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2014年3月31日 (月)

「花子とアン」 第1回 ずらずらずらずら(笑)

 どうも、お久しぶりでゴンス(笑)。 当ブログ再開の手始めは、当初の予定通り、NHK朝ドラの 「花子とアン」 であります。 まずは、軽いジャブ程度で。

 「赤毛のアン」 を日本で初めて翻訳した、村岡花子に題材をとった、今回の朝ドラ。 脚本は、「はつ恋」 の中園ミホサン。 主人公を演じるのは、吉高由里子サン。 かなりクセのある女優さんという印象がありますが、いっぽうで負けん気が強いような印象もある。 こういう、現代人的なイメージの強い女優さんが、近代の女性を演じるということにまず興味を惹かれます。
 「はつ恋」 つながりでは、三島ですな。 主人公の父親が伊原剛志サン。 カンニング竹山サンも地主で出る模様。 そんだけか(笑)。

 第1回目は、太平洋戦争でのアメリカによる空襲のなかを逃げまどう吉高サンのシーンから。 「赤毛のアン」 の翻訳執筆中の出来事です。 花子は娘たちに、焼夷弾を花火だと 「想像」 しながら逃げれば怖くない、と言い含めますが、もうこの時点で 「赤毛のアン」 が入っている。 ここから絢香サンの歌うオープニングテーマ。 いきなりアンの家、グリーンゲイブルズの風景がタイトルバックに広がります。 「赤毛のアン」 に親しんだ人ならば、このタイトルバックを見ただけでアンの世界に没入できる。 私はこのタイトルバックで早くも目がウルウルしてしまいました(ハハ)。

 ただまあ、この「赤毛のアン」 は敵性の本。 カナダが舞台とはいえ、連合国軍の爆撃を受けているわけですからねえ。 そこらへん、花子の気持ちといったものは、どういうものだったんでしょう。 まあそれもおいおい分かっていくことでしょう。

 そして物語は、花子の少女期に。 花子の 「想像する」 というクセから始まって、自分の名前を 「はな」 じゃねえ、「花子」 だ、と強弁するところ、学校でちょっかいを出した男子に石板攻撃のお見舞い…と、「赤毛のアン」 のアン・シャーリーとエピソードが重なる様が、やはり 「赤毛のアン」 に親しんだ人にとってはとてもうれしい。

 と同時に、花子が毎日やらされている水汲みの様子とか、自分の名前を 「はな」 ではなく 「花子」 だとこだわっているところなど、これは私の親やそのまた親の昔話を彷彿とさせる話で、個人的には近代日本の精神的なディティールがきちんと描かれているのではないか、と感じます。

 ほんで。

 家事手伝い要員で学校になど行ってなかった花子を、長い行商から帰ってきた父親の伊原サンが 「これじゃイカン」 ということで学校に連れてったとき、授業でも山梨の方言で 「学問して、善き人となれずら」 ハイ、リピートアフターミー 「よしよし、ほうずらほうずら、よく読めたずらよー」 みたいな感じでやってんのを(笑)、授業を監視していた伊原サン(笑)が 「これじゃ東京じゃ通じんぞ、ずらずらずらずら」 とツッコむところ。 あそこは笑いました。 朝ドラの第1回目で、こちらも結構警戒して見てるんですが、これで視聴するのに肩の力が抜けた、というか(笑)。 伊原サン、三島とはマ逆のキャラだ(笑)。

 ナレーションは美輪明宏サン。 おどろおどろしくなりそうな感じなんだけど(笑)品がよくて、ある意味どこか可愛らしい感じ。 「この続きはまた明日。 ではみなさん御機嫌よう。 さようなら」。 この終わり方で後味がとてもよくなった気がしました。 美しい日本語でございます。

 物語は今後、花子の親友に仲間由紀恵サンが出てくるらしいし、結構先が楽しみな気がいたします。

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テレビ」カテゴリの記事

コメント

リウ様
おかえりなさいませ。
お仕事もお忙しいようですし、まずは、お身体に無理にならぬよう、記事を書かれてくださいね。リウさんのレビューがまた読めるようになれて、大変嬉しいです。

ところで、「花子とアン」ですが、冒頭の空襲シーンからグッと引き込まれてしまいました。まあ、吉高ちゃんの老け演技はちょっとアレでしたが(笑)。「ごちそうさん」のときも感じたのですが、太平洋戦争中、日本に投下された焼夷弾の恐怖を、このところの朝ドラはかなりリアルに表現するようになってますね。初回というのは、どんなドラマでも大抵予算を投入し、力を入れて作る物ですが、今回も、なかなか気合の入った出来だったっと思います。

そして、時代が明治に遡るのは、これまた「ごちそうさん」と同じですが、能天気にイチゴジャムを舐めたり、朝から特大オムレツを食ってたりしていた全作ヒロインとは打って変わって、まさしく「おしん」の世界なのが、王道感を高めますね。

ただ、はなのモデルとなった村岡花子さんご自身も、また、仲間由紀恵さんが演じる「葉山蓮子」のモデルの、「筑紫の女王」と言われた女流歌人・柳原白蓮も、自分の思いを貫くためには、世間の非難など厭わぬ人生を送ってこられた方なので、そのあたりをどう描くかに、この作品の真価が問われると思います。

それと、テレビの向こうで目を光らせている保守的な朝ドラ視聴者の方々がどう反応するかも。

白蓮は、それこそ糸子の不倫騒動など比べものにならんくらいの大スキャンダルを引き起こしますからね。歴史的にも有名な事件ですし、物語上も非常に重要なエピとして出てくるはずですから。
一見、王道な出だしを見せて、その実、かなり挑戦的な内容を孕んだ作品になるような気がします。

投稿: Zai-Chen | 2014年3月31日 (月) 13時39分

橋本様
お久しぶりでございます。
お仕事は、ひと段落致しましたか?
「花子とアン」
 おばさん、ちょっと期待しております。
何を隠そうおばさんは中学生の時からのアンのファンで、10年ほど前には舞台となったプリンスエエドワート島にも行ってきました。
アンが「世界で一番美しい!」と表現しただけあって、本当に美しい島でした。
その風景を毎日拝めるとあって、アンのファンにとっては反則物です・・・見なくてはいけない呪縛に襲われそうです。
1話の展開も結構面白く、アンのお話を彷彿させる展開(自分の名前に子をつけて呼んで欲しいというのは、アンがANNでなくANNEとEを付けてと言う場面が何回か出てきますし、友達を石版で叩く場面はのちに結婚する幼馴じみのギルバートを叩きますしね・・)
加えて子役ちゃんも頑張ってました。
でも、しょっぱなに出た吉高さんの老け演技はあまり・・・。
で、多分来週あたりから出演するであろう、吉高さんの演技に、おばさんは満足できるか不安なのです。
 このところ、と言ってもおばさんが朝ドラ歴史は浅く「おひさま」からで、カーネではまってしまい、期待しなければいいものを期待しすぎてガッカリすることが多く「梅ちゃん」も「ごちそうさん」も途中でリタイアしています。下手な新人さんは許せるのですが、それなり名前の売れた女優さんの下手さ発見!は嫌な気分になります(おばさんだけでしょう・・どちらも視聴率良かったようですので。)
と言うわけで、番宣でのヒロインさんにあまり好感が抱けず・・・困ったもんじゃ、と言うところです。
吉高さんに期待するしかないのか、それを超える脚本、演出があるか、ですね・・・。

 ナレーターはあれでいいんでしょうね(笑)
爽やかな風景にオーラのある声・・・複雑ですが「ごきげんよう」は大好きです♪美しい日本語が聞かれるのならいいですね。

とりあえず、しばらくはあの風景にウルウルする楽しみが出来「バンザイ!」です。

来週からは「カーネーション」も再放送で「バンバンザイ
!!」つい、オノマチの花子を妄想してしまうおばさんです(笑)
 

投稿: おばさん | 2014年3月31日 (月) 20時25分

Zai-Chen様
コメント下さり、ありがとうございます。

このような駄文にもったいないお言葉を下さり、誠に恐縮です。 却ってZai-Chen様の博識のほうに頭が下がります。

やはり書いたものに反応をいただき、それに対して返信していく、というのは心の保養になりますね。 忙しいとは心が亡くなると書く、と申しますが(ありがち)、忙しいのにかまけてブログを休んでいては、心の保養もようできん、という気持ちがしております。

ひと昔ふた昔前までの空襲のシーンと申しますと、そこには必ず、「これは日本人が自ら受けた報いなのだ」、という視点があったような気がいたします。

それはとりもなおさず、日本人が過去の戦争を悔い反省している、という強い気持ちがあったからで、「だけどさ、オレたちだってアメリカには散々ひどい目にあわされたよね」 という気持ちなど生まれようがなかった。

東京裁判の映像をそのまま映画化した 「東京裁判」 でも、私たちは東条英機をけっして肯定的に見ていたわけではなかったし、勝者の勝手な理屈で裁かれている、などとは思わず、却ってパール判事の視点にハッとさせられたりしていた気がする。

「ごちそうさん」 はめ以子の子供が大きくなる前でリタイアしたので、戦争がどのような描写で表現されていたかは存じませんが、Zai-Chen様の村岡花子情報だと、結構反体制的に動きそうですね。

まあ、なんつーか、「ごちそうさん」 は視聴率がよかったそうなので、あまりそういった分かりやすい朝ドラがお好きなかたには、今回のはあまり受けなさそうな感じはいたします、いまのところ。

投稿: リウ | 2014年4月 1日 (火) 12時01分

おばさん 様
コメント下さり、ありがとうございます。

正直なところ仕事はまだ忙しいのですが、その合間を縫ってこういうこと(ブログ書き)をしとかなければ、どうも精神の修養には至らないような気がしております。 人間、歩みを止めちゃイカン(笑)。

ただまあ、なんとなくリフレッシュしたような気ではおりますが、んー。
体のほうは以前とは確実に違うな、衰えてるな、なんか病気持ってんのとちゃうやろか、という気はしております(ハハ)。 人間ドックへ行け(笑)。 そんな暇もカネもあらしまへん(ハハ)。

プリンスエドワード島までいらしたほどのアン信者とは(!)。 私も 「赤毛のアン」 はいちおう読んだんですが、どうも最後まで読んだんだかどうだか記憶が定かではない…(笑)。 ただ、カルピス劇場のアニメ版は見ましたよ。 だから続編はともかく、「赤毛のアン」 の1作目は知ったつもりでいる(笑)。 しかしおばさん様のようなツワモノには敵いません。

eをつけたアン、とかあえて本文では書かなかったんですが(笑)、みんな知ってるわけじゃないですもんねー。 「赤毛のアン」 を知らない人たちにとっては、今回のドラマをじゅうぶんに楽しめないハンデというものがあるかもしれません。

なにしろ学校のシーンで石板と白ろうが出て来たときには、「ありゃ、日本の学校でもアンのところと同じだったか」 と思っていたらこの展開。 そして憎々しげにバケツを持ったまま立たされ続ける花子を見たときには、「この子、アンと同じくらいのきかん気なんだな」 と、心のどこかでスイッチが入ってしまう(笑)。

まあ、私も吉高サンはどちらかというと、「どうでもいいかな~」 という女優さんの部類に入ります。 どうイメージを変えてくれるかな~。 そっちのほうを楽しみにします。

脚本の人は 「はつ恋」 を書いた人なので、ある程度信頼はしている感じです。

投稿: リウ | 2014年4月 1日 (火) 12時25分

お元気でしたか。
今朝のあさイチ、延々と「ごち受け」をやっててうんざりしました。土曜の「ニュース深読み」でなさっていたというのに。ツイッター民の「(高校野球で)短縮版なのに秋元康だからってあまちゃんかい」に応えた形なのでしょうか。なんてことはさておき。

村岡花子という人間像には以前から興味があり、ドラマ化は素直に嬉しかった。
珍しくキャストにはなんの不満もないw
第1回、先生役でマキタスポーツには笑いましたが、そうですか、竹山さんも出るんですね。これからも期待を裏切らないことを信じて見ましょう。

投稿: あみーご長嶋 | 2014年4月 1日 (火) 12時46分

度々すみません。
「ずらずらずら」がドカベン殿馬を思い起こさせてしまうズラずんずん。
・・ごめんなさい。

投稿: あみーご長嶋 | 2014年4月 1日 (火) 12時48分

あみーご長嶋様
お久しぶりです。 コメント下さり、ありがとうございます。

殿馬かぁ~、懐かしいぞーっ(笑)。

「ごち受け」 にはあえて反応いたしませんが(爆)。

村岡花子サンって、結構みんな知ってるんですね。 私は不勉強なので、ちーとも知りませんでした。

そうかー、先生やってたのが、マキタスポーツサンか~。 こちらも不勉強で、バラエティに出るようなかたはとんと御存じなくて(特に最近のは)。
私も、窪田クンとか吉田鋼太郎サンとか、結構玄人受けするような人がキャスティングされてるかな~、なんて感じております。

投稿: リウ | 2014年4月 1日 (火) 14時21分

リウ様、おはようございます。
復帰、おめでとうございます。

心、忙にして病まずにいて下さい。

「花子とアン」キャラシフトも「赤毛のアン」に倣っている
処が興味深いですね。
まるで一昔前に、佐藤紅緑が意訳した和風翻訳書の趣きです。

アン……村岡 花子
マシュー……周三お爺ちゃん
マリラ……女学校の舎監
ダイアナ……葉山 蓮子
リンド夫人……隣のおばさん
ギルバート……ミスター村岡

ヒロインの物語に「アンシリーズ」のエピソードを、
どう絡めて行くかが読書通の視聴者としては、興味ある処でしょう。

今年は図らずも、連続して戦前を生きるヒロインの物語の連発ですが、いずれは3.11以降、波乱の人生を生きるヒロインの物語に期待するのですが……。

平成のヒロインって、背景がミニマム過ぎて薄っぺらく感じる部分が有るんですよね。

投稿: M NOM | 2014年4月 2日 (水) 04時08分

M NOM様
コメント下さり、ありがとうございます。

平成のヒロインで背景がマキシマムになってしまった最たるものって、「あまちゃん」 だったかな(笑)。 まあそれは震災という、いやがおうなしのものでしたけど。

仲間サンがダイアナの役割を果たしていくわけですね。 どうなっていくのか楽しみであります。

まあ、吉高サンが朝ドラヒロイン、大丈夫かよ、という不安は、次回作で外人さんがヒロインになるほうの不安で代用していただきましょう(笑)。

近頃はヘンなめまいに襲われたり、なん~かダイジョーブだろーか?なんて考えたりもいたしますが、まあ人生なんか、死んだらそれが寿命なのであり。 悪あがきなんかしたくない。
それまでだったらそれまでの人生だけれど、とりあえず死ぬまではきちんと生きよう、という意味での、ブログ再開だったりします(重いな…笑)。

投稿: リウ | 2014年4月 2日 (水) 13時29分

1週間感想。

「あまちゃん」からの揺り戻しの「ごちそうさん」を経て一気に「おしん」時代に?(子役が2週目も登板というのも懐かしい)OPは2000年前後の作品に多かったタイプでしょうか。現時点、感動&笑い&起伏と全てそこそこ。まあ王道朝ドラって本来、そういうものですね。「アン」ネタの絡ませかたもオチの回収が早い。「ごちそうさん」より早い。

後、ナレーションが今の所、馴染めない。
「あまちゃん」も夏ばっぱの頃は好きだったなぁ。いよいよ「カーネーション」は再放送(小林サンや板尾サンと再共演するオノマチドラマが始る事と関係がある?)ですが、本人が自覚している以上のアホな主人公のナレは注意しましょう。

リウ様が「善作やハルさんが居なくなった後こそ糸子は人としての器量が試される」と述べていましたが実は製作側は視聴者にもそれを向けているのですよね。前半は糸子が神の視点で視野の外の事を語ったり自身にツッコミを入れたりしていますが後半にはそれが無くなってしまう。

やはりキーマンは善作で周防編の不倫騒動で「善作が生きていたら、どんな言動をとったか」考えた人は多かったと思いますが製作側は糸子が完全に善作世代になる三姉妹編でも、その意識を持っておけと言っているのでしょう。
例えば原口先生が来訪して父に鍛えられた生地の目ききを称えると糸子は感謝感激。これだけなら、どうという事はありませんが先の優子の担任、後の聡子の顧問が娘を褒めても聞き流している。その場その場で娘の事を考えているつもりでも糸子が最優先で意識を向ける相手は善作になってしまう。しかし優ちゃん贔屓の善ちゃんは、そんな事を喜びはしない。
ここで既に「優子のため」と言いながら「お父ちゃんみたいなカッコいい引退」という下心満載の自爆劇への伏線が張られていますが、伏線である事自体に気付いていない人も多い。「ごちそうさん」ならミシンナレのツッコミが入るのですがね…。

投稿: 巨炎 | 2014年4月 5日 (土) 22時04分

巨炎様
コメント下さり、ありがとうございます。

「カーネ」 の再放送録画のためにブルーレイディスクを買ったワタシ(笑)。 まだHDDからヨッコしてないので使いかたが分からない(笑)。 いったい字幕も入るいちばんいいグレードの状態で、朝ドラ何回分収まるのだろーか(笑)。

でも、たぶんブルーレイディスクに入れちゃったら、安心しちゃってそんなには見ないんだろうな~(笑)。 なにしろ見ている暇がございませんので。

「あまちゃん」 でナレーションが次々代わる、というのは、芥川龍之介の 「藪の中」 を彷彿とさせる…などと感じておりましたが(古ッ…笑)、別に視点が劇的に変わるわけでもなく(笑)。 ただ最終回あたり(だったかな)、ナレーションがコロコロ変わってましたよね。 アレってひとつの高揚感を演出していた気がします。

今回の 「花子とアン」 では、第1週のレビューにも書きましたが、事実に基づいた原作、という強力な武器がある。 でも 「カーネ」 の場合、脚本家の再構成力による物語の深みがあるんですよね。 これは普通の脚本家では創出が難しいと感じます。 善作-糸子-三姉妹という、三代に渡る時間軸においてなにを表現すべきか、という意図がはっきりしているからこそできる芸当だと思う。

「ごちそうさん」 については、まあいいでしょう(「花子」 の第1週レビューでクサしまくりましたんで…笑)。

投稿: リウ | 2014年4月 6日 (日) 08時32分

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