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2012年4月 5日 (木)

「LUPIN the Third 峰不二子という女」 本来の原作に近いと思わせるルパン三世の新シリーズ

 日テレの水曜深夜(実質木曜、ということになりますね)に始まった、「ルパン三世」 の27年ぶりのTVシリーズ。

 ブッチャケ言えば、深夜でないと放送できない危険な仕上がりになっております。

 副題に 「峰不二子という女」 というフレーズがあるように、おそらくこの新シリーズの主役は、峰不二子ではないかと思われるのですが、初回を見る限り肝心のルパンは出てくるし、銭形警部も出てくる。 番組のHPも見たのですがどうにもディティールがうまくつかめない。
 要するに、これまでのテレビシリーズとは違って、毎回不二子チャンは主役級で登場する、ということなんだと思うのです。 チョイ役ではなくて。

 で。

 テレビシリーズの 「ルパン三世」 というのは、各シリーズごとにタッチもテイストも違うのですが、今回の場合は、確かルパンがピンクのジャケットを着ていた、第5シリーズだったかな?なにも参照してなくて正確ではないですが、いわゆる絵柄がモンキー・パンチ氏の原作ものにもっとも忠実だったやつを踏襲している感じがします。
 そして全体に流れる雰囲気は、いちばん渋い内容だった、第1シリーズの前半にかなり準じている。
 特に第1話第2話あたりの、スコーピオンやパイカルが出てきたとき(よく覚えてんな)の雰囲気に似ている気がします。
 確か第1話では、不二子チャンがスコーピオンにコチョコチョ攻撃をされるのですが(ハハ…)、ああいう危険なお色気の表現に躊躇してない。

 躊躇してない?

 だーっ、もう今回は、全開バリバリで大人用のアニメなんだってば!(爆)

 要するにですよ。

 不二子チャン、今回もう、ほとんど裸でアクションしまくってるんですよ(!)。
 R18指定ですな、今回は(笑)。
 とんだエロアニメだった(爆)。

 しかし。

 これこそ 「ルパン三世」 と言えるんじゃないかな~、という気は、とてもするんですよ。
 もともと大人のマンガだったんですから。
 その世界観をそのままアニメにしようとして挫折し、第1シリーズの途中から宮崎駿サンだのいろいろ関わってソフトにしたんですから。

 過去のシリーズに似ている、という評価ではまあそんなところですが、今回のルパン三世は、あくまでスタイリッシュでニヒルでアナーキーで、様式的にかなり見る側を突き放しているような印象を受けます。
 つまり、少々とっつきにくい部分がある。
 特にオープニングの、何をしゃべってるのかよく聞き取れないナレーション。
 しかも絵が思いっきり描き込みがすごいし、線とトレース部分が交差していて、ちょっと状況がパッと見で分からない部分がある。
 スタイリッシュであることにこだわって、見やすさというものを重視してない。

 でもその不親切なところからくる居心地の悪さも、「ルパン」 の本来有している魅力だ、と感じるんですよ。

 注目の声優さんは、私がこないだ見逃した、交代後の声優さんたち。

 ルパンが栗田貫一サンなのはそのままですが、峰不二子は沢城みゆきサン、銭形警部は山寺宏一サン。 第1回は出てこなかったですが、次元は小林清志サン、五右衛門は浪川大輔サンらしい。 このメンツで去年だかやった1作目を、見逃したんですよねー、ワタシ。

 だからその第1作目と比較はできないのですが、沢城みゆきサンの不二子は、かなり往年の増山江威子サンのイメージに忠実なように思いました。 山寺サンの銭形警部は、かなり原作に近い感じ。 マヌケな部分が全くなかった。 少なくともこのシリーズでは、敏腕警部、という感じであります。

 で、物語の設定としては、ルパンと不二子との初めての出会い、ということを第1回ではやっていたので、シリーズ中の年代設定としては、かなり古い部類に当たるかと思います。 次元とも五右衛門とも、多分これから出会っていくのでありましょう。

 しかしエロい(笑)。

 子供には見せられません(笑)。

 しかし第1シリーズ前半の、火薬のにおいがしてきそうな危険な展開で、往年のルパンファンとしては、ゾクゾクしてくる仕上がりなのであります。

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コメント

リウ様、こんばんは。
カーネーション感想、暫くお待ち下さい。
BSで朝『ゲゲゲ』が、再放送されています。

ルパン新シリーズ放映、パート1以前のお話みたいですね。しかも不二子が主役。
オールドファン的には……、

・60〜70年代の風景、ファッションをベースにヨーロッパ ノワール映画風に。
・緩キャラ化したルパンを引き締めるべく、女子どもにも 容赦無く銃口を向ける描写を。(暗黒街の住人を強調)
・濃厚なベッドシーン。然れど、狐と狸宜しく、肚を探り合 う不二子とルパン。

ピンクジャケットは、パート3の衣装です。
山田 康雄氏逝去の後、TVシリーズも劇場版も3作で封印してしまい、思い出した時に作品を振り返る程度では、満足出来なくなっているのかな?
スタッフも大多数のファンも……。

最後に実写版があった際の夢のキャストを。

ルパン………クェンティン=タランティーノ

次元…………ジェームス=コバーン(CG)

五右衛門……金城 武

銭形…………チョウ=ユンファ

不二子………藤原 紀香

投稿: M NOM | 2012年4月 5日 (木) 18時29分

えっ・・・・、
今回の「ルパン」、そんななんですかっ?!
これは===、見なくてはいけませんねっ☆

第一シリーズの「ルパン」、親にこっそり隠れてみなくてはいけない雰囲気満々でしたもんね。
一緒に見ようとして弟を、部屋から無理やり引きずり出した記憶が・・・・滝汗

>スタイリッシュでニヒルでアナーキー
って、これ原作のそのまんまですよね。
最近はすっかり「人のいいおじさん」になっていたので、魅力を感じなかったんですが。

しかし日テレに何があったんだろう・・・@@、
こんな冒険は、最近のテレビでは珍しいですね。

投稿: マーシー | 2012年4月 5日 (木) 18時44分

M NOM様
コメント下さり、ありがとうございます。

M NOM様は 「カーネーション」 中心のコメンテイターと思っていたので、ちょっと 「ルパン三世」 のコメントに面食らっておりますcoldsweats01

コメントをお読みしていると、M NOM様もこの番組をご覧になったのではないか、と思えるほどの描写ですね。 フィルムノワールチックで、ルパンはまあ、オチャラケてはいるものの、「人殺し」 に対しての哲学を、第1回目から吐露しておりました。

そして不二子チャ~ンは、第1回目だけのサービスかもしれませんが、ずーっとオッパイ出しっぱなし(乳首あり…失礼…)。 互いに腹の内を探り合いながら隙あらば裏切り、「盗む」 ということに対してどういう姿勢でいるのかを、ルパンと不二子の会話の中で感じたりいたしました。 まさに大人の鑑賞にも耐える深みを帯びた、と言っていい気がいたします。

しかもところどころ分かりにくい、と本文中で書いたものの、アクションシーンがキマってる。 カッコいいんですよ。

まあ難点は、宮崎駿ルパンを敬愛し、モンキー・パンチ氏の絵に抵抗がある人は、ちょっと受け付けないかな、というところでしょうか。

クエンティン・タランティーノがルパンだったら、…なんか少々麻薬中毒気味のルパンが出来上がりそうです(笑)。 ノリカサンに関しては…コメントを差し控えさせていただき…(笑)…いやいや、もう時期は過ぎてしまったのではないでしょうか(失礼)。 ん~、でも不二子チャンの該当者はおりませんですね。 尾野真千子…? それすごいな(爆)。

投稿: リウ | 2012年4月 6日 (金) 07時40分

マーシー様
コメント下さり、ありがとうございます。

アニメって、たいてい第1回はリキが入っているものです。 だから少々間引きしながら評価しなければならないと思いますが、初回のスピードは好きです。 盛りだくさんで同時に深かった。 ゴシック調になっているのが少々鼻につくかもしれません。

ただ今回の場合、シリーズ初の、女性監督らしいですね。
女性の感性がそこかしこに見える気がいたしました。
また、製作が旧東京ムービー、トムス・エンタテイメント。 この会社、まだまだラジカルな姿勢を失ってないな、と感じました。

「人のいいおじさん」 を作り上げてしまったのは、「カリオストロ」 の最大の罪でしょうね(笑)。 銭形の 「ヤツはとんでもないものを盗んでいきました」 というのも、自分がいい年のオッサンになってみると、とても甘ったるく感じる。 宮崎駿サンご自身も、そんな甘っちょろさにご自分でも嫌悪感を抱いていたようですが。

ただ今回の銭形は、まるで悪役か、と思えるほどキマってます。 助手みたいな人に、いかにもボーイズラヴをしそうな美少年がおりますが、これってかの女性監督の趣味っぽい(爆)。

投稿: リウ | 2012年4月 6日 (金) 07時55分

引き続きどーもです。アニメ好きですが、皆さんの様に詳しくないので細かく書けませんが…
「坂道のアポロン」も面白いですよ。MXでやっている「魔法少女まどか☆まぎか」も噂通りいいですね。今シーズンのアニメは当たりが多くて嬉しい。
仕事が忙しく、もはや一時間のドラマは見れない状況なので(仕事中はずっとラジオ)、アニメは僕の生活にぴったりはまるのです。あと、30分枠のバラエティーも。それでも何とか見ているのが「グリー」ぐらいです

投稿: アリデン | 2012年4月24日 (火) 19時58分

アリデン様
コメント連投下さり、ありがとうございます。

「マドカマギカ」 ですか~。 なんか評判いいのでちょっと見てみたかったのですが、MXでやってたとは…。 ちょっとチェックしてみます。

そうそう、教育テレビ(あ、Eテレか)で、「不思議の海のナディア」 という大昔のアニメをデジタルリマスターでやっています。 「エヴァンゲリオン」 の庵野監督の出世作。 悪役がもろドロンジョ一味で笑えます。 もしよろしかったら…。

投稿: リウ | 2012年4月25日 (水) 08時22分

唐突ですが「次元大介の墓標」を観ました。

「峰不二子」を観て、現スタッフもやればできるじゃんと
思ってましたが、クリカンルパンとして間違いなく最高傑作。

ルパンの超人的頭脳と次元の超人的技量による
互いに命預けますな連携プレー。最初は
「お前と俺はただのビジネスパートナーだ」と
言っていた次元がラストではルパンに惚れこんでるのを
台詞を全く使わずに表現しているのが凄い。
そして、これが「ルパン対複製人間」の名場面に
繋がるんだと言わんばかりに最後に登場する
ハワード・ロック・ウッド(仮名)!

投稿: 巨炎 | 2014年12月30日 (火) 19時29分

巨炎様
コメント下さり、ありがとうございます。

「次元大介の墓標」 って、確か劇場公開の映画でしたよね。 ん~、そんなにいい出来なのか。

しかし、「ルパン三世」 というマンガは、実に興味深いマンガではあります。

その魅力というものを十二分に引き出そうとすると、「原作者、そしてアニメ制作者」 と 「観客」 のあいだにあるものに、かなり精通する必要がある。
要するに、観客が求めている 「ルパン像」 とは何なのかを、アニメを作る側が熟知していないと、いくらそこそこの作品を作れたとしても、ブーイングが起きるのです。

しかしその一方で、いわゆる 「バッタモン」 みたいな、観客の意向をまったく無視したクオリティのものも、「ルパン三世」 と呼びうるケースが、往々にして見られたりもする。

ここが特殊なんだ、と思うんですよ。
「ルパン自身がクローンだった」 という当ブログの別項でも書いたのは、その点だったように記憶しています(ただ、読み返さないと記憶がない…笑)。

見てみたいなー、「次元の墓標」。

投稿: リウ | 2014年12月31日 (水) 09時40分

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