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2012年9月 9日 (日)

「負けて、勝つ」 第1回 事実を基にした、フィクション、か…

 う~ん…。

 これが、このドラマの第1回を見た、私の感想です。

 脚本の坂本裕二サン、直近の3作を振り返ると、「Mother」「チェイス」「それでも、生きてゆく」 と、いずれも 「超」 のつく傑作だらけ。 それでこちらもこのたびは、過度な期待をしてしまったのですが。

 考えてみればこの過去3作はいずれもフィクション。
 そのためにいろんな布石を自在に打つことができたし、その布石のひとつひとつの打ち方も、とても見事だった。
 さらにこれらの作品では、役者の動きのひとつひとつが、実に細かく意味を伴っていて、画面から一瞬たりとも眼が離せない、という特質をもっていたように感じます。

 それと比べると、今回は終戦直後の昭和史をなぞる話です。
 さまざまな事象を取捨選択しながら、話を進めていかなければならない。
 自らの考えをそこに織り込むとなると、さらに難しくなる。
 やはり坂元サンほどの人でも、史実をドラマにするのって、難しいんだな、と感じました。

 また、今回の作品は、いわゆる 「オールスターキャスト」。
 どちらかというと、役者の一挙一動に注文をつけるより、役者たちの好きにやらせているような感覚がしました。 こうなると坂元脚本の長所が、なかなか表に出てこない。

 まあ、まだ第1回です。 これからに期待、です。

 ただ第1回を見る限り、正直なところを忌憚なく申せば、終戦に臨んで日本の行く末を憂うこのドラマの登場人物たちの発する言葉は、個人的には 「もうすでに見た」 という種類のものばかり。
 第1回においては、新しい発見、というものはできませんでした。

 さらに 「このドラマはフィクションである」、という感覚を助長していくのが、主役の吉田茂を演じる、渡辺謙サン。
 私個人の吉田茂のイメージとはちょっとかけ離れている。
 渡辺サンも、結構顔を作って、葉巻も吸わせて、似させようとしてるな、というのは感じるのですが、吉田茂って、こんな大男だったかな?こんな痩せてたかな?こんなに男前だったかな?とどうしても感じられてしまう。

 今、吉田茂を演じられる男って、じゃ一体誰なんだろう?

 西田敏行サン? いや、歳食いすぎてるし。

 いないんですよ、どうにも。

 このドラマに限らず、昔の設定のドラマを見ていてちょっとばかり気になるのは、みんな背が高すぎる、ということです。
 どうしようもないことですけどね。
 でも、背が低くても味のある役者が、もっといていい。
 いや、いなければならない。

 まあ、サラァブレッドだって、戦国時代にはいなかったし(笑)。
 せいぜいロバみたいな大きさしかなかったらしいですよ、昔の馬って。

 それはいいとして、ドラマがいろんな部分を取捨選択している、ということは、「捨」 の部分がどうしても生じます。
 そこのところで 「右寄りだ」 とか 「左寄りだ」 とか 「天皇を冒涜するな」 とか要らぬ詮索を受けたりするのは致し方ないところですが、ここで注意すべきなのは、「捨てる」 ということによって物事や人物が美化されてしまうことは、なるべく避けなければならないということです。

 事実には、重い決断の上の覚悟が存在すると同時に、そこには何かしらの見返り的な思惑が存在している。 だから面白い。
 純粋な思惑だけで進行していく話というのは、まったく濁りのない水がおいしくないのと一緒で、面白くないのです。

 このドラマを見ていて感じていた退屈をなんとか持続させたのは、やはり登場人物たちが実名で次々登場してくること、そしてそれを誰が演じているか、という興味でした。

 特に先の総理大臣だった細川サンや麻生サンが年端の行かないガキ役で(笑)出てくるところなどは、ちょっとニヤニヤしました(もちろん子役でしたハハ…)。

 でもこういうのって、本来のドラマの楽しみ方じゃない気がする。

 気を取り直して。

 少々クサしすぎました。

 第1回を見ていて少々興味深かったのは、野村萬斎サン演じる近衛文麿の精神的動向と、その行く末を毅然として見送った妻の中島朋子サン。
 そしてパンパンガールになり下がった友人の妹(初音映莉子サン)を見て憤然とする、永井大サンのシーン。 第1回でいちばん心揺さぶられたのは、自分的にはここでした。

 政策的に作られた、アメリカ軍専用の慰安婦パブ。
 外務補佐官の永井サンは、同行した池田勇人(小市慢太郎サン)に食ってかかります。

 「納得いきませんね。 なぜ国民はこうも簡単にアメリカを受け入れるのか不思議です」
 そこで知り合いの女性が米兵と楽しげに踊っている姿を目撃し、「日本をバカにする行為だ」 と憤って止めに行こうとする永井サンを、池田は止める。

 「バカにしてるのはお前のほうだ!

 媚びてるんじゃない。

 勝手に戦争を始めて負けた、男の尻拭いをしてるのだ。

 女のほうが、よっぽど負けっぷりがよい!」

 そして池田は、そのパンパンガールに、最敬礼するのです。 これが 「貧乏人は麦を食え」 といった人か?という感じもいたしますが(笑)、その気概やよし!であります。 黙ってしまう、永井サン。

 だからこそ、マッカーサー(デヴィッド・モース)に屈服して 「俺たちには、何もない」 と苦汁をなめる吉田茂に感極まって泣いてしまう、永井サンの気持ちがとてもよく分かる。
 そんな永井サンに、吉田は喝を入れるのです。

 「泣くな!

 日本の男は、顔で笑って心で泣くんだ」。

 オレなんか、ドラマを見て泣いてばっかしで(爆)。

 しかし、このドラマを見ていると、男のほうがよほど女々しくて(女々しいという言葉は、まことにその点不適切であります…笑)、女性のほうが毅然としている。
 吉田はその点、男らしい男を、ただひとり突っ走っているのです。

 この、吉田を演じる渡辺謙サンと、マッカーサーを演じるデヴィッド・モースサンとのやり取りは、やはりこのドラマのいちばんの見どころでありましょう。

 このデヴィッド・モースという人、ハリウッド映画では結構名の知れた人らしい(「グリーンマイル」 とか)のですが、最近映画をとんと見ない私には誰この人?くらいの認識でして(失礼)。

 でも、ということは、最近の映画をよく見ている人にとっては、このふたりの組み合わせがテレビドラマで見られる、というのは、とてもアンビリーバブルなんでしょうね。 もうちょっと有り難がって見なければいけないかもしれない(なんかエラソーだな…笑)。

 それより私が心躍ったのは、平将門と伊達政宗のツーショットでした(ワケ分からん…笑)(カルトなギャグだなぁ…)。 つまり加藤剛サンと渡辺謙サン、この歴代大河主役のツーショット。

 で、この加藤サン演じる牧野伸顕(大久保利通の息子)とのやり取りのあと、GHQに乗り込む吉田が、「裏口から入れ」 という米兵の命令を無視して正面突破をするというシーンでは、なかなか心躍りました。

 やはり外国に対して毅然とする日本の政治家を見るのは、特に領土問題での政府の弱腰に苛立っている現在の状況からすると、とても胸のすくところがあるんですよ。

 そして、第1回ラストで吉田が永井サンに話した、「これからの日本は、外交で勝つ」、という宣言。

 果たして日本はその後、外交で勝ってきたのか、ということを考えると、なかなか一概にそうとも言えない部分もあるけれども、少なくとも現在の民主党よりはだいぶマシだったのではないか、抑止力くらいは発揮していたのではないか、という気はいたします。

 いずれにしても、政権が安定している、ということが、日本の外交にとって何よりの武器であるはずなのに、自民党末期から数年、その状態とは程遠い。

 果たしてこのドラマの掲げる 「勝つ」 ということの本質とは、いったい何なのか。

 そのことに思いをいたすには、このドラマは少々一面的すぎるきらいがあるように思われます。

 やはり難しいな、現代史は(いや、もう近世感覚か?)。

(一部敬称略しました)

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コメント

リウさま
こんばんは。

鉄血宰相・ビスマルクならぬ熱血宰相・吉田茂でしたね(笑)。

政治家という一筋縄で行かない人々の中でも、吉田茂という人物は、十筋くらいの縄では到底縛りきれない巨魁です。その中には色々な面があり、当然熱く、激しやすい顔も持っていらっしゃる方と思いますので(何しろ、バカヤローと言って国会を解散させたくらいです)、こうした捉え方もあっていいと思います。確かに、ヴィジュアルの違いは、ちょっと、アレですが・・・

要は、観る者が気にならないような作品であればいいのですが、丁度、時代も登場人物も被っているせいで、どうしても、「白洲次郎」の原田芳雄さんの吉田茂を思い出してしまいますね。原田さんもヴィジュアルは全く違うはずですが、(勿論、外見を似せる努力もあったのでしょうが)あの「吉田茂」という政治家の底知れなさを内面から表現した演技は圧巻でした。渡辺謙さんが、どのような吉田茂像を作っていくのか、とりあえずは見守ろうと思います・・って、授業参観の保護者みたいな物言いです(笑)

しかし、初回は、野村萬斎さんと中嶋朋子さんの近衛ご夫妻に殆ど持って行かれた、という感じでしたね。特に、萬斎さん。演技そのものは、いつもの萬斎さんという感じでしたが、名門育ちゆえの青臭い理想主義、そしていざという時の打たれ弱さが、残酷なまでに表現されていたように思います。

このドラマの中で、近衛文麿という人物は、戦争でズタズタにされた日本人のプライドを象徴しているのではないでしょうか?後は、渡辺謙さんが、汚れ役や嫌われ役も厭わない”熱血”をどのくらい演じられるか、にかかっていると思いますね。

それと、デヴィッド・モースさんが日本のドラマに出てるというのは、やはり凄いことですよ。最近では、「16ブロック」でのブルース・ウィリスの同僚役が印象的でした。大体、刑務官とか刑事とかSWAT隊長とか、強面の役が多い役者さんなんですが、謙さんの方が余程ガタイが良く、強面だったのは、最近、自信喪失気味の日本人へのNHKなりの気遣いでしょうか(そんな訳ないか。)

投稿: Zai-Chen | 2012年9月11日 (火) 22時35分

Zai-Chen様
コメント下さり、ありがとうございます。

自分が 「う~ん?」 と思ったドラマのレビューについて、誰からもコメントをいただけないというのは、やはり不安なものです。 自分の感じ方が間違っているかな?とか。 ですのでZai-Chen様からコメントをいただけて、ホッとしています。

あんまり不安なので、ヤフーの感想欄ものぞいてみたけど(笑)、すっごく極端にコメントが少ない(笑)。 ああ、これを見て感動する人は、あまりいないんだろうな~と解しましたが、感想を書きにくい種類のドラマであることも言えそうです。

近衛文麿については、華族という部分でZai-Chen様がご指摘の性格をそのまま出しただけで、彼が政治的に何をしたのかが語られていない。

ま、いいんですが(笑)。

第1回を見る限り、吉田茂がバットマンみたいになってしまって(笑)、ジョーカー(マッカーサー)に苦汁をなめながら 「イェッサー」 と言っている感じで(笑)。
至極まっすぐで激情的、影の部分が見当たらないんですよ。
それがちょっと不満でした。

デヴィッド・モースサンも、私のごくごく私的な感想で申し訳ありませんが、テレビドラマだと思って手ぇ抜いてんな?的な(ん~、誤解をとても招きそうな発言…)。

「お前ではない! 私が決めるのだ」 というところだけは、いい面構えだなこの人、と思いました(慌ててフォローしとるぞ…)。

そうそう、「白洲次郎」、すごく残念なんですけど未視聴なんですよ。 原田芳雄サンの吉田茂は、見てみたかった…。

投稿: リウ | 2012年9月12日 (水) 08時28分

 ヘルニアの具合はいかがですか?お大事になさってください。私のように、痛い目にあわないように、早めに用心した方がいいです。

 謙さんのドラマ、9時のニュースでの番宣インタビューを見たり、予告も見たのですが、謙さんは好きな俳優だけど、吉田茂には見えなかったので、見ていません。でも、リウ様のレビューを読ませてもらって、次回は見てみようかなと思ってます。白洲次郎の原田さんの吉田茂は味わいがあって、良かったです。吉田茂を見るのではなく、謙さんを見ると思って、見ようかと思います。そのうち重なって見えるかも?


 

投稿: ささ | 2012年9月13日 (木) 20時40分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

どうも神経が圧迫されて、左半身が痺れる状態が続いております。 座っているのがきついのはタマランですね。 座んないとテレビが見られない状況なので、「負けて、勝つ」 を見てからテレビはずーっと見てません。

今回のドラマ、正直に申してしまいますが、あまり面白いとは思いません。

そりゃ、実力派の役者ばかり出ていますから、そこのところだけで見せている、という印象が強い。 その点ではすごいドラマなのですが、まあ、昭和史を知らない若い人にならお勧めもできるかもしれません。 少なくとも自分のオヤジと戦争責任について話している私には、かなり物足りない(爆)。

投稿: リウ | 2012年9月14日 (金) 07時56分

見る気がなかったんですが、
夫が気づいて途中から見ました。

最後の「外交」ってセリフがねえ、
今の日本政府の体たらくを見ていると、
とてもとても・・・・。

現実が影響してドラマの真実味を削ぐって、
実在した人物や事件を取り扱う場合には、なかなか難しいですねえ・・・。

私も謙さんが吉田茂には、見えませんでした。

投稿: マーシー | 2012年9月14日 (金) 17時27分

 今日、新聞の時間表を見たら、10時15分まで、やるんですね。「長い!」途中、寝転がってしまったら(正座して見なきゃいけないかもしれないのですが)、そのまま寝てしまいそう。集中力との戦いですね。(飽きっぽい性格ですからもつかしら)でもがんばってみるつもりです。(笑)

投稿: ささ | 2012年9月15日 (土) 11時15分

マーシー様
コメント下さり、ありがとうございます。

外交に関しては、吉田茂の時代はまだよかったように思えるんですよ。 中曾根サンとかもアメリカにすり寄って風見鶏とか言われましたけど、外務省を的確に操っていた印象が強い。

やはり外交は、政治家の強い 「道理によるイニシアチブ」 と、外務官僚たちの的確なボディブローの両輪が合わさってこそ、戦争の手段としての軍事力を放棄した我が国の抑止力となりうる気がするのです。

まあ、これからですなどと書きましたけど、連続5回のうちもうあと4回ですからね。 今日見てさほど面白くなければ、まああとは推して知るべし、という判断になってしまうのではないでしょうか。

投稿: リウ | 2012年9月15日 (土) 12時26分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

よーやっと投薬の成果が出たのか、いくらか楽になってまいりました。 たぶん今晩は見ることができそうですが、「ゴーストママ」 のほうをリアルタイムで見るだろうな~(笑)。

まあ、個人的に申しまして、こういう小難しいのはもうちょっと練ってもらいたい、というのが本音です。 あまり無理してご覧にならないようにcoldsweats01

投稿: リウ | 2012年9月15日 (土) 17時36分

 最初の10分をクリアーしてからは、面白く見れました!フィクションとわりきって見ました!今日の回は見やすかったのでは?(私、限定じゃないと思います)

 八月にNHKのドキュメンタリーで、無条件降伏に至るまでの過程を再現ドラマ付のをやってて、そちらは、息苦しい程、重たかったのですが、「負けて勝つ」の方は、比べて、軽いとは言いませんが、湯豆腐系のお話(ドラマをご覧になれば、おわかりでしょう)でした。来週も見るかわかりませんが、いいドラマだと思います。ただ、衝撃はないんです。だって、謙さんタフなんだもの!「それでも、生きてゆく」のように、心がヒリヒリするような、痛みのような感情に迫られる事はなかったです。謙さんも吉田茂も強いから!

 お身体の方、楽になられたようで良かったです。無理しないで、お大事になさってください。

投稿: ささ | 2012年9月15日 (土) 22時44分

ささ様
再コメント下さり、ありがとうございます。

いや~、そうでしたか。 私は 「ゴーストママ」 の最終回スペシャルを見て、もう泣き通しでした(オーゲサ)。 これから感想文を書きまーす。

まあ、坂元サンって、もともとそんなに傑作を生み出している脚本家、という意識があまりなかったので、ここ数作の 「完全降臨」 みたいなほうが異常だったのかもしれません。

でも、2度あることは3度あるで、3作連続で異常な傑作だったから、これはもう完全に期待すべきと思い込んだのがとんだ肩透かしにつながったのだと思います。

腰は油断がなりませんが、骨休めついでで 「平清盛」 のレビューも、また遅れ始めるかも…?

投稿: リウ | 2012年9月15日 (土) 23時06分

こんばんは。リウさん。
腰の具合。薬が効いたようでホッといたしました(以前しばらくアップがなかったことがありましたので)

あまり、リウさんのお眼鏡にかなわなかったようですが私は感動致しました。
一回目では、強い吉田茂ばかり前面に出ていたようですが、二回目で陛下の戦争責任を回避するために苦悩する姿や、広田弘毅の妻が夫を守るために自殺した話から自分の妻の名前を湯気で曇った風呂の窓ガラスに綴るシーンや、総理を引き受けるか逡巡する吉田の頬をはる小りん(松雪泰子さん)の毅然とした美しさとか、涙しました。

ささ様とのやりとりでお父様のお話がございましたが、私の養父は真っ赤でした。
なので天皇に対して税金で喰ってる、あんなのはいなくてよいなどと不遜の極みでして
祖父は戦地で結核になり帰ってきましたがそのまま亡くなり恩給も貰えず、貧乏のどん底で近所に意地悪され苦渋をなめ尽くしたようです。
そんな恨みつらみの青春時代を送った人でしたから。

私が戦後の日本に思いを馳せるのは、そんな恨みつらみの日本人ばかりではなく四等国と蔑まれていたにもかかわらず、ここまで
になった(韓国の言い方)のはどうしてか、そ
の時代のことをあまりにも知らずに生きてきた自分に対する恥ずかしさが根底にあります。

日本人として生まれてきたのに

このドラマはフィクションですが、今の自分を見直すためにも、見たいと思っています。

大正女の物語の一面もあるかと
(カーネーションの時代と被ってることも興味深く)

いまだにスマホの扱いに慣れず途中読みにくい箇所があったと思います。すいません

投稿: みち | 2012年9月17日 (月) 02時36分

みち様
コメント下さり、ありがとうございます。

腰のほうは、いいんだか悪いんだか…(笑)。 何しろ用心し続けねばなりません。 お気遣い下さり、重ねてお礼申し上げます。

左翼思想というのは、戦前に散々厳しく弾圧され続けてきたからこそ、戦後しばらくはその反動により隆盛したのだ、と感じます。

私も左翼系の高校で学んだせいか、プロレタリア文学というものを国語の時間では数種読まされました(笑)。

「セメント樽のなかの手紙」 とか、「蟹工船」「カロの話」 とか。 当時は同級生たちのあいだでもマル経みたいなものに相当侮蔑の感情があり、みんなおちゃらかしながらそれらを読んでた。 もう共産主義、というものは衰退の一途でしたからね、当時でも(学生たちのあいだでは、左寄りなものはみんな一緒です)。

今振り返ってみても、それらの文学は詰めが甘い荒々しい性格のものだったように感じます。
そしてそのなかで、「日本って国はろくでもないな」 という気持ちが醸成されていったような気もします。

ただそんななかでも、天皇に対してはそんなに悪感情が醸成されてこなかった。 それはおそらく、天皇がこの国の精神的主柱となっている具体的な事象を数々見ていたからだと感じます。

つまり、終戦に際して自らの意志を貫こうとしたその姿勢とか、今回第1回でも大きく取り扱われていたマッカーサーとの屈辱的な写真の際の会談の模様、人間宣言から各地の行幸など。 昭和天皇の口癖である 「あ、そう」 という言葉が流行語となったとか。 国民に愛されていた、というのが分かるんですよ。 いっぽうでは 「米寄こせ、朕はたらふく食ってるぞ」 みたいな動きがあったことも否定はいたしませんが。

「平清盛」 なんかを見ていると、天皇もかなり野心的で(笑)、かつお飾り的なものが透けて見えてくるけれども、明治維新の際には討幕の象徴ともなりましたしね。 結局私は、昭和天皇の生き方というものに共感を持っていたのだ、と感じます。

だから 「アンニャロ~がそもそも開戦の詔を出したんだろー、戦争責任がないとは言わせねえ」 みたいには思えなかった。 歴史の流れから、それはある程度の許しが必要な事案だと思えたからです。

このドラマ、第1回と、第2回の最初15分だけ見た限りでは(笑)、私がこれまで学んできた以上のことが、展開していませんでした。 みち様には申し訳ないのですが、だから見ていてなんとなく退屈で。

ただ、女性たちはみな毅然としているな、という印象はありました。 おそらくその部分を重要視しながら見ていくのが本道かな、という気はいたします。

投稿: リウ | 2012年9月17日 (月) 06時06分

 今夜は、娘による、「ハリーポッター死の秘宝」のDVD上映会がありまして、「負けて勝つ」が見れませんでした!

 新聞のTV欄の紹介は読んだのですが。

 一回飛ばして、また来週(あるのかしら?)見ようかなと思ってます。飛び石視聴になっちゃいます!いい加減だな~。(笑)

 

 

投稿: ささ | 2012年9月23日 (日) 01時29分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

「負けて、勝つ」 はなんか、これ以上見ようという気になかなかならないのですが、「平清盛」 の 「巨人の影」 のレビューは、現在鋭意制作中です。

ただ話がややこしいので、かなり手こずってます。 途中でメンド臭くなって眠くなったので寝てしまいました(笑)。 これから仕上げようかと思っています。

「ハリポタ」 は第1作しか見てないので、主人公の男の子(なんて言ったっけな…爆)が子供のころの記憶しかありません…happy02

投稿: リウ | 2012年9月23日 (日) 06時02分

リウ様、おはようございます。
途中ですが「負けて、勝つ」視聴しました。
細かい見処多数有りでしたね。

・相変わらず清廉な、加藤 剛氏演じる牧野 信顕。
 昨日退場。

・その訃報を侍従に伝えられ、頭を垂れる昭和天皇。
 演者は誰?

・助演者扮する、若き昭和大物政治家達の御芝居合戦。

・吉田 茂に、己が拳銃を握らせて対峙するマッカーサー。

大河ドラマ、中学や高校の日本史の授業同様に、近・現代史を避けて通る傾向が、多々有りますね。
以下の偉人を主人公に描写すれば、世界観が広がるのでは……。

・大塩平八郎
・大黒屋光太夫ORジョン万次郎
・田中正造&幸徳秋水
・杉原千畝

どの人物も、何処かから「待った」が掛かりそうなキャスティングでは有りますが。

投稿: M NOM | 2012年9月23日 (日) 08時38分

M NOM様
おはようございます。 コメント下さり、ありがとうございます。

このドラマは、「ダークナイト」(見てませんけど)を模してやれば面白いのではないか、という気はしてます。 吉田茂がロボコップで(映画が違うぞ、映画が…笑)マッカーサーがアポロで(それってロッキーだろ)。

冗談はともかく、M NOM様が俎上に出した人物たち、確かにドラマの主人公になりにくい(笑)。

日本にはともかく、話題に出してはいけない部分・人物が多過ぎるような気がします。

でも、日本にとって左翼思想とは何だったのかとか、部落差別とは何なのかとか、…やはりドラマでは扱いにくいでしょうね。

「おしん」 では中村雅俊サンがアカの青年役をやっていたように記憶しているのですが、あれも旧世代の(橋田壽賀子サンの)左翼認識であったように感じます。

結局、何を信じ込まされて何に踊らされているか。

人間というものはそれを知りたくないのかもしれません。

投稿: リウ | 2012年9月23日 (日) 09時07分

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