 敵は(爆)メールだろうがGPSだろうが、こっちの行動を逐一把握してくる場合もあるだろうし、仕事の大切さを分からないバカ女も(失礼)いるだろうし。 男はロマンチストですから、もう死ぬまでチュッチュしていたいですが(笑)、女は現実主義ですよ~(意見には個人差があります)。 もう愛情がなくなると割り切りますからねー。

でもかなり幸運だと、互いに尊敬できるような相手に巡り合えるケースも、ごくまれにですがある気はいたします。 でもそんなケースでも、ケンカを一切しないか、というと、するような気もするし。 難しいようで簡単、簡単なようで難しい。

正月休みにかまけて、ダラダラと書いてしまいました。 長文の返信、失礼いたしました。 このところ私もあまり記事をアップすることができませんが、引き続きごひいきいただけたら嬉しいです。

投稿: リウ | 2012年1月 2日 (月) 02時29分

早朝にすみません。(どうも、目が覚めてしまって)

「家政婦のミタ」全話見ました。

私もこのドラマは感情移入できませんでした。ミタさんが「壮絶な過去」なるものを語るときも、アスダ家の人は涙流してるのですが、ミタさんの過去、ただ話だけ淡々ときかされた感じで、描写がないから、理性で理解したんだと思います。

昨日の夜、NHKで「新春TV放談2012」というのをやっていたのを見ていたのですが、大根仁という、演出家さんと、鈴木おさむさんも、「感情移入できない」といってました。(ちなみに、大根さん「カーネーション」を「近年の朝ドラの最高傑作。尾野さんという俳優は毎朝、ものすごい仕事をしている」と絶賛されていました。)

僕は「リバウンド」みていないので、そのつながりとかはわからないのですが、「女王の教室」との対比で「家政婦のミタ」を見ていました。

視聴率があがったのは、子供受けしたからだ、と私も思いました。ものまねしたくなるし、過去が気になるし。

ミタを抱きしめてやりたいという思いが、被災者への思いという考察は興味深い、と感心いたいました。

・・・・私としては、震災の影響を受けてみられるようになったドラマは「おひさま」なんじゃないかって、勝手に思ってます。「おひさま」は、(当たり前ですが)震災を予定して書かれたものではないがゆえに、なんだかとっても不思議な感じがしました。(こっちは、「朝日新聞」の社説でとりあげらえていました。【2011.9.8付け】)


「遊川式」なるものがどんななのか、くわしく理解できてませんが、

「女王の教室」との類似点がたくさんあったような気がします。

○真似したくなるような台詞
○無表情で冷徹無比で何でもできる完璧な主人公
○過去に何かがあった
○過去の人格がドラマのどこかで描かれている
○お決まりの衣装、持ち物、行動パターン
○川で人が死ぬ
など。

最初、ナギコさんを中心にみていけば、ドラマの構造がわかる、と思っていました、子供の誰かが「ミタさんは亡くなったお母さんの幽霊じゃないか」みたいなことをいっていて、私もずっとその視点でみていたんです。食卓のときは、ナギコさんの遺影の横でつったってるし、ナギコさんの話題になると、ミタさんの表情が画面になんとなくうつる。ミタさんがナギコさんのところに座ってモナカ食べてるときには、もう、遺影は新しい仏壇にうつされて別の部屋。

が、ユイちゃんが夢で、うららちゃんとミタさんが入れ替わっているのを見て、ん? と思いました。「女王の教室」で、神田和美(志田未来さん)が、(白い服を着ていたころの)やさしいマヤの夢をみて起きるシーンを思い出しました。

うららちゃんは、いつも笑顔だけど、何をやっても他人に迷惑かける。一方、ミタさんは、自分が人を愛せば他人が不幸になると思い、事件があって笑顔を封印した。

原沙知絵さんが演じていた、いい先生だけど、おっちょこちょいで机はぐちゃぐちゃ、のような位置に、うららちゃんは似ているなー、とか。(父親がどっちも平泉成だし・・・)過去の自分であり、そしてそれが現在の登場人物の中にいる。


ただ変な感じがしたのが、ミタさんの過去・秘密が知りたい、というのを、劇中の人物にいわせてる、これってどうなのかな?って。それは視聴者が知りたいことであって、視聴者が知りたいことを、そのまんま子供たちが必要にミタさんに尋ねているのが、むかつくというか、よくわからないといいますか・・・・。そして、やたらと、その秘密・過去みたいなのがあるぜ的なことを強調させて、話を無理やり引き延ばしてる感がありました。そこまで、子供たちにいわせてしまうと、みているほうは、「どーでもいい」みたいに思ってしまいます。(私だけかもしれませんが)。ヒント探して自分で考える気力がなくなってくる、といいますか・・・。

ちなみに、昨晩のNHKの、新春テレビ放談で、視聴者アンケート、ドラマトップ10てのを発表してたのですが、

①JIN
②相棒
③家政婦のミタ
④マルモのおきて
⑤BOSS
⑥南極大陸
⑦江
⑧カーネーション
⑨おひさま
⑩バチスタ3


でした。


投稿: 心の綾 | 2012年1月 3日 (火) 06時00分

心の綾様
コメント下さり、ありがとうございます。

「遊川式」 に関して(すいません私の造語なんですが)、当ブログで常々言及しているので詳しい説明がされてなかったかもしれません。 申し訳ありません。
ご説明させていただくと、「設定が極端」、「最初の設定を徹底的に破壊したがる」、というところを指しています。

「新春TV放談」、私も時間差で拝見いたしました。
まあランキングに関しては大衆的でよいと思います。 私の場合はあくまで質、内容にこだわっております(不遜な書きかただ…笑)。 「カーネーション」 のランクが低いのも、11月集計だったためだ、しょーがない、と勝手に解釈してますね。

大根サンは 「モテキ」 を作ったかたなんですね。 私このドラマ、話題になってから 「こりゃ見逃した」 タイプで。 映画の公開と同時期くらいに深夜に再放送してたのに。

「家政婦のミタ」 に関しては、感情移入を拒絶しているとか面白い論理が番組では展開してましたね。

最終的に40パーセントいったのは、やはりコメント欄でも指摘したように、どこから入っても入りやすかった、というのが大きいのかな。 途中から見てワケが分かんないと、なかなか雪だるま式に視聴率は増えていかないものです。

視聴率に関しての言及も、番組でやってましたよね。

録画率、というのが問題にされてましたけど、正直なところ私の場合、録画してもたまるいっぽうでなかなか見ない、そのうちにHDDがいっぱいになってしまって削除しまくり、というケースも、去年は頻発しました。

しかも録画をしたやつをあとから見る時って、コマーシャルなんか飛ばしまくるんですよ。 スポンサーに対する材料みたいなことを小島慶子サンが言ってましたけど、その点では録画率が視聴率と結び付きにくい原因もここにある気がします。

ここでお詫びしなけりゃならないのですが、「女王の教室」 も、私チョイ見だけで、知ったかぶって論じる立場にありませんでした。 ですので心の綾様の話は 「あ~そうだったのか」 としか申せないのが残念です。

話的にどうも、途中で方向転換したような気がするんですよ、「家政婦のミタ」 に関しては。

本当は三田の謎についてここまで露悪的に展開するつもりって、なかったんじゃないのかな。

もともと自殺したお母さん、というのが、かなり性格的に問題があったような出だしだったし、相武紗季チャンは彼女の妹なのに、お姉さんが自殺だったと知って大して驚かないし。

だから三田の素姓に関して野次馬的に突っ走っちゃって、それが視聴者の野次馬根性に火をつけちゃった、という部分がある、と思うのです。

結局お母さんは自殺じゃない、そう思うことで前に進めるんだ、という理論が展開していって。

心の綾様がご指摘の通り、三田が自殺した母親の生まれ変わりなんだ、という論調もありましたよね。

これはリアリティ重視の話ではなく、言いたいことを寓話的に語らせるドラマだ、と私は考えてますので、それはそれでどのような展開でも構わないのですが。

子供たちもその寓話のなかで人間のイヤな部分を誇張させられて存在している。 というか三田以外の登場人物はみんなそうですけど。 唯一まともなのが、晴海家政婦相談所の白川由美サンだけのような気がするんですよ(あ、あと勝地涼クン)。

でもまともじゃなくても、三田のことを救いたい、という気持ちによって、家族は結束していく。

そこにこのドラマの本質があったんじゃないかな~、と私は考えております。

投稿: リウ | 2012年1月 3日 (火) 11時05分

ミタの何がおもしろかったかというと、本当に一切笑わないこと。今の日本って、笑えない人って多いと思うんです。でもみんな無理して愛想笑いしている。必死に媚びてストレスをためている。自分はそれが気持ち悪い。ミタは自分の感情に忠実。笑いたくないから、笑えないから笑わない。そこがすがすがしかった。キャッチコピーに「媚びない笑わない色気もない」とありましたが、これは下手だなと思いました。家政婦に色気は必要なんだろうかと。ストーリーは結構どうでもよかったけど、先が読めない展開は面白くはあったかな。

投稿: ゆう | 2012年1月 8日 (日) 09時30分

ゆう様
コメント下さり、ありがとうございます。 おひさしぶり、でしょうか? 「流れ星」 でコメントを下さっていたゆう様でしょうか?

確かにすべての人が心から笑っているわけでもないですよね。 お追従で笑っている場合もあります。

ただ、お愛想笑いを武器にしている人を除いて、やはり無理をしてでも笑っているほうが、自分に福が来る気は、するんですよ。

泣きたいときこそ笑え、というのはさだまさしサンの歌ですが(笑)。

私の個人的な考えですが、これまで生きてきて、仏頂面をしているとどうもつまらんことがよく起きるような気は、いたします。

視聴率があまりに高すぎて、「家政婦のミタ」 は却ってちゃんと評価される機会を失ってしまったような気は、いたしますね。

投稿: リウ | 2012年1月 8日 (日) 11時35分

 遊川さん、10月からのNHK朝ドラを書くそうです。NHKなりふり構わずなんでしょうか。でもどんなのになるか面白そうですね。民法での自由さを持ち込めるのかどうか。どちらにとってもギャンブルのような危うさのあるプロジェクトで、楽しみです。当たったらホームランだけど、はずしたら凄いだろうと思います。NHKの冒険に期待したいです。

投稿: ささ | 2012年1月10日 (火) 21時28分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。 その後お加減はいかがでしょうか?

ええっ、遊川サンが朝ドラ?coldsweats02
しかも10月から、ということは、大阪制作の朝ドラですよネcoldsweats01

すごく心配(爆)。

「おやじぃ。」 とか、遊川サンのホームドラマって(なにも今回ホームドラマと決まったかどうかは知らないんですが)それぞれに問題を抱えている家族構成員(ほぼ全員…笑)がつぎつぎ問題を起こしていって、ついには家庭崩壊。 そしてその崩壊した先から家族ひとりひとりが自分の道を決めて歩み出す、というパターンが半ば常習化してますからね(「家政婦のミタ」 もある意味そのパターンでした)。

ミタみたいなキャラクターが出てくると、朝ドラをぶっ壊す、という意味でも過激で面白いとは思いますが(ハハ…)。

投稿: リウ | 2012年1月11日 (水) 07時40分

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