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2013年7月 6日 (土)

「Woman」 第1回 ボロ泣きを阻害させるもの

 「Mother」「それでも、生きてゆく」「最高の離婚」 など、このブログではすでに揺るぎない評価を築いている坂元裕二サン脚本の新作。 社会的な問題作の多い氏の脚本ですが、今回スポットがあてられるのは、シングルマザー。 第1回を見る限りでは、託児所問題など子育てをめぐる大変さを浮き彫りにしながら、貧困問題、生活保護などの保障制度にも視点が向かっています。

 そのいちいちのエピソードが、子育てを経験している人の共感を得るであろうことは疑いがない。 託児所が少ないうえに料金は値上がりしていく。 子連れに対する公共の場での迷惑そうな空気。 子供が熱を出せば仕事を休まねばならない。
 さらにシングルマザーともなれば生活は経済苦と常に隣り合わせ。 このドラマの主人公であるシングルマザーがいみじくも吐露します。

 「お金で買えない幸せあるっていうけど、そういうこと言う人はお金持ってて。 私はとにかくまずお金で買える幸せが欲しい。 お金じゃ幸せ買えないかもしれないけど、お金あったら不幸になることないしって」。

 この言葉に共感する人は多いと感じます。 私もビンボーなので共感組です(笑)。

 ただし全体的な空気は、とても重い。 暗い。 見ててしんどい。 このドラマを受け止める覚悟というものが、見る者に求められるのです(ハハ…)。

 このシングルマザーを演じるのは、満島ひかりサン。

 この人の演技については 「すごい」 という絶賛の声と、「演技過剰で鼻につく」 という否定的な声を同時に聞くことが多い。 このブログでは耳タコの話ですが、彼女が 「『ウルトラマンマックス』 で演技の必要のないロボットをやってたころから知っている」 私としては、ちょっと隔世の感がありますね、いつも。
 でも賛否の両方がある、ということは、この人の演技というのは、すごい部類に入るのだ、と思いますよ。 大竹しのぶサンにしても尾野真千子サンにしても、いわゆる 「主役を張れる」、前に出る演技をするすごい女優というのは、その演技の 「ドヤ顔」 的なものに、拒絶反応が出るのが常だと思うから。
 そう。 この人の演技は、ワキでいることを拒絶する性格のものなんですよ。

 で、満島サンは今回も、ダンナ(小栗旬クン)に先立たれた、ふたりの子持ちの母親を、これでもかというくらいに健気に、悲惨に、演じまくっているわけです。
 このことについて別に文句を言うつもりは毛頭ないのですが。

 が(笑)。

 このドラマ、カテゴリ的には、松雪泰子サンがあの驚異の子役・芦田愛菜チャンの母親になったドラマ 「Mother」 の号泣路線を狙っている、と考えられます。
 それは第1回のラスト、死んでしまったダンナに会いたいと、母娘して泣く場面に向かって全体の物語が収束しているからで、この場面、満島サンの演技もさることながら、満島サンの娘を演じる鈴木梨央チャンがとにかくうまい。
 この梨央チャン。
 「八重の桜」 で八重の少女時代を演じていた子で、芦田愛菜チャンには及ばないように見えるけれども、やはりかなりの演技力であることは間違いない。

 しかしこの 「さあ!ここで思いっきり泣いてくださいっ!」 という場面で、私はあんまり泣けなかったんですよ。 ちょっとはポロっときたけど。

 これってなぜなのか、という考察をするために、今回のレビューはネガティヴな話をこれからしなければなりません。 ドラマに感動したかたはどうぞご遠慮ください。

 まず考えられるのは、「どうも子役を使って泣かせる、というのは、『Mother』 でさんざん見たからなァ」 というリミッターが、どこかで自分にかかっていることがひとつ。
 「Mother」 の時点で私も芦田愛菜チャンの演技に心酔し、「これほどまでの子役というのはさすがに見たことがない」 と絶賛の一方だったのですが、このあと愛菜チャンは、ご承知の通り大ブレイク。 当然です。 驚異的なんですから、演技力が。

 でもあまりに露出が激しすぎて、私なんぞはその演技のパターンを早々に見切ってしまい(子供の演技だもの仕方ない)早い段階で飽きてしまったのと、「こんだけ仕事させて親は何考えてんだ」 という、まぁ世間の人がよく考えがちなことも、考えて。

 こういう経過を経ているから、どうも最近、「子役」 に対して妙な警戒感が抜けないんですよ。
 これって、なんかドラマの見方としては正しくない癖だと思う。 感動を阻害してしまうんですからね。

 そして 「ボロ泣きできなかった理由」 のその2。

 それは、物語を構成するうえで第1回の段階では明かすことができない事情があると思われるのですが、「青柳小春(満島ひかりサン)が実の母の植杉紗千(うえすぎさち、田中裕子サン)に持っている確執」 の理由というのが分からないから、小春がいくら子役とオイオイ泣いても、「この主人公は自分で望んで不幸になってるんだろ」、みたいに思っちゃう。 そのせいです。

 せっかく実の母が 「生活が苦しいのを援助してあげる」 というんだから、昔なにがあったか知らないけれど、とりあえずもらっとけば、みたいな。 なに意地張ってるの、みたいな。 役所のおにーさん(三浦貴大クン)に 「500円恵んで」、みたいなことを言うクセに強情だなとか(笑)。

 小春がこんなに苦労している発端。 それは冒頭で書いたように夫の小栗旬クンがドラマ開始早々死んでしまうからなのですが、その理由は、駅のホームで落とした梨を拾おうとしてホームに転落、電車に轢かれた、というもの。

 もともと梨は小春の好物であるために、小春はそれ以来、梨を見るたびに複雑な思いを抱いています。

 そして夫の死後、母子3人の生活はますます困窮。 小春もとうとう生活保護の申請をするのですが、「あなたの実の母親が援助したいと言っているから、今回の申請は却下します」 と役所の人に言われる。

 小春は 「あんなヤツになんか援助してほしくない」 と思っているから、それを取り消してもらおうと母親の家を20年ぶりに訪ねます。

 この時に、小春は夫の死の引き金となった梨を、大量に持たせたのが、実の母親の紗千であることを母の再婚相手(小林薫サン)から知るのです。 あ、ちなみに小林サンは、冴えないテーラーの店主。 これって個人的に 「カーネーション」 を連想させます(笑)。 人によってはこの田中裕子・小林薫という組み合わせ、向田邦子サンのドラマを想起させるかもしれません。

 そして、なんとなく気まずい雰囲気のなか再会した母娘。 用事がすんだらそそくさと帰ろうとする娘に、母親はそうめんを食べさせようとします。
 梨にしてもそうだけれど、坂元サンのドラマでは、食べ物が重要な小道具となることが多い。 今回もその例に漏れません。
 台所でネギを切りながら母は娘に、夫は元気か、と尋ねます。

 ここでの小春の反応。

 「今は一緒にいません」

 紗千はふたりが離婚したものだと思い込み、「それで生活保護? 大変ねぇ」 とひとごとみたいな反応をする。 「まっ、いろいろあるでしょうね」。
 これにカチンとくる小春。 ここから坂元脚本のもうひとつの華(笑)、延々と続く長ゼリフが始まるのです(笑)。 小春が語る母親としての苦労は、この第1回に綴られるエピソードで詳細に語られているので、ある程度の説得力は確かに有しています。

 でもね。

 小春にしてみれば、自分の夫が死んだのは母親のせいだ、という事実を知ったばかりだから、「死にました」 ととっさに言えないのは分かる。
 でもたぶん相手は、自分の娘との距離感が分かっていない母親。 ここで長ゼリフは、ちょっと言い過ぎでしょと言えなくもない。 さんざん 「『大変』 ってどういうことか分かってんの?」「『いろいろ』 って意味分かってんの?」 とダラダラ打ち明け話をしたあげく(スゲー悪意に満ちた表現だなコレ…ゴメンナサイ)、小春は自分の夫が死んだことを打ち明けるのです。 母親が持たせた大量の梨が遠因となったことも含めて。

 ショックを受ける紗千。 目の前に放ってあったそうめんをやおら大量にすくってかき込みます。 ここらへんの食べ物の使いかたが、坂元作品なのです。

 そして急いで食べ終わった紗千は、なにがしかの金を、そこらにあった新聞のチラシに無造作に包んで、小春に渡そうとする。 これを敢然と拒絶する小春。 大声も出してしまいます。 ちょっと待ってよ。

 あのダラダラの長ゼリフ(笑)の途中で、私が冒頭に引用した 「お金ほしい」 という話も挿入されるのですが、だったらここ、拒否しないで受け取れば?と思っちゃうんですよ。 役所で生活保護の却下を受けて500円恵んでもらったくせに、つーさっきの話です。

 で、この場面で流れるのが、「遠き山に日は落ちて」。 このドラマの導入部分、小春と信さん(小栗クン)との出会いを決定づけた曲です。
 こういう小道具の使い方も坂元脚本のひとつの味になっている。

 この曲の最後の行、「♪まどいせん」 という意味が、小林薫サンによって小春の子供たちに語られます。 「円居せん」、つまり家族が輪になって語り合う、家族団欒のことなんだ、と。
 知らなかったな~(ハハ…)。

 母親からのお恵みを拒否した小春は、口元に笑みを浮かべてそこから去ります。
 これは 「今ここで私はいっさい母親の面倒にはならなかった」、という勝ち誇った笑みである、と同時に、もうこれで会わない、という決意の笑みかな、と。 このシーンのあと、紗千はつぶやきます。 「あの子が私を捨てたのよ…。 怒って帰りたくなかったのよ。 許したくないから笑って帰ったのよ」。

 そして第1回ラスト。

 この帰り道、娘の望海と楽しく談笑していた小春は、急に表情を崩して泣き始めます。
 「信さんに会いたいの…」

 もっと幼い頃、小春から 「父親は隠れてるだけだ」 と教わっていた望海。 号泣する母親にいたたまれなくなり、泣きながら当たり構わず叫び始めます。 隠れているのなら出てきて、と。

 「お父さぁん!…

 お父さん来て!

 ねぇお父さーーん!

 ねぇお父さん来てよーー!

 すぐ来てよ…!

 お父さんお願いだから来てよーー!

 … …お父さんすぐ来て! 会いたいよーー!」

 こうやって書いてると泣きたくなってきますが、「自分で決意して、望んで好きでこうなってるんだからな~」 と考えてしまってるスゲー冷たい自分がいる(ハハ…)。 「Mother」 では後先構わず号泣してたんですが。

 生活保護に関しても、なんかもらいながらパチンコやってる、って話はよく聞くし、申請受理ってとても難しい、と聞くこともある。
 いったい何が真実なのかは分からないが、もしかすると受理には多少の要領が必要なのではないか、と思う時があります。
 小春は言ってみれば、とても不器用に生きています。
 でも不器用に生きている人にこそ、必要な制度なのではないだろうか。
 ドラマ的には、生活保護が受理されてしまえばそれで話は簡単に終わり、みたいな部分も見えるけれども(笑)、母親との関係であるとか、母親と再婚相手のあいだにいる娘とか、何か簡単には終わらせないエッセンスが潜んでいる気がします。 その点では、第1回はとりあえず 「Mother」 の路線を狙ってみました、という気もする。 でも違う方向で動いていくんじゃないのかな。

 だってこのドラマのタイトルは 「母」 ではなくて、「女」、なんですから(奇しくもこの両方のタイトル、ジョン・レノンの歌に両方あるのですが、番組予告で 「ウーマン」 がかかってたのに本編ではかかりませんでしたね。 そこはちょっと残念)。

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コメント

リウさん。
かくも重いドラマのレビュー、お疲れ様のところありがとうございます(^_-)

そうなんです!私が感じたこと。
初見ではまさに『子役使っての泣かせ』にひっかかったンデスヨネ。
でも、もう一度見直したらまた違う感想をもちました。

強情で不器用って、私自身みたいで…
他人にはお金を無心できるのに身内にできない。
(私の場合はサラ金から借りましたが汗)
意地をはるのも大概にせいって思いますがね…
できないンデスヨネ。
で…余計辛くなってしまう。

それにしても、不幸のてんこ盛りですよね。
愛する夫の死の原因が愛憎深い実母とは…絶対赦せないでしょ!そのうえ血液の病気?ドウスルノ
せめて実母を慕って慕ってやっと会えたってことならまだ救いがありますけど。

womanって題名ということは、所謂女の部分を描くわけですかね…
お母さんに人事みたいに『大変ね…いろいろあるわ…』なんて言われたら、怒りが頂点に達してしまいます…
情けなくて淋しくてつい子供の前なのに、張り詰めていた糸が一瞬緩むように泣き出してしまうこと。自身もありました。

このドラマ
自分が母親目線になったり、娘の視点になったりで、それも疲れる要因かもしれないです。

ところで、亡くなったのなら生命保険や遺族年金は?と思いましたが
若い父親には保険加入してない人も結構いたりします。
また年金も厚生年金にどれだけ加入していたかも関係しますね。
しかも鉄道事故だと賠償も発生したかも。などなどいらぬことも考えてしまいました。
社会保障は誰でも受けられるわけではなく(資格が必要)十分でもない。
社会の歪みに落ち込んでしまってはなかなか這い上がれないのが現状です。
シングルマザーに限らず。いやむしろシングルファザーの方がキツいかもしれないですね。

少しでも優しい気持ちで、見守りたいですね。
アッ!駅などでベビーカー抱えて困ってるママさんには積極的に声かけるようにしてます。オバサンになった強みですね!

て、気づく。
それこそがテーマの一つかも…

追伸
消えてしまったレビューの尻尾をたぐって早々にアップいただきありがとうございます!

みち様
コメント下さり、ありがとうございます。

いや、難儀しました、このレビュー(笑)。
実は消えてしまった部分というのは、「坂元作品の華」(笑)、満島サンの長ゼリフを聞き書きした部分で(ハハ…)。 先の別記事でのコメントで 「あの長ゼリフは書き起こししないでしょう」 と書いていたのに、やはりここを外すとこのドラマの本質が見えてこない、と判断して(笑)。

これがそのまま残っていたら、この記事もこの長さでは到底おさまりませんでした(あ~あ)。

それでなくともこのレビュー、木曜あたりから書き始めていたわけで(だから消えても半分程度残っていたのですが)。
やっぱり坂元作品、簡単にレビュー出来ない重さというものがあります。
コレ毎週やんのか?と思うとウンザリしてきます(ハハ…)。

それで、消えちまった衝撃で気分が萎えてしまって書きそびれたことがあるのですが、やはり自分が 「この人自分で望んで不幸になってるだろ」 と思うのには、やはり第1回目、つぶさにこの人のビンボースパイラルを見ていたからで(笑)。

まずこの人、ガソリンスタンドで働いている、というのがまずい(笑)。

重労働ですよアレは。 この手の人が働くには、スーパーかコンビニの店員なんかが最良な選択ではないか、と(笑)。 売れ残りとかもらえるし(笑)。 タイムシフトも緩いだろうし。

あと、夫は登山家かなんかだったのか、やはり公的年金等に加入していた可能性が薄いですね。 入っていても加入期間はかなり短かっただろうし。 今じゃ18歳から加入が義務付けられてはいるけれども、払ってないケースというのは多いと思うんですよ。

だから社会保障は当てにならない、としても、住んでる場所をもっと地方とかに格下げすれば、かなり生活も楽になってくるのではないか、と感じます。

でも、「こうすればもっとよくなる」、ということを、この主人公は人から聞ける環境にない。 ひとり有望なのが臼田あさ美サンですが、どうも望み薄という感じだし。 この人、友達環境にも恵まれてない。

つまり、やはり不器用なのだ、ということなんですよ。

でも子供だけは 「のぞみ」 というだけあって、希望ですよね。

こういう環境で育つと、子供というのは本能的にビンボー人としての身の処し方というのが備わってきて、金のかかりそうなものを作ってとか欲しがったりとか一切しなくなりますし、自分がしっかりしなければ、という気持ちが育っていくものですよね。

しかしスケートの安藤美姫チャンが子供を産んでもバッシングされるとか、子供が生まれたことを、たとえ彼女の立場がどうあれ、それを祝福できない社会というのは、いかがなもんなんでしょうねdespair

朝ドラでは未亡人率は非常に高いですが(笑。
シングルマザーというと前にも書いたように
「私の青空」で相手の男が結婚式当日に年上女と駆け落ち、
その男の父役が洋風カブレな宝田明氏でした。


満島さんのこういう系統では
邦画「川の底からこんにちは」が近いでしょうか。
仕事も恋も悪い方向に流れていくオーラが漂い、
恋人は連れ子を押し付け他の女と駆け落ちとか。
もっともシュールコメディ系だったので
坂本作品とは趣が大分、違いましたが…。

リウ様
こんばんは。

いやあ、重かったです・・確かに。

リウ様もご指摘のように、このドラマ、かなり「Mother」を意識しているように見えました。
具体的には、「Mother」の第8回でしたか、殆どオノマチ主演だった「虐待母・道木仁美」の回。あれをベースに連ドラに膨らませたのじゃないか、と思うくらいでしたね。
孤立無援のシングルマザーが、これでもかのように追い込まれていく様、そのリアル感には、坂元さん御自身からの、大変強いメッセージを感じました。

ただ、今回は、やはり子役の芝居が、分かりやすく泣かせようにかかっているようで、そのあたりがちょっとな、という気はしましたね。脚本や、そもそも設定が違うので、単純に比較はできませんが、愛菜ちゃんが凄かったのは、単に泣く、というのではなく、あんなに小さかったのに、自分の感情を殺し、ときには大人びた言動をとる事によって、親に見捨てられた子供の悲しみを表現していたからで、やはり、とんでもない子役だった、というべきでしょう。
いや、チビ八重こと、鈴木梨央ちゃんも流石の演技ではあったのですが、あのときの愛菜ちゃんは、それだけ突出していましたね。

でも、これからどうなるんでしょうか?「嫌われ松子」とか「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のような、ひたすら右肩下がりの展開にはならないと思ってます。ていうか、祈ってます。

さっき、ジョン・レノンの「Mother」の和訳を覗きましたが、ドラマのテーマとかなりシンクロしていました。で、あれば、同じレノンの「Woman」とシンクロするなら、希望が持てるものになる筈なんですがね。

ホントに、なんとも重いしんどい一時間でしたね。。。
ドラマの間中、ずっと、気がつくと息が止まってて、一段落した後ハーッ…みたいな、相当身体に悪いドラマでした(^^;

私は「Mother」はちゃんと観ていなかったので、「Woman」は是枝さんの映画に近い感じを受けながら観てました。
だから、幸いというか、二番煎じ感なく自然に見られたのですが、泣けるというより、ホント重たすぎて体中チカラが入りまくり疲れました(笑)
…その重たさを思い出しながら書いたレビューがパッと消えた日にゃ、そりゃあ、しばし起き上がれませんね。。
リウ様、よく復活なさいました。ご苦労さまでした(^^;

それにしても、他人にはなりふり構わず500円さえ無心し、ダンナさんの形見とも言えるカメラを売ってお金に変えてしまうくらい困窮してるのに、小春は母親には厄介になりたくない、母親からのお金は受け取りたくないと、それほどまでに母親を拒絶する理由ってよっぽどのものなんでしょうけれど、田中裕子さんの言葉「あの子が私を捨てたのよ」でしたか?…もし、子どもの頃の小春の思い込みや思い違いから来るものだったら悲しすぎる。。
重い内容だけど、毎週観ちゃうんでしょうね。どんよりしながらも(笑)

ところで、今期はなぜかシングルのお父さんとお母さんの話が多いみたいですね。
広末涼子ちゃんのシングルマザー(岡田さん脚本とか)と、織田裕二さんのシングルファーザー、そして満島ひかりちゃんのこのドラマの合計3本。
なぜになぜに???(笑)

巨炎様
コメント下さり、ありがとうございます。 返信が遅れましてゴメンナサイ。

相変わらず巨炎様のリンク機能は充実してらっしゃるようです。 私なんか、たとえそのドラマを見てても、内容を忘れてしまうというていたらくですから(ハハ…)。

満島サンの朝ドラと言えば 「ひまわり」 でしたけど、奇しくも安藤美姫チャンの子供の名前がヒマワリとか(どーでもいいリンク機能だ)。

「ひまわり」 も途中リタイア組の私ですが、やはり彼女、主役を食おうか、という貪欲な演技を見せてましたよね。

>「ひまわり」
あのー……、「ひまわり」は夏木サンがもう少し若い頃にレギュラー出演していた弁護士モノで満島サンが出ていたのは「おひさま」ですが(汗。
ちなみに寺脇サンは両方に出てます。

>彼女、主役を食おうか、という貪欲な演技
この点においては「おひさま」以上に「瞳」に顕著でした。主演の栄倉サンがダンサー志望の女の子役なのですがタッパがある上、本物のアイドルグループ出身の満島サンが友人役なので下手っぷりが際立ってしまう。

それでも「あまちゃん」の奈落でのレッスン場面よりはマシ?やはりアイドル路線を真面目に突き進む展開はない気がします。

Zai-Chen様
コメント下さり、ありがとうございます。 返信が遅れましてゴメンナサイ。

先のコメントにも書きましたが、記憶力がないために(笑)「Mother」 第8回の内容がどんなだったかも思い出せないハシモトです(笑)。 「オノマチはいかにして虐待母になったか?」 の回かな? 自分のブログのレビュー見りゃ一発で分かりますけど、暑くて開けるのがメンド臭い(ハハ…)。

今回の満島サンのビンボースパイラル(笑)をあらためて振り返ると、どこかにダンナの信さんに対する恨みも潜んでいるような気がします。

「お金がとにかくほしい」 なんていったら信さんに怒られるかな?なんて、小春はダンナの存在をキーワードにして、自分にリミッターをかけている。 そこで信さんが立派過ぎるんだよ…という負担が、彼女に余計にのしかかる。

もし彼女が信さんを負担に思いはじめれば、女として違う異性に目覚めていくのかもしれない。 まあこれはあくまで妄想ですが。

ただ、母親が女になる瞬間、子供はいったいどうなるのか。
もしかするとこのドラマの方向は、そんなところにあるのかもしれません。

ジョン・レノンの 「ウーマン」 がテーマに隠れているのであれば、その思いはきっと、天国の信さんの思いと重なることだと感じます。

ほとりん様
コメント下さり、ありがとうございます。

そうなんですよ、このレビュー、「Mother」 を見た人でなければ共感が出来ない、というハンパなシロモノです。
感動したかたに水をぶっかけるようなことはしたくないのでとりあえず 「ご遠慮ください」 などとお断りをいたしましたが、そのハードルを越えてよくお読みになってくださいました、感謝申し上げます。

で、やはりみち様が書いておられたように、片意地張っちゃうのは親子ならではの感情でもあるんですよね。 分かっていてもつい不機嫌に接してしまう。

あまりに重いから、このドラマのレビューを毎回できるかどうかは非常にビミョーです。 「半沢直樹」 のほうがガーッと書いちゃいそうだ。 でも両方とも重いけど(笑)。

ヒロスエのヤツは岡田サン脚本か…。 確かラジオで 「クランクイン前にすでに全部書き終わった新作」 とか言ってたのはこれかな? 織田裕二サンのヤツも合わせて、とりあえず予約のチェックは入れとります。

巨炎様
お早いレスポンス、ありがとうございます(笑)。

あ~そうだ、「おひさま」 だった(笑)。 どうも暑さで頭がワヤになってますね(笑)。

つーか、朝ドラのタイトル、類似品が多過ぎなんですけど(開き直っとるぞ…笑)。 「ひまわり」 とか 「まきわり」 とか 「きゅうり」 とか(暑さで頭がど~かしてます…笑)。

「瞳」 は最初からノーチェックでした(笑)。 とりあえず始まればチェック、というのは、このブログが始まってからの習慣でして。 だからその習慣がなかった時代に 「ちりとて」 を最初からチェックしていた、というのは、たぶん予告かなんかで見て視聴を決めたんだと思います(自分のことながら記憶がない…笑)。

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BOOKS

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  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

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    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
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    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
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  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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