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2014年4月20日 (日)

「ファースト・クラス」 第1回 蹴落とし合いの果てにあるもの

 沢尻エリカサンが8年ぶりに地上波連ドラに主演、という触れ込みの、「ファースト・クラス」。 ファッション雑誌編集部での女のマウンティング、つまり格付けのドロドロとした世界を描きます。
 マウンティングというのはサルの世界で…まあいいか(笑)。 とにかく沢尻サンと言えば 「別に…」 の人(笑)。 あれからかなりバッシングを受けて、業界から干されたような格好ですが、彼女にも生活というものがあってですね…まあいいか(笑)。

 とにかく、沢尻サンが 「なりふり構ってらんないか」 と思ったかどうかは分かりませんが、そのポテンシャルの高さというものがスポイルされるのはもったいない。 やる気があるんなら頑張ってほしいし、どうせでてくるんであれば、きちんとしたものを見せてほしい。
 その点、第1回を見る限りでは、80パーセントくらい彼女の意気込みを感じた気がします。
 テレビ桟敷にいる私なんかからすると、彼女のちょっとした仕草とかに、まだカッコつけてんなというところが見えたりします。 でもそれは意地悪な見方。 彼女がどれだけこちらの心を動かしてくれるかが、問題なのです。

 ドラマを引っ張っていくのは、女性同士の意地の張り合い。 特に第1回では、編集長の板谷由夏サンのコネで入ってきた(しかも板谷サンにはハタ迷惑なコネ)沢尻サンをいじめる最初の敵キャラ(笑)田畑智子サンがエグイ。
 「読モ」、すなわち編集部に登録している読者モデルが、「撮影に来てください」 という呼びかけに対して半分も集まらない、という通常の実態をまずさりげなく示しておいて、この招集作業を新入りの沢尻サンに、わざとさせるわけですよ。
 けれどもその 「いじめ」 の構図というのは、現場にいる人なら容易に分かってしまう類のもの。 田畑サンはなんか契約社員らしくて、そんなこともあって正社員よりも働かされているし、新しい見習いというだけでも、自分のライバルになってしまうわけですから、この 「蹴落とし」 作業というのは一定の理由を伴っています。
 でもこのいじめは、からくりが分かっている人にはバレバレですから、それが彼女自身の評価を結果的に落とすことも考えられる。 ドラマはそこんところをきちんと示しているところに、好感が持てます。

 ただ、その田畑サンのいじめに対して、沢尻サンは結果的に街で呼びかけて読モの穴を埋めてしまうんですね。 これを彼女のスカウト力、と考えていいのか、それとも 「ファースト・クラス」 というこのドラマの舞台である女性誌のネーム・バリューと言っていいのか。 そこらへんの説明がなかったのは惜しいかもしれない。
 これはいかにもイージーだったけれど、田畑サンはたまっていた撮影のストックを最初から使うつもりだった。 このからくりもスタッフにはバレバレで。

 沢尻サンは当然のごとく愕然。 憔悴しながら編集部に戻ってくるのですが、編集長の板谷サンがかけた言葉は、「自分以外はみんな敵。 それが分からなければさっさと辞めてどうぞ」。
 「そんな、一冊の雑誌を作るチームなんじゃないんですか?」 と反駁する沢尻サンですが、ここで彼女の反転攻勢が始まるか…というのが第1回のラスト。

 まあ、多少の誇張は入っているんでしょうけれど、「蹴落とし合い」 というのは女性ですから、男性の世界よりエグイのかもしれません。
 ただ、私が感じるのは、「蹴落とし合いしているうちが華なのではないか」、ということ。
 実際のところ女性誌というのは、最近では何かしらオマケをつけないと売れないような時代。 それでも売り上げというのは電子書籍の登場で先細っていくしかない。
 女性同士が蹴落とし合いをしているというのは、そうした全体的な状況から考えると、実に牧歌的とも言えるのではないか。

 とりあえず沢尻サンの就職先も含め(笑)、このドラマの成り行きは気になるところです。

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