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2012年4月27日 (金)

「もう一度君に、プロポーズ」 第1回の再放送(1時間短縮版)を見て

 キャンディーズのスーちゃんの追悼番組にうっちゃられて第1回を見なかった 「もう一度君に、プロポーズ」。 私にとってはなにを差し置いてもキャンディーズですから(ハハ…)。 しかしそっちの録画もまだ見てない。 見たら(スーちゃんが死んだことを)認めねばならんっ!(これを星飛雄馬のセリフだと気付く人はかーなーり鋭い)。

 星飛雄馬はさておいて(笑)、うっちゃったほうのドラマを 「再放送やらないの?」 というツイッター風の記事を立ち上げたところ、ものすごく反応がありまして。

 で、再放送を見たわけですが、これが当然のことながら、1時間の短縮バージョン。
 それを見た感想ですので、もしかすると見当外れの考察を加えるかもしれません。 そこはあらかじめご了承頂きたいと思います。

 まず外郭的な部分から攻めていきますが、今クールのドラマ、推理物とか事件物があまりにも多くて、こういう純愛物のドラマがとても新鮮に映る、ということは感じました。
 その内容についてですが、これってかつてのフジテレビ月9をかなり意識しているのではないか、と。
 放送時間帯も、「こっちが日曜夜9時枠で、『ATARU』 のほうが金曜10時ドラマだろう」 ということも感じた。 日曜の夜に(私は夜勤でその時間帯見ることが叶いませんが)こういうしっとりとしたドラマをやったほうがいいよなあ、と。

 出演者についてですが、主演の竹野内豊サンは、その当の月9傑作ドラマ 「流れ星」 での演技が未だ記憶に新しい。 彼が出てくる恋愛ドラマなら、という期待が私にあったことは事実です。

 そして相手役が、和久井映見サン。
 彼女って、同性に結構安心感を持って受け入れられるキャラクターなような気はするんですよ。 あまりギラギラとしたものを感じない。 いつも自分の立場をわきまえて行動しているような感覚がある。
 その彼女、私はこのところ、あまりきれいだなと感じたことがなかったのですが、今回のドラマではもう、どこがどう変わったのか?というくらい魅力的でした。
 おでこを隠してるからかな。
 あの髪形は、「タッチ」 の南ちゃんを想起させますね。
 つまり、前時代的な 「おとなしめの女の子」 なんですよ。 それが今回の安心感を醸し出している気がする。 これは私がその年代だからそう思う、ということでして。

 つまりこのドラマって、かつて月9の恋愛ドラマを見ていた世代向けに、とても神経を遣って寄り添っている印象がある。
 そして今クール唯一ともいえる、恋愛ドラマ。
 人間、お仕事も推理も大事(?)でしょうけど、人として生まれてきた醍醐味をいちばん感じられるのって、やはり恋愛なんですよ。
 それも、ある程度年代を経てくると、若い頃に恋愛至上主義みたいな感覚だったのに、いつのまにか、なにかを置き忘れているような気がしている。

 それって、あの頃の情熱。

 それって、あの頃の一途な思い。

 そんな、わすれもの。

 このドラマは、妻役の和久井映見サンがくも膜下出血によって、夫役の竹野内豊サンとの日々だけを、根こそぎ忘れてしまう、という、ある意味でそんな 「あの頃に置き忘れたもの」 を象徴化させる設定を施している。

 「流れ星」 という、その細部にまで徹底的にこだわった演出方法によって傑作に昇華したドラマに出演していた竹野内サンは、今回どちらかといえば、そんな 「情」 の部分に全面的にこだわった物語の中にいる。

 だから 「流れ星」 を期待する人たちにとっては少々肩すかしをくらう部分もあるか、と思うのですが、視聴者にとって、月9みたいな自分の過去(そんなにドラマチックでないにしろ…笑)を思い出しながら、「自分にとっての忘れものって?」 と考えながらこのドラマを見ることって、結構有意義な時間のような気がするのです。

 そして、内容についてですが。

 くも膜下出血から回復した和久井サンは、先に書いたように、夫の竹野内サンのことだけが思い出せません。 まあそれに付随して、竹野内サンの父親である小野寺昭サンのことも思い出せない。 竹野内サンが勤めている自動車整備会社の社長である、光石研サンのことも分からない。

 つまり竹野内サンだけでなく、竹野内サンをめぐる周辺のことも、ごっそり記憶がなくなっているわけですよ。
 これって倒れる前から、今までの自分の人生と、竹野内サンと巡り合ってからの自分の人生とを、切り離して考えていなければ、ここまでにはならないような気がする。

 そして注目すべきは、その記憶を失ったあとの和久井サンが、竹野内サンに見せる、態度です。

 かなり拒絶気味なんですよ。
 まるで嫌悪しているかのように。

 これって何なのかな~と考えながら、私はドラマを見てしまいました。 そのため情緒的な部分に神経が、あまり行かなかったことを白状します。

 最初思ったのは、今回の竹野内サンのそのキャラクター設定。
 結構ブッチャケキャラでして。
 彼女が記憶をなくしているのにもかかわらず、竹野内サンは砕けた態度で彼女に話しかけ続けます。
 これが彼女に反感を持たれてしまったのではないか、と。 「なんでこの人、こんなに馴れ馴れしいの?」 という。

 しかしですよ。

 5年前に彼女が竹野内サンに初めて出会った時も、竹野内サンはまんま、ブッチャケキャラで(笑)。 けれどもそのとき彼女は、竹野内サンに結構警戒感を抱きながら、その馴れ馴れしい男にちょっと心を開く部分も垣間見せたりするのです。

 当時の和久井サンの日記。

 「2007年4月7日
 ヘンな男に会った。

 優しい人なのかな?
 でも…やっぱりヘンな人だと思う」

 そのときの和久井サンは、おにぎりとサンドイッチを一緒に食べる竹野内サンを、「ヘンなの」「でも、面白いの」 というように、クスクス笑います。

 でもその同じ4月7日、そのふたりが出会った場所に連れてこられた和久井サンは、硬い表情のまま、結婚指輪を竹野内サンに返すのです。

 和久井サンは別のシーンで、こうも話していました。

 「なにがあったとか、なにしてたとか、そんなことじゃなくて。

 どうしても、思い出せないんです。
 あなたを好きだっていう気持ちが、思い出せないんです。

 だから、…ごめんなさい」

 つまり、和久井サンを必要以上にこわばらせているのは、この人を好きだったという大事な気持ちが、すっぽり抜けてしまっている自分に対する苛立ちではないか、と考えられる(断定してます…笑)。

 竹野内サンはそんな自分の妻に対して、表面上はちっともこたえてなくて何事もなかったかのように気持ちヘラヘラ振る舞ったりするのですが、バイクのスロットルには力が入り、家の中のものをちょっとだけぶちまけたりする。

 この、「気持ち」 とか 「ちょっとだけ」、というのが、またなんとも奥行きがあって味わいがあるんですよ。
 先ほどの和久井サンの日記ですが、竹野内サンは妻の日記を読むのを、初めちょっと躊躇します。 しかし何か妻の記憶を取り戻すヒントがあれば、と、もう一度日記に手を伸ばす。
 この無言の演技は、「流れ星」 を彷彿とさせる心の動きが読み取れて、なかなか見ごたえがありました。

 そんな、内に秘めた悲しみとか怒りとかをひたすら隠しながら竹野内サンは、婚約指輪を返し、その思い出の場所から立ち去ろうとする和久井サン(可南子)に、爽やかに前向きに、こう宣言するのです。

 「次いつ会えるかなあ?

 …思い出さなくていいよ。
 ふたりの、思い出とか。
 結婚婚してるってこととか。

 オレのことを好きだっていう気持ちも、思い出さなくていい。

 だから、もう一度最初から、
 可南子。

 …可南子さん。

 今度オレと、デートしてください」

 可南子は硬い表情のまま、 「ごめんなさい」 と一礼し、その場を去っていきます。

 「可南子」 が 「可南子さん」 に変わった瞬間は、彼のブッチャケキャラが返上された象徴のようでした。
 つまり 「なんとかなるさ」 という中途半端な気持ちを、波留(竹野内サン)が捨て去った瞬間。
 可南子の記憶がなくなるまでの波留は、とてもじゃないけど妻を大事にしているという状態ではなかった気がします。
 あまりに当たり前すぎて、空気みたいになっちゃってる妻の存在。
 でも、空気は、なければ死んでしまいます(笑)。
 これまでのことは一度リセットでもいい。
 ここから新しい恋を始められれば、もう一度その恋を楽しめるじゃないか。
 自分がどこかに置き忘れてしまった昔の気持ちを、もう一度思い出せる。
 それって実は、幸運なんじゃないか。

 そんな波留の価値観の逆転は、見ていて清々しい。
 このドラマを見て感じる気持ちよさは、そこに集約されているような気がします。

 ただ。

 ここまで可南子を頑なにさせるものって、何かほかにもいろいろと潜んでいるような予感もさせる、このドラマなのです。

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コメント

リウさん、お待ちしてました~。
そうか、そうなんですよね。再放送は当然1時間短縮版ですよね。
かなり中身の詰まった内容に感じたので、いったいどのシーンがカットされていたのか気になるところです。
可南子さん演じる和久井さん、
現在、大河で松ケンくんのお母様も演じておられて。
全くイメージ違います。さすが女優さん、すごいなぁ!と‥。
髪型、南ちゃんですか(笑)そういわれてみればそうですねー。
あの頃の男子にとって理想の女の子の象徴でした。(と記憶しております。)
くも膜下出血で倒れる前の可南子(和久井さん)はとにかくカワイイ!波留(竹野内さん)と極々普通に幸せに暮らしている夫婦に見えるのですが‥。
お医者さんの「心因性」という言葉が気になります。
リウさんのレビュー、ラストの部分
>ここまで可南子を頑なにさせるものって、何かほかにもいろいろと潜んでいるような予感もさせる――
日記にも書けないような“何か”があるような気がするのです。
間もなく第2話が始まりますね。
これからも『もう一度君に、プロポーズ』のレビューぜひ書いてください。
楽しみにしています!

suica様
コメント下さり、ありがとうございます。

1時間短縮バージョンは、もともとのものを知らないのですが、結構あっさりと進展していたような気がいたします。 suica様が 「中身の詰まった内容」 だったと感じていらっしゃるほどに、私は感じませんでしたね。 くそー、もとのヤツが見たかった

で、このレビュー、ちょっと読み返してみると、結構抜けている部分があったので、ここで補足を。

倒れる前の可南子って、結構心理的になんとなく追い詰められていた気がしたんですよ。 それは日記の内容からそう感じたのですが、「普通であることに焦っている」、そんな感覚がした。

それと気になるのが、加奈子の弟、山本裕典サンですね。
どうも波留に対して敵愾心が見え隠れしている。
可南子の母親役の真野響子サンにも、ちょっと引っかかるものを感じました。

可南子の焦燥と、弟と母親が絡んだ、波留との関係。
そこらへんが倒れたあとの可南子の頑なさに影響している。

そんなことを感じたんですけどね。

第2回の視聴は、これからです。 おそらくレビューもアップすると思いますので、よろしければお読みくださいませ。

その前に 「梅ちゃん先生」 かな?

リウ様

以前、JINで数回コメントさせて頂いたpickleというものです。

その後、コメントはさせていただいてないのですが、各種レビューを楽しませて頂いておりました。
(読み逃げスミマセン)

で、もう一度〜 なのです。
私も同じく一回目を見逃して、再放送から見たのですが、竹野内さん、良かったです〜。

もともと映画の「冷静と情熱のあいだ」が好きで、密かに竹野内さんファンを自称しているのですが、声と佇まいが「冷静と〜」を彷彿とさせ、年月を経た分、奥行きある大人の男性を感じさせ、引き込まれてしまいました。

あんなに素敵な旦那さんだったら、たとえ忘れても、一からすぐに恋出来てしまうわ〜 と思ってしまうのは、私が日々の生活や子供の世話に追われているからでしょうか…

記憶をなくしたのは奥さんなのですが、その出来事を通して、旦那さん自身が、昔の恋していた気持ちや奥さんへの思いを思い出していく っていう二重構造?なドラマに、最後まで浸りたいなぁ と思います。
レビューも引き続き楽しみにしております。

pickle様
コメント下さり、ありがとうございます。 お久しぶりです。

竹野内サンは、ワタシ男ですけど結構好きです(キリッ…って違うか)。

ですからファンの欲目として 「竹野内クンがダンナだったら記憶なくなってもラッキー!でしょーが」 と思ってしまいますよね、確かに。

ただ第2回を見る限り(見たんです…笑)、どうも話を元通りにしようとしている部分が見えてしまって、どういうレビューを書いたらいいのか、今のところちょっと迷っています。

正直言えば、もっとドロドロしてほしい(笑)。 このまま加奈子と波留の間が元通り、じゃつまんないじゃないですか(笑)。

でも、仲直りは単なるフェイントかもしれない。
ここで安易に倉科カナサンを絡めてほしくない、というのが正直なところです。

…このまま思ったまま書いちゃいましょうかね?

リウ様、お返事をいただき恐縮です。
コメントラッシュでたいへんですね。
(これは本当にぜひ、スルーしてください。)

実はこのドラマの1回目を見たときは、
ちょっと失望したというか、期待しすぎてたというか。
なんだかわからないもやもやを感じていました。
どこを目指してるの?このドラマって(笑)

でもリウ様のレビューを読んで、見飛ばしていた場面を思い出し、
そのピースのひとつひとつが、大事なメッセージのように感じ、
あせらないで、経過を味わってみようと思うことができました。

本人も知らないうちに、記憶を失うほど、押し込めてた想い。
届かないって諦めてた想いが通じるのは、ドラマだからこそ。
下世話なことも、周りの思惑も、日常の些末なことも、
思うに任せないもどかしい現実をひっくるめて、
骨太な感じを楽しもうと思ってます。

問いかけの応えになってるんでしょうか・・・。
元気に再開できる日を、こちらも気を長くしてお待ちしております。

そら様
コメント下さり、ありがとうございます。

お言葉に甘えて、スルーさせていただきます(笑)。

スルーするにも一応お断りして、馬鹿丁寧なヤツだとお思いでしょうが…(笑)。

とりあえず、このドラマに関しては、最終回を迎えた時点でなにがしかのレビューをいたしたいと思います。

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    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
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    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
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    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

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    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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