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2012年4月29日 (日)

「梅ちゃん先生」 第4週 とりあえず、またしてもさらにもう1週見た感想です

 どう評価していいものやら分からない、とばかり思われていたこのドラマですが、第4週目の後半に入ってから、何か仕掛けが少しずつ動き始めた気がします。

 この、第4週の前半。
 「また今週も先週と同じか」 というエピソードが満載でした。
 まず受験結果を見に行った下村梅子(堀北真希チャン)が、「1」 と 「7」 を間違えていったん 「落ちた」 と思い込んでしまう、という話。
 1度目と2度目とで、明らかに字が改竄されているんですよ。 巻き戻して(表現古い…)見るまでもなく。
 こういうことされると、「あ~あ」 って思っちゃいますよね。 「なりふり構ってらんないか…」 by葛城ミサトみたいな(ハハ…)。
 で、なんか 「おひさま」 の 「白紙同盟」 みたいな?女子医専での友人たちとのエピソード。
 これもかなりベタで。
 もう前半は、見ながら寝まくりまして(笑)。

 ただ、半分寝ながら考えていたのは、「どうして梅子はこんなにいつもずれてしまうんだろう」、ということ。

 家庭の経済状態に思いをいたしながら、制服を買い控えていたら、思いのほか簡単に親に買ってもらえちゃったとか。
 班の結束を固めようと、横須賀まで海軍の遺した医療品をみんなで運んでこよう、と言い出して、友人たちから却ってヒンシュクを買ってしまったとか。
 なんか一生懸命なのは分かるのに、どうしてもっとうまく出来ないの?そつなく出来ないの?みたいな。 無理に話を作ってる感がハゲしいな桜井クンつーか(マニアックなネタばかりでスイマセン…)。

 海軍の医療品の話では結局、班の結束を固めることができます。
 その話の持って行きかたも、もうちょっと工夫して話を作れよな、と言いたくなるような解決の仕方なんですよ。 別にここで書く必要もないでしょう。
 こんな調子でずーっとやられるんならもう、…とりあえず来週までは見てやるぞという気持ちが固まりかけたとき(なんやねんソレ)、友人たちは梅子の家になだれ込むのです。

 友人たちは梅子の父親建造(高橋克実サン)の素性が気になって下村家に押しかけたわけですが、そこでヒポクラテスの少女たち?が感銘を受けたのは、カタブツの建造が語る医師としての心構え。

 「まずは、医者を聖職とは思わないこと。 (「聖職だと思うからやっていられるのではないか?」 という友人の質問に)いや…人間対人間だと思うから、やってられるんです。

 しかし、人間というものは厄介です。 病気と同じくらいに。 いやそれ以上に厄介かもしれない。

 (「そんな人間とどう向き合えばいいのか?」 という問いに)自分も厄介な人間ですから、いい勝負です」

 父親の心のうちにあった思いを意外な気持ちで聞いた、梅子なのでした、つー感じなのですが(ハハ…)、それでも自分の失敗話を暴露されてムクレ気味、という、これまた陳腐な描写を厭わないんですな(笑)。

 でも、この建造のセリフは、このドラマを見ていて初めて心に引っかかった言葉、と言いますか(笑)。

 すると間髪を入れずに起きたエピソードで、またちょっと注目すべき事態に。

 友人たちと外食中、パンパンガールの話題となるのですが、彼女たちを一方的に嫌悪するには当たらない、という論調になってきます。
 梅子がそれとなく、話題となっているパンパンガールの足元を見る。
 すると、かなりくたびれた草履をはいて、しかも泥まみれなんですよ。

 なんかいつもちょっと自分のやる気がかみ合わない、ずれ気味の梅子が、ここで 「厄介な」 人間への観察力を養っていく、重要なシーンだと感じました。
 そこで梅子は、かつて自分が助けた定食屋の娘を見かけ、追いかけるのですが、パンパンガール達の摘発に巻き込まれて、その娘と一緒に警察に連行されてしまう。

 梅子は父親に連絡したら、とその定食屋の娘から言われ、ちょっと躊躇します。
 ん~、当時の連絡方法ね…。
 どうすりゃいいのか私もはたと考えましたが、迷うこたない、連絡できればすれば?という事態です。
 でも梅子は躊躇する。
 父親に心配をかけまいという気持ちからです。
 ここでもなんか梅子の行動にずれを感じるのですが、話は有無を言わさず建造を登場させ、「自分の心配なんか関係なく、親は自分を助けてくれるものなんだ」、と気付く、梅子なのでした、つー展開に。

 これは先の制服のエピソードと合わせて、梅子に現在家出中の兄竹夫(小出恵介サン)を家に呼び寄せようとさせる動機を作っていきます。 お父さんはお兄さんを怒ってなんかいない、心配してるんだ、というように。

 兄の説得中に梅子が遭遇したのが、隣の工場の鶴チャンの息子、松坂桃李クンです。
 桃李…って、桜梅桃李の桃李ですよね? 他人にはそれぞれ、その人なりに花を咲かせる機根が備わっているのだ、という、深い言葉です。
 それはさておき、彼は自分とオヤジが開発した、焼夷弾?の欠片を基にしたライターが闇市で売られているのを見て、持ち逃げされてしまっていたそのルートを思わず露天商のニーチャンに詰問したところ、袋叩きに遭ってしまう、という展開で。

 竹夫が現在頼っている闇市の顔役鶴見辰吾サンによってその事態は収拾されるのですが、梅子に付き添われて帰ってきた松坂クンは、「のど自慢」 大会に出場できるといって浮かれていた父親の片岡鶴チャンに 「そんなに金が欲しいのか? そんなに楽したいのか?」 と詰問され、反駁する。

 「そんなんじゃねえ!
 …オレは諦めたくねえんだ。
 オヤジはすぐ諦める。 『仕方ねえ仕方ねえ』 って…。
 『それが自分らの生きかただ』 って。
 歌だってそうだ。
 『あきらめる』 だの 『どうせ』 だの。
 そんなことばっかりじゃねえかよ。

 …『地道』 と、『あきらめる』 は、違うだろ?」

 鶴チャンはのど自慢用に、あきらめ節を歌う予定で、いつも大声で歌いまくってたんですよ。
 いつも意気軒高だった鶴チャンは、息子のその言葉にいたくショックを受ける。
 かなり前に仕込んでいたライターの一件でしたが、ここでこう展開してくるとは。

 鶴チャンはふさぎこんで自分の人生を思い直した結果、のど自慢大会で諦め節ではなく、「復興節」 を歌うことになる。
 この 「復興節」。
 私の記憶が確かならば、これは戦後のことを歌ったのではなく、関東大震災の時の帝都復興を歌ったものであります。 知識としては知っていましたが、元曲を聞くのは初めてでした。

 梅子はふてくされてそれを聞こうとしない松坂クンを促します。 「家族が一生懸命何かをやろうとするのを、応援しないでどうするの?」。

 なんか初めて、梅子の思いが 「ずれ」 を感じることなくスッとこちらに入ってきた気がしましたね。
 もしかすると脚本の尾崎サンは、そこまで計算していて、梅子のそれまでの行動をここまでぎくしゃく感漂うものにしていたのかもしれない。 そんなことを感じました。 買いかぶりすぎか?(笑)

 鶴チャンは歌い終えた後、息子に向かって叫び続けます。

 「信郎! 聴いたか!
 諦めないで、諦めないで頑張ろうな! 信郎!
 信郎! 信郎! 諦めんなよ! 信郎! 信郎! 信郎!」

 この場面を見ていて私が連想したのは、黒澤明監督の 「生きる」 でした。
 自分ががんでいくばくもないと知った志村喬サンが、自分から離れていく息子の光男に、心の中で必死ですがりついていたセリフです。 「(光男…光男…光男…)」。

 それと前後して、梅子の姉のミムラサンはこう梅子に語っていました。

 「みんな変わろうとして必死なのね。
 私はちっとも変われない」

 新しい職場で、上司(平岳大サン)のパワハラ?に疲れていたミムラサンの、心の奥からふっと出たセリフでした。
 どうもこのドラマ、無造作に投げ捨てられていたような場面のひとつひとつが、意味を持ち始めたような気がしてきた。

 梅子はそんなミムラサンとおばあちゃん(倍賞美津子サン)と共謀して、ひと芝居打って兄の竹夫を家に帰らせようとします。
 呆れかえって 「この家はどうなってしまったんだ!」 と嘆く建造。
 でもここで、またもや梅子がしゃしゃり出てくるのです(笑)。

 「どうもなってません!

 竹夫兄さんは、自分の生きる道を見つけようと必死だし、松子姉さんだって家族のために何かできないかって手伝ってくれたのよ。 ちっともおかしくない!

 私は、竹夫兄さんも、松子姉さんも好きです!
 それに、…お父さんも好きです。

 いつも、ちゃんと私たちのことを心配してくれている、お父さんが好きです。

 だから、お父さんと竹夫兄さんが、仲良くできたらいいと思っています」

 建造は折れて、自分のいない時だけ竹夫を家に呼んだらいい、と不器用な方法で許すことになる。

 梅子がやっていることにずればかり感じていた私でしたが、なんかここでも 「三文芝居」 を画策しながらも 「人を動かそうとする言葉」 を持ち始めている梅子の成長を、見た気がしたのです。

 もしそうだとすれば。

 前フリ、長すぎだっつーの!(爆)

 しかも1週間通しで見てないと分からないし(笑)。

 また来週も、見る羽目になりそうです(ハハハ…)。

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コメント

朝ドラはながら見でオッケー!

・・・ってみなさんに言われていますが、

ならば、このドラマは朝ドラ失格ですね。
1週間、まとめてみないと、仕掛けが見えてこないって、ながら見ができないってことになりますよね・・・

その仕掛けも、無造作に投げ捨てられたようなエピソードの回収、と言われてしまうと、

どこに着目して見れば良いのか、よく分からなくなります。

たぶん、それを防ぐ為の、どこかで見たことがあるような、ベタな展開が続くんでしょうが、正直それでは全然見る方に興味が湧きません。

難しいドラマなんですね・・・。

投稿: samantha | 2012年4月29日 (日) 21時42分

リウ様、おはようございます。
ツッコミ処満載の梅ちゃん先生。長所確認の為、日々視聴しております。

・松阪 桃李氏扮する信朗と、鶴太郎父ちゃんの親子喧嘩。

・親の生き方に不満を述べる信朗に対し、ラジオのど自慢で「諦め節」を「復興節」に選曲し直して息子に答える、鶴太郎父ちゃん。
・震災被災者への応援を込めたメッセージの二重構造ストーリーが、効果的でしたね。

・信朗のキャラ、源太と千明の要素を取り出して、終戦後の焼け野原をのたうち回る青年に作っていますね。彼の未来は如何に描かれるのか?

家父長制へのリスペクト>
「ゲゲゲ」の源兵衛。「カーネーション」の善作。その系譜に繋がるのが、梅子の父建造ですが、今一家長としてのキャラが立っていないと感じるのは、自分だけでしょうか。

どうも下村家の女性陣(特に倍賞お婆ちゃん)が善悪の判断を越え、此処一番の場面で建造を、家長として立てる場面が、不足している事が原因か。

平成ドラマの作風「男性陣を蔑ろにしてドラマを展開する」表現方法を、朝ドラに当てはめる事に違和感を憶えました。
時代考証、演出プランの不徹底?

投稿: | 2012年4月30日 (月) 04時34分

samantha様
コメント下さり、ありがとうございます。

たいして難しいドラマではないと思います(笑)。 全部こぶ平もとい正蔵が説明してくれますしsmile。 過去の出来事の回収、って言ったって、ちゃんとその場で回想してくれますしcatface

ただトータルで見て気付くこと、といっても、別にそんなもの感じる必要もない、と私は考えます。 

ながら見で結構。 ながら見で見ながら、「あれ?梅子っていつの間にか成長してるじゃん」 と感じられればそれでじゅうぶんだと思うのです。

でもまあ、基本的にまだまだ大したドラマになってないとは感じます、確かに。 ただちょっと心に引っかかるシーンが散見し出した、というだけの話です。

投稿: リウ | 2012年4月30日 (月) 05時43分

??様
コメント下さり、ありがとうございます。 文体から察しまして、M NOM様と判断してよろしいでしょうか。

建造のキャラ、私は「クソマジメ、杓子定規」 と感じています。
この大学教授を見ていると連想されてならないのが、戦後ヤミの品物を買うことを拒絶して餓死したという、かの大学教授です。 建造のキャラ構築はそこから出発しているのではないか、と感じます。

その設定どおりにドラマを進めてしまうと下村家全員餓死しなければならないので(笑)、建造はそこまで極端になっていませんよね。

で、実は建造って、弟の鶴見辰吾サンみたいなだらしないキャラを嫌悪しながらも、どこかで自分もそうなりたがっている。 これはホントに、心の奥のほーうの、建造にも気付いていない部分だと思うのですが。

それを感じたのが、梅子の友人たちが押しかけて来た時の、建造の態度です。

梅子の失敗談を小出しにしながら、とっておきのネタを出し惜しみする(笑)。
女生徒たちをかなり鷹揚に迎えてくれたこともそうです。
これって建造がただ頑迷に厳格な父親になろうとしていない、ということを表わしている気がする。

そして倍賞美津子サン演じるおばあちゃん。

一概にただの優しいおばあちゃん、になっていないところがステレオタイプでなくて、なんか他人の家をのぞいているような気にさせてくれます。
こういうおばあちゃんもいるんだな、と。

つまり共感されることを望んでいないんですよ、このおばあちゃん。

家族愛を表現しながらも、何か冷静な醒めた目がそこに存在している。 私にもちゃんと自我があるんだよ、と、どこかで主張している気がしてならないのです。

建造を立てようとしないのも、建造が入り婿だから、という気もいたしますし。

なにしろ、いずれにしてもどうも、鶴チャンの人間宣言(笑)の場がのど自慢であったり、なんか話の題材的にしっくりいってない気はまだいたします。

投稿: リウ | 2012年4月30日 (月) 06時17分

リウ様、コメントレス有り難う御座います。
HN挿入、忘れました(汗々)

投稿: M NOM | 2012年4月30日 (月) 06時39分

M NOM様
文体と投稿時間で推測いたしましたが、やはりでしたか。 ほかの人では分からなかったかも…coldsweats01

投稿: リウ | 2012年4月30日 (月) 12時09分

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