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2014年5月 5日 (月)

「花咲舞が黙ってない」 第1-3回 ライト感覚の 「半沢直樹」

 この春クールでは、「ルーズヴェルト・ゲーム」 とともに、池井戸潤サン原作のドラマ化である、「花咲舞が黙ってない」。
 池井戸サン原作の 「半沢直樹」 の高視聴率が災いして(笑)、同じタイプのドラマが量産される、というのはテレビ局のいつものスケベ心だというのは仕方がありません。 ただ、このドラマは、「"女"半沢直樹」 みたいな心構えで見ると少々アテが外れます。

 ドラマというのは腰を落ち着けて決闘するような感覚で見る性格のものもあれば、気楽にのんびり見る性格のものもある。
 このドラマはあくまで後者。 大昔の 「水戸黄門」 とか勧善懲悪ものを見るように見ていればいいような気がする。
 日テレ水曜22時のこの枠は、結構シリアスもののイメージが定着しつつあったから、ちょっと肩透かしを食らったような気にもなるけれど、「銀行版水戸黄門」 だと思えば、ワンパターンも気にならない。

 池井戸サン原作の直近のドラマに共通しているのは、「銀行のネガティヴイメージキャンペーン」 ってところでしょうか(笑)。 「こういうの見てたら銀行に就職しようなんてヤツはいなくなる」 というものばっかりで(笑)。
 支店長は悪いヤツばっかり(笑)。 常に絡む何らかの利権(笑)。 強い者には巻かれろ(笑)。 左遷されればその銀行員はそこでおしまい(笑)。
 数年前NHKで放送された 「鉄の骨」 でも、建設業界の談合などを結構誇張してドラマ化していた気がするのですが、どうも池井戸サン原作ドラマというのは、ワルモノを誇張して物語を面白くしようという傾向が強い気がする(あくまでドラマ化されたその内容を総括してますので、池井戸サンの原作がそうだとは言いません。 原作読んだことないんで)。

 加えてこのドラマの題材が、「臨店」、という銀行員にとっては閑職ぽいことをやっているためか、話を勧善懲悪ものにしようとして多少無茶なことをしている。 第3回目では早くも仕事がなくなり(笑)、支店のお手伝いなんかをしていて、そこで問題に遭遇して解決して、という展開だった。 これ、解決の仕方もかなり無理が入っている感じでした。
 ここらへんを広い心で見て(笑)ツッコミながら見るのも、まあドラマの楽しみ方のひとつでもあるわけで。

 主役の杏サンは直近の出演作 「ごちそうさん」 から間髪いれずの出演。 だからというわけではないのでしょうが、今回も 「ごちそうさん」 と同じユルい作りでドラマが出来ている、という印象です。
 そのユルいドラマを陰で大きく支えていると思われるのが、杏サン演じる花咲舞の上司で、臨店のコンビとして一緒に動く上川隆也サン。 この上司は、銀行の内部に巣食う構造腐敗を熟知しているから、波風立てずに業務を粛々と遂行することが得策だと考えている。 でも自分が臨店なんかに回されたのは上司との軋轢が原因だったから、どこかで上にひと泡吹かせたい、という気持ちも抱いている。 だから彼は花咲舞のやることに難癖をつけながら、彼女の行動を部分的に容認するのです。
 ここらへんの、上川サンの手綱の引き具合と、杏サンの暴走ぶりのバランスが見ていて気持ちいい。

 このドラマのラスボス、巨悪の根源はふたりが働く東京第一銀行(モデル的にはかつての第一勧業銀行~合併後のみずほ銀行~を想起させます)の真藤常務(生瀬勝久サン)。
 臨店のコンビは第1話から2話まで真藤派の支店長を次々更迭させる(更迭したんだっけな?…笑)のですが、それに業を煮やした真藤常務が直接の部下である児玉(甲本雅裕サン)に命じてふたりの失態を引き出そうとしたのが、第3話。 この第3話がさっき書いたように結構ムリっぽい話だった(笑)。

 ただこれって最大のツッコミになるかも、と思うのは(笑)、真藤派の人間がどんどん臨店コンビに駆逐されていくけれども、それって真藤派のなかのダメ人間を間引きする行為であって、真藤にとっては願ったり叶ったりのことなんじゃないか、という(笑)。 だから真藤は臨店コンビに目くじら立てずに感謝しなければならんのではないか、という(笑)。

 でもまあ、子飼いの部下が粛清されていくのは気分のいいもんじゃないだろうし(笑)。 子飼いなのかどーかは分かりませんが(笑)。

 「半沢直樹」 みたいに銀行の上層部の腐敗ばかり見せつけられると、「テメーラも潰れそうになったことがあったときに国から(ひいては国民の税金で)助けてもらったクセに、いい気なもんだバカヤロー」 と思ったものですが、「花咲舞」 を見ていると、銀行の下の人間や顧客と向き合っている人たちは頑張ってる、と思えてくるから不思議です。

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コメント

リウ様
こんばんは。

私としては、「ごちそうさん」のめ以子が現代にタイムスリップして、何故か、銀行に紛れ込んでいるようにしか見えないのですが、確かに「水戸黄門」ですね。
上川隆也サンは、都内の支店に行く度に、近くランチ処をチェックしているし、ということは、うっかり八兵衛の役目も引き受けているのでしょうか?

ただ、「水戸黄門」にせよ、「遠山の金さん」にせよ、「暴れん坊将軍」にせよ、このパターンの世直し物は絶対的な権力が背後にあってこそのカタルシスなんですよね。
いかんせん、どう見ても閑職っぽい「臨店」では力不足ですね。だから、いきおい「偶然」に頼る強引な事件解決になってしまうんでしょう。

あの榎木孝明サン演じる統括部長さんが、この先、どういう風に物語に絡んでくるかは多少気になりますが、いまのとこ、夕食の洗い物しながらでも充分ストーリーが理解できそう・・・ということで、視聴率もいいのかもしれませんね。


Zai-Chen様
コメント下さり、ありがとうございます。

この記事、実は 「ルーズヴェルト・ゲーム」 と抱き合わせで書こうとして失敗して(笑)。 時間がかかったわりに大したことない記事になってしまいました(笑)。

「ごちそうさん」 と同様、ライト感覚というのは視聴率に関係してくるようですね。 「MOZU」 の項で 「人気者を起用して話題作りして分かりやすさを優先するのはテレビ局が視聴者をバカにしている証拠」 とか言いましたが、そのほうがいい視聴者のほうが多いこともまた事実だ、と感じます。 所詮はテレビドラマ、なんて感覚かな。

ATMに通帳が引っかかってしまうなんて案件はそうそうあるもんじゃないですからねー(笑)。 花咲舞が支店長を一刀両断にするのも、第3回ではちょっと、「安全になってから言っている」 という感じでしたし(笑)。 まあ次回の戸田恵子サンは、これまでの支店長とは違うかもな、という点で期待、です。

このドラマではもうひとり、大杉漣サンがいい味出してますね。

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    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

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  • ザ・ビートルズ -

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