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2014年3月31日 (月)

「花子とアン」 第1回 ずらずらずらずら(笑)

 どうも、お久しぶりでゴンス(笑)。 当ブログ再開の手始めは、当初の予定通り、NHK朝ドラの 「花子とアン」 であります。 まずは、軽いジャブ程度で。

 「赤毛のアン」 を日本で初めて翻訳した、村岡花子に題材をとった、今回の朝ドラ。 脚本は、「はつ恋」 の中園ミホサン。 主人公を演じるのは、吉高由里子サン。 かなりクセのある女優さんという印象がありますが、いっぽうで負けん気が強いような印象もある。 こういう、現代人的なイメージの強い女優さんが、近代の女性を演じるということにまず興味を惹かれます。
 「はつ恋」 つながりでは、三島ですな。 主人公の父親が伊原剛志サン。 カンニング竹山サンも地主で出る模様。 そんだけか(笑)。

 第1回目は、太平洋戦争でのアメリカによる空襲のなかを逃げまどう吉高サンのシーンから。 「赤毛のアン」 の翻訳執筆中の出来事です。 花子は娘たちに、焼夷弾を花火だと 「想像」 しながら逃げれば怖くない、と言い含めますが、もうこの時点で 「赤毛のアン」 が入っている。 ここから絢香サンの歌うオープニングテーマ。 いきなりアンの家、グリーンゲイブルズの風景がタイトルバックに広がります。 「赤毛のアン」 に親しんだ人ならば、このタイトルバックを見ただけでアンの世界に没入できる。 私はこのタイトルバックで早くも目がウルウルしてしまいました(ハハ)。

 ただまあ、この「赤毛のアン」 は敵性の本。 カナダが舞台とはいえ、連合国軍の爆撃を受けているわけですからねえ。 そこらへん、花子の気持ちといったものは、どういうものだったんでしょう。 まあそれもおいおい分かっていくことでしょう。

 そして物語は、花子の少女期に。 花子の 「想像する」 というクセから始まって、自分の名前を 「はな」 じゃねえ、「花子」 だ、と強弁するところ、学校でちょっかいを出した男子に石板攻撃のお見舞い…と、「赤毛のアン」 のアン・シャーリーとエピソードが重なる様が、やはり 「赤毛のアン」 に親しんだ人にとってはとてもうれしい。

 と同時に、花子が毎日やらされている水汲みの様子とか、自分の名前を 「はな」 ではなく 「花子」 だとこだわっているところなど、これは私の親やそのまた親の昔話を彷彿とさせる話で、個人的には近代日本の精神的なディティールがきちんと描かれているのではないか、と感じます。

 ほんで。

 家事手伝い要員で学校になど行ってなかった花子を、長い行商から帰ってきた父親の伊原サンが 「これじゃイカン」 ということで学校に連れてったとき、授業でも山梨の方言で 「学問して、善き人となれずら」 ハイ、リピートアフターミー 「よしよし、ほうずらほうずら、よく読めたずらよー」 みたいな感じでやってんのを(笑)、授業を監視していた伊原サン(笑)が 「これじゃ東京じゃ通じんぞ、ずらずらずらずら」 とツッコむところ。 あそこは笑いました。 朝ドラの第1回目で、こちらも結構警戒して見てるんですが、これで視聴するのに肩の力が抜けた、というか(笑)。 伊原サン、三島とはマ逆のキャラだ(笑)。

 ナレーションは美輪明宏サン。 おどろおどろしくなりそうな感じなんだけど(笑)品がよくて、ある意味どこか可愛らしい感じ。 「この続きはまた明日。 ではみなさん御機嫌よう。 さようなら」。 この終わり方で後味がとてもよくなった気がしました。 美しい日本語でございます。

 物語は今後、花子の親友に仲間由紀恵サンが出てくるらしいし、結構先が楽しみな気がいたします。

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テレビ」カテゴリの記事

コメント

リウ様
おかえりなさいませ。
お仕事もお忙しいようですし、まずは、お身体に無理にならぬよう、記事を書かれてくださいね。リウさんのレビューがまた読めるようになれて、大変嬉しいです。

ところで、「花子とアン」ですが、冒頭の空襲シーンからグッと引き込まれてしまいました。まあ、吉高ちゃんの老け演技はちょっとアレでしたが(笑)。「ごちそうさん」のときも感じたのですが、太平洋戦争中、日本に投下された焼夷弾の恐怖を、このところの朝ドラはかなりリアルに表現するようになってますね。初回というのは、どんなドラマでも大抵予算を投入し、力を入れて作る物ですが、今回も、なかなか気合の入った出来だったっと思います。

そして、時代が明治に遡るのは、これまた「ごちそうさん」と同じですが、能天気にイチゴジャムを舐めたり、朝から特大オムレツを食ってたりしていた全作ヒロインとは打って変わって、まさしく「おしん」の世界なのが、王道感を高めますね。

ただ、はなのモデルとなった村岡花子さんご自身も、また、仲間由紀恵さんが演じる「葉山蓮子」のモデルの、「筑紫の女王」と言われた女流歌人・柳原白蓮も、自分の思いを貫くためには、世間の非難など厭わぬ人生を送ってこられた方なので、そのあたりをどう描くかに、この作品の真価が問われると思います。

それと、テレビの向こうで目を光らせている保守的な朝ドラ視聴者の方々がどう反応するかも。

白蓮は、それこそ糸子の不倫騒動など比べものにならんくらいの大スキャンダルを引き起こしますからね。歴史的にも有名な事件ですし、物語上も非常に重要なエピとして出てくるはずですから。
一見、王道な出だしを見せて、その実、かなり挑戦的な内容を孕んだ作品になるような気がします。

橋本様
お久しぶりでございます。
お仕事は、ひと段落致しましたか?
「花子とアン」
 おばさん、ちょっと期待しております。
何を隠そうおばさんは中学生の時からのアンのファンで、10年ほど前には舞台となったプリンスエエドワート島にも行ってきました。
アンが「世界で一番美しい!」と表現しただけあって、本当に美しい島でした。
その風景を毎日拝めるとあって、アンのファンにとっては反則物です・・・見なくてはいけない呪縛に襲われそうです。
1話の展開も結構面白く、アンのお話を彷彿させる展開(自分の名前に子をつけて呼んで欲しいというのは、アンがANNでなくANNEとEを付けてと言う場面が何回か出てきますし、友達を石版で叩く場面はのちに結婚する幼馴じみのギルバートを叩きますしね・・)
加えて子役ちゃんも頑張ってました。
でも、しょっぱなに出た吉高さんの老け演技はあまり・・・。
で、多分来週あたりから出演するであろう、吉高さんの演技に、おばさんは満足できるか不安なのです。
 このところ、と言ってもおばさんが朝ドラ歴史は浅く「おひさま」からで、カーネではまってしまい、期待しなければいいものを期待しすぎてガッカリすることが多く「梅ちゃん」も「ごちそうさん」も途中でリタイアしています。下手な新人さんは許せるのですが、それなり名前の売れた女優さんの下手さ発見!は嫌な気分になります(おばさんだけでしょう・・どちらも視聴率良かったようですので。)
と言うわけで、番宣でのヒロインさんにあまり好感が抱けず・・・困ったもんじゃ、と言うところです。
吉高さんに期待するしかないのか、それを超える脚本、演出があるか、ですね・・・。

 ナレーターはあれでいいんでしょうね(笑)
爽やかな風景にオーラのある声・・・複雑ですが「ごきげんよう」は大好きです♪美しい日本語が聞かれるのならいいですね。

とりあえず、しばらくはあの風景にウルウルする楽しみが出来「バンザイ!」です。

来週からは「カーネーション」も再放送で「バンバンザイ
!!」つい、オノマチの花子を妄想してしまうおばさんです(笑)
 

Zai-Chen様
コメント下さり、ありがとうございます。

このような駄文にもったいないお言葉を下さり、誠に恐縮です。 却ってZai-Chen様の博識のほうに頭が下がります。

やはり書いたものに反応をいただき、それに対して返信していく、というのは心の保養になりますね。 忙しいとは心が亡くなると書く、と申しますが(ありがち)、忙しいのにかまけてブログを休んでいては、心の保養もようできん、という気持ちがしております。

ひと昔ふた昔前までの空襲のシーンと申しますと、そこには必ず、「これは日本人が自ら受けた報いなのだ」、という視点があったような気がいたします。

それはとりもなおさず、日本人が過去の戦争を悔い反省している、という強い気持ちがあったからで、「だけどさ、オレたちだってアメリカには散々ひどい目にあわされたよね」 という気持ちなど生まれようがなかった。

東京裁判の映像をそのまま映画化した 「東京裁判」 でも、私たちは東条英機をけっして肯定的に見ていたわけではなかったし、勝者の勝手な理屈で裁かれている、などとは思わず、却ってパール判事の視点にハッとさせられたりしていた気がする。

「ごちそうさん」 はめ以子の子供が大きくなる前でリタイアしたので、戦争がどのような描写で表現されていたかは存じませんが、Zai-Chen様の村岡花子情報だと、結構反体制的に動きそうですね。

まあ、なんつーか、「ごちそうさん」 は視聴率がよかったそうなので、あまりそういった分かりやすい朝ドラがお好きなかたには、今回のはあまり受けなさそうな感じはいたします、いまのところ。

おばさん 様
コメント下さり、ありがとうございます。

正直なところ仕事はまだ忙しいのですが、その合間を縫ってこういうこと(ブログ書き)をしとかなければ、どうも精神の修養には至らないような気がしております。 人間、歩みを止めちゃイカン(笑)。

ただまあ、なんとなくリフレッシュしたような気ではおりますが、んー。
体のほうは以前とは確実に違うな、衰えてるな、なんか病気持ってんのとちゃうやろか、という気はしております(ハハ)。 人間ドックへ行け(笑)。 そんな暇もカネもあらしまへん(ハハ)。

プリンスエドワード島までいらしたほどのアン信者とは(!)。 私も 「赤毛のアン」 はいちおう読んだんですが、どうも最後まで読んだんだかどうだか記憶が定かではない…(笑)。 ただ、カルピス劇場のアニメ版は見ましたよ。 だから続編はともかく、「赤毛のアン」 の1作目は知ったつもりでいる(笑)。 しかしおばさん様のようなツワモノには敵いません。

eをつけたアン、とかあえて本文では書かなかったんですが(笑)、みんな知ってるわけじゃないですもんねー。 「赤毛のアン」 を知らない人たちにとっては、今回のドラマをじゅうぶんに楽しめないハンデというものがあるかもしれません。

なにしろ学校のシーンで石板と白ろうが出て来たときには、「ありゃ、日本の学校でもアンのところと同じだったか」 と思っていたらこの展開。 そして憎々しげにバケツを持ったまま立たされ続ける花子を見たときには、「この子、アンと同じくらいのきかん気なんだな」 と、心のどこかでスイッチが入ってしまう(笑)。

まあ、私も吉高サンはどちらかというと、「どうでもいいかな~」 という女優さんの部類に入ります。 どうイメージを変えてくれるかな~。 そっちのほうを楽しみにします。

脚本の人は 「はつ恋」 を書いた人なので、ある程度信頼はしている感じです。

お元気でしたか。
今朝のあさイチ、延々と「ごち受け」をやっててうんざりしました。土曜の「ニュース深読み」でなさっていたというのに。ツイッター民の「(高校野球で)短縮版なのに秋元康だからってあまちゃんかい」に応えた形なのでしょうか。なんてことはさておき。

村岡花子という人間像には以前から興味があり、ドラマ化は素直に嬉しかった。
珍しくキャストにはなんの不満もないw
第1回、先生役でマキタスポーツには笑いましたが、そうですか、竹山さんも出るんですね。これからも期待を裏切らないことを信じて見ましょう。

度々すみません。
「ずらずらずら」がドカベン殿馬を思い起こさせてしまうズラずんずん。
・・ごめんなさい。

あみーご長嶋様
お久しぶりです。 コメント下さり、ありがとうございます。

殿馬かぁ~、懐かしいぞーっ(笑)。

「ごち受け」 にはあえて反応いたしませんが(爆)。

村岡花子サンって、結構みんな知ってるんですね。 私は不勉強なので、ちーとも知りませんでした。

そうかー、先生やってたのが、マキタスポーツサンか~。 こちらも不勉強で、バラエティに出るようなかたはとんと御存じなくて(特に最近のは)。
私も、窪田クンとか吉田鋼太郎サンとか、結構玄人受けするような人がキャスティングされてるかな~、なんて感じております。

リウ様、おはようございます。
復帰、おめでとうございます。

心、忙にして病まずにいて下さい。

「花子とアン」キャラシフトも「赤毛のアン」に倣っている
処が興味深いですね。
まるで一昔前に、佐藤紅緑が意訳した和風翻訳書の趣きです。

アン……村岡 花子
マシュー……周三お爺ちゃん
マリラ……女学校の舎監
ダイアナ……葉山 蓮子
リンド夫人……隣のおばさん
ギルバート……ミスター村岡

ヒロインの物語に「アンシリーズ」のエピソードを、
どう絡めて行くかが読書通の視聴者としては、興味ある処でしょう。

今年は図らずも、連続して戦前を生きるヒロインの物語の連発ですが、いずれは3.11以降、波乱の人生を生きるヒロインの物語に期待するのですが……。

平成のヒロインって、背景がミニマム過ぎて薄っぺらく感じる部分が有るんですよね。

M NOM様
コメント下さり、ありがとうございます。

平成のヒロインで背景がマキシマムになってしまった最たるものって、「あまちゃん」 だったかな(笑)。 まあそれは震災という、いやがおうなしのものでしたけど。

仲間サンがダイアナの役割を果たしていくわけですね。 どうなっていくのか楽しみであります。

まあ、吉高サンが朝ドラヒロイン、大丈夫かよ、という不安は、次回作で外人さんがヒロインになるほうの不安で代用していただきましょう(笑)。

近頃はヘンなめまいに襲われたり、なん~かダイジョーブだろーか?なんて考えたりもいたしますが、まあ人生なんか、死んだらそれが寿命なのであり。 悪あがきなんかしたくない。
それまでだったらそれまでの人生だけれど、とりあえず死ぬまではきちんと生きよう、という意味での、ブログ再開だったりします(重いな…笑)。

1週間感想。

「あまちゃん」からの揺り戻しの「ごちそうさん」を経て一気に「おしん」時代に?(子役が2週目も登板というのも懐かしい)OPは2000年前後の作品に多かったタイプでしょうか。現時点、感動&笑い&起伏と全てそこそこ。まあ王道朝ドラって本来、そういうものですね。「アン」ネタの絡ませかたもオチの回収が早い。「ごちそうさん」より早い。

後、ナレーションが今の所、馴染めない。
「あまちゃん」も夏ばっぱの頃は好きだったなぁ。いよいよ「カーネーション」は再放送(小林サンや板尾サンと再共演するオノマチドラマが始る事と関係がある?)ですが、本人が自覚している以上のアホな主人公のナレは注意しましょう。

リウ様が「善作やハルさんが居なくなった後こそ糸子は人としての器量が試される」と述べていましたが実は製作側は視聴者にもそれを向けているのですよね。前半は糸子が神の視点で視野の外の事を語ったり自身にツッコミを入れたりしていますが後半にはそれが無くなってしまう。

やはりキーマンは善作で周防編の不倫騒動で「善作が生きていたら、どんな言動をとったか」考えた人は多かったと思いますが製作側は糸子が完全に善作世代になる三姉妹編でも、その意識を持っておけと言っているのでしょう。
例えば原口先生が来訪して父に鍛えられた生地の目ききを称えると糸子は感謝感激。これだけなら、どうという事はありませんが先の優子の担任、後の聡子の顧問が娘を褒めても聞き流している。その場その場で娘の事を考えているつもりでも糸子が最優先で意識を向ける相手は善作になってしまう。しかし優ちゃん贔屓の善ちゃんは、そんな事を喜びはしない。
ここで既に「優子のため」と言いながら「お父ちゃんみたいなカッコいい引退」という下心満載の自爆劇への伏線が張られていますが、伏線である事自体に気付いていない人も多い。「ごちそうさん」ならミシンナレのツッコミが入るのですがね…。

巨炎様
コメント下さり、ありがとうございます。

「カーネ」 の再放送録画のためにブルーレイディスクを買ったワタシ(笑)。 まだHDDからヨッコしてないので使いかたが分からない(笑)。 いったい字幕も入るいちばんいいグレードの状態で、朝ドラ何回分収まるのだろーか(笑)。

でも、たぶんブルーレイディスクに入れちゃったら、安心しちゃってそんなには見ないんだろうな~(笑)。 なにしろ見ている暇がございませんので。

「あまちゃん」 でナレーションが次々代わる、というのは、芥川龍之介の 「藪の中」 を彷彿とさせる…などと感じておりましたが(古ッ…笑)、別に視点が劇的に変わるわけでもなく(笑)。 ただ最終回あたり(だったかな)、ナレーションがコロコロ変わってましたよね。 アレってひとつの高揚感を演出していた気がします。

今回の 「花子とアン」 では、第1週のレビューにも書きましたが、事実に基づいた原作、という強力な武器がある。 でも 「カーネ」 の場合、脚本家の再構成力による物語の深みがあるんですよね。 これは普通の脚本家では創出が難しいと感じます。 善作-糸子-三姉妹という、三代に渡る時間軸においてなにを表現すべきか、という意図がはっきりしているからこそできる芸当だと思う。

「ごちそうさん」 については、まあいいでしょう(「花子」 の第1週レビューでクサしまくりましたんで…笑)。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

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    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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