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2013年10月26日 (土)

「ごちそうさん」 第2-4週 まだ見てます(笑)

 主役のめ以子が子役の女の子から杏サンに代わって3週間。 「ちりとてちん」「ちゅらさん」 の再放送との並行視聴となったために、今週に入って毎日のように見ていますが、この、朝ドラ屈指の傑作2作に比べると 「ごちそうさん」 はかなり分が悪い…、と思いながらも、なんとなく見続けています(笑)。 やっぱり毎日15分というのは気楽でいいですね(笑)。 コレ、1週間分1時間半をぶっ通しで見るのは、ちょっときついかもしれない。

 見ていていちばん感じるのは、話の先がとても読みやすい、ということでしょうか。 悪く言えば先が読めてしまうつーことですが(笑)。
 第2週ではめ以子のパートナーとなるであろう通天閣(東出昌大サン)…と書いている時点で先の展開が読めてしまうとゆーか(笑)、このふたり、最悪の出会いかたをするんですけど、め以子の家に書生さんが入るとなって最初は別の人が入る予定だったけれど通天閣が結局来てしまう、という展開もすごく読めるし、スコッチエッグの化学反応とめ以子が理科で赤点を取った話が結び付いていくんだろうな、というのも予想がつくし。
 第3週では関西出身の通天閣に納豆を食べさせようとめ以子が悪戦苦闘する話ですが、そこから食べることだけでなんの生きる価値もなかっため以子が(ヒデエ設定だなソレ)人に食べさせることの喜びを知っていく過程とか。
 第4週、今週ですが、め以子はお見合いをすることになるんですが、結局そっちは蹴っぽるんだろう、と思ってたら案の定そうなるし。 しかもお見合いの席を蹴って向かった先で川岸を走ってたら、案の定川に落っこちて(ソレ、予告編でやってましたがな)。
 そして落っこちた水深5メートルはあろうかという川底から、溺れため以子を助け出す通天閣。 一瞬 「平清盛」 かと思いました(笑)。 いや、あれ、最終回で海の底にいたのは、北条政子(杏サン)じゃなかったから!(笑)

 しかし、ずぶ濡れになって求愛するめ以子を、通天閣は一蹴(笑)。 「お断りします!」(ハハ…)。
 これはちょっと意外でしたけど、まあ、自分は大阪に帰る、とか悩んでたし、断るにはいろいろ理由があんだろうなというのは察しがつきます。

 この、話的にベタベタな(笑)分かりやすいドラマのどこに吸引力があるのか、というと、まずはこの、通天閣の 「逆ツンデレぶり」 でしょうかね(笑)。 「逆」 って、ツンデレは主に女性の専売特許という気がするもんで(ハハ…)。
 コイツ、理屈屋の権化みたいなクセして(笑)め以子に惚れてる(笑)。 惚れてることを自分の理屈好きの頭脳が、理屈でもって理解しようとする。 だから冷たく見えてしまう。
 め以子は仕方なく、自分も意地を張るために自らの通天閣への恋愛感情を無理矢理敵意に転化して、「ツンデレの報復」 みたいなことをしている。
 たぶんこのドラマのキモというのは、いまのところこの部分にある、と感じます。

 細かいところを挙げていけば実にきりがないドラマではある。 そもそも明治村の観光PRみたいな大正ロマンだし(笑)。 面白いよなあ、ここまで明治村使いまくりのドラマって(ハハ、ハハ…)。
 だから物語自体にも 「お手軽感」 がにじみ出てしまうのかな。
 いいセリフというものは確かにある。 でもそれが理屈でしかないから、そのときはなるほど、と思っても、心に残らないんですよ、不思議なくらい。
 結局それは、め以子の生き方そのものに対する芯のなさに通じてしまう部分があるように感じる。

 ただ、このドラマがいちばんキモにしようとしている部分って、それぞれのエピソードを、食べ物に絡めようとしているところなんだと思う。 見ていて食べたい、お腹がすいた、と視聴者に思わせることなんじゃないか、って。
 でも今のところそれって、ちょっとあまり成功していないように感じます。
 納豆の包み揚げって、結局どんな味なのかな?
 毎日毎日違う具をおにぎりに入れるというけれども、それってゴボウの味噌炒め以外に、なにがあるのかな? そんなにあるワケないっしょ~。
 ここらへんのお話をもっと細かく考えていかないと、それが物語全体の深みに寄与していかない恨みというものが出てくる気がするのです。

 ただ、お米の話を物語の序盤に持ってきたのはいい気がします。
 お米、ご飯は日本人の基本ですからね。
 炭水化物ダイエットとかよく言うけど、日本人はお米をもっと食べなきゃイカンですよ(笑)。

 それにしても、今回東出サンの名前を書くのにウィキを見て分かったんですが、この人 「あまちゃん」 で若き日の大吉さんを演じてたんですね。 全っ然分かんなかった…(オマエは 「あまちゃん」 の、どこを見ていたとゆーのだ?…笑)。

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テレビ」カテゴリの記事

コメント

>「平清盛」
縁談蹴って、ずぶぬれになって。
あー、まさに。こっちが頼朝の奥さんなら
「カーネーション」は義経の奥さんでしたが。


>通天閣の 「逆ツンデレぶり」
「好きなんですか?」と聞かれて
「嫌いなわけないやないですか」と
答えになっていない答えを返して
目が怒っているのが印象的でした。

この作品はバス停留所で新聞読みながら二人のやり取りを後ろで見ているオジサンみたいなノリでみるものなのではないかと。とはいっても2週から次週までラブコメが続いているので、(ヒロインの恋愛だけ都合よく進む補正がないのでいいのですが)そろそろ次のターンに入って欲しい所。

リウ様、こんばんは。
自分も「ちりとて」「ごちそう」連続視聴組です。

前者の番組は初視聴ですが、作品のモチーフが落語ティストなので、メイン登場キャラのけったいさが、とても増幅されておりますね。

「ごちそう」「あま」の騒々しさの後なので、Yahoo!での悪しきツッコミを他所に、落ち着いて視聴してます。
少女マンガチックな粗も、馴れてしまえばどうという事無しかもしれません。

ドラマ通の諸兄、諸姉から見たら生じるだろう苛立ちも、劇中で作られる御馳走を視食する事で、由としております。
(め以子さん、御握り作りの下手ッぴい振りは、御握り業 者が視聴したら「舐めるな!!」と、突っ込まれそうです)

徳井 優氏>
最近、朝ドラを視聴していると彼の方の露出振りが、
顕著である事を発見。将にギャラと役作りを……、

「勉強しまっせ 御役者は徳井」
「徳井!! ヤスい!! 仕事キッチリ!!」

と、氏売り出しのキャッチコピーパロを、賞賛の言に換え、結びと致します。

巨炎様
コメント下さり、ありがとうございます。

相変わらずリンク機能がものすごいですね巨炎様(笑)。 私が連想したのは最終回の海のなかのシーンで(笑)頼朝のプロポーズのときにずぶ濡れだったというのはすっかり忘れてました(ハハ…)。 しかも 「義経」 までリンクさせてるし(笑)。

私もバス停留所の新聞読んでるオッサン…イヤ紳士(笑)には注目してます(笑)。 ただこの人、物語に絡んできたら野暮だなァと思ってますけど(笑)。

まあ、あまり真剣なレビューをするドラマではございませんよね今のところ(笑)。 「梅ちゃん」 みたいな 「どーにかしろよ」 というコメディにはなってないのが今のところ救いかと。

M NOM様
コメント下さり、ありがとうございます。

徳井サンはホント、よく朝ドラ出てますよね(笑)。 NHKが彼を好きなのかな(笑)。 今回も出るんだ、いや、もう出てるのかな?

ヤフーのネガコメする人の気持ちも分からんではないんですよ。 昔ってこんなに、食事時にベチャクチャしゃべりまくって許されてたのか、とか、見合いをするのに弁当まで持参して、オカーチャンはなに考えてんだとか。

でもあそこで縁談をすっぽかしたところで、財前オカーチャンが 「極道の妻」 みたいにきちんと謝らなくてはならないな、と思っていたらちゃんとそこらへんのオトシマエはつけてたし、まあ食事時に、うすら黙ってるのも、騒がしいのも、家庭によるかなとか(笑)。

それにしてもこないだの 「ちゅらさん」 で、えりぃの東京行きと恵文サンの浮気をめぐる一家総動員の大ゲンカは、もう 「あまちゃん」 以上に腹よじくれまくりました~(笑)。
私は 「ちゅらさん」 を、総集編と続編しか見ていないので、こういう細かいところを今回チェックできるのはうれしいですね。

第5週でラブコメはオシマイ。
第1週からの家事の下手さ加減を強調してきた事や
三人娘が全員、失恋の痛手を経験したとか、
色々な伏線が結構、纏められてました。

しかし一番、重要だったのは、め以子が当初、
「結婚して学校に行かなくてすむようになりたい」と
言ってた事だったのではないかと。

駆け落ちを持ちかけた西門にあっさり連れ帰され、
足元から固めていくまでは本作らしいと思ってたのですが、
花嫁修業を描いて結婚式を描かなかった主人公は朝ドラ初?
でも西門家に嫁ぐのですから多分、現時点では入籍だけで、
結婚で中退する女学生が普通にいるくらいなら
卒業まで入籍だけのパターンもそりゃ、あるわ。
そしてめ以子が結婚してもちゃんと卒業したのは、
友達や先生への感謝など成長を感じられる所。

次週から姑問題、一区切りついて中盤に関東大震災、
終盤は太平洋戦争といったところでしょうか。

巨炎様
コメント下さり、ありがとうございます。

エッ、ラブコメ終わりですか(笑)。 残念だなあ、ユルくてよかったのに(笑)。 こんな調子で嫁姑問題をやられたら、め以子の現代人ノリについていけないかもしれません(笑)。

昨日の回は、これまでめ以子がどんだけ非常識に育てられてきたのかが明確に分かった回だった気がします。 いや、これは悪口じゃないですよ。

つまり、両親とも、この子に対して 「食いもんだけは満足させてあげよう」 という愛情 「だけ」 で育てて、あとはしつけとか常識良識の類をあまり重要視した育て方をしてなかった、ということ(まあ簡単に括ってしまえば)。

じっさい、め以子の行動パターンを見ていると、この子はすごい非常識で自分勝手な部分がありますよ。 ヤフー評論家たちのヒンシュクを買い続けるにはじゅうぶんなほど。

だから本当は、杏サンもめ以子を、もっと非常識にハッチャケて演じる必要性があるような気がする。 もっとバカでいい気がする(笑)。

だいたいですよ、別れの際に 「ごちそうさまでした!」 と言って旅立っていく娘なんかおるかい!つー感じでしょ(笑)。

要するに、め以子の両親への感謝の中核には、「おいしいもんを食べさせてくれて私は世界一の幸せ者だ」 ということがデーンと座っているわけであって(笑)。

それが非常識だっていうんですよ(何度も書きますが、これは悪口ではありません)。

でも、ほかの家庭では自分の嫌いなものも、あまりパッとしないおかずも、我慢して食べる、という、いわばしつけがなされているわけですよ。

め以子が自分の食欲に対して歯止めがない、というのは、だから自分の通天閣に対する思いに歯止めがないことに通じている。 我慢できないんですよ。

来週の予告を見た限りでは、姑さんにも我慢が出来ない模様(笑)。 まあ乗り越えるんでしょうけど、そういうお話だろうな、という流れがそこで見えてしまう。

…今週のレビューを書こうと思ったけれど、ここで代用させてしまおう(笑)。 レビューに至るまでの感想文にならないかな、と思ってたんで。

長文の返信、誠に失礼いたしましたconfident

リウ様、こんばんは。
朝晩肌寒く、夕暮れが早くなりましたね。

開明軒・従業員達のキャラが立って来た処で、あっと
言う間の舞台移動。勿体無い展開でしたね。
もう少し、楽しませて欲しかった……。

彼等の幾人かは「運命の9.1」で去ってしまうのか?
と考えると寂寥感に耐えません。
何時もの様に、賛否両論有りますが自分的には、
此の朝ドラに嵌まった口です。

職業モチーフ>
NHK大阪制作の場合、古い作品から鑑みますと、

風見鶏……………パン屋
ふたりっ子………将棋
ちりとてちん……落語
カーネーション…洋装

等々の個性的な職業が、興味を惹きました。
「ゲゲゲ」は漫画でしたし。

今回は、悠太郎氏の職業が建設技官という事で、
震災絡みで「災害に強い街作りに燃える技官像」に、
期待しても宜しいかと思います。

後ろ向きに成りがちな現代人と異なり、攻めの姿勢で
仕事する大正人の心意気に期待したいです。

衣・食・住と、職種をステップしたら次には
「金銭」モチーフで、仮題「計算尽く」は如何かと?

上記モチーフは、卑しいイメージが付き纏いそうですが、
思慮深い生き方と言う意味合いを持たせられれば、
重畳かと。数字侮る勿れで。

後は「手話・音の無い世界の人々」の人間模様も希望。

M NOM様
コメント下さり、ありがとうございます。 速攻返しです(たまたまです…笑)。

このドラマ、「JIN」 の脚本を書いた人とは思えないくらいアバウトな話だと思います。 悪口ではありません(どうも私の書き方が悪くてそう聞こえてしまいますが)(前の巨炎様への返信でも、「非常識」 と書いたけれど、やわらかい言い方をすれば、「個性的」「ほかの人にはなかなか見られない」 ということなんですよね)。

別にこの手の話に、「JIN」 のような動機の重層的なたたみかけを期待しているわけではありませんので、ヤフーの批評家たちみたいに細かいことをどうこう申すつもりもございません。

私が見ていて感じるのは、このドラマ、「ごちそうさん」 という言葉を毎週のオチにしようとしている部分があるように見えるけれども、それがとても浮いて聞こえる、ということは、作り方にまだ咀嚼されきってない部分があるのではないか、ということです。

このドラマの冒頭の、ぬか床サンのナレーション。

「この物語は、ものを食らう話」。

そのテーマを際立たせるためには、め以子はもっと、人間の業を感じさせるほど 「餓鬼」 のように食べ続けなければならない。 通天閣がその食べっぷりに惚れてしまうくらいの。 杏サンがそこまで豪快に食べてないから、通天閣がめ以子に惚れる理由というのもぼやけてしまう、と思うんですよ。

「あまりに食事がおいしすぎて、こんなにノッポになってしまいました」、というのも、それだけ食ったら縦じゃなくて横に広がるだろう、という話なんだけれども(笑)、食いすぎて巨体になった、というのも、め以子の持っている業としての意味をじゅうぶん持っている設定に感じる。

それを生かしたほうがいいよーな気が、まあするだけなんですけど。

でもそんなに緻密なことをしようとしていないドラマだと思うんで、そこらへんは突っ込まないのが見る側の礼儀だろう、と(笑)。

世の中、みんなマジメに朝ドラ見ようと思いすぎてますよ、私に言わせれば(私が言ってどーする、という気もいたしますが)。

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BOOKS

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  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

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    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

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    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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