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2013年5月25日 (土)

「妻は、くノ一」 最終回まで見て

 こちら当ブログでのほかの記事はこちらです→ 第1回 7代目市川染五郎の持つ 「飄々とした空気」 http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2013/04/1-7-78aa.html



 このドラマって、妻がくノ一つまり女忍者だという話であることは題名からも分かるんですが、最初 「平戸藩主、松浦静山の相談役だった雙星彦馬の、とんち話みたいなものが半分混じってるのかな」 と思ったんですよ。
 松浦静山は、「甲子夜話」 という、政治・経済・文化など多岐にわたる題材の随筆を、江戸時代後期に書いている。 1800年代前半だから、黒船来航を次世代に控えている、という感覚ですよね。 雙星彦馬は、この随筆の科学的な部門の情報提供元であった可能性がある、とのことでした(オレ、これどこで調べたんだっけな?…笑)。
 最初のうちはそんな彦馬のオモシロ科学みたいな話だったんですが、話は平戸藩潰しのきっかけをつかもうとする幕府方とのせめぎ合いのほうにウエイトが移っていき、結果的に、最終回まで見た印象としては、かなり錯綜した、登場人物どうしの疑念と思惑の交差に終始した感があります。

 まず主人公・雙星彦馬(市川染五郎サン)が仕えるもと平戸藩主の松浦静山(田中泯サン)。
 この男は視野がグローバルで、異国へ渡る船(大砲も備えている)の建造などを考えていることから、幕府からは要注意人物としてチェックされ、内情を探り出そうとする忍びの者たちの干渉もたびたび受けている。
 そのせいもあってか、ものごとのウラを読みとるのにとても長けている。

 そして彦馬が江戸に行ってしまったために雙星家の養子になり家督を相続した、「年上の息子」、雙星雁二郎(梶原善サン)。
 ネタバレになりますが、彼の正体は松浦静山に仕える忍びだった。
 だから表向きかなりい~かげんな人物のクセして、実はウラでいろいろやってた(梶原サン、久々の当たり役だった、と私は思います)。
 この雁二郎は自分が忍びであるがゆえに、彦馬が思いを断ち切れないでいる織江(瀧本美織チャン)が所属している、敵方の忍びの組織の内情を容易に推理できる。 屋敷内に忍びが入り込めばそれを察知できるし、それを静山に報告して危機意識を喚起もできる。

 いっぽう同じ敵方に属する織江の母雅江(若村麻由美サン)。
 彼女も、自分たち母娘に接触してくる織江の親友・お蝶(黒川智花サン)の様子を見て、自分たちの主である川村(和田聰宏サン)の思惑を推測できるのは、やはり忍びとして頭脳がいつも研ぎ澄まされた状態であるからこそだと思われるのです。

 このドラマでもっとも興味深いのは、その推理と思惑の錯綜の交差点に、主人公の雙星彦馬だけが加わってないところ。
 人間どうしのどろどろとした感情の埒外にいるんですよ、彦馬だけが。

 それは彦馬がただただ朴訥でまっすぐで純粋な少年の心を持ち続けているからなのですが、フツーこういう 「面白くない」 人間というのは、主人公にはおよそなりにくい。
 そして駆け引きが激化していくなかで、こういうフツーの人間は、ドラマのなかで存在感をどんどん失っていくものだと思うんですよ。
 でもそれがない。

 つまり、まわりの人間が、みな虚々実々の、本音と建前の棲み分けをしている人たちばかりだから、彦馬の純粋さが、際立ってくる。
 彼の頑張りが、いとおしく思えてくる。
 彼の一途な思いを、応援したくなる。
 このドラマのいちばんの魅力は、そんな構造にあるような気がするのです。

 そして織江は、そんなどろどろとした世界から、彦馬の住む穏やかで曇りのない世界を、羨望のまなざしで見つめている。

 彼女が 「抜け忍になる」、つまり川村の組織を抜けることを決意したとき、その果てには際限のない荒野が突如として現れます。
 まあこれは、自分が白土三平サンのマンガ 「カムイ外伝」 を読みまくっていたから余計に感じ取れることなのですが、雁二郎も言っていたように、「抜け忍」 に対する組織の執着は、基本その抜け忍を殺すまで続く過酷なものです。 どこまで執拗なのかは、「カムイ外伝」 をご参照なさってください(笑)。

 ただ、だからこそ、彦馬と織江のあいだに生じた 「互いをいとおしむ」 感情は、困難によって成長していくのです。 ドラマはそんなふたりの高ぶっていく感情を、権謀術数のストーリーのなかに、巧みにしのばせていた。
 そして最終回、川村の手の者たちとの死闘のなかで、彦馬と織江は一瞬ではありましたが、たがいを見つめ合う瞬間を持つことができた。

 その時の瀧本美織サンの表情。

 なんつーか。

 ここ数年来で、いちばん女優さんの表情でハッとしたものだった、と書いておきましょう。

 まあエフェクト処理されてましたけどね(笑)。

 それにしてもこのドラマ。

 アクションシーンが主にそうだったのですが、全体的にとても暗闇のシーンが多かった気がします。
 だからなにが展開してるのか、時としてすごく分かりにくかった部分もあるのですが、この暗闇主体の画面をスタイリッシュと評価すれば、結構カッコイイものなのかな、と。
 まあアクションの主体者の拙さをごまかす暗闇でもあるんですけど、いいじゃないですか目くじら立てなくても(笑)。

 最後に展開した、織江の母雅江と松浦静山とのいきさつ。
 織江が松浦静山の子であったからこそ、その松浦静山が信頼を寄せる彦馬に対して、「今までくノ一として閉ざされてきた感情が解き放された」 という理由以外に、説明不能な慕わしさというものが生じたのではなかろうか、なんて考えたりもしました。
 この設定は、だから結構物語の余韻を深くする要因になっている、と感じますね。

 雅江も、自分の娘に対して厳しく接してきたことは、すなわち自分の娘への愛情であることは、忍びの掟のことを考えれば分かる。
 そして子育ての段階で、娘の女としての感情を殺してきたからこそ、自分を殺すことでその感情をよみがえらせようとした。 そんな屈折した母親の犠牲的精神を、若村サンは見事に演じていた気がします。

 そして川村を演じた和田聰宏サン。 どこか風貌が大沢たかおサンに似ている感じなのですが、冷酷な忍びの組織の頭目役、なかなかよかったですね。 悪役が光ってないと、話が引き締まりませんからね(悪役っつーと幕府方の陰謀の立役者だった金井勇太サン、菅野美穂サンの 「ギルティ」 からこっち、ずっとこんな感じですけど…笑)。

 川村は最後雅江と刺し違えながらも生き残った。
 おかげで織江への憎しみがそれまで以上に高ぶっている。
 川村が織江に惚れているのは、明言こそしなかったけれど見てればかなりはっきり分かりますから(笑)。
 こりゃもっと残忍な川村が活躍できる、続編を期待しないわけにはまいりません。

 そう、つまりこのドラマ、結局彦馬と織江は結ばれず、「またいつの日か」 という含みを持たせて終わっている。
 続編がないワキャない、つーか(笑)。

 原作本もかなり大胆な展開になっているみたいだし(彦馬と織江がアメリカに渡ってツインスターというダセー名前を名乗ってるとか…笑)、結構何シーズンも続けてそこまで行ってほしい感じがします(海外ロケってそりゃ無理っぽいけど…笑)。

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コメント

>残忍な川村が活躍できる、続編を期待しないわけにはまいりません。

二人の純愛を引き立てる上で
かわ様とおっかさんの凄みが効果的でしたし、
両雄の対決になるのも何か納得でしょうか。

川村邸における暗闇のコントラストも効果的でしたし、
60~80年時代劇的な映像演出も見どころでした。
水面の揺らぎに光を当てた月光の演出や
風車の回転で風を表現したり、
最終回の枯れたススキノも何だか懐かしい。

彦星と織姫。名前が似ているなと。染五郎さんのお育ちの良さがうまくあっていましたね。何てたって、八重の桜で天皇崩御を見た後に、のほほ〜んとした、彦馬サンが現れて、さっきの涙を返して〜!と。(笑)BSは良し悪しですね。(笑)

奈落の底から生還して、染五郎さん、本当に良かった!パート2やるでしょ(笑)

巨炎様
コメント下さり、ありがとうございます。

川村と雅江のあいだを行き来した、お蝶の黒川智花サンの存在もちょっと見逃せませんね。 本文で書いたのですが、ちょっと自分で削除したので、あらためてここに書いときます。

川村は自分の意思が雅江に筒抜けだというのを、お蝶がヘマをしていると取ってましたが、それってお蝶が、わざと雅江に分かるように探りを入れてきた、ともとれますよね。 その結果、お蝶はヘマのしりぬぐいのために彦馬暗殺を命じられる。

結局お蝶は暗殺の際に 「都合よく」 出てきた織江と闘って死ぬわけですが、これはお蝶が、その場に織江のいることを承知で仕掛けた、という可能性も捨てきれない。

この、お蝶の存在が、川村と雅江の腹の探り合いをさらに面白くした、ということだと思います

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。 もう宮崎に行っちゃってるのかな。

まあ続編は、民放の場合なら視聴率次第、ということになるのでしょうが、NHKは視聴率より視聴者の反響を重視するところがありますからね。

このドラマの前のレビューにも書いたのですが、染五郎サンって、孝明天皇を演じていた時も、なんかどこか、おっとりしているような雰囲気でした。 お父上の持ってる、聡明で生真面目な空気じゃないんですよね。

さ~て、「八重の桜」 は、どうしましょうか?(笑)。 その前に、仲間由紀恵サンのドラマを見ておきたいと思ってます、今のところは(シーマセン)。

え〜と恥ずかしながらまだ、千葉県の自宅です。苦笑。午後、羽田空港から、宮崎に行きます。どうして、近い成田空港に、宮崎便はないのか!(笑)まあ、羽田空港だって、高速で一時間だけど。

仲間由紀恵さんのドラマって!何かしら?興味しんしん。全然知りませんでした。尾野真千子さんは7月から、夫婦善哉?じゃなかったかな。NHKで!カンヌでのドレス姿も可愛かったですけど。森山未來くんが旦那さんらしい。

で、染五郎さんはおっとり!そうですね。パパの幸四郎さんは真面目というか、ラマンチャの男!ですから。(笑)でも、染五郎さんは少しやんちゃなところもありましたよね。今は落ち着いているけど。(笑)孝明天皇と彦馬さん、奈落後の二つの役はどっちも、良かったです。今後は本業の歌舞伎の方で、しっかりと精進していただきたいと願っております。ラマンチャは後継しなくていいから(笑)

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。 これを読んでるのは宮崎でだと思いますが、成田のほうが羽田より近いんですか。 アタシャ昔から成田に空港を作る意味が分からなかったクチなので(笑)羽田上等だと思いますが(笑)。 船橋あたりだと羽田のほうが近いかな。 佐倉や四街道だと成田のほうが近いですよね。 私、佐倉に長いこと住んでました(会社が当時はそれだけデカかったんです…笑)。

仲間サンのドラマは 「島の先生」、レビューをアップいたしましたが、内容についてはほとんど触れてない(笑)。 まあだいたい想像ができるドラマだということで。

オノマチサンと福山サンの映画がカンヌで審査員賞をもらったとか。 是枝サンのだし見てみたいな。 「ゴーイング マイ ホーム」 よかったんで。

奈落前の(なんなんだ…笑)染五郎サンの演技で印象に残っているものがないので、以前はどんな役者だったのか分かりませんが、私としては歌舞伎よりテレビドラマに出てほしい気がします(だって歌舞伎なんか、高くて見れないから)。

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  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

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    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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