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2014年7月15日 (火)

「おやじの背中」 第1回 行間を読むことの愉しみ

 1話完結オムニバス、共通のテーマが 「父親の背中」。 テーマが固定しているという点で変則的ではあるが、かつての 「東芝日曜劇場」 を彷彿とさせる今回のドラマです。
 いつ以来なのかと調べてみたんですが、もう21年ぶりらしい。 「東芝日曜劇場が1話完結をやめる」 というニュースを聞いたことを、昨日のように思い出します。
 そのときの自分の気持ちも、かなりはっきり憶えている。 「歓迎すべきことだ」。
 つまり、なんか敷居が高かったんですよ、当時の 「東芝日曜劇場」 って。
 1話で完結してしまう、ということは、つまり50分程度の話で語り尽くさねばならない。
 そうなると、必然的に演出には、「削ぎ落とす」 という行為がつきまとうことになります。
 当時の私(1話完結時代が終わったのが28歳でしたが)は、1話で簡潔にまとめられた話を読み解く、という作業が少々面倒くさかった。 どうしても難解に感じるし、さらに 「見たい役者を1回しか見ることが出来ない物足りなさ」 というものもつきまとっていた。
 1話程度で終わってしまう物語だから、スケール感もぐっと狭まったものになる。 必然的に市井の人々のちょっとしたこぼれ話が中心となる。 それも敬遠の理由のひとつでした。

 正直言って、今回も 「オムニバスだ」 と聞いて、少々気後れしたことは確かです。
 苦手なんですよ、オムニバスって。
 しかも脚本家も出演者も、1話で終わってしまうには少々惜しい人たちばかり。
 倉本聰サン?山田太一サン?三谷幸喜サン?豪華すぎ。 つーか連続もので見たい。

 正直なところを申せば、倉本サンとか山田サンとか、少々時代とずれちゃったような感覚が、近作の単発ものを見ていて思っていたので、連続ものは無理かな(山田サンなんかは連続ものは引退、と明言しているし)という感じですが、脚本家の大御所であることは疑いがない。

 その山田太一サンが 「東芝日曜劇場」 の連続もの第1作だった 「丘の上の向日葵」 を書いてから、もう21年。

 ウィキでその年表を見たんですけど、まさにその1年目は全部見てましたね。 東芝が経営不振に陥ってメインのスポンサーを降り(「サザエさん」 のメインスポンサーを降りたのも同時期だったかな)ただの 「日曜劇場」 と名前を変えてからも、日曜午後9時はTBSにチャンネルを合わせることが多かった。
 連続ものに移行してから 「日曜劇場」 のひとつの顔になっていたのが田村正和サンの 「カミさんの悪口」 シリーズ。 かなりハマって見てましたよ。 「パパはニュースキャスター」 とか 「うちの子にかぎって…」 とかの時代から、田村正和ファンですからね(まあ初期から、というわけでもないのでそんなに自慢するよーな話じゃないが)。

 その田村サンが父親で、松たか子サンが娘だったのが、今回の第1話。 脚本は 「ちゅらさん」「泣くな、はらちゃん」 など私も好きな作品が多い、岡田惠和サン。
 「木曽オリオン」 とか、この人ってもしかすると単発ドラマのほうがいい味出すのかもしれない、と思っていたので、今回の出来は想定内でした。

 この第1話を見ていて感じたのは、「ト書きが目に浮かぶような話の運びだなあ」、ということ。

 ビートルズの 「ヒア・カムズ・ザ・サン」 が流れるなか、ふたり分のお弁当を作っている娘。

 そこに起きたばかりの父親がやってきて、お弁当を見ることを軽く拒絶する。 「ああ、お弁当の中身が分かっちゃうのが嫌なんだな(笑)」、ということが分かる。

 しかしこの親子、どういうわけか、「圭さん」「瞳子さん」 と、名前で呼び合っている。 ちょっと奇妙。 でも、やんごとなき教養あふれる家庭なんかでは、こういうパターンもあるのかも。 とても上品な雰囲気で朝食をとる父娘。

 すると、テレビで流れている 「パニック障害」 の話に、にわかに娘の目が釘付けになる。

 気を遣ってその場を離れる父親。 どうやら娘にはパニック障害に極度の関心があるようだ。 でもその時点ではよく分からない。

 そして会社で事務の仕事をしている娘。 どうやら父親の職場と目と鼻の先にあるみたいだが、会社の窓越しに父親と遠くから意思疎通しているみたい。

 どうもこの父娘、恋人どうしみたいだな。

 会社の同僚(バカリズムサン…ってこの人の名前なの?…ピン芸人なんだ、知らなかった)から言い寄られる瞳子。 この同僚の話の進め方もちょっと性急でヘンだけど、なんか必要以上に求婚を拒むのを見て、「この子、なんかヘンかもしれない」 と見る側は感じ始める。

 外食の約束がフイになって自宅で食べることにした父娘。 そのときのホタテ?があたったのか、倒れこんでしまう父。 救急車。 病院で話を聞く娘なのですが、なんとなくうわの空。 「大丈夫ですよ」 と父親を入院させたまま帰されたはいいものの、変に落ち着かない。

 ここで見る側はようやく、「そうか、やはりこの娘が、パニック障害なのだ」 という結論に落ち着くわけです。

 すると。

 その発作をまるで予知していたかのように、父は病院を抜け出してパジャマ姿のままでタクシーを拾い、パニック障害がピークに達した娘を抱きしめる。

 まず、「名前同士で呼び合う奇妙な父娘」 という関係を見せて見る側の興味を惹かせ、「パニック障害」 というキーワードでその視聴を継続させる。 その間はっきりとした説明は一切しないで、ただその雰囲気だけで見せていく。

 まるでドラマ全体が、すべてが書かれていない小説の、行間を読み解いていくような作業なのです。
 だからオムニバスというのが苦手だったんですが(笑)、こういうのもたまにはいいな。

 そしてこのドラマ、見る側にその感じ方が丸投げされている点で、見る側の心のありようまで、問うてしまうという、鏡のような 「こわい」 ドラマでもあると言える。

 ドラマが進んでいくにつれて、このふたりの父娘の関係は、ややもすれば近親相姦的である、という危ないラインに差し掛かっているようにも見えてくる。
 しかしそこを 「娘(あるいは父親)に対する思いやり」 という点で括ってみれば、そこには切ない感情があふれかえっていることに、気付くはずです。

 話の後半、どうしてこの父娘が互いに名前で呼び合うようになったのか、その理由が明かされます。
 その理由をつまびらかにされたとき、見る側に横たわっていた、「なんか危ないな、この父親と娘」 という感情は、払拭される気がする。

 たしかに妻が事故で死んだことへの代替行為なんですよ。 父親にとっては。 娘を妻の代わりみたいに接してしまうのは。
 しかしそのきっかけは、自分の母親が目の前で自分をかばって死んだ、というショックからパニック障害を抱えてしまった娘が、それを回避するために 「母親がやっていたように」 父親を名前で呼ぶ、ということをはじめたのがきっかけなのであり。
 父親は娘のその対処方法に、自らの妻を失った寂しさを委ねてしまったわけなのであって。

 でも、それではいけない、そのままではいけない、ということも、この父娘は分かっている。

 だからあえてウソをついてまで、「自分はほかの人とデートです」 ということをお互いに言ったりするわけでしょう。

 そしてそのお互いの気持ちが一緒なことを理解したとき、父と娘は思い出したように、台所で笑い合うしかないのです。

 子離れ。親離れをしなければいけない、と互いに思っていながら、それがとても辛いことであることもじゅうぶん理解している。 母親を失って二人三脚で生きてきた父娘なれば余計にその思いは強い。

 1年後、あっさりと娘には彼氏が出来てしまいます。 古臭いものが好きで魚料理が好きで、ジミ~な性格の娘が、同じ価値観の男性と出会ったのです。
 ここで父親は、娘を彼氏のもとにただあたたかく送り出してやらねばならない。
 しかしそれは、代替行為によって長いあいだ妻のような役割を果たしてきた娘との別れを意味するのであり、即時に 「妻との第二の別れ」 であることを意味してもいる。

 それがこの父親を、さめざめと泣かせるのです。

 なにも娘に恋愛感情を持っていたから、泣いているわけではない。

 こういうことは、説明されて納得するべきものではありません。 感じるものだと思います。

 だから難しいんだよな、オムニバスドラマって(笑)。

 人に対する目が温かく優しいものであるか、下世話なものであるか。

 これを見て感じることは、そのままそれが、自分自身のこれまでの生き方を映し出してしまうという点で、繰り返しになりますが、「まことに怖いドラマである」、とも言えるでしょう。

 ただこのスタンスは、第1回だけなのかもしれませんね。

 坂元裕二サンが仕掛ける第2話は、どのような話になるのでしょうか。 楽しみな大人のドラマが始まった、という印象です。

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コメント

リウ様

田村さんと松さんの父娘の関係が、とてもしっくりしていて、良いドラマに仕上がってましたね。
行間を読むという表現がぴったりでした。

今のドラマは1クールの回数も短くなってきていて、説明しないとドラマの流れを早く進められないようで、こういう丁寧なドラマ作りができなくなってきているようです。
そして、そういうドラマ作りがスタンダードになってきて、つまんないドラマが多くなっているような気がします。

やっと、録画視聴のパーセンテージが出せる?ようになってきたみたいですね。
ずいぶん、遅いと思いますが、これがTV業界に良い影響を与えるといいなと思いますね。

次回以降も楽しみですね。

rabi様
コメント下さり、ありがとうございます。

ほかのかたからコメントをいただいている、というのに、こちらの記事を書くことを優先してしまいました。 それだけ 「なんか書きたくなるドラマ」、でしたね。 こういうのは久しぶりなような気がします。

田村サンのセリフは、なんかますます聞こえにくくなっているような気がいたしましたが、それを見越して字幕入りで録画したのは成功でした(笑)。
このニヒルな二枚目俳優が、70を迎えて出来るドラマだな、ということは強く感じました。
松サンは 「HERO」 蹴っぽってる場合じゃねーだろ(笑)と思いましたが、まあキャスティングは本人が決めるわけでもございませんし。

それにしても 「HERO」、この時代に26パーですか初回から。 前作を見ていないからまともなレビューが出来るかどうかは分かりませんが、とりあえず見てみます…って、またまた新ドラマが目白押しで困ってしまいます。 忙しすぎます。

録画視聴率というのは、私がそうなんですが、録画したまま見てないっつーのも多くてですね(笑)。 結局たまったのを見ないまま一気に削除、なんてこともよくあります。 それに録画組は、CMなんぞ飛ばしまくりですから、スポンサーに対する材料にもなり得ない。

難しいところですね。

「Hero」今の時代に結構な視聴率でしたね。
それだけ期待されていたってことでしょうか?

私もレギュラーがかなり入れ替わっていたのでで、どうなるかなぁと思ってみましたが、ドラマの良さは変わらず保ってました。

エンドロールで「special thanks 児玉清」が流されてたってことが話題になってましたね。
私も気づきました。。番組の中でも写真で参加されてました。関係者の方々の想いがつまってるドラマなんだなと思います。

多分、レギュラーだった方もスケジュール等の関係で出演できない事情もあるのでしょうし、各回にちょこっと出演されて、このドラマに参加される機会もあるんじゃないかと期待してます。

「HERO」のコメントばかりになっちゃいました。(^-^;
リウ様のレビューup、お待ちしてますね〜。

rabi様
コメント下さり、ありがとうございます。

児玉清サンに捧ぐ、には感動した、というかたが大勢いらっしゃったようですね。 が私は、前作を見てないからそこらへんの感動がたぶんできないでしょう。
いずれにしろ続編を作るたびにダメダメにしまくっている印象の強いフジテレビで(笑)、久々に好意的な感想が目立つ 「HERO」 ですね。

しかし2時間、どうやって時間を作ろうかな。 今日も仕事から帰ってすぐ寝て歯医者行って(笑)、これから見たらもうすぐに今晩の仕事の時間だし。

前編を見てないので大した感想文にはなりませんが、rabi様からお願いされてしまったので、とりあえずいつになるかは分かりませんが(笑)記事はアップしようと思います。 期待しないでお待ち下さい(笑)。

リウ様

お疲れなのに、レビューUPせかしたみたいで申し訳ないです(^-^;

昨日は、「昼顔」「ゼロの真実」を見ました。 「昼顔」は、あまり意外性がなく、なんだかなぁという感じがしましたが、もう1回くらいは見るかな?というところ。。
「ゼロの真実」は、監察医の話なのでリウ様はパスされるジャンルですね。
こちらも、結構なキャスティング(「若者たち」ほどじゃないかもしれませんが)で、見続けるかも。。

「HERO」前作をご覧になってないとなると、これで視聴率26.5%? となるかもしれないですね。あまり期待しすぎないで見ていただいた方がいいかも。。。

3連休あたりに、視聴できるといいですね〜。でも、リウ様のレビュー長いですから書くのにメチャメチャ時間かかるでしょうから、upはさらに後になるでしょう、多分。。\(;゚∇゚)/


rabi様
コメント下さり、ありがとうございます。

ささ様への返信にも書いたのですが、5年前にこれを始めた当初は、それこそ毎日のように書いてたんですけどね。
確かにそのときは今よりずっとヒマでしたし、疲れることもありませんでした。
そもそも土日が休み、という優雅な仕事ではございませんので、2連休というのは貴重です。 しかしその分仕事がたまる(笑)。

5年前に書き始めたときは、そんなに長い記事なんてなかったですけど、「カーネ」 で様相が変わってしまったのかな(笑)。

医療ドラマというのは、「ER」 であらかた見てしまった気がする、というのが正直なところでしょうか。 あのドラマはホントにいろんなことやってくれましたからね。 しかしその最終シリーズ、NHKでまだやってくれてないんじゃないのかな~。 私が見逃してるのかもしれませんけど。 妙に尻切れトンボという気がします。

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