« 「八重の桜」 第30回 「再起への道」(7月28日放送) 第31-34回 「離縁のわけ」「兄の見取り図」「尚之助との再会」「帰ってきた男」(8月4、11、18、25日放送) 第35-37回 「襄のプロポーズ」「同士の誓い」「過激な転校生」(9月1、8、15日放送) を見て | トップページ | 「あまちゃん」 最終回まで見て(「あさイチ」 プレミアムトークの感想もあるよ) »

2013年9月20日 (金)

「ワンス・アポン・ア・タイム」 第1回 最近の海外ドラマときたら…

 ディズニー傘下のアメリカABCスタジオ制作による、ファンタジー・ドラマ。 おとぎの国の人々が、悪い魔女によって記憶を失ったまま、現代のある街に閉じ込められて暮らしているという設定です。 NHKBSプレミアムで始まりました。

 とりあえずこの悪い魔女というのが、「白雪姫」 に出てくる毒リンゴ作ったあの魔女だという設定で、この悪しき状態を救うヒロイン、エマ・スワンが、白雪姫と王子様とのあいだに生まれた娘であるらしい。
 ということは、おとぎの国と言っても 「白雪姫」 の世界だけなのかというと、なんだか 「ピノッキオ」 とか、「赤ずきんちゃん」 とか、なんつーかディズニーワールドのレギュラーメンバーも駆り出されている模様(笑)。 「赤ずきんちゃん」 ってディズニーランドにいたかどうか知らないけれど、ディズニークラシックでアニメを見た記憶があります。
 ディズニー御用達ということで、グラスホッパーのジミニー・クリケットとかディズニーアニメにしか出てこないキャラクターもいるみたい。
 まあ要するに、「呪われたディズニーランド」、という設定でよろしいでしょうかね(笑)。

 となると、さしずめヒロインのエマ・スワンはディズニーキャラクターを救う、テレビゲーム 「キングダム・ハーツ」 のソラみたいな感覚で(笑)。 キーブレードは持ってないけど(笑)。

 第1回、そのエマを呼び戻しにボストンまでやってくるのが、エマの息子であるヘンリー。 このヘンリーは生まれてすぐにエマに捨てられたらしいのですが、どういうわけか知らないけれど、ヘンリーを養子として育てているのが、この世界を呪いにかけた悪い魔女当人なんですよ。 どうもここらへんの成り行きというものが分からない。 そのうちに分かるのかもしれないけれど。

 少々入り組んだ設定のため、今回NHKは番組冒頭と終わりに速水もこみちクンを登場させ、解説を加えているのですが、ん~…(ハハ…)。

 はっきり言わせてもらえば、「要らんよコレ」 つーか(笑)。

 いや、やるのは一向に構わないのですが、そのためになんだか金のかかってそ~なセットを作ってスモーク焚いたりライトアップしたり、「受信料をこんなところで浪費するな」 と言いたくなるよ~な感じで(笑)。

 つまりはこの案内役をやらされているもこみちクンにも、要らぬイメージダウンを強いるわけであり(ハハ…)。
 NHK、「純と愛」 でもこみちクンのイメージをダウンさせといて、さらに追い打ちかけるかな、みたいな。

 そしてエンディングテーマには中川翔子チャンが起用されてて、これも 「要らんよ」 という感じ(ショコタンゴメン)。 まあいいんですけど。 NHKの海外ドラマにはよくあるパターンだし。
 ただなんかもっと、シンプルに本編だけやってりゃいいのに、なんで余計なことをするのかな、と思っちゃうんですよ。
 NHKは来たるスーパーハイビジョンの次世代4Kには目もくれず、その次の8Kをしたくてしょうがないんでしょ。 他局民放なんかはハイビジョンの設備投資だけでヒーヒー言ってんのに。 要するに受信料もらいすぎて資金が潤沢すぎるんじゃないですか? だからこういうちょっとしたところを見ても、「無駄遣いなんじゃないか」、という気がしてならんのですよ。 カネがあると、通常感覚って麻痺してきますからね。

 それも大事な問題ですけど、当のこのドラマも、最近の海外ドラマが陥っている悪しき傾向に染まっている気がする。

 つまり、設定のフィールドを限りなく広くしておいて、ドラマが成功した場合に備えて、後付でどんな言い訳も立つように間口を開けておくという傾向。
 そのために登場人物や状況をかなり細かく設定していくんですよ。 アルティマニアクラスの攻略本でも一冊作れそうなくらいね。
 だから、1回見ただけではにわかに理解できないことが、多すぎる。

 この傾向というのは、まあこっちは映画ですが、「スター・ウォーズ」 の第1シーズン、4、5、6作のころの設定の仕方からいうと、病的なほどに深化している気がします。 「ロード・オブ・ザ・リング」 とか 「ハリー・ポッター」 とかが、この設定細分化の呪縛にかかった典型、というか。 その傾向がテレビドラマにも要求されているんだな、と感じる。
 結構難解そうに思えた 「ブレードランナー」 でも、まだ牧歌的だった気がします。 「マトリックス」 になると、もう病的レベル(笑)。

 で、だからドラマを見たあとに、「アレって何なんだ?」 という感じで、ネットとか見る羽目になってくる。 知識欲はそれで満たされるからいいかもしれないけれど、正直ここ数年、かなりメンド臭い、個人的には(トシかな)。

 そして、「ER」 あたりから始まったような気がするけれど、どうもこのお話も、何シーズンも続くらしくて。
 当たったからって引き延ばすなよな、つー気がするんですよ。 しかもシーズン終わりには 「なんだよコレ、どうなっちゃうんだよ?」 みたいな終わり方するし(「SHERLOCK」、続編どーなってんだよ!…笑)。 たぶんこのお話もそうなんでしょ(と決めてかかってますが)。
 あまりこういうことばかりされると、そのうちウンザリしてくるんですよ。 いくら話が面白くてもね。

 設定の膨大化という問題に話を戻しますけど、どうも個人的な感覚だと、こうすることで却って、ことに人物の場合、その人物に感情移入しにくくなってくるような気がする。 つまり、登場人物のひとりひとりが、ヤケに物分かりがよく状況をすぐに飲み込めて頭がいい、という傾向になってないだろうか。 そうすることで物語のスピード感は増してスリリングにはなるのですが、あまりに登場人物たちが物分かりがよすぎると、私みたいな老境に差し掛かりつつあるオッサン(笑)は、置いてきぼりを食らうみたいでね(ジジイのヒガミだ)。
 いきおい、登場人物に感情移入がしにくくなる。

 今回のこのお話も、だいたいのディティールは見てれば分かるんですけど、ヘンリーがどうして悪い魔女の養子?とか考えてるあいだに、どんどんお話が進んでいって(笑)。 話が目まぐるしいから、考えてるヒマもない、つーか。

 でもまあ、今日的には、こういうのは面白い、というカテゴリーには入るんですよね。 面白いですよ、なんだかんだ言っても。

 ただまあ、なんかどこかで置いてきぼりを食らわされてる一抹の寂しさっつーのも、あるこたあるのです。

« 「八重の桜」 第30回 「再起への道」(7月28日放送) 第31-34回 「離縁のわけ」「兄の見取り図」「尚之助との再会」「帰ってきた男」(8月4、11、18、25日放送) 第35-37回 「襄のプロポーズ」「同士の誓い」「過激な転校生」(9月1、8、15日放送) を見て | トップページ | 「あまちゃん」 最終回まで見て(「あさイチ」 プレミアムトークの感想もあるよ) »

テレビ」カテゴリの記事

コメント

おばんです。

へ=、
こんなドラマが始まったんですか、
ケーブルばかりチェックしていたので、気づきませんでした。
来週、改めてみてみますね。

リウ様のおっしゃる通りですよ、
最近のアメドラ、無駄に引き延ばすから、わけわかんないことになっちゃう。
「CSI」シリーズなんか、その典型です。
もう、めっちゃくちゃ。
ファンとしては悲しいけれど、もう見てないな~。
下手にクリフハンガーで終わって、続きができるならともかく、打ち切りになったりしたら、後味悪いのなんの。

「ニキータ」なんて、クリフハンガーで打ち切り決定したので、このままの終わり方じゃ納得できないっていうファンが製作費出し合って、最終シーズン作ったという話です。
そんな、稀有なドラマもありました。

そこにいくと、北欧ドラマは潔いですね、
人気シリーズでも「3」までで打ち止めとか、節操知っている。

「シャーロック」は続きのシリーズにみんなサインしたそうですから、宙ぶらりんにはなりませんよ~、
全世界のファンが、あの続きを楽しみに待っていることでしょう。

マーシー様
おひさでありんすcatface。 コメント下さり、ありがとうございます。

なんか番宣とかかなりやってたんで、見るつもりがなくてもしぜんと前情報をキャッチしてました、このドラマ(笑)。

「CSI」 はどちらかというと、第2弾のマイアミ・シリーズのほうが好きかな、という感じですが、それでも見てたのは第2シーズンくらいまで。 「24」 もかーなーり、引っ張りましたよね、面白かったけど。 「ER」 は最後のほうでは、レギュラーメンバーがかなり脱落してしまっていた記憶があります。 最近はホントに、「シャーロック」 以外海外ドラマ見てないですネ。

アメリカに比べると、日本は非常に、いさぎがよろしいようで(笑)。 いや、「相棒」 とか結構しつこいか(笑)。 見てないけど。

このレビュー、面白いこた面白いとしか感想を書いておりませんでした(笑)。

第1回を見た限りでは、記憶を失って現代で生活している、おとぎの国の住人の誰なのかを推理する面白さ、というのがあります。

でもそれ、モッキー(もこみちクン)が種明かししちゃうし(笑)。

話変わって、「ヤマト2199」 ですが、ボディペインティング拒絶のマーシー様には申し訳ないのですが(笑)、結構ハマっております(ハハ…)。 もう終わりなのかな?

シャーロック、シーズン3の映像です。
着々と制作が進んでいるようで。
シーズン2の最後のあのおちは、どうだったんでしょうか。今からわくわくします。
http://www.bbc.co.uk/programmes/galleries/p01dj7k3

「マイアミ」も、どんどん3流路線になってしまって、最後は突っ込みどころ満載のような・苦笑

>ヤマト
なんだか、「ガンダム」になっちゃいました~、
オープニングの曲も変わっちゃったしね。
ムスメは相変わらず見ていますので、
私も付き合いで、虫食いですが、見てます。
デスラーが死んじゃったんですよね?

マーシー様
コメント下さり、ありがとうございます。 返信が、大変遅れまして申し訳ございません。 先の返信をした後、3連休に浮かれる世間を尻目に(笑)出張しておりました。

「SHERLOCK」、NHKBSでやる日はいったいいつの日か?(笑)
年末かお正月あたりだといいな…。

「マイアミ」 はホレーショが甲本雅裕サンみたいでよかったなァ(笑)。 ってホレーショって名前だったっけな?(遠い昔…笑)。


「ヤマト」 のオープニングは、あまりにアレすぎて(爆)いつもスッ飛ばして見ております(見なかったことにすりゃいいんだ、という感じ…笑)。
「最終回まで見て」 のレビューを、刮目してお待ちください(ハハ…)。

リウ様

お久しぶりです。お仕事お忙しそうですね。
このレビューを見て、昨夜2回目から視聴しました。

ディズニーの世界のキャラクターがいろいろちりばめられてるけど、なんだかなぁ?という感じでした。
2回目からだったせいかもしれないですけど・・

次回を見てみたいという気は起きなかったですね〜。

「シャーロック」の引き込まれるような面白さはなかったです。

NHKのBSで「怪奇大作戦」の予告をやってました。リメイクで原田美枝子さんが所長役。
子供の頃、見てたような気がしますが、リウ様はどうだったかな?

今期は40%超えを果たした「半沢直樹」のヒットがありましたが、秋のクールはどうなるでしょう?
リウ様は何かチェックしてる番組ありますか?

「シャーロック」の続きがいつから放送されるのか気になってるところです。
(こちらはきっとマーシー様が教えてくださると期待してます)

rabi様
コメント下さり、ありがとうございます。

お久しぶりでございますが、このダメなブロガー、あまりに 「忙しい」「疲れた」 とほざいてばかりいるので(笑)、rabi様もコメントを差し控えられたのかな、という気がいたします。 いつも見守ってくださり、ありがとうございます。

まあビンボーヒマなしで(笑)。 消耗しながら、この先も生きていくんでしょうね(笑)。

で、「あまちゃん」 を見倒しているために、まだこっちの第2回目は見てないのですが、え~、そんなにイケてませんでしたか~(笑)。 まあ私も、ちょっとでもつまんなければ、全20回ものこのドラマを見続けるつもりはございませんが(笑)。

「怪奇大作戦」 は、もともとあまり触れる機会がなかった気がします。 怪獣の出てこない円谷モノに興味がなかったのかも。 でも今度のリメイク版は、ちょっと見てみようかな、という気にはなっています。

10月からのドラマでは、「リーガル・ハイ」 くらいですかね。 でも前のシリーズもそうだったけれど、どうもお腹いっぱいになっちゃって、面白いんだけれど、先を見る気にならないんだよなあ、堺サンのドラマって。 「半沢直樹」 も、あんだけ手放しで第1回目を絶賛しておいて、まだ2回目までしか見てないし(なんじゃソリャ)。

あとは、NHKBSの 「雲隠仁左衛門」 とか?
キムタクのドラマは、いちおうある程度面白かったりするので、チェックはしてみるつもりです。

触手が伸びない刑事ものですが、「クロコーチ」 ってどうなのかな? ま、とりあえず(笑)。

そう言えば草彅クンのドラマ、石田太郎サンが収録中に急死とか。 ビックリしましたが、ちょっとブログに書く時期を逸してしまった。 フジテレビのドラマは、どうもこのところパッとしないですよね。

テレビゲーム好きの私にとっては、もしかしてテレ東の深夜ドラマ 「ノーコン・キッド」 が意外な掘り出し物になるのではないか、と期待してます、が、まあ…(要するに全体的に、パッとしませんなァ、という印象です…笑)。 とりあえず刑事ドラマ以外は(「相棒」 とか…笑)全部予約して、よかったら感想をアップいたします。

って、そんなヒマあんのかなー(笑)。

NHKの出演料がかなり安いのは有名。それでも結局皆出たがるから。
民放こそ社員と芸無し芸能人に金払い過ぎ。
NHKに限らず良い番組が有料なのは当たり前。
スポンサーの為だけにやってるつまらない民放
こそ要らない。

??様
コメント下さり、ありがとうございます。

民放には民放のいいところもある、と言いたいのですが、お固いだけだったNHKが柔らかアタマみたいなことをし出すと、なんかもう太刀打ちできない感覚ですよね。

まあ、要らない、とまでは私も言いたくないです。 民放。 頑張ってもらいたいものですよね。 マジメにやれば、「半沢直樹」 みたいのを作れるんだから。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521783/58230977

この記事へのトラックバック一覧です: 「ワンス・アポン・ア・タイム」 第1回 最近の海外ドラマときたら…:

» ワンス・アポン・ア・タイム 攻略 [ディズニーハピネスライフ]
ワンス・アポン・ア・タイム 攻略 [続きを読む]

« 「八重の桜」 第30回 「再起への道」(7月28日放送) 第31-34回 「離縁のわけ」「兄の見取り図」「尚之助との再会」「帰ってきた男」(8月4、11、18、25日放送) 第35-37回 「襄のプロポーズ」「同士の誓い」「過激な転校生」(9月1、8、15日放送) を見て | トップページ | 「あまちゃん」 最終回まで見て(「あさイチ」 プレミアムトークの感想もあるよ) »

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 上

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 上
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

無料ブログはココログ