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2012年7月16日 (月)

「サマーレスキュー~天空の診療所~」 第2回 オノマチのヒステリーに、惑わされるな

 この第2回のレビュー、書こうかどうか迷ったのですが、ヤフーの感想欄を読んだらあまりに評判が悪いので、書く気になりました(だからあそこの感想欄は読むなって…笑)(レベル高いんですけど、けなすと果てしないんだよな、あそこ)。

 まず、格安ツアーの登山客たち。
 ツアー会社の付き添いがたったひとり。
 「あり得ない」 と考えちゃいそうですが、私はこれを見て、2か月前の高速バスの事故を思い出しました。
 結局あの事故は特殊な状況下で尋常ならざる業務状態から引き起こされた、という結論を見ているようですが、私などはやはり、規制緩和によって、さまざまな仕事の現場にしわ寄せがきている、という問題点のほうを重視せざるを得ないんですよ。

 追記 上記の記述について、旅行業界人様から、以下のようなコメントをいただきました。

 「航空券や観光バスなどの交通手段や宿泊のみの『手配旅行』と、行程に含まれる観光内容までを保証した『主催旅行』とでは、法令及び約款の適用が天と地ほども違います。 
 付添・添乗が1人などあり得ませんし、救援が必要となった場合には保険会社からの補償も拒否されます」。

 「手配旅行」 と 「主催旅行」 を同等に論じたと思われても仕方のないことについて、真摯に反省いたします。
 ただ、この太字の部分以外は、あえて直さないでおきます。
 私の議論の中心にあるものは、お読みくださるかたがたのご判断に任せたい、と考えます。
 不遜な言い分ですが、ご了承ください。


 参入業者のハードルを低くする規制緩和は、なにも旅行業界だけでなく、いろんなところで行なわれていますが、それによってかえって競争が激化し、該当する業種は例外なく、自分たちが扱う商品・サービスなどを安く買い叩かなければ、やっていけなくなっている。
 自分たちの仕事を貶めなければ、生活が出来ないんですよ。

 ドラマは世情を極端に映し出す鏡ですから、今回みたいなあまりに山をなめきったようなケースは、ないのかもしれない。
 でも、安ければ何でもいい、という世の中のひとつの真実を、端的に見せてくれていると思うのです。

 安くていいものが手に入れば、みんな満足する。
 トマトが5個も6個も入った袋が100円くらいで売ってたら、その質に期待することはまずないけれど、もし買って食べてみてすごくおいしかったら、すっごく賢い買い物をしたって思うでしょう。
 でもそれって、農家の人たちの採算を、無視している行為なんですよ。
 結局農家の人たちの実入りも少なくなるし、安くしなけりゃやっていけなくなる。
 それと同じことが、あちこちで繰り返されれば、結局自分たちの給料も、低く抑えられてしまう。

 「得した得した」 と言いながら、実は消費者は、自分たちの首を絞めています。
 格安航空会社のパンフか何かに 「苦情は消費者センターに」 などと書かれていてヒンシュクを買ったケースもありましたけど(笑)、「安かろう悪かろう」 というのは、実は消費者は元来覚悟しなければならないことなのだ、と思う。

 なのに、そんなデフレの旗振り役みたいな消費者に限って、「お客様は神様だ」 みたいに考えている人種がいたりする。

 この第2回で、旅行業者の対応のまずさにクレームをつけている登山客がいましたけど、あれは世の中を、極端に見せ付けているドラマとしての役割を、遂行しているにすぎない。
 つまり、安いものを追い求めている 「つつましさ」、というものは、「せせこましさ」 に簡単に通じてしまう危険性がある。
 そして、自分があまりせせこましい生き方ばかりしてると、すごく卑屈になっちゃうもんだから、自分をエラソーにしないと、自我が保てなくなるんですよ。
 だから 「客だから何でもしていい」 などと尊大にふるまわなければ、自分が恥ずかしくてしょうがない。

 結果的にそんな世の中は、「自分さえよければいい」 という尊大な人種と、それに苦虫を噛み潰してムカついている人種とで、常態的にイライラばかりしている 「せちがらさ」 が増大していく。

 そしてこの第2回でかなり突出していたのは、そんな格安ツアーのなかの登山者のひとり、内山理名サンが風邪気味だったのを、問診もせず軽く風邪薬を処方して済ませてしまった向井理クンに対して、烈火のごとく怒鳴り続けた、尾野真千子サン。

 結構長いこと、向井クンをクソミソにけなしまくっていたので、結構見ている側は、引いてしまいがちです。
 なんだこのヒステリー女、みたいな。

 けれども私はこのシーンを見ていて、まあオノマチフリークの穿った見方かもしれませんが、「周りにだれも止める者がいないと、怒りというのはその矛を収める機会を失って、ただただエスカレートしていくものだ」 ということを感じていました。 まあ自分にそういう経験があるからそう思ったのですが。

 そしてオノマチには、自分がそこまで怒らなければならない事情がある。
 向井クンが山の怖さをなめたような処方をしたことに対するその怒りはいつしか、自分への怒りへと、移行しているのです。
 看護師をやめる決断をするほどまでの出来事に対する怒り。
 それをどうしようもなかった自分への怒り。
 そして結局、看護師をやめてしまった、「安全圏へ逃げた自分」 に対する怒り。

 オノマチは、そんな 「自分さえよければいい」 という自分に、苛立っているんですよ。

 そして尾野真千子サンは同時に、向井クンに対してそんな後ろめたい自分なのに、自分の正当性をことさらに披瀝してしまった、という 「架空のアドバンテージ」 を抱えてしまうのです。
 だから向井クンの母親(中田喜子サン)がただちに手術をしなければならない状態だ、という連絡が東京から入ったのに、その要件の途中で勝手に向井クンのケータイを切り、遭難してしまった内山理名サンの救出に全力を傾けるよう強く促してしまう。

 ここで尾野サンは、自分が背負ってしまった 「架空のアドバンテージ」 のために、何を最優先事項にするのか、という判断を、見誤っている。
 いや、目の前にある危機のほうを優先する、という点において、間違ってはいません。
 時間的な判断をすれば、もしその電話の用件を向井クンがすべて聞いて、向井クンが直ちに下山する、という方法を取ったとしても、すぐに暗くなってしまったでしょうから、その判断が最善かそうじゃないかの判定はつきにくい。

 でも、たぶんなんですけど、尾野サンは向井クンのケータイを途中で切ってしまって内山サン救出を最優先させたことで、次回以降とてもそれを悔やんでしまう可能性が出てきた。 向井クンの母親がそれでもしものことになってしまったら、尾野サンは 「どうしてあのときケータイを勝手に切ってしまったのか」 と思い悩んでしまうのではないか、と。

 もしそうだとすれば、「やっぱりオノマチが選んだドラマには外れなし」 と言い切れる気もしますが(笑)、まあそれがなくても、単なる 「海猿」 の山版(前回コメントで 「通りすがり」 様のご指摘)にならない、変則的な話になってきたような気は、するのです。

 …あれ?

 ストーリーについてほとんど言及してないぞ(笑)。

 悪いなあ、ストーリーが知りたきゃ、ほかを当たってくれよ(笑)。
 アンタ、オノマチのなんなのさ(買いかぶってますよね、確かに…笑)。

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コメント

 一度コメント書いたら消えたので(笑)

 清盛の録画分を見る前にこれを先に見ました!おかげで、かなり清盛への意欲がクールダウンできました。

 山はやはり自己責任だと私は思うのです。その前提からすると、このドラマに納得できないものがあります。(笑)私も国定公園の麓で育って、遭難者の捜索に父がガイドをしたりしてました。このドラマのような高い山じゃないけど、遭難死された方もいました。山は危険なんです。なめちゃいけませんが、入るなら、自分の事は自分で責任を持つのが鉄則です。

 尾野さんの役の人が向井くんの医師に安易な診断で責めるのは医師として不適切な対応だということでしょう。捜索の時電話を勝手に切ったのも、捜索優先だから。でも、下山する向井くんに事情も知らないまま、「最低」という「最低」の言葉を投げつけたのは、次の後悔のためなの?
向井くんも「母が危篤で緊急に手術になったから帰る。母を助けに行く。無責任と言われても、母を助けたい」と言えば済む事なのに、不器用なのか言い出せないから、ぎこちない事になる。

 というわけで、ちょっとこの終わり方は、私には納得できませんでした。頭が古いせいですかね。(笑)お二人の演技は良かったですけど。思ったより向井くんががんばっているし。尾野さんの役ってうざく(この言葉きらいなんですが)思われてしまいそうで、かなりきつそう。ちょっと気の毒に思ってしまいました。向井くんしっかりしろ、はやみ先生がんばれ!
 
 

 

 

投稿: ささ | 2012年7月16日 (月) 10時43分

> ツアー会社の付き添いがたったひとり。
> 「あり得ない」 と考えちゃいそうですが、私はこれを見て、2か月前の高速バスの事故を思い出しました
> 安ければ何でもいい、という世の中のひとつの真実を、端的に見せてくれていると思うのです

贔屓の女優さんのドラマだから擁護したいのは文脈から推測できますが、調べもしないで決めつけは止めてください。
航空券や観光バスなどの交通手段や宿泊のみの『手配旅行』と、行程に含まれる観光内容までを保証した『主催旅行』とでは、法令及び約款の適用が天と地ほども違います。
付添・添乗が1人などあり得ませんし、救援が必要となった場合には保険会社からの補償も拒否されます。

さほど難しい問題でもなく、脚本家やBLOGERがちょっと調べれば分かることをサボっているだけです。
少なからずいる視聴断念組と同様に、私も脚本の酷さにサマレスは次回から視聴する気が全くなくなりました。演出や演技にも言いたいことは多々あるのですが、この脚本は酷すぎます。

投稿: 旅行業界人 | 2012年7月16日 (月) 16時29分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

どうも評判悪いですね(笑)。
向井クンが都会と同じような処方の仕方をした、というのは、自分が特殊なところにいる、という自覚がないと同時に、どうしてこんなところにオレはいるんだ、というかすかな被害者意識からきている、と私は思います。

自覚が足りないことからくる、浅はかな行動。

これは私にも経験があるために、向井クンのこの甘い処方には、共感できる。

私の場合、それで事態がこじれてしまって、余計に自分がふて腐れ状態になってしまった過去があります。

でも、ここでの向井クンは違った。

みずから捜索を強く希望し、そして内山理名チャンの指が動かなくなる、という事態にも、最善の治療をしようとし続けた。

さらに、これは男としての共感だと思うのですが、「母親が危ない」 ということを尾野真千子サンに告げなかったのも、「私情を持ちこまない」 ということに関して、かなり古臭いメンツを持っている男なのだ、という解釈を、私はしました。

そのためにたとえ 「最低」 と言われても、男は黙ってサッポロビール(違うか)。
でも、それが男の生きる道なのです(ずいぶん強引な理論ですが、男の美学、とでも言ったらいいのでしょうか?)。

なよっているようでいて、このドラマでの向井クンは、かなり肝の据わった男だ、と思う。
私なんかよりよほどよく出来た男ですよ。

だから、ささ様の頭が古いのではなく、ささ様はとても現代的な割り切り方ができるかたなのではないでしょうか。

投稿: リウ | 2012年7月17日 (火) 07時20分

旅行業界人様
お叱りのコメントを下さり、誠に恐縮です。
「よく調べもしないで」 とおっしゃられたことに関して、真摯に反省し、本文を直させていただきます。

ただ、誠に傲岸不遜なのですが、この部分はやっぱり 「よく調べもしない」 まま、旅行業界人様のお話をそのまま本文に加筆し訂正させていただきます。
これは、旅行業界人様のお話を全面的に信用して、のことですのでどうかご了承願いたい、と思います。

本文をもう一度お読みくだされば分かるかと存じますが、ここの部分で私が問題にしているのは、規制緩和やデフレ経済のもたらす弊害についてです。

業務形態が普通ではないバス会社と、きちんとしたツアーパッケージングをしている貴殿のような会社とを同等に論じることを、そもそもしておりません。

もし旅行業界人様が、このドラマのこの部分に関して、「事実とあまりにもかけ離れている」、と思われたのならば、私はそれは、旅行業界全体がTBSに抗議しなければならない大問題である、と感じます。

これはレベルの問題ですが、私が従事している仕事についても、かつていろいろとドラマになったことがありました。

でもそこで行なわれることは、とても大袈裟なことばかりだった。

実際に恋愛感情なんかそんなに百花繚乱で繰り広がることなどないし(笑)、「この業界のどこを取材したのだ?」 と思われるような描写も、多々ありました。

ただ今回、添乗員がひとりだけ、しかも病人を置いていく、こんなツアー会社が本当にあったとしたら、それこそ大問題なのではないでしょうか?

もしこれが事実と著しく異なる、というのであれば、業界挙げて、TBSに抗議すべきだ、と私は心から思います。

投稿: リウ | 2012年7月17日 (火) 07時55分

 男の美学に女を悪者にしないというのはないのでしょうか?このままだと、尾野さんが心の狭い煩いだけの女になってしまいそうです。

 それに仕事ですから、一応事情をはっきりさせてくれないと。代わりの医師がくるまでの、雰囲気が違うでしょ?もちろん、個人の事情を持ち込みたくないのはわかるけど、その為に勝手をしているのなら、同じ事だと思います。医師だから、頼りないにしてもこの現場ではトップなわけで、留守にする理由はせめて、看護師には伝えておくべきだと思いますよ。(笑)山小屋のようなところではチームワークが大事なんじゃないでしょうか。しっかりした看護師さんは頼りない医師よりずっと仕事ができたりします。(笑)

 尾野さんが向井くんをちょっと頼りない奴と見下していて、一方的に怒鳴っていて、言いづらいのはわかるけどさ。それでドラマを成り立たせるってどうなのかしら?尾野さんも向井くんもちょっと欠陥を抱えた性格の設定ですね。人間っぽいのかもですが。

 
 身勝手な人がいっぱい、具合が悪いのに出かける登山者、対応のできないガイド、自分達の都合優先の登山者。尾野さんは相手の立場を思いやってやれないし、向井くんは事情があるにせよ、数時間職場放棄。まあ、医師がいなきゃいけないとは思わないけど。普通いないものだから。無医村なんてざらだし。

 これから、この気まずさをドラマの中でどう埋めて、向井くん達が人として、山小屋で成長していくか、その過程を見ていくドラマなのでしょうか?そこに付き合うのはしんどいかもしれません(笑)

 

 

 

投稿: ささ | 2012年7月17日 (火) 08時01分

ささ様
レス下さり、ありがとうございます。

そうです、男の美学とは、身勝手なものです。
男の美学は、女を悪者にしてしまう。
それを一方的にいい、と言っているわけではないので、その点についてはご了承願います。

この場合、医療業務に差し支えがある、という観点からモノを申せば、実にささ様のおっしゃる通りなのだ、と思います。

私がこのドラマを(今のところ)深い、と感じているのは、尾野真千子サンがただ単純に、向井クンを見下して怒鳴りまくっているわけではない、ということを感じるからです。
彼女もおそらく、向井クンがなぜ下山の理由を言わないのかに、苛立っている。
それは前述のとおり、仕事上の事情が絡んでいるからなのです。

でも向井クンは、最後まで口をつぐんだまま下山していく。
これはやはり 「仕事に私情を持ちこまない」 ということが彼の行動規範になっているからなのではないでしょうか。

それがいいことだ、とは私も思いません。
業務上のことが絡めば、なおさらです。

「人というのは、そのつど最善の判断ができるわけではない」、というのが、私が尾野真千子サンのドラマを数々見てきて感じている、一貫したテーマです。

今回もどうも、そのカテゴリーのなかに、このドラマはいる。

私はそう、感じるのです。

いずれにしても、ご不快を感じたようであれば、私はこのドラマをささ様に絶対お勧めいたしません。

投稿: リウ | 2012年7月17日 (火) 08時25分

 尾野さんの役は(一話を見てないのでよくわかりませんが)何か、過去にトラウマを抱えているようですから、少なくとも、彼女は取り返しがつかない事を知っているという役なのでしょう?

 向井くんは志願したわけでもないのに、派遣された都会の医師でよろしいですか?

 都会じゃなくて、山小屋を舞台にしたからには、違う医療ドラマ?山岳ドラマ?人間ドラマができるのではないかと期待されますよね。

 内山さん扮する患者さんを助ける為に夕日で手術したシーンをクライマックスにするなら、向井くんのお母さんのエピソードは次回へのプロローグくらいにして、見やすくした方が良かったのではないかと思います。山の美しい光景で清々しい中でじっくり尾野さんと向井くんがお互いの至らない所を助け合って行くゆとりがあっていいのじゃないかしらと思ったのです。

 尾野さんが初めて笑った、そこを生かしても。

 人というのは常に最善の判断ができるわけではない。でも判断をするには、手助けもいるでしょ?頼りない向井くんを責めまくっている尾野さんという風にしか受け取れない演出はちょっと、やり方を変えたらどうかなと思うのです。尾野さんは尾野さんの経験から、怒鳴ってるのだぞと、わかる人はわかるだろうけど。

 こちらこそ、リウ様を不快にさせたのではないでしょうか。私には向かないドラマなのでしょう。ごめんなさい。生意気な事を書きまして。尾野さんの演技に文句があったわけじゃありません。その点はご理解いただけないでしょうか。

投稿: ささ | 2012年7月17日 (火) 09時26分

ささ様
レス下さり、ありがとうございます。

本心を隠してても仕方ないので申し上げますが、正直なところをスッゴク忌憚なく申し上げれば、気分は悪くなりました(爆coldsweats01)。
「なんで男の美学が分かんねーんだ女って」、みたいな(ハハ…)。
私も結構、ワガママ男です。 ブログのうえでの橋本リウは、物分かりの良さそ~ないいヤツ?なのですがsmile

でも、自分に合っていないドラマ、というのは、やはり人それぞれだと思いますし、私もささ様に押し付けるつもりは、まったくありません。 ましてや登場人物の行動に不快感を催すようなドラマは、やはりお勧めできません。 「梅ちゃん先生」 の梅子に、不快感を催したら、もうそのドラマは見てはいけない、と思うのと一緒です。

ただもう少し見進めないと分からない、という部分もありますし、私はその過程が今のところ興味深い、と考えています。

人は常に最善の判断が出来ない、と同時に、人は常に成長しゆく存在、でもあります。
その成長過程で生じる未熟さにも、一定の視線を送らなければ見ていられないドラマ、というのも、あると思うんですよ。
ささ様がおっしゃる 「手助け」 が必要なことも、まだ向井クンも尾野サンも、人生から学んでいない。

向井クンの手術シーンをあくまでメインに据えると、この第2回は第1回と、結構同じベクトルで進んで行ってしまう面があった、と感じます。

中田喜子サンの病状をインサートしたのも、そこらへんの変化を狙ったものだったんじゃないでしょうか。

投稿: リウ | 2012年7月17日 (火) 13時34分

 正直に申しますと、向井くんが男として私情をはさみたくないので、あえて言い出さないのは、わかってます。男の人が、言葉を尽くすのを、そういう時躊躇う事も。一応九州人の妻ですから!男の美学も多少はね。(こういう時、我が家では黙って送り出します。)

 でもそうすると、尾野さんがとにかく、一方的に怒鳴っている女になってしまうじゃないですか。だから、工夫したらどうかなと思ったのです。彼女が悪者にならないように。

 リウ様も勧めてくださったように、このドラマを見続ける事はないでしょう。尾野さんの演技を見たくて、見てみただけですから。すいません。ちょっとした、好奇心で、美学にけちをつけまして。(笑)

 後はリウ様のレビューを読ませていただくだけで、十分です。失礼いたしました。

投稿: ささ | 2012年7月17日 (火) 21時14分

リウさんの考え方は分かりました。
仰るとおり規制緩和により雨後の竹の子のように「路線バス」業界に参入してきた「観光バス」の惨状については見聞きしております。

ただし「観光バス」が実態を隠して、あたかも
「路線バス」であるかのように仮装している現実の問題と、現実にはあり得ない「主催旅行」を安易に同一視してほしくないということだけはご理解ください。
質の低い「主催旅行」を催行する業者もおりますが、最低限のレベルを保たせているのが規制というのも、規制緩和の流れからすると皮肉ではありますが。

投稿: 旅行業界人 | 2012年7月17日 (火) 23時10分

リウさま
こんばんは。

「怒鳴る女」小山遥への拒否反応、yahoo感想欄でも強いですね(いや、見なきゃいいんですがね・・)

でも、何かわかるんです。だって、オノマチさんの怒る演技観てると、なんだか自分が怒られているような気がしますもん(いや、怒られたい(^-^;。

例え、登場時どんなにツンケンしたイヤな女でも、ヒロインのポジションである限り、普通は、何処かに可愛げを見せたりするものです。が、オノマチさんの演技は、そうじゃない。演じる人物がその時点で抱えている感情や心の動きを、あのスレンダーなお身体に充満させて爆発させる、あるいは微妙な表情の変化で表現する。私が、オノマチさんの演技で特に印象に残ることはそういったところです。

確かに、遥はヒロインですから、いずれ変わっていくのでしょう。速水との関係もお互い認め合い、惹かれ合うようになるのかも?でも、現時点では、それは彼女の知るところではありません。東京の大病院での事件で傷つき、心がささくれだったまま山に帰ってきた元看護師なのです。

だから、怒鳴り散らす遥に不快感を持つ人がいても、ある意味当然なのかもしれません。それは、遥の心のささくれが、そのまま観る者に届いているということでもあるのですから。

通常、ヒロインであれば、後々の展開を考えて、もうちょっと綺麗に見せても、とも思いますが、オノマチさんがそうした演技をする女優ではないことは、カーネーションでもお判りのとおりです。

「演じる」のではなく、その人物に「なる」ことで今日までキャリアを積み重ねてきたオノマチさんって、女優としては、もしかしたら、ものすご不器用なのかもしれませんね。

でも、そんな彼女の演技は、お芝居という「嘘」の中で「嘘」ではないものを見せてくれるんですよ。私にとっては。

投稿: Zai-Chen | 2012年7月17日 (火) 23時17分

 リウ様 ブログ再開後の盛り上がり、すごいですね(というか、大変ですね)。それだけ居心地の良さがあるということですね。私は清盛も楽しんでいますので、引き続き拝見させていただきたいと思っています。

 サマレス2話、1話で随分向井君をけなした私ですが、今回は少しほっとしました。夕陽を頼りに手術する向井君、いい顔と思いました。また過去を振り返ってしまいますが、一心不乱に漫画に取り組んでいた時を思わせます。私見ですが、こういう時の向井君は真摯さを表した独特のきれいな目をしていて、俳優としての可能性を感じさせます。
 1話と2話とくっつけて1話としてくれれば、救いがあったのにと思ってしまいますが。。。
 オノマチさんのお芝居は相変わらずですが、向井君に借りを作ることになったので、これからの変化も楽しみです。どこかでいいお芝居を見せてくれるのではと期待して視ていきます。
 オノマチさん、今度は究極の悪女役がいいなあと思ってるんですけれど。北村との商談の時のニンマリ顔、なかなかでした。(今までやっていないのでは)

 蛇足で。。。
「はつ恋」終わりました。
 倫理観という点で賛否両論ありそうな終わり方ですが、私としては救いのある最終回でした。
 出演者の演技、映像が美しいこと、音楽の使い方のすばらしいこと、せつなさ溢れるストーリー、心を鷲掴みにされました。青木ムネさんには最初から最後まで泣かされ通しでした。オススメと思います。(シツコクてすみません)
 「冬ソナ」との類似点を多く指摘されています。私は韓流は「冬ソナ」しか視ていませんし、今でも好きですが、この作品は別物と思います。
 

投稿: Fクルーラー | 2012年7月18日 (水) 02時36分

ささ様
レス下さり、ありがとうございます。 少々返信が遅れました。 ご了承ください。

九州男を見ていらっしゃるから、肝心なことはしゃべらない九州男(なのかな?)に、これまでいらついてこられたのでしょうか?(笑)。
私は自分が、ベラベラなんでもしゃべってしまう人間だから、そういう 「男は黙って」 というのに美学を感じてしまうのかもしれません。

それに、オノマチサンからあんまり完膚なきまでに責められたから、というのも、結構大きいと思いますね、ささ様のおっしゃる通り。
やはりこうすると、ささ様ご指摘の通り、オノマチだけが一方的に悪なっていく、というのは確かにございますが、それは彼女が、これから学んでいくであろうことなのだ、と思います。

いくら正しいと思うことでも、言いすぎるとどうなってしまうのか。

大津市のいじめ問題でも、まあ加害者が家族ぐるみでふてぶてしすぎるし教育委員会も教師たちもろくでもないのは分かるのですが、なんだかあまりにも非難の声が大きすぎる、ということは感じています。
「言わなきゃ分からない」、そんな趨勢を作ってしまった側に非があることは明白ですけどね。

もしこれで、このふてぶてしいのが自殺でもしたら、「ザマーミロ」 という論調になるんでしょうか。 ふてぶてしいから自殺なんかしないだろうとは思うけれども、もし万が一。

でも、「ザマーミロ」 となってしまう社会って、なんか怖いです。

なんの話をしてるんでしょう?(笑)。

でも、言いすぎると毒になる、という一面の事実を、オノマチサンの演技は表現している、と感じるのです。

私がこのドラマを深い、と感じているひとつの理由が、そこにあります。

投稿: リウ | 2012年7月18日 (水) 14時14分

旅行業界人様
レス下さり、ありがとうございます。

一定のご理解をしていただき、恐れ入ります。

このブログをやっておりまして、私が気をつけるようになったのは、「分からないことについて知ったような論調を展開しない」、ということです。

ですので、今回も 「異常な経営形態」 のバス事故とは、完全に一線を引いて書きつづったつもりでした。

ただし、同じ俎上に乗せられている、という印象がぬぐえなかった、ということは、自分の文章力がなかったのですから、自分に非があります。

旅行業界人様のコメントをこのたび引用させていただいたことで、その誤解は多少なりとも軽減された、と感じます。
私が啓蒙したいのは、「安い安いと言って引き寄せられ続けていると、とんでもない業者がそこにいる」 ということについてです。

そしてその原因を、立法府が作っている。

そのことの是非については論じられなければならない、と強く感じます。

投稿: リウ | 2012年7月18日 (水) 15時02分

Zai-Chen様
コメント下さり、ありがとうございます。

オノマチサンの怒りを、「カーネーション」 での小原糸子が怒っているのと同等に見てしまうと、まさに弾き返されてしまう、と感じます。

私がオノマチサンの演技を数パターン見てきて感じるのは、彼女、結構内面のどす黒い部分を燃やすような怒りの演技、というものが多い、ということです。

「Mother」 での児童虐待女にしてもそうでしたし、「外事警察」 でも、正義感によって真実を見る目が曇ってしまっている 「ひよっ子」 の怒りを表現していた。
比較的穏やかな役だった 「火の魚」 の女性編集者でも、あくまで冷徹さを見失わない、人生に対する諦めみたいなものを演じていました。

彼女のネガティヴ感情の表現というのは、かなり多岐にわたっているんですよ。
そして自分がそのような感情に身をゆだねた者でない限り、共感できないようなレベルで演技している。

多くの人は、今回のオノマチサンの役の女性のように、周囲から止められないままに自分の怒り(正当性)をぶちまけて怒り続ける、という体験がないはずです。

だから大概の人は、引いてしまうのだ、と感じる。
オノマチを敬遠する人も、彼女のそんなエキセントリックな部分、過剰な部分を拒絶するのだと思う。
でもそれこそが、演技の醍醐味ってもんじゃないでしょうか。

ヤフーのコメントのなかには、あのあとちょっと笑ったオノマチサンを見て、「ツンデレをわざとらしく演出している」 などと書いているかたがおりましたが、そんなつまらんレベルで彼女は演技していません。

まあ、これが、買いかぶりなのかそうでないのかは、このドラマを観終わってから、判断したいと思います。

投稿: リウ | 2012年7月18日 (水) 15時18分

Fクルーラー様
コメント下さり、ありがとうございます。

居心地、よろしいでしょうか?coldsweats01 そう言っていただけると、ブロガー冥利に尽きます。

向井クンに関しては、やはり主役としてはまだ引っ張る力が弱いかな、とは感じますが、今回かなり芯の強い 「男」 を見せてくれたような気がいたしますね。

私はこの人の役者としての魅力は、一見頼りないようでいて、ふとした瞬間に、何か意外なものを見せてくれる、という部分にある、と感じます。

「ゲゲゲ」 の水木先生役も、まさにそうだった気がします。

やたらとアバウトで楽天主義の塊なのに、やるときゃやる。 まるで命のやりとりをしているように、マンガだけは精根こめて書いている。

そのことから言うと、今回の速水先生役も、結構その意外性を垣間見せてくれる。

オノマチサンの 「究極の悪女」、まあカテゴリー的には、「Mother」 でやってましたよね。 芦田愛菜チャンをいじめる役。
自らも苦しみながら虐待してましたけどね。
でも、最初のうちは苦しみながら、そしてそのうちに、虐待することがマヒしていく恐ろしさを、うまく演技していた、と感じます。

「はつ恋」、結構物議モノの結末でしたか。
見てみたいですね(ヒマがない~…笑)。
火10ドラマはこれまで結構チェックの対象だったのですが、今回ばかりは見逃しました。
うーん、残念…。

投稿: リウ | 2012年7月18日 (水) 15時33分

リウ様
「はつ恋」再放送情報だけです。
8/18(土)23:15からBSプレミアムでとのこと。初日は第1話2話連続とのことです。各回7分延長のディレクターズカット版というのが、どう出ますでしょうか。。。
(番組HPにはまだ出ていませんが。。。)
 

投稿: Fクルーラー | 2012年7月19日 (木) 00時10分

リウ様

横から失礼します。

「はつ恋」良かったですよ。
たぶん、リウ様は木村佳乃はあまり好みじゃないのでは?と推察しておりますが・・
(私も実はそうなんですけれど)
主役以外の俳優さんたちも良かったですね。

中園ミホの脚本と音楽も良かったですね。
ロケが多用されていて、丁寧に描かれていた作品でした。

「シャーロック」第一シーズン、再視聴しました。
(私も3話、通してご覧になった方が良いと思います)

マーシー様のおっしゃるsanyo等の看板も目にしました。第2シーズンでは変わってるとか、細かな部分も気にしながら、日曜の放映を楽しみにしています。

投稿: rabi | 2012年7月19日 (木) 12時20分

Fクルーラー様
「はつ恋」 再放送情報、ありがとうございます。
お盆絡みだから、もしかすると見ることができるかもしれませんね。

ディレクターズカット版、というのは、結構間延びしてしまう印象も、無きにしも非ずなんですが、それってつまり、評判がいいからこそできるわけで。

賛否が分かれた、という結末も、ちょっと気になります。
青木ムネムネサン、自分のなかでは 「ちりとて」 の時代から、結構あらぶる男のイメージが先行しているので、ムネムネが恋愛ものってどーよ?みたいに感じています(あ、ちょっと違うのかな)。

投稿: リウ | 2012年7月19日 (木) 14時18分

rabi様
コメント下さり、ありがとうございます。

木村佳乃サン、いや~、別に苦手ではないですけどcoldsweats01。 ただ彼女の出演するドラマって、不思議なほど見てないですね。

木村サン、「息もできない夏」 の初回と、ちょっとばかり放送時間がダブっていたんですね(笑)。

「息もできない夏」 ではずいぶん久しぶりに彼女を見たのですが、最初は真矢みきサンかな?とか(違うか)。
確か日曜劇場の、「理想の上司」 だったかな?木村佳乃サンを見た最初は。
若かった(笑)。
その頃は、結構好きでしたよ、アルフェ(健康ドリンク?)のCMとか。

ア~、それにしても 「シャーロック」、早く見たい…(笑)。

でもこれから、また寝ますconfident

投稿: リウ | 2012年7月19日 (木) 14時25分

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