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2012年2月17日 (金)

「平清盛」 第6回 ハリウッド映画的なカタルシス

 平清盛が 「わだは海賊王になる」 と豪語するルフィ…ちゃうちゃう(笑)兎丸と再会し、日宋貿易の発想の淵源をつかんでいく、という物語のように見えた、今回のこのドラマ。

 全体的な物語の構築の仕方としては、どうもかなり大味で、今までばらまかれていた布石の回収の仕方が、とても荒っぽく感じられました。

 けれども平家と海賊との戦闘や、清盛と兎丸とのぶつかり合いは、「問答無用」 の面白さに満ちていた気がする。
 つまり細かな部分に気を取られずに、一気に語ってしまおう、とする、ハリウッド映画的な手法に類似しているように思えたんですよ。
 ハリウッド映画も、アクションシーンのたたみかけのなかで登場人物たちの 「さも重要そうに思えるセリフ」 をワンフレーズで挿入し続け、さらに動きの激しい画面に引き込ませる。
 この 「印象的なワンフレーズ」 は、日本人の嗜好に合わせて少々くどくはなっておりましたが、あとから思い返しても、さほど深いことを言っていたように思えない。
 ただなんとなく、騙されたような感じで、「面白かったなあ…、で、いったい何だったっけ?」 みたいな、アメリカの娯楽映画を見たあとみたいな読後感が残っている。

 この平家と海賊との戦闘のなかでちりばめられていたのは、「親と子の確執の氷解」「熱い友情の誕生」「主人公が平家の中心人物になっていくきっかけ」 というファクターだと思う。
 これをハリウッド的な手法で 「浅く」 語られる、というのには、武家という新しい勢力が、従来の繊細な精神を尊重する貴族の世界から乖離したものである、という主張が、裏でなされている気がいたします。
 ドラマを見る側は、どちらかというとこの、後者の 「貴族的思考」 に毒されている部分がある。 現代人の思考形態は、「相手のことを慮る」「深い事情まで知らなければそのことについて論じる資格を持たない」、といった、繊細な部分を尊重する傾向が強い、と私は考えるのですが、このドラマのなかで展開されるのは、そうした思考を脱却しようとする、「思慮には欠けるけれども熱き心で世を開いていこう」 とする武家のパワー、のように思える。

 それを象徴させる意味で、このドラマは 「論よりも行動」 という意識革命を、現代人に求めているような気がするのです。

 このドラマのなかでいちいち出てくる 「遊びをせんとや」。

 この、「遊び」 というものの本質を、このドラマは見据えようとしているように思えます。

 その遊びは、テレビゲームやモバゲーみたいな遊びとは違う、ということは明白です。

 この世に生まれた以上は広く世界を見回り、この世に生きている醍醐味を味わおうではないか、という姿勢が、「遊び」 の本質、と思われるのです。

 いくら不幸のどん底にあっても、いくら苦しみの塗炭にあっても、「なんかいろいろ辛かったけど、面白かったよなぁ」 と振り返って思えるような 「精神の強靭さ」。

 それは結局、「この世で遊んだ」、ということと同義になるのではないでしょうか。

 うっわ、また説教臭くなってきたで。 うわうわうわうわ、ごめんやで(どうもこの男…)。

 登場人物たちは相変わらず煤けたような顔ばかりで画面が汚いかもしれません。
 でも、その汚泥の中から生まれ来る情熱、というものに目を向けなければ、このドラマは楽しめないと思う。

 ストーリーに関して深い注釈を付けることは、ことこの回に関しては不要である、と感じます。

 少なくともこのドラマは、理屈を強要してくるものではない。
 情熱を、強要してくるドラマだ、と感じるのです。

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テレビ」カテゴリの記事

コメント

 2泊3日の体験(検査)入院から帰って来ました。やっぱり家は気楽です。一応帰されたのですが、金曜日に外来に行って、どうなるか決まります。息子の合否を確かめてからどうするか決めようという理解ある主治医の考えです。

 入院する前にこの回は見ました。私が「風と雲と虹と」に夢中だったころだったら、わからなくても「花神」をくらいついて見ていた自分だったら、このワンピース展開を楽しめたと思います。というか、いっそせっかくの海上ロケなんだから、ワンピースのように、延々、清盛の武士としていきる決意表明とか、兎丸との攻防の結果味方にするところとか、平氏の清盛救出に一丸となるところを来週に続くで海上でどっかん、どっかんと戦いながら、3話くらいやってもらった方がすっきりしたかもしれません。合間阿部さんに笑わしてもらって。視聴率なんてもういいじゃん。海賊王になるんだから。

 鳥羽ちゃんが出てこなかったから、王家はあまり面白くありませんでした。堀川さんと西行さんは和歌だけじゃなくて深い仲なんですね。でもそれは私にはどうでもいい気がして。義朝パートも毎回やらなくてもと思ったりします。

 男の子にはこのドラマの情熱は伝わっていると思います。私はスタッフの情熱は痛いほど感じるし、俳優陣も頑張っていると思います。ただ今回自分が体調が良くなくてテンションが低かったからか、ドラマに引き込まれませんでした。冷めて見ている自分にちょっとがっかりしました。リウ様のように情熱を受け止められたら良かったのですが。鎮静剤の副作用で、頭が重たいので(そのわりに効いてないのですが)、清盛くんに優しくなれなくて。でも明日も見ます。せっかくだから。

 

 

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。 仮眠をとりながら、なんとか 「カーネーション」 のレビューを書きあげまして、この返信を書いております。

入院されたものとばかり思っておりましたので、ささ様からコメントをいただいて意外だったけれど、大変うれしいです。 体のしんどいのを押してコメント下さり、かたじけなく存じます。

おそらくこの回の 「平清盛」 は正統派の大河ファンではなく、「パイレーツオブカリビアン」 みたいのが好きな層には受けるだろうな、という発想で、このレビューを書きました。

そのうえで書いたのは、けっして私も、この回のストーリーを堪能した、というスタンスではない、ということです。

ずいぶん大味。

安っぽい友情だとか、親と子の確執が簡単に解けるとか、なんかハリウッド映画を見ている感覚だ、と感じたのです。

これが名作 「ちりとてちん」 と同じ作者か?と思えるほど。

でも、だからこそ、わざとそうしている、と思いたがっている部分もあります。 信頼していた脚本家の才能が枯渇していくのは、私も飽きるほど見てまいりましたので(モノづくりのはしくれといたしましては、自分の才能の枯渇との闘い、というのは、永遠の課題なのです)、にわかに 「このドラマはダメ、この脚本家もダメになった」 と断定し難い意識が、どこかで働いているんですよ。

なんかみんな怒鳴っているせいか、セリフも聞きとりづらくて。 いつもならストーリーを追いながら気にとめたセリフを書いていくのですが、どうもセリフ自体もこちらの心の奥まで届いてこないものが多く、書こうという気が起きなかった、というのが正直なところです。

でもそのうえで、まあアバウトに楽しもう、とすれば、楽しめた回かな、と。

玉三郎サマも絶賛した、この大河ドラマの全体的なパッケージングを楽しみながら、次回も見ていこう、と存じます。

くれぐれもお体をお大事に。

>さささま
お帰りなさい。
このまま順調に回復されること、心からお祈り申し上げます。

>ハリウッド的
今回の大河を見た長女の感想として、
「若い層には受けるんじゃない?」。
>アバウトに
そうそう、深く考えなければ楽しめるのかも。

あちこちで、
「パイレーツ・オブ瀬戸内海」と言われていますね・笑


藤木クンは前にもちょっとふれましたが、
もうちょっと頑張ってほしいです。
ただの二枚目俳優では、もう通用しないところに来ていると思うので、今後生き抜いていくためには、プラスアルファが必要だと思うんですね。

「龍馬伝」の佐藤健くんは、学生時代に弓道をやっていたんですね。あの若さですんなり時代劇になじむというのは、珍しい役者さんだと思いました。
NHKではいい役が当たる安部ちゃんも、ここ十年ばかり古武術をやっているというし。
そういう努力は、きちんと雰囲気として出ますからね。

蛇足ですが、今までの大河で正確に弓をひいているのは、石坂さんだけでした。

 入院はまた出戻りになるかも。病名がはっきりしました。入院した時より退院した時の方が体調が悪いという変な感じです。脊髄造影で髄液がもれて、二日酔いのように頭が重くなったり、おまけに、足が痛いのはそのままだし。愚痴はこの辺で。(おしまい)

 お話はちょっとこちらがパイレーツに過大な期待をしていたせいか、清盛、兎丸にぐちぐち長々うるさい、決意表明なげーえよと。脚本は悪くないです、青春ものとして見てれば、いいことですから。俳優が怒鳴っているのは大河の定番ですから、そこはもう気にしてません。でも見てるこっちにそこを受け止めてやれる優しさや熱さがなくなってきていると、しらけてしまうのです。ごめんなさい。(トリプルアクセルを真央ちゃんが飛ぶかどうかの方がスリリングだったりします!)私は先に清盛見たから、両方見れました。(笑)

 そろそろアバウトに楽しむ時に来たのですね。もっと大人になろうと思います。三日の入院でわかった事は、人生の先輩達は苦難にたくましく立ち向かっている、その姿に圧倒されて来ました。
より良く生きようと努力されているのに感動してしまいました。清盛にも、これから武士の時代を切り拓いて頑張ってほしいです。アバウトに楽しみたいと思います。私も。 
 

マーシー様
コメント下さり、ありがとうございます。

「パイレーツオブ瀬戸内海」、あちこちで言われているんですか、前回のレビューのタイトルにするところだった…(爆)coldsweats01

話が浅いのは今回だけだった、と思いたいですね。 ただ今までの成り行きを見ていると、宮廷のドロドロ以外、比較的こっちの胸の奥まで届いてくるセリフが限られているような気は、いたします。 宮廷のほうは、短歌にひっかけて状況を推移させたり、ちょっと深そうな部分はあるのですが。

弓引きの技術って、私はちょっと分からないのですが、要するに弓を引き絞った時点であまり動かないとか、そんなところが大事なのかな?なんて考えてます。 オープニングタイトルの、鎧姿の松ケンクンの弓引きは、マーシー様の見立てではいかがでしょうか?

二枚目俳優、という括りはとても危険性を帯びてますよね(笑)。 誰もが没個性に呑まれていく危険性。 玉木宏サンは 「のだめ」 のオレ様演技で脱皮しましたが。 佐藤健クンについても、顔立ちを見ていると、KAT-TUNの亀梨クンに似ていて(「妖怪人間ベム」 のベム、といったほうが分かりいいのかな)、たまにちょこっと見ただけでは、どっちが出てるのか分からないところがあります(まあ見慣れれば全然違うって分かるんでしょうけど)。 阿部チャンはたぶん、あの声とゲジ眉で判別が容易になりました(笑)。 演技もクセがあるし。 草刈サンもそうですけど、演技に癖をつける、というのは、二枚目俳優が生きるひとつの方法なのかもしれませんね。

ささ様
再コメント下さり、ありがとうございます。

髄液が漏れているのですか。 くれぐれも大事になさってくださいませ。 言葉でしかお見舞いを申し上げられず心苦しいですが。

息子さんの前期試験も終わったのですね。 何かと気ぜわしくて親まで胃が痛くなりそうですよね。 人生、いろんなひと山があるものですね。

さて 「清盛」。 先の返信にも書きましたが、アバウトなのは今回だけだ、と思いたいですね。 今後後鳥羽とかが絡んで利害関係が複雑になってくることを期待したいです。

入院されているかたがたって、結構前向きなんですね。 私は若いころからたびたび入院というものを経験いたしましたが、なんか病室の 「人生停滞」 しているムードが嫌で(笑)。 病室によって雰囲気違うのかなあ。

しかしこれからは、たとえ老境に入っても年金などに頼らず、いよいよこれから、という気構えで生きていかねばならない気は、強くいたしますね。

どうも説教臭くてこの男は…coldsweats01

フィギュアスケートは、昔は結構見ていたほうですが、なんか採点基準が分からなくなってから遠ざかりました。 各国ごとに8.0、8.1とかやってた時のほうがすごく分かりやすかったのに。

 髄液は検査のせいで、もう大丈夫です。脳外科医の弟に病気の事で電話したら、「ヘルニアで死ぬ事はないから、命に関わらない病気だよ。」と事も無げに言われ、気が抜けております。確かに死因でヘルニアなんて聞いた事が無いですね。(笑)それから、病室のお姉さま方は口は元気でした。整形外科ですからあちこち傷んでいらっしゃるのですが。とにかく前向き。朝から味噌汁の作り方の講釈があったり。(笑)

 江ちゃんの後という事で、清盛くんに過大な期待を知らず知らずにかけていた気がします。本格的な大河ドラマを渇望してしまって!予告編を最初見た時、ものすごく奇抜でエネルギッシュでわくわくしたものですから。

 見守る気持ちで見ようかと思っています。江ちゃんのように「駄目な子だから可愛い」じゃなくて、「いい子なのに、頑張っているのに報われてない子」を見守ろうかと。アバウトにこちらが見るのもいいかと思います。「ちりとてちん」はつれあいさんは好きでしたが、私はいまいちだったのです。面白いと思って見ていた時もありましたが。朝ドラと大河ではお話としても構成も違うでしょうから、脚本も大変でしょう。これからに期待しています。

 

 

 

 

ささ様
再コメント下さり、ありがとうございます。

確かにヘルニアで亡くなった、という話は、ん~、記憶にございませんね(笑)。

私はあまり生命力旺盛なタイプではありませんので、病室のお姉さま方のようなバイタリティあふれる生きかたには、限りない憧憬をもっております。 元気丸出しって、楽しいだろうなぁ。

だから今回の清盛のような、面白く生きてやる、という態度にも憧れをもつのかもしれません。

いろいろ相手の事情とか、考えすぎちゃうタイプなんですよ。 神経が細やかすぎて疲れたりするくせに、妙なところで無神経になってしまったり。

「ちりとて」 は、落語が好きな人ならハマるでしょうね。 私も少々知ったつもりの人間でしたので、ウワ、この週はあの噺をドラマに転用してるよ、とか感心のしまくりで。 そこにA子とB子、という劣等感の鮮やかな演出があったり。

「いい子で頑張ってるのに報われない」、言い得て妙ですねcatface。 ダメっ子清盛がどう出世していくのかに、私としては注目です。

>リウさま
弓道が、今の形として完成したのがいつの時代か正確にわからないのですが、平安末期はたぶん、まだ発展途上ですよね。
マツケンは、頑張っていると思います。
いまのところ、あのオープニングが一番かっこいいですね。

口割と言って、引き絞った矢を口元につける工程があるのですが、ここを正確にやった役者さんはほとんどいらっしゃいません。
「新平家物語」の仲代さんは、保元の乱の戦いのとき、ずれた兜を抑えながらセリフ言っていたのが印象的(どこ見てんだか・苦笑)。

兜をかぶると、矢を口元から頬につけるのが不可能なんでしょうか。兜をかぶったことがないのでわかりませんが(笑)、今度デパートで五月人形が出てきたとき、良く見てみます。

矢を頬に当てるのは、これで固定しないと狙いが正確に定まらないから、なのだそうです。
ただ戦場でそんなことしている暇があるかどうか・・・。

弓返しと言って、矢を放った後に弓がくるんと回転するんですが、これは流鏑馬ではないそうです。
「合戦の最中には次々矢を打たなければならないので、うちいち弓を返している暇はない」という理由ですって。

あるブログに、「全くの少年マンガ。ジャンプやチャンピオンじゃない、マガジン路線」とあって、
思わず「巨人の星」を思い浮かべました。
「ヒューマよ、あれが巨人の星だ」が、
「清盛よ、強くなれ」ってことでしょうか。
古すぎますね・苦笑

最後は、「燃え尽きたぜ」って、真っ白になって終わるのかな(だから古すぎ・・・爆)。

マーシー様
レス下さり、ありがとうございます。

お詳しいですねぇ~。 そう言えば、種類は違いますけど、アーチェリーでオリンピックメダリストの山本サン、って言いましたっけ、鼻の頭に弓の糸のほう?をくっつけてましたね、弓を引き絞っているとき。 安定するんでしょうかね。
また流鏑馬の時は流儀が違うんでしょうけど。

「巨人の星」 の連載が終了したのは、昭和46年、私が小学1年の頃でしたが、まずアニメから入りましたからねー、私の場合。 再放送もよくしてたし。 だから私もよーく知ってます(自慢)。

「あしたのジョー」 の連載が終了したのは、昭和48年。 私のバイブルです。 マガジンのこの2作品を語らせたら、ちょっと一筋縄では参りません(笑)。 このブログではまだ 「あしたのジョー」 に関しては 「大きなチョコレート」 としてまだ論じていないのですが(この意味がお分かりになったら、「あしたのジョー」 上級者です…笑)、「巨人の星」 については、遠~い昔に論じております。

話がずれてる気がする…(笑)。

まあ、スポ根ものという意味では、マガジン、といったところなんでしょうけど、バタ臭い論理を振りかざしている点では、チャンピオンに近いかな、という気はいたします。 いずれにしても現在の少年マンガは、まるでゲームのルールを知らないと入っていけないものばかりな気がします。 狭義な世界の架空のルールで物語を箱庭のなかで完結させている感じ。

「平清盛」 も、そんな内向きの浅い世界観のなかで自己完結してほしくないものです。

こんにちは。源平合戦ファンの双子星です。大河の「新平家」は見た事ないのですが、昔、同じくNHKで放送されていた人形劇「平家物語」は楽しみにしていました(『新平家』の原作がベースになっていて、それが面白かったから源平ファンになった、って感じですね)。

あ、前回疑問を持たれていた点、どなたか指摘されたかもしれませんが、藤本さんは女性です(『ちりとて』出演者の方が明言されています。今回も和久井さんがガイドブックで仰っていました)。作風自体は、結構性別不明っぽい書き方な気がしますけどね。

藤本さんの話の組み方自体が、すごく好み分かれそうな気がするんですよね。流れじゃなくて、パーツで書いてるみたいな書き方なんで。テーマを表現するための各エピソードとか、登場人物のポジショニングとか、非常によく考えられているんだけど、物語の流れはそれを維持するために若干(?)犠牲にされがち、みたいな。

ドラマに限らずなんですが、私は割と「ゴールが見えていて、それに向けてパーツ並べておいて組み上げる」方式の物語が好きなのでいいんですけど、私がすごく好きな作品って、案外と批判が多い^^;。私から見たら「最初から着地点そこしかないって見えてるやん」って感じなんですが、どうやら傍から見ると「突貫工事で最後に突っ走った」話らしい、ってことがしばしばあります。私自身が元々そういう書き方な上、自分がそうだと自覚してから、余計にこの作り方する話にハマる率が上がったので、個人的にはものすごく掴まれやすいんですが。一見すると、物語が結構バラバラしやすい(その点、流れ重視型の方が、印象として完成度が高くなると言うか、出来が良く見える可能性は高いです)。「ちりとて」の場合は、CPが藤本さんの書き方を完全に把握していたこと+藤本さんが落語という自分のホームグラウンドを題材にしたから、かなり物語としてのまとまりも良かったですけど。

この回、パーツ的に見るなら凄く深くて出来の良い回なんですが(だから、私個人としては、何ぼでも理屈こねられます・笑)、物語の流れで見るとイマイチだと言うのはよくわかります(で、普通はドラマって物語性で見るよなー、とも思う次第で)。特にリウさんの場合、「カーネーション」にハマっていらっしゃる上に、キャスト交代も納得されていらっしゃるので、すごく「流れを感じて作品を見る」タイプなのではないかな、と勝手に思ったりしています。

で、前回、リウさんが「同時代性」というのを挙げていらっしゃいましたが、「平清盛」は確信犯的に「現代サブカルチャーの要素を取り入れている」と思ったりしています。だから、いわゆる「スイーツ大河」でもないけど、「大河らしい大河」でもないんじゃないかなぁ・・・と。言うなら・・・「コミック大河」か「アニメーション大河」・・・いや、「サブカル大河」ですかね、やっぱり。

長文失礼しました。

追記・・・「カーネーション」を持ち出したのは、「ちりとてちん」と比較すると、「カーネーション」は物凄く流れ重視型だからです(そもそもパーツとか流れとか何やねん、って話ですが^^;)。私は逆に、流れ型の作品から流れ以上の物が読めないので、「カーネーション」のメタファー要素については、リウさんの文章で勉強させて頂いております(好きなんですけどね・・・読み解くには相性悪いんです)。脱線失礼しました。

双子星様
コメント下さり、ありがとうございます。

人形劇 「平家物語」 のファンでいらっしゃったんですか。
私も同じNHK人形劇 「三国志」 のかなり重症のフォロワーだったので(笑)、「平家物語」 にも確か期待してたのですが、まあ 「三国志」 と比べてしまうとつまんないかな、とチラ見だけで判断してしまいました。 そんなに面白かったんだ~。 クソッ、浅はかだった(笑)。 最近の 「新三銃士」 に至るまで、NHKの人形劇、というジャンルには、ホントに傑作が多いと私は思います。

藤本サン、やはり女性でしたか。 今回の、あまりにも野太い強引な作りに(笑)「あれ?この人女性とばかり思ってたけど、いったいどっちなんだ?」 と思ってウィキを調べたら性別が載ってなくて…。
それにしても作風がすごく変わっている気がします、「ちりとて」 と比べると。 まあ 「ちりとて」 しか見てませんけどネ藤本サンの作品。

パーツを組み立てていく、というドラマの方式って、恐れながらちょっとどういうものか具体的に実感できないのですが、さまざまな出来事が布石みたいな感じで展開していくのに、物語が進んでいくに従って、それがくっついていく、みたいな感じかな。

それってやっぱり映画的、なような気がいたします。 意外性の面白さ、ということでしょうか。

ただ 「カーネーション」 の場合も、結構話がバラバラしているような印象はありますね。 話がめまぐるしい。 メタファーとか、あまり使ってないような気がいたすんですけどね…。

「平清盛」 というドラマを見ていて感じるのは、語り口が今風でとても分かりやすい、ということ。

現代語を意識的に多用している気がするし、現代的な自我(自分は何者だ、とか、自分の生きる意味は何だ、とか)を積極的に取り入れている。

第6回の話の軸としては、本文にも掲げたとおり、「親と子の確執の氷解」「友情の誕生」「清盛が平家一門の中心となるきっかけ」 だった気がします。 そしてその先に、清盛が最終的に目指した貿易立国への道が見えていたような印象でした。

ただ私は、それらのことについて、あまり 「裏」 が見えないなあ、という気持ちで見ておりました。

第6回の話の結末は、兎丸一味が平家に捕えられるけれども、検非違使に引き渡されることなく放免になった、というものでした。

ここにはすごく、「裏」 が隠されている、と私は感じます。

でも、少なくともこの回を見る限り、平氏と海賊たちとの間に、実利的な取引があったようには思えません。

つまり両者とも、心意気だけで通じている。

まあ、私も社会に出て汚いことを学んでしまったからこそ、その少年マンガ的な大らかな展開に対して物足りない、と思ったのかもしれません。 これは私の人間の汚さのせいであります(ハハ…)。 だからまあ、ハリウッド映画的に、ノーテンキに楽しめばいいんじゃないか、という結論に、少なくともこの回に於いては達したのでありますcoldsweats01

それとこの結末。

平家一門が一丸となっているのであれば、清盛と兎丸との間に成立した友情を討伐に加わった誰もが理解し、不満は出ないはずです。

でも、果たしてそうなのか。

「オレたちは命がけで御曹司を救出したのに、どうして奴らは無罪放免になるのだ」、という向きが生じてもいいような気もするんですよ。
で、よくここらへん、平家一門は結束したもんだ、と感じてしまう。

そして清盛をこころよく思っていない叔父の忠正。

彼が清盛救出に手を貸したのも、なんか裏があるんじゃないか。 そこが見えてこない。 だからまあ、ノーテンキに、反目していた叔父まで助けに来てくれた、感動!って楽しめばいいのかな、と。

…つくづく自分の汚さ加減が嫌になりますdespair

ここらへんのことについて、もし双子星様が 「そこはこうなんですよ」 とこの世間にもまれて汚れちまったオッサンに教えていただければ、大変助かります。

ただしこれらはあくまで、この第6回に関しての感想です。 第5回までは、そこらへんの話の緩さは、あまり気にならなかったですね。

おとといの第7回はまだ見ておりませんので、私のこの考察も、ずれたものになっているかもしれません。 そこらへんは、何卒ご了承頂きたいのであります。

またも長文失礼します。やっぱりわかりにくいですよね(汗)。流れとパーツについては、私の勝手な分類なので説明するのが難しいのですが、登場人物の役回りで言いますと

<流れ>
物語の展開として、登場人物の立ち位置・言動に意味がある。

<パーツ>
テーマに対する象徴的な存在として、登場人物の立ち位置・言動がある。

と言えば良いのでしょうか。まあ、両方の要素を持つ作品は多いんですけどね。
リウさんが仰る「忠正が清盛救出に手を貸したのも、なんか裏があるんじゃないか」や「兎丸一味が平家に捕えられるけれども、検非違使に引き渡されることなく放免になった事に裏がある」は、全部「物語の流れ」の上での「深さ」なんですよ。そういうのを期待されると、私が言う理屈を聞いても面白くないと思うんですが・・・実は私がパーツ的に考える場合は、そういう「物語的な整合性」はとりあえず無視します(オイ)。

・・・これをやってしまうと、非常に理屈っぽい鑑賞の仕方になるため、純粋に物語に浸って楽しむ事が出来なくなるので、安易に説明していいものかわからないのですが・・・興味があればお読み下さい^^;。基本的には、いわゆる「メタ的に考える」ということになるかと思います。

パーツ組み立て型作品の場合は、まず「この物語のテーマ=この物語で描かれるものは何か」を発見する必要があります(これが見えないと、まず面白くない)。それが理解出来れば、各登場人物が「テーマに対してどのような命題を表現する存在か」を考えていきます(この辺り、非常に記号的です)。ここまで来ると、かなり作品を理解しやすくなります。続いて、登場人物同士の関係性が、テーマに対してどのような命題となっているか、またどのような主張と補足or反論になっているのかを考えていきます。なので、パーツ型作品では「登場人物が何を考えて何をするか」ではなく、「この登場人物の存在は何を意味しているか」や「登場人物同士の関係性は何を表しているか」と言うところが重要になります。

・・・上手い事説明出来たかわかりませんが、そんな感じです。他の記事でエヴァネタが出て来たので脱線しますが、エヴァの場合はアニメ版がパーツ型、漫画版が流れ型です。ドラマでパーツ型を挙げるなら「任侠ヘルパー」辺りでしょうか(特にSP版はパーツ型作品の特徴が顕著に出ています)。

なので、「ちりとてちん」の場合は、「B子コンプレックスとどう向き合うか」というところがテーマであり、「B子コンプレックス」に対して、各登場人物がどういう立ち位置なのかが1つの鍵でした。また、もう1つの「伝統の継承」についても、それぞれが「何を受け継ぐのか、受け継がせるのか」と言うこと(落語と箸と言う物理的なものではなく、精神面含め)を考える事で、それぞれの立ち位置が腑に落ちる、という理解の仕方でした。「ちりとて」の場合は、途中でどうしても流れに乗れなくなったので、試しにメタ解析してみたら理解しやすかった、って感じですね。

「平清盛」も根本的には同じで、結局のところ、テーマは「出生コンプレックスを持つ中で自分の存在意義をどう見いだすか」だと思っておりまして、それに対して登場人物がどう配置されているか・・・がポイントだな、と。だから、重要なのは「兎丸を平氏がどう扱ったか」ではなくて、「兎丸が清盛の抱えるテーマに対して、どういう立ち位置を取るか」と言う点です(ここがパーツ型作品で生じやすい欠点で、物語の整合性よりも、登場人物の立ち位置が優先されます)。登場人物同士の立ち位置での対比構造などを見ると、やっぱり「ちりとて」の作者さんだなー、と言う感じです。私の場合、「ちりとて」は最後の方はほとんどメタ構造解析しかしてなかったんで(ドラマの見方としてどうよ、って感じですが)、「平清盛」は最初から物語を見ずに理屈で見る心づもりをしていたので、共通点しか見つからないのかもしれません。

忠正についてですが、「清盛を助けに行った」事実ではなく、「助けに行ったけれど『清盛はどうでも良い』(清盛本人のためでなく忠盛のため)」と思っている点がポイントかと(物語上は『清盛はどうでも良いが助けに行く』と言っていますが、重要なのは逆で『助けるけれども清盛はどうでも良い』と言う本音)。清盛はそれを知らなくて(ここ重要)「『自分を』助けに来てくれた」と受け止めた点が、またエグい(清盛素直過ぎだろと言うツッコミ要素は発生するわけですが)。どっちの立場も、すごく明確に描かれているんだけど(だからそういう意味で裏はないと思います)、その関係性によってえげつなさが感じられるわけで。何と言うか・・・善意の陰に潜むモノと言うか、善意だからこそ(忠正の言動も、忠盛に対する純粋な善意)えげつないと言うか。私の解釈こそ黒いことこの上ないです・・・ある意味、忠正に裏がある以上に残酷ですよ^^;。

・・・うーん・・・説明が下手で長文になりました・・・すみません(大汗)。まあ、こんな見方もあるなー、みたいな感じで流してやっていただければ幸いです。

双子星様

詳細に解説してくださり、ありがとうございます。

登場人物の立ち位置が、主題を語るうえでのひとつの象徴的な立場である、というドラマがお好きなんですね。

そういう構造の作品を鑑賞するうえでは、やはり物語の面白さ、というのが大前提になるか、と思いますね。 話が面白くないと、いくらテーマが高尚でも、ついていけない気がします。

それに、「この作品のテーマとは何なのか」、ということが把握できないと、話に入っていけないcoldsweats01

たとえば、堤幸彦サン演出の一連のドラマ、などでしょうかね。
登場人物がみな象徴的存在。
私はちょっと、受け付けませんでした…。

私がドラマを見るうえで重要視しているのは、やっぱり面白いか面白くないか、なんですけど(笑)、登場人物のひとりひとりに、深い事情がある、というと、結構のめり込める気がいたしますね。

つまり悪役でも、そうなったのには理由があり、そうならざるを得ない事情があり、そして一概にみんなに対して悪役ではない、みたいな部分を見ると、結構物語に入り込めます。

またチョイ役でも、その人の人生にとっては、その人が主人公なのだ、という主張が見えたりすると、またうれしかったりする。

つまり、主役から端役に至るまで、作り手の人間に対する観察眼の深さを感じ取ることができれば、私にとってそのドラマは上質である、と判断できるのです。

エヴァの話に転用いたしますが(笑)、アニメ及び映画版において、アスカという存在は、双子星様のご指摘の通り、作り手の主張に沿った描写のされ方しか、していかないわけです。 つまり、パーツとしてしか機能していない。

でもアスカ自身の心情に立ってみれば、彼女はただ、母親を求めていただけではない。

また、彼女が周囲に対して攻撃的なのも、自分がいちばんなのだ、というオブセッションに囚われながらも、それを周囲に対して、強がることで、助けを求めているわけですよ。

そこらへんのことが比較的説明されているから、やはり貞本版のほうが、より深いドラマになっているな、と感じるのです。

アニメ版ではそこらへんのアスカの感情を、初潮を迎えたことを象徴的に描写して表現しようとしていた(と思う…笑)。

「ちりとてちん」 については、ちょっとばかり昔の作品になってしまったので、どこに自分が心酔していたのかを明確に言い表せない危惧がありますが、あのドラマの底辺には、B子と家族との断ち切りがたい絆、というものがあったように思うのです。

B子と無愛想なおじいちゃんとの間にあった、「落語」 という心を触れ合うカギ。

B子の人生を突き動かしているのは、その幼い日の思い出なわけです。

だからB子の師匠が亡くなる時の話が、落語の噺とリンクしながら、強力な説得力を帯びていく。

おじいちゃんが息子に託したかったものを裏切られたからこそ、内向きに閉じこもった。 B子は落語、というカギで、その扉を開いた。 ここには深い物語が存在している気がいたします。

そしてそのおじいちゃんが息子と見に行った、B子の師匠の落語会。 話がやはり、強力に連関しあっているんですよ。

つまり登場人物のひとりひとりに、きちんとした動機と、それに伴う事情が 「ちりとてちん」 では説明されている。

朝ドラだからできたんでしょうかね?coldsweats01

「平清盛」 の場合。
一例をあげると、兎丸がどうして宋人らまで率いる海賊になっているのか、という説得力に乏しい。
女の子の頭をナデナデしたくらいでは、分からんのですよ(少なくとも私には)。
もし検非違使に突き出さないで平家の駒として使うのであれば、少なくとも忠盛には、その意向をきちんと表明させなければならない。

人が動くとき、心意気だけで動けるのならばいいのですが、そこには必ず、打算というものが絡んでいる、と私は考えています。

それを 「ま~ま~、悪いようにはせぬ」 で納得してしまうほど、特に悪党どもはそんなに甘くない。

そこまでの描写がされているとき、私の場合はそのドラマに深くのめり込むことができます。

確かにテーマ重視でパーツとしての働きだけでいいのであれば、その程度でも許されてしまうかもしれない。

でも、…まあ、ハードルあげてるなあ、と自分でも思いますけどね(笑)。

忠正が清盛を助けに行く、という動機についても、もう少し分かりやすさが欲しかった、と思っています。

たとえば、清盛はどうでもいいが、海賊になめられてばかりでは平家のメンツが立たない、とか、いくら忠盛が、人質になった清盛の命を最優先にすると言っても自分はそんなことは知ったことではない、とガタガタ言うとか。

ちょっとのセリフでそこらへんの深い描写って、出来てしまうものだ、と思うんですよ。

海賊たちに対しても、「ま~ま~」 で終わりじゃなくって。 きちんとフォローがなされないと、悪党ですから、いったん収まってもなにするか分からない。

このドラマを見ていて感じるのは、「何かもうひとつ、深い切り込みが足りない」、という点です(エッラそうに…笑)。

いずれにしても大河ドラマ、ここまで高いハードルを視聴者側が示せる、というだけでも、去年のドラマとはもうすでに雲泥の差である、という気がいたします。

丁寧なレスありがとうございます。

人様のところで何を長々と・・・と言う感じですが、1点だけ。登場人物がツール化するのは、パーツ型でも流れ型でも、どちらでもあり得ますよ。ただ、前者では「テーマを表現するためのツール」になるのに対し、後者は「物語を進めるためのツール」になるわけで・・・(たとえば『エヴァ』だと、漫画版の3号機エピ以降は、ヒカリやケンスケが『物語展開の都合上、シンジが孤独を感じるための演出ツール』化してる気がしました・・・まあ、トウジがアレな時点で、多少見方が冷たくなっているかもですが。『物語』としてのまとまりは、確かにこっちの方が良いとは思いますけどね)。個人的には、私はむしろ前者の方が脇役に至るまでのキャラ振れが起きにくくて登場人物が大事にされる傾向があると思っているんですが・・・そこが根本的に受け止め方の違いかな、と思いました。

自分は基本的に脇役マニアなんで、脇役まできちんと扱われている作品が好きなのは同じで、

>またチョイ役でも、その人の人生にとっては、その人が主人公なのだ、という主張が見えたりすると、またうれしかったりする。

のは、全く同じなんですけどね。多分、何を以てその主張を感じるかが・・・個人差があるっつーより、私がズレてるんだと思います(苦笑)。

双子星様
再レス下さり、ありがとうございます。

パーツ型でも流れ型でも、結局のところ、こちらの琴線に響くかどうか、なんですよね。

またエヴァの話で恐縮ですが(笑)エヴァの物語の失敗は、結局こうした、トウジとかケンスケとかヒカリとか、日常の世界を次々と駆逐していって、観念だけで物語を収束しようとするところにある、と思うんですよ。

人類補完計画なんて、要するにすごく簡単に説明出来ちゃうわけじゃないですか。

それをああでもないこうでもないとやっているから、綾波が巨大化したりしかできなくなってくる(笑)。

トウジやケンスケを記号化している、という点では、アニメ版もマンガ版も、一緒だと感じますね。

シンジが感じている孤独って結局、作品全体を覆ってしまう孤独なんですよ。

だから物語が終盤にいけばいくほど、エヴァという話は、とても乾燥した絶望感だけが支配していく。

そーゆーのは、あまり好きじゃないです(笑)。 これについては、遠~い昔に論じてます(もしご興味がおありでしたら、アニメ・コミックのカテゴリにて…)。

「平清盛」 第7回、見たのですが、やはりちょっと、この海賊の回に感じたことと同じようなことを思ってしまいました。

そのまま書くとどうも 「平清盛」 批判になってしまいますが、書いてよろしいでしょうか?coldsweats01(実は批判的な文章を書くのって、結構勇気いるんですよ…)bearing

 この回は瀬戸内海ロケを堪能する回です。それに尽きるという事で。新平家物語はほとんどセット、それも豪華セットで撮影して、ロケは一回くらいだったらしいけど、清盛はロケを多用しているのは評価すべきだと思います。ロケならではの奥行きや空気の流れみたいなものが、表現されているはず。新平家物語のセット撮りには違う良さがあったのですが。

 「おおきなお船を浮かばせて行ってみたいな、よその国」の回でもいいけど。大味なストーリーだったけど、鱸丸が側近になるための伏線はあったし、あとは直球で。海は広いのだから。

 第7回はまた、これまでの丁寧な作りというか、ちょっとまどろっこしい作りに戻ったので、大味な回もいいかなと思ったりします。少年漫画的過ぎたけどね。まんまワンピースだったし。それでも江ちゃんなんか比べられないくらいいい出来だと思います。

 第7回の良かったところは押さえていますので、批判的な記事をお書きになっても大丈夫です。(笑)優等生ほど文句を言いたくなるでしょ?駄目な子の時と違って、もっと良くできるはずって思いますものね。駄目な子の時は呆れるばかりだけど。(笑)

 愚息が高校合格しました。で、来週また入院します。手術します。外側ヘルニアと言う痛みの強いヘルニアなのと、腰の一番下の骨のぐらつきが大きいのでヘルニアをとってから、骨を固定する手術になるそうです。弟によると、手術しても足の痛みはすっきりするらしいですが、骨を削るので腰痛は一生付合う覚悟がいるらしいです。でも歩けない現状はしんどいので、医者の勧めに従う事にしました。入院するまでお邪魔して、退院したら、またお邪魔させてもらいます。8話までは家で見れます。7話のレビュー楽しみにしています。(笑)

 

ささ様
まずは息子さんの合格、おめでとうございます!
禍福はあざなえる縄のごとし、ですか。
手術のほうは、うまくいくようお祈りしております。
こういう、治癒が明確にならないような病気に関しては、とことん医者に対して 「うるさい患者」 であるべきだ、と私は思っております。
以前帯状疱疹を患って、神経ブロックという治療方法を施されたことがあるのですが、ワケの分からないまま終了。 それ以来後遺症が残っております、私の場合。 もっと医者に対して 「治ってない」 と食い下がるべきだったと後悔してます。

まあいつまでもメンド臭い、というのはあったんですがcoldsweats01

だからそれ以来、この後遺症を忌々しく思うことなく、うまく付き合っていこうと考えております。 無病息災、ではなく、一病息災、って言いますもんね。 ひとつ病気をもっていたほうが、体のことを考えるようになるってことで。

私が 「平清盛」 を見ていて感じるのは、さきの双子星様へのレスにも書かせていただきましたが、やはり人間の深い部分まで切り込みが足りない、という部分です。

というより、こちらの心を揺さぶるまでの話になっていない、というか。

意図は分かるのですが、なんかちょっと、物足りない。

スッゴイ贅沢なこと言ってますよねー。 とりあえずこれから、チャッチャッと書いちゃいましょうかね、第7回の感想(微妙…)(追記 間に合いませんでした…「カーネーション」 の1週間分放送が、始まってしまいます…笑)。

 無事8話見れました。好みで評価が分かれると思いますが、私は楽しめました。今回は上皇様より帝のシーンの方が刺激的だったかも。王家は個性派ぞろい。

 神経ブロック注射は私の場合、ほとんどきかなかったです。というか脊髄造影の検査の後最後のブロック注射を打ったのですが、その後外側ヘルニアの診断がついて、「ブロック効かないかも。」といわれたのです。「だったら、最後のはいらなかったのじゃないのか。」と思いました。だって一番痛かったんですよ!それに神経をいじられると、しばらく痛みがぶりかえすし。手術も過度には期待していません。もう少し子供育てるのに、動けるようにならないとやってけないので今を変えるために踏み切りました。弟は「怖くなったらやっぱりやめるとぎりぎりでも言っていいのだ、患者の権利だから」と言ってくれました。仕事ができるまで回復できるかわかりませんが、それでも家事が満足にできるくらいにはなりたい、犬の散歩ができるようになりたいと思っています。清盛にもなるべく早く復帰したいです。どうしても見たかったら、テレビカードで見るかも。百円払う価値のあるドラマにしてほしいです。

>さささま
ご長男の合格おめでとうございます。
思ったよりも重篤でいらしたのですね。
なんというか、言うべき言葉が見つかりません。
私も外反母趾がひどくて、腰痛になりやりやすいのですが、こんな程度で弱音はいてちゃいけませんね。
ある程度の年齢になると、体のくせがついてきて、弱い部分にしわ寄せが来てしまいます。
それをなだめながらうまいこと生きていくしかないですね。
ご回復、心からお祈り申し上げます。

で、
実はこの回見ていなかったんです。
清盛のあまりの中二病ぶりに嫌気がさして、ちょっとお休みしていたんですが、昨夜の回を見ていたら、見る気になって、高校生の次女と一緒に(彼女は「清盛」見るのが初めて)。

彼女は「パイレーツ・オブ・瀬戸内」のつもりで見始めたんですが、開始早々、「なにこれ、まんまワンピースじゃん!」というご指摘・笑
清盛が吊るされている場面では、「遊びをせんとや」より、「ウイアー」のほうが絶対あっていると主張・笑

で、彼女の意見によると、
「主人公が渦の中にいない。
脇が濃すぎて主人公がかすんでいる」と・・・。
まあ、その通りなんですが、昨夜放映の回で、やっと清盛が自分の青臭さに気付いた場面がありました。


主人公置いてけぼりの話の展開にしても、保元の乱では否応なしに中心人物(のはず)なので、そこに至るまでの彼の成長ぶり、そしてそれをどう描くかに、期待したいです。
忠盛はその前に亡くなるので、早いとこ成長してもらわないと困りますよね、平氏一門としても・笑

いまんとこは、どうしても鱸丸のほうが主役に見えてしまう・苦笑

しかし、フカキョンはすごいな、
出てくると花がありますね、彼女。

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。 チャッチャッと途中まで書いちゃった第7回の感想文なのですが、どうもやはり自分だけの感じ方なのかな、なんて思っちゃってそのあとを仕上げることができません。 アップできずに申し訳ありません。

で、ちょっとその内容を(今後アップするかどうか微妙なので)ここに書いてしまえば、第7回の話って、結構知識が必要とされているような気がしたんですよ。 「瀬をはやみ」 とか。 私の苦手な百人一首です(笑)。 そんな基礎知識があれば、もっと物語が深読み出来るだろうに、と感じたんですよ。

これって 「ちりとてちん」 で私の落語知識を刺激されたことと似てるな、と。
落語を知らない人には分からない部分を分かって、それで感心していたところもあった、それと同じ構図なんじゃないか、と。

同じように清盛が海賊と戦うのも、日宋貿易の端緒だ、とこっちが分かっているから少年マンガ的な流れにも目をつぶっていられるのかな、とか。

つまりあらかじめの知識がないと、じゅうぶん楽しめないのでは困る、みたいなことを書いたんです。

そしてもうひとつ、加藤あいサンがいったん清盛の求婚を渋る場面。
ここらへんも、この最初の妻がすぐに死んでしまう、という前知識なしで見てしまうと、とてもあっさりとして見えてしまう。

あ~なんか、そこらへんの話をもっと詳しくしたいのですが、もしこんな、独りよがりみたいな感想でよろしければ、頑張って仕上げますので、是非是非お知らせいただきたいと存じます。

入院を控えていらっしゃるかたに対して、返す返すも申し訳ございません。

マーシー様
コメント下さり、ありがとうございます。

ささ様のご病状、以前 「ためしてガッテン」 か何かで見た覚えがあるのですが、髄液が漏れる、という状態って結構キツイみたいでした。 それに関してはそれほどでもなかったようで一安心したのですが、でも手術をされるのですから、そんな気楽に考えてはいけないとも思います。 いずれにしても、私も結構腰痛持ちなので、年齢のことを考えるとお互いに神経を遣いながらこれから生きていくしかなさそうです。

で、「パイレーツオブ」 の話ですが。

「ワンピース」 というマンガ自体、その概要は知っていても実際に読んでみたらチンプンカンプンで、どこが物語的に似ているかは、高校生の娘さんに聞かないと分かりませんが(笑)、今どきの若者って(あ~ジジ臭いなぁ…笑)、あのマンガを読んで理解できるんでしょうかね? 少なくとも私は、誰が何を言ってるのか、(まあフキダシのフォントによって理解しなければならないんじゃないか、とは思ったのですが)まったく分かりませんでしたね。 特にモブシーン。 尾田センセイの描く絵はゴチャゴチャ描き込みがキツすぎて、まるで 「ウォーリーを探せ」 みたいで(笑)。 ちょっと今どきの娘さんに聞いてみたいものです。 何かって言うと、「ド…ン!」 だし(笑)。 擬音をもっと工夫せえよ、って(笑)。

ドラマに関してはささ様の返信にも書いたのですが、どうも前知識がないと楽しめない部分が多過ぎる気がするんですよ。 その前知識を取っ払ってみると、ドラマの奥行きがちょっとばかり浅い。

宮廷関係は見ていて楽しいんですけどね。

ここのコメント欄もすごいことになっていますね。
視聴率低くても、視聴質はいいってことでしょうか。

実は次女、大河には全く無関心だったのに、友人から「「ワンピースに似すぎ。」という意見を聞いて、見る気になったんです。
中学生のころにはまっていました。

で、「遊戯王みたい」というのが第一の感想。
例の兎丸との殺陣では、「こぶしで語り合えって路線だね☆」と・・・。

展開がベタすぎっていうか・・・、まあそれも制作陣の計算のうちなんでしょう。
ただ問題は、局側が見てほしいと思っている層が、見ているか、どうか。


裏の話になりますが、
実は時子の腹違いの妹、滋子が絶世の美女で、後白河院のお手付きになり、皇子を産みます。
これが高倉帝で、だからいきなり清盛が娘を宮中にあげたというわけではないんですね。

時子の弟、忠時もなかなかの切れ者で、平氏一門とはいっても、実は時子の一族の力が大きい(このあたり、頼朝が政子の一族の力に乗っかっているのと同じ構図)。
あいさんの子どもが重盛になるんでしょう。
重盛の一族は清盛とはそりが合わなかったというのも母違いだからですね。

で、実は平氏一門の凋落は、滋子の死から始まっています。
滋子という楔がなくなったことで、後白河の気持ちが平氏から離れる。

この当時の女性の力は、だからとても侮れないわけで、時子は重盛を身内に抱き込みたくて、わざわざ自分の妹を重盛に嫁がせているんだそうです。

そのあたりもこれからどう描かれていくのか。
単純なラブストーリーでは収まらないはず・・・なんですが。
(でも、なんだかそうなっちゃいそうな予感も)


いつもドラマ性を重んじるか、史実を中心にすべきかという議論はありますが、疑問を感じたら、本を読んだり、ネットで調べものしたりして知識を膨らませる、ドラマはそのきっかけとして考えればいいんじゃないかなって思います。

今回の路線は、これはこれで楽しめるんじゃないかなという気がします。
まだまだ先は長いですしね。
当分は見捨てるつもりはありません。

リウ様

私も引き続き視聴してますよ〜。
「江」よりは遥かに上のランクだと思ってます。

ただ、私としては音楽がちょっとひっかかる部分ありますね〜。
松ケンが加藤あいちゃんと出会うところで、ピアノ・・・・。
う〜ん・・・なんか違うなあというか、凄い違和感ありました。

双子星さまがおっしゃるパーツ組み立て?
確かにそういう部分あるような気がします。

平氏の話、源氏の話、宮廷の話、展開のつなぎが今ひとつのような気がします。
そのため、全体としての流れがあまりよくない回があるのではないでしょうか?

また一つ一つの場面の比重が全体においてどの程度なのかという部分が明確?でないせいか、主役は誰?みたいな場面もあるのでは?

第8回では藤原頼長役の山本耕史さんの存在感の方が大きかったような・・・

>前知識がないと楽しめない部分が多過ぎる

確かにそういう部分ありますね。
歌は特にそうですし、登場人物の関係性の描き方が薄いので登場人物の相関図をみながらドラマを見ないといけないみたいな状況を生み出しているような気がします。

リウ様の7回目のup楽しみにしてますよ〜

 7話は源氏物語の明石の君と初紫がわかってないと、この脚本の構成についていけないし、和歌がわからないと、帝が西行に傾倒していくところ、帝のお心はわからないかもしれませんが、そんなの、なんとなくで乗り越えていいと思うのです。主役が直接言葉で言いたいと言ってるのですから。物語がいろいろ中途半端なのは私も気に入らないですけど、7話では源氏物語をベースに「ちりとてちん」のように時子の妄想を交えながら、清盛の妻を迎えるまでをうまく描いたと思います。私はずっと松ケンくんの青臭い芝居を好きじゃなかったですけど、求婚する時のまっすぐな瞳はとても美しかったです。小雪ちゃんをこれでくどいたのかしらんと思うほど。あのまっすぐな瞳の美しさはこの大河を見ていて随一でしたよ。私には。

 髄液が漏れたのは脊髄造影の検査のせいで、まれにいるらしいです。若い人が漏れるらしいのですが、50を目前にしたおばちゃんがなるのはめずらしい、2,3日で治るからとのことでしたが、あいにく神経痛の症状を抑えるのにもらった薬が目眩や頭痛を伴う薬なものですから、頭が重いのが続いたのです。実は今も頭が重いです。命に関わることは無いので大丈夫です。長年腰痛を抱えながらも、放っといたつけが来たみたいです。つれあいさんにこれから頑張って働いてもらって私は養生させてもらうつもりですが、なかなかね。庶民の暮らしはままならないですね。(笑)

 

マーシー様
コメント下さり、ありがとうございます。 またまた返信が遅れまして、申し訳ございません。 いったん書いた返信を確認して元に戻したら、全部消えてしまいまして、二度目の執筆でございます(ナミダ…)。

いつの間にやら、ここのレビューも、本編よりコメント欄のほうが、だいぶ長くなってしまいまして。 みなさんこの大河ドラマには、一家言をお持ちなんですねぇ…。

展開がベタでも、感動は出来るとは思うんですよ。 でもそこまで行く何かが、足りない。

「ワンピース」(これも最近読んだものなので、昔は傑作だったのかもしれないんですけど)を読んだときにも感じた、「ほれほれ、感動しろ」 みたいなものを感じるんですよ。 でもセリフのひとつひとつが、こっちの胸を、なかなか鷲づかみにしてくれない。

それにしても相変わらず博識でいらっしゃいますねー。

私なんか、後白河と後鳥羽の区別もようつかんような感じでcoldsweats01

確かどこかのコメント返信で、間違えたんですが、いまさら探す気にもなれない(ハハ…)。

ほかにいろいろ書いたんですが、まだアップせぬ第7回のレビューに書いたようなことでして。

どうしようかな。

とりあえず保留にしておきます(期待をもたせて申し訳ありません)。

どうもこのまま第7回のレビューをアップしてしまうと、反論の嵐になりそうな感じなので(ハハ…)。

rabi様
コメント下さり、ありがとうございます。 どうも先のマーシー様へのコメント返信が消えちゃったショックがまだ抜けないぞ…(笑)。 ちょっと気分が萎えながらの返信になってしまうこと、平にご容赦ください。

ドラマレビューも、生ものみたいなところがありますから、あまりアップせずにいると腐ってしまいますよねcoldsweats01。 鮮度が大事なんですね。

関係ないように思えるものも、今後つながっていくんだろうな、というのは分かるんですけどね。

でもその回で、保留にすべきところは保留にしてもいいんですが、その回で感動させてもらいたいものには、きっちりと感動させてもらいたい。

でもその感動のポイント、というのも、人によってそれぞれで。

いちばん分かりやすいのは、若い人と人生経験を重ねた人の感想の違い、かな。

仕事でいろんな駆け引きを見ていると、「ああこういうのある」、みたいな見方が出来てくる側面が、あったりするじゃないですか。

人を従わせるために何が必要なのか、とか。

それにはやっぱり、熱い情熱以外にも、いろいろ要因があるわけですよ。 そこが見えると、このドラマももっとよくなるんじゃないかな~、と思うのです。

ささ様
レス下さり、ありがとうございます。

私が明子への求婚をめぐる話を見ていていちばん感じたのは、(いまだアップしない第7回のレビューの核心になってしまいますが)、「明子が清盛の求婚を拒む理由と、それをひるがえす理由があっさりしすぎている」、という点でした。

こんなにあっさりと前言撤回してしまうくらいなら、拒絶なんか最初からすることないのに、と感じてしまった。

そしてこれは、男の立場からの物言いですが、いくらがさつな男でも、「オレの嫁になれ」 と言うときくらいは、顔ぐらい洗う、と思うんですよ(爆)。

まあこれは 「画面が汚い、清盛が汚い」、という批判に乗っかってしまうような感じですが、私の場合はちょっと違う、かな~。

誰かを好きになったら、その人から、ちょっとでもよく思われたいのは、男とて同じことだと思うのです。

コジキみたいな男から 「コイツは平氏の御曹司だから」 程度で求婚されても、女性としては複雑なんじゃないか、と。

求婚のとき、ちょっと顔ぐらい洗っておれば、説得力なんかそれでじゅうぶんだと感じるんですが。

源氏物語のストーリーをリンクさせる、という方法も、頭のいいもの同士の知的遊戯みたいで、なんとなくいけ好かない(教養のないものの僻みです…)。

清盛の求婚のセリフにぐっときた、というお立場のささ様のご感想には、ちょっと男としては、「そーか、あれやこれや考えなくても、ゴーインなのが女性は好きなのか」 という点で目からウロコですconfident

 リウ様、私が美しいと思ったのは、清盛の瞳です。ずっと小汚い格好で青臭い清盛にうんざりしていたのです。いい加減ちゃんとしろよと。でもカメラに写った松ケンくんのまっすぐな少年の眼差しに、美しいと思ったのです。小汚い姿も忘れるくらい。その時の台詞はよく覚えていません。でもあの瞳で見つめられてくどかれたら、絆されると思います。ただ彼女だけを思う少年の一途な瞳でした。だから、小汚くても、和歌の素養がなくても、平家の御曹司らしくなくても、私にはこの瞳をカメラは写したかったのではと思わせてくれたのです。女の人は自分だけに見せてくれる男の人の表情に弱いと思います。強さでも弱さでもたくましさでも健気さでも。(笑)あの稚拙な台詞も、あの瞳で見られて言われると、明子さんには真摯に聞こえたのではないでしょうか。少年相手に恋の駆け引きをできる女性ではなかったし、清盛も光源氏のように駆け引き上手ではない。でも恋に憧れる時子からすれば、それは大人の恋のありようの一つとして心に残るものなのでしょう。と7話を限りなく好意的に解釈してみました。このお話の目撃者である時子、将来幼い天皇を抱いて壇ノ浦で入水する時子が、恋に妄想するのを見て、心が痛みました。とても切なかったです。私には心に残った回でした。

>リウさま
実は大昔、「飛んでいく雲」という、西谷祥子さんの漫画にはまり、いろいろと本を読み漁ったんです。
義朝の長男、悪源太義平の隠し子が主人公で、すっごくおもしろかったんです。

コメント書いてから思いましたが、「自分の居場所はどこだ」って悩みは、重盛のものにもなり得ますね。
脚本家がどう料理するのかな。

保元・平治の乱では、重盛、義平も戦いに参加しているので、義朝、清盛は立派に壮年のパパの立場ですね。
清盛も、いつまでも中2病になっていられないし。

いまのところ各パーツに分かれているような話運びですが、これが少しづつはまりはじめているような予感がします。

ささ様
再レス下さり、ありがとうございます。

ささ様のレスを読み、女性の感じ方と私みたいなオトコの感じ方とは違うんだなあ、ということを如実に感じております。

自分だけに見せてくれる表情がある、まっすぐで純粋な瞳があれば、女性はそれに参ってしまう…って、おちゃらかしたような書きかたで大変申し訳ないのですが、女性が求婚してくる男性の、どこを重要視するのかが、とても分かる気がするのです。

私はオトコの立場から、清盛、ワイルドで強引、直情型でもいい、でもせめて男の子なら、鼻水を拭いて求婚せよ、と感じてしまうんですよね。
オトコの目から見たリアリティではない。
男は結構、ウジウジと考えるんですよ。 どうしたら嫌われないようにできるか、とか。

まあ…、なんかどちらでもよくなってきましたけど…(ハハ…)。

深キョンが演じる時子にしても、ささ様と同じようなことを私も考えたのですが、どこかにコメント返信したかと思ったけどないなぁ…。 マーシー様に書いたものの全部消えてしまったやつの中に書いたかなぁ…。

やはり時子のたどった運命を考えると、最初に出てきたときの時子をこのようなポワ~ンとした性格にしたのは、とても演出的に深いなあ、と。

ただ、深キョン、侮れませんよね。

私が強烈に頭にこびりついているのは、やっぱり最初ポワ~ンとした役だった 「セカンドバージン」 で、途中からどんどん役が変貌していった彼女。

でもやはり、その感慨にしても、時子の運命を分かっているから感じることができるわけで…。

ん…。

ここまで書いてしまうと、もはや保留中の第7回レビューをアップする必要が、なくなってまいりましたcoldsweats01

マーシー様
コメント連投下さり、ありがとうございます。

私が時代劇のマンガにハマったのは、白土三平サンくらいかなぁ…。 ほとんどフィクションなので、風習文化の点では勉強になるけど、歴史のお勉強にはなかなかなりませんで…coldsweats01。 まあ 「カムイ伝」 第2部では徳川幕府のこととか出てきますけど…。 いつになったら終わることやら、あの物語(笑)。

「自分の居場所探し」、というのは、結構現代哲学的な感じですけど、考えてみれば人類って(大きく出たな…笑)ずっと自分の居場所を探してますもんね。 ツタンカーメンも壮大な自分の居場所を作って、豪族たちも荘園という居場所を作って。 土地の囲い込みが資本家と搾取される側の…なんて勉強しました(懐かしいなcoldsweats01)。

そもそも人類、起源のアフリカから自分の居場所を求めて、世界中を旅していく、つーか(話が大きすぎる…爆)。

ノベライズがあったので読んで来たんですが、個人的にはこのドラマ、脚本と演出と編集の相性が、あまり良くないんじゃないかな?と言う気がします。それぞれ頑張っているんだけど、微妙に違う方向を向いている気がしてなりません(苦笑)。だから、物語の流れに乗ろうと思うとけつまずいてしまう、みたいな。正直、私の場合、「平清盛」ってドラマを理解しようと思うと、まず映像を捨象しなきゃならない(苦笑)。全部文字に置き換え直したら理解できるんです、めんどくさ・・・って、そもそもドラマの見方としておかしいですね(汗)。とりあえず、結構「うーん、ここカットするか?」ってところがありました。

私は12年ほど前に、友人に勧められて「ONE PIECE」読んで、それ以来大好きですけど(ただ、感動して泣ける作品と言うのとは違うと思います。私は不思議なくらいに泣かないですね。凄い話であって感動する話ではない、って感じです)・・・同じなのって台詞くらいのモンでしたね。物語展開としては全く似てないです。ただ、モチーフとして「海賊=自由」の図式と言うのは、参考にしたな、と思いました(なので、藤本さんは多分、相当に読み込まれているとは思います。表面なぞるだけなら、この取り入れ方は出来ないので)。

そうそう、あの「どーん」は、わざとそれしか使っていないようですよ。私は、マンガ読むときでもフォント文字しか追わないので、そのコメント見るまでそれしかないのに全く気付かなかったのですが(苦笑)。

ちなみに、私、嫌いな作品の絶賛を読むのはキツいですが(嫌いな作品が褒められていると、これを受け入れられない自分は人間的に欠陥があるのか?と思ってしまうんで・汗)、好きな作品への批判を読むのは大好きです。いや、何で自分が受け入れられるんだろうと見つめ直すのに役に立つので。あと、ちょい苦手とか、ちょい疑問レベルだと、なるべく両極端な意見探して読んで自分探ししたりとか。

と言うわけで、感想お待ちしています(笑)。まあ、余裕のある範囲で、ご無理なさらずです(カーネーションレビューの濃さが凄いので)。

双子星様
コメント下さり、ありがとうございます。

ノベライズと本編の内容がかなり違っていた、というのは、去年の 「江」 ですが、いったいノベライズって何のために出してるんだ、というのは感じますね。

去年の田渕久美子サンが、「本来はこのような形でドラマにしたかった」 ということだったのであれば、NHKの方向転換が 「江」 というドラマをダメにしたように思える。 ノベライズのほうの悪い評判が、私のほうに伝わってこないんですよ、「江」 って。

「カーネーション」 にしてもカットされている、というのを最近コメントを下さるかたからお教えいただいたんですが、こちらのほうは絶妙なカットの仕方であるようです。

結局NHKドラマでは、全体的にかなりカットが入れられる、というのは認識しておいたほうがよさそうなのですが、頭の悪いカットの仕方はしてほしくありませんよね。

「ワンピース」 の読者のかたにめぐり会えた!(笑)。

ど~ですかあのマンガ、分かるんですか?(ハハ…)。 いや私も、最初から読んでいれば誰が何をしゃべるか、というパターンも分かるような気はしたのですが。 話がまったく分かんなくて、マンガは大抵わかるつもりでいたのに、かなりショックだったんですよ。

今のジャンプで分かるマンガは、「クロガネ」 とか 「べるぜバブ」 くらいかなぁ。 いきなり読んでも分かったし面白かったし。 あとは途中参加だと、何をやってるのやらチンプンカンプンで。

あ、「こち亀」 はもう、出がらしのお茶みたいな感じでしたが…(ハハ…昔は腹がよじれるくらい面白かったですが)。

以上、何年かぶりに読んだ 「少年ジャンプ」 の感想でした。

第7回のレビューは、もうほとんどここでのコメント返信で、書いてしまいましたcoldsweats01。 もう一回見て、ちょっと 「このくだりがダメだ」 と具体的に書くか、その気力があるか、の問題みたいですcatfaceゞ。

あと2日で退院です。ワンセグで4日と11日分も見ました。手術は5日で、無事終了して、金曜日に退院します。
 視聴率ははかばかしくないようですが、それなりに楽しんでいます。ライアーゲームの回があったり、西行さんの暴走の回があったり、汚れた清盛がこのごろ普通に見えたりします。

 リウ様も健康にお気をつけて、レビューがんばって下さい。退院してもしばらくは、安静に近い生活ですが、少しずつがんばっていこうと思ってます。カーネーションのレビュー、もう少しですから、がんばって下さい。

ささ様
明後日退院ですか、おめでとうございます! 手術もうまくいった様子ですね。

ところで 「平清盛」、第7回以降、見ておりません。 録画がたまるいっぽうです。

どことなくこちらの教養を試されているような作りに、ちょっと気後れしているのかもしれません。
というより、ここ数週は、「カーネーション」 だらけで視聴の手が回らない、といったほうが適当です!coldsweats01

くれぐれもお体を大切にしてください。 私も頑張って、「清盛」 のレビューを書けるまでにしようと思いますので。

さささま
経過良好とのこと、安心いたしました。
このまま無事、回復されることを心からお祈り申し上げます。

>リウさま
私はずっと見ていますよ、大河・笑
突っ込みどころ満載ですが、松田くんの後白河登場で、なかなか面白くなってきました。
ここに頼長がどうからむかな。

マツケンの演技は相変わらず一本調子です。
ただ怒鳴っているだけなので、清盛の人間像に厚みも深みもない。
彼の俳優としての成長も、なるか、ならぬか、見届けたいです。

マーシー様
コメント下さり、ありがとうございます。

頼長って、誰でしたっけ?(爆)。 なんか、ちょっと名前を見ただけではイメージがわかないんですよねー、このドラマ。 地名とかで呼んでくれないかな~(ハハ…)。 伊勢殿とか抹茶殿とか黒みつ殿とか(なんやソレ)。

松ケンクン、相変わらず汚い顔で怒鳴りまくっているんですか。 ん~、ますます見る気が失せてきた…coldsweats01

ヤマモトくんです。
まゆなしの・笑

脇役が曲者揃いなので、マツケンの演技が単調なのがバレバレなんですよ。
主人公が一番いらない大河って・・・・苦笑

脇の魅力で、まだ見続けていますが。

マーシー様
レス下さり、ありがとうございます。

ああ、山本耕史クンですか。 まだ彼が出てくる回を見てないな(爆)。
松ケンクンも、新婚でちょっとこうなっちゃってるんでしょうかね(と、両手を目の前に前へならえして、視野が狭くなっちゃってるポーズ…って書くだけじゃ分からん!…笑)。

どうもこのドラマ、玉三郎サンが絶賛した外観のよさに捉えられて、ドラマの浅いのがごまかされているような気がしてます(笑)。

 私の好きな、たまちゃん鳥羽ちゃんの愛の劇場が、ついに終わってしまいました。はた迷惑な夫婦だったけど、メロドラマ、凄かったです。西行とか崇徳天皇とかなりこちゃんとか巻き添えにして。大熱演でした。

 肝心の清盛は、青いままです。力いっぱい演じておられるけど、脚本があっちこっち行くせいか、清盛がお話の芯になりきれてないです。画面の作りは丁寧で美術や汚しもいいのですけど、中身はなかなか。中井貴一がいなくなったら、平家大丈夫かしら?盛国が主役より光る時があるのですが。

 それでも一応見ています。江ちゃんを見続けたのだから、多少は我慢しないと。清盛は大河らしい作品です。(どっちが面白いかと言われると江ちゃんだと正直に告白します。)

 お話が散漫になって、主役の清盛の魅力があまり伝わってこないうちに、脇を支えてくれた忠盛とかがいなくなると、かなり苦しいです。「平氏にあらずんば人にあらず。」で権力をほしいままにした清盛としては、脚本も松ケンくんもいい人過ぎるのかもしれません。清盛のダークな部分を白川法皇の血のせいにするお話の持って行き方も、ちょっとくどいかなと思ったりします。

 だけど、もう少し視聴率良くてもいいのではないかと心配しています。ちゃんとした大河ドラマになっているのですから。清盛も応援しています。がんばれ!

>さささま
ずごかったですね、今回は。
初めて「見たぞ」って、満足感たっぷりでした。
鳥羽ちゃん、最高です。
タマちゃんも、お疲れ様でした☆

この二人に対して、源平の御曹司、それぞれプロポーズはギャグにならざるを得なかったのかと、
でもそれなりに、説得力はありました。

保元平治の乱が終わると、今出ている魅力的な脇役がほとんどいなくなってしまいますが、

時子の弟が、うまくいくと面白げなキャラですね。
後白河も頑張ってくれると思うので、
まだまだ見続けます。

>リウさま
ブログ主様を差し置いて、もうしわけありませんでした。

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

なんとか松田翔太クンの出てきた回までは見ましたcoldsweats01ゞ。 …って、第9回だから、かれこれもう1カ月以上録画がたまっている…(爆)。

この大河ドラマ、そこそこにいい出来だから、却って安心して見なくなっちゃう、というのもありますね。

と同時に、どうしても見たい、という気にならないのは、先のコメントでも散々書いてまいりましたが、ドラマの筋立てが、知的遊戯に傾き過ぎているからですね。 だから結局、宮廷のドロドロしか見るべきところがなくなってしまう。

私、大奥とか、あんまり好きじゃないんですよ、ドロドロしたのって。

「篤姫」 の場合、松坂慶子サンがサバサバした役割で、その大奥のぬめり感を払しょくしてくれたおかげで見ることができた。

今回の場合、出来がいいから安心して見なくなってしまうのですが、主役の清盛が成長しない、というのも大きな要因ですね。 ひとつ経験すれば、ひとつ行動もしっかりしていくはずなのに、次の回になるとなんか完全にリセットされてレベル1の勇者に戻ってる(ドラクエか)。

「江」 の場合、老婆心で見てしまうという面もあったし、どこまでひどいのか、ということにも興味がありました(ハハ…)。 それって今から考えると、田渕女史の思うつぼだったりして…(爆)。

マーシー様
いえいえ、私もこのドラマのレビューをすっかり怠っているのに、コメントだけはコンスタントにいただくので、ちょっとちゃんとせねばなぁ、と感じている次第です。 どんどん私をけしかけてくださいましsmile

それにしてもコメントを投稿しようとしたら、認識番号を強要された…。 そりゃそうか、もう1カ月以上前の記事なんですもんね。

 まだ続けて見ています。昨日の回は、硬派がお好みの方達は、腰砕けの回だったかもです。相変わらず、主役はアホのまま。ここまでくると、「一生お子様気質で、成り上がるのか」とそれもいいかと思ったりします。歴史のアンチヒーローなんだし。「時子さんだけの光る君」というおちつきどころもあることだし。でもホームドラマっぽい描き方や、世直しを叫ぶのが悪いとは思いません。それくらい、我慢してもらいたいものです。ドラマなんだから。

 主役への愛着は相変わらずないですが、画面の作り込みは好きです。いつまでがんばれるかしら?鳥羽ちゃんが好きなので、鳥羽ちゃんのが熱演している間はがんばって見ようかとハードルを下げて見ています。

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

まずいです、とても…。 録画がどんどんたまっていって、HDD残量が残り少なくなり、「ブラックボード」 とか未見のドラマも消さなくてはならないほどになってきてしまいました(ハハ…)。 「平清盛」、きちんと全部見てレビューしていかなければ…。

それにしても清盛が成長しない、というのはいただけませんね。

このままイケイケドンドンで日本の政治を牛耳ってしまうのでしょうか。

史実でもイケイケドンドン気味だったのも分かる気がしますがcoldsweats01

イケイケドンドンで福原に国際貿易港…という流れなのかな?

でもどうも、作り手の興味は去年に引き続いて、主役以外に流れているような気がしてなりません(見てないでよく言うよ)。

ないがしろの主役って、裸の王様みたいで、その役者サンを結局侮辱しているような気がします。 樹里チャンにしろ、ケンイチクンにしろ。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 上

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 上
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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