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2016年1月 9日 (土)

「あさが来た」 まだ視聴はまったく追いついてませんが…

 悲しい習性か、自分がいくら非常事態になっても、テレビだけは相変わらず見ているわけです(笑)。 とは言うものの、本当に全部見たのはここ数週間、ようやっと落ち着いてからでした。 「あさが来た」 のような毎日やっているモノはとてもおっつかない。 まだ1ヶ月以上たまってます(炭鉱でいろいろトラブってる部分…笑)。

 ただ、視聴がまったく追いついていない 「あさが来た」 ですが、誤解を恐れずに言えば、あさがビジネスに関わってから、その根幹をなすビジネスの表現はすこしばかりユルイのではないか、という気はずっとしています。
 まず、あさのいる加野屋のビジネスや、あさを取り巻くビジネスの概要が見えてこない。 例えれば、「自分の旦那の仕事を奥さんが外から見ているようなアバウトさ」、が絶えずつきまとっている気がするのです。
 そしてそこに存在しているのは、精神論。 それが中心でストーリーが動いていくから、堅苦しいビジネスチャートなど必要ない、と言えばそれまでですが、なんかどこか、白々しい。
 それはひょっとすると、あさが一生懸命勉強している商売の知識とかがちっとも顔を出さない、というところに起因しているのかもしれない。 「あさは必死になって勉強しました」、というのが上っ面っぽくて、「頑張り」 が、見えてこないんですよ(炭鉱では工夫たちと一緒に顔を真っ黒にして、その頑張りは見えたのですが)。

 しかし世間的な評判はよろしいようで、それが視聴率にも如実に反映しているのですが、それは 「難しいビジネスの小理屈」 を排除した 「見やすさ」 に原因があるのではないか。 思えば 「マッサン」 の時も、ウイスキーの細かい醸造方法などを極力排除した作りになっていました。

 世間受けしているほかの要因としては、あさの対極に存在している姉はつの対比の見事さや、玉木宏サンやディーン・フジオカサンなどの脇がかなり効果的に機能していることもさることながら、主人公のあさが性格的に男まさりで商売に首ったけの先進的女性な存在でありながら、日本的なつつましさも併せ持っている点にも注目します。
 あさって、かなり礼儀正しいんですよ。
 自分が商売にしゃしゃり出てくることをとても気に病んでいるし、出しゃばったことをすれば即座に相手に謝る。
 それが上っ面だけであればやはり前述のような 「白々しさ」 を感じてしまうのですが、こと 「礼儀正しさ」 に関しては、その白々しさを感じない。 それはきっと、あさを演じる波瑠サンの、女優としての 「居住まいの正しさ」 のせいなのでしょう。

 まあ、だから 「加野屋の四男坊」「男まさり」「ヒゲが生えている」 というドラマ上の表現が、逆に当たってないように見えてしまうんでしょうけど(笑)。

 ともあれ、「主人公が相手のことを思える人物かどうか」。 それは自分の夢に邁進することが本業の、朝ドラ主人公の好感度を左右する、もっとも重要なファクターである気がするのです。

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テレビ」カテゴリの記事

コメント

橋本様

明けましておめでとうございます
三日ぶりに覗いてみたら、再開のお知らせ・・・。
新年早々の嬉しい出来事です~。
あさ風に言うと「ビックリポン!」だか「ビックリコン」になるんでしょうが、流行語はトンと嫌いなひねくれ者のおばさんですので、ひたすら「良かった!」
に尽きますね。ホント嬉しいです。
昨夜も友人たちと、知人の思いがけない病気のことなど案じつつ、人生何があるか「明日は我が身だよね」なんてシンミリ話してたばかりでしたので、橋本様が前を向きつつある様子を知り、勝手に何かホッとしております。
励ましの言葉など持ち合わせていないおばさんですが、ここを除くのを楽しみにしているファンですので、月並みながら、どうぞこれからもお体に気を付け頑張って下さいませ。

 さて、あさがきた・・・。おばさんはリタイアこそしておりませんが、世間の評判ほど楽しめておらず・・・。このごろは恋バナが多くなり、ますます???になりました。亀助さんとやらと、若い奉公人のフユさんが結婚する話、ここで必要なのかい?次はうめさんと誰かの恋バナもありそうで・・・リタイア近しかな(笑)一番嫌なのが、毎日のように誰かの立ち聞きの場面がある事。「今日は2回もあったぞ~」とか連れはのんきに言ってますが・・・。
それと、あさと五代さんとのからみも何か初めから不自然と言うか、無理やり感があるためすんなり楽しめずにいる偏屈おばさんです・・・。
「まれ」の時のように、なんも考えず見ればいいのにと思うんですが、実在の方だけにもっとしっかりあささんの事業家としての頑張りを見せてほしいな~と思ってるんですが、村岡花子さんもあささんもなんか甘いな~。って思ってるところです。でも、このほうが朝ドラ視聴者には喜ばれるのでしょうね。

 今日から「真田丸」も始まります。
連れが、いつも「真田は面白い。読んでみろ」というのですが、歴史ものは苦手でして・・・。それでも最近少し関心度が高くなり、今回はおばさんもとても楽しみにしているところです。
そちらのレビューも楽しみにしております。

 今年が平穏な年でありますよう願っております。

リウさん おかえりなさい。とても嬉しいです。
私はリウさんに何もしてさし上げられませんが、リウさんのドラマレビューを読むことに大きな楽しみをもらっています。
夏ごろに初めての書き込みをさせていただいて、コメントを書くことはありませんでしたが一日に一回はここに来ていました。

「あさが来た」楽しく見ています。いろいろ気になることは多いです。もう確信犯ではないかと思える立ち聞きの多さ。今まで登場人物の死が二回ありましたが、死ぬ間際によくしゃべることetc・・・
そんなこともひっくるめて楽しんでいます。なぜなのか自分でもよくわからないのですが、もしこの先「あさが来た」のレビューしてくださるとその理由がわかるかもしれません。

この冬のドラマで好きだったのは、どちらもTBSですが「おかしの家」と「赤めだか」です。リウさんのレビューが読みたかったです。

すみません。名前を忘れていました。

おばさん 様
コメント下さり、ありがとうございます。 出来うれば、本年もよろしくお願いいたします。

私の生死にまで気を揉んでくださり、誠に恐縮の至りでございました。 平身低頭、お詫び申し上げます。

「あさが来た」 は最近、恋バナになってるんですね(笑)。 まあそれでこそ朝ドラの王道、とも言える気がします(笑)。

「立ち聞きがスンゴク多い」 というのは私も感じてます(笑)。
ただ、「昔は障子一枚だし襖一枚だし、聞こえるともなく聞いてしまう、というのは結構あったろうな」、というのは感じます。
つまり、防音が完璧な現代と違い、そのような 「秘密が隠しきれない」 状況下によって、家のなかの者たちは互いに互いを思いやる気持ちを身につけるともなく自然と体得していたのではないか、と申しましょうか。

今ってその点、家族でも互いの壁が厚いですよね(笑)。 ヘタすると自分の子供のことなんか、何ひとつ分かっていない、と申しますか。

それは子供にしても同様で、親がずーとスマホを見たまんまだと、親がなにを考えてるのか、自分のことなんかどーでもいいのか、という気になってしまうことでしょう。

特に赤ちゃんなんかは、赤ちゃんだから別にいいだろうみたいな感覚で親がスマホに夢中になっている場面を頻繁に見かけます。 それってマズイんじゃないでしょうか。

アレ、なんの話をしてるのかな(笑)。

話を戻しますと、まあ、立ち聞きは罷りならん、という躾も昔はあっただろう、とは思いますが。

夕波れい様
コメント下さり、ありがとうございます。

こんなしょーもないブロガーの復帰を歓迎してくださって、穴にでも入りたい心境です。

去年の10-12月期のドラマは今日まででほぼ見倒したのですが、唯一(唯二…笑)見てないのがTBSのドラマふたつ。 「おかしの家」 と 「下町ロケット」 です。 ふたつとも出来がかなりいいのは承知しているのですが、「下町」 のほうは身につまされるため見る気が起きず…(笑)。 「おかしの家」 はレビューを書き始めるとかなり論旨が難しくメンド臭くなりそうなので、第1回を見たっきりこちらもリタイア(笑)。 あまり深く考えたくない、というのが正直なところです。

「赤めだか」 は単発でしたか、こういう長時間ものってどうもここ数年ダメで…。 そのせいでここ数年、映画を見るのもとてもしんどかったりします。

ブログ再開 & リウ様とここでまた再会できてよかった~♪♪♪
いきなり3つの記事UPでビックリ & 安堵です♪
よかった♪ とってもウレシイです (*^^*)

最近ドラマはあまり見ていないのでちゃんとコメントできないのですが…
「あさが来た」はリウ様が書かれていらっしゃるようなユルさ、私も感じてます。最近は、始まった頃に比べていろいろと余計な要素が入ってきているようにも感じて、ドラマの進み方にもちょっと違和感が出てきました。
ハルさんと五代さん役のディーンさんにも少~し物足りなさを感じるかな。求めすぎかな?

花燃ゆは大奥編からリタイア (^ ^;、真田丸の初回は見られなかったので再放送を楽しみにしてますが、他のドラマも今期どれだけ見続けたいと思えるものに出会えるか、、、私はリウ様とは逆で単発の長時間のドラマの方が見ていてラクで、毎週毎週同じ曜日の決まった時間に見なければならないことの方がしんどくなってきました。
以前は「今夜はこのドラマがある♪」と楽しみにしていたものですが、最近はトシのせいで短気になってきたのか早く決着が着くものの方が落ち着きます (笑)
赤めだか、なんとなく見始めたら最後まで一気!でした。実話ベースは見応えありますね。役者さんたちも皆さん良かったです。

先週土曜日から始まったNHKの「逃げる女」、これなかなか期待できそうです。久しぶりに見た水野美紀さんがとても良くて。リウ様はご覧になりました?
同じくNHKの木曜時代劇も、ムネムネ(笑)主演ってことで注目してます。
綾瀬はるかちゃんのドラマも始まるようで、こちらも期待♪
今期リウ様の楽しみにしてらっしゃるドラマは何ですか?(^一^)

ほとりん様
コメント下さり、ありがとうございます。

以前は私がエラソーにアドバイスしていたのに、今回は逆に叱咤激励されてしまいました。 あれで復帰が早まったかもしれません(笑)。 「しばらく猶予を」 などと書いておいて復帰が早すぎたので、「スゲー言葉が軽いな」 と反省していたところです。 「なんだこの男、別にこたえてないじゃん」 と思われるのが心配です。

まあ、落ち込んでいるヒマなど、リタイアでもしなければ基本ないのが人生であります。 前に進みましょう。

「冬ドラマなにを見る?」 と 「去年秋ドラマの総括的感想」 は、今のところ書く予定です。 いつになるかはアップされてからのお楽しみということで…。
ほかの項にも書きましたが、とりあえず片っ端から 「新」 のつくドラマは予約録画して、…

それらはほっぽってます(笑)。 「逃げる女」 もいちおう取ってあります(笑)。

みなさんとテレビドラマの話をするのは楽しいですね!happy01

リウ様
いえいえ~、あれは叱咤ではなく、叫びのようなものです。リウ様はリウ様であって何も変わらないのだから、そんなこと言わないで!という気持ちが雄叫びになりました (笑)
リウ様に叱咤なんて、それこそ、そんなこと出来るような資格は私にはないので (^^;
去年のリウ様からのアドバイスはありがたかったです。
今も状況はあまり変わってないですけど、いろんな思いで頭がぐるぐるしてきたら、感情に飲み込まれる前にその思いをサッと捨てることにしました。なかなかサッとは捨てられませんけど、とりあえず捨てると決めて、おおらかにしていようと。
その方が自分の精神衛生にいいし…と思いながらやってますが、頭ぐるぐるとサッ…の繰り返しばっかりで、進歩してるんだかどうなんだか、です (笑)
でもそれで目の前のことに集中しやすくなりますし、自分に軸が戻ってくる感じはしています。

ともかく、リウ様の復帰はとってもうれしいです。みなさん絶対そうだと思います(^ー^)
楽しいコト続けていればどんどん元気になりますよね♪ そしたらきっと何か流れが変わっていって、今までとは違う新しい道が開けたりするかもしれません…。
リウ様が立ち向かわれていることはそんな単純なことで解決できることではないのは重々承知してますが、しんどい時間は出来るだけ少なく、ブログに向かわれる時間をたくさん作っていってくださいね♪(持って行き方がムリムリだったでしょうか?^_^; 笑)

そういえば先週土曜日の「傘を持たない蟻たちは」が、短い時間の中でうまくまとめられていて、次回も楽しみになるドラマでした。
ムネムネさんの「ちかえもん」は、初回はテンポがいいような今ひとつなような、でも単純に面白くて続きがどうなるのか想像できない、これも次が楽しみです♪
火曜日10時の方のNHKは私は早々とリタイア決定いたしました~ (笑)
武井咲ちゃんの「フラジャイル」は最後まで見ましたが、毎週この決めゼリフを聞かせられるのかぁ~とちょっとモヤモヤしてます (笑)

リウ様の「冬ドラマなにを見る?」と秋ドラマの総括的感想、楽しみにしています!
コメント長くなってすみません;;

ほとりん様
コメント下さり、ありがとうございます。

いやいや、かなり大変でしたが、落ち着くと、前よりも却ってこれって、いいのではないか?などと前向きに考えられる自分がいます。

なんか悪い憑き物が落ちた感じ?みたいな(笑)。

ちょっと生々しい話になってしまいますが、今回、仕事自体は全く変わらなくて、単に雇われる側になってしまったために、それまで全部ひとりでやっていた事務処理などをしなくてよくなった。 社会保険とか消費税とか福利厚生とか決算とか事業許可とか、もうエラクめんどくさかったんですが、やんなくてよくなったんですよ(笑)。

まあいろいろと屈辱とかありますけど、屈辱なんか犬にでも食わせてしまえ、みたいな(笑)。

生きていて嫌なことって、結局 「ものの考え方、考える筋道」 によって駆逐できてしまうのかもしれません。

結局、「自分はこうでなければならない、自分はこうあるべきだ」、という考えって、それで却って自分の首を絞め、息苦しくする場合もあるんじゃないか、と。

まだ少し混乱の中にいるので、うまく自分の考えをまとめられませんが、「とりあえず、目の前にある今日一日を、全力で乗り切っていこう」、という感じです。

ギリギリまで苦悩した過程って無駄にならんと思います。
ま、「あさ」ね「あさ」。

予算の問題もあるのでしょうがビジネスをどのレベルで
描くかと言うのも常に試行錯誤されているのでしょうね。
あさのキャラクターは江戸時代生まれや
今井の母の薫陶が、はつほどでなくてもやはりあるか。
糸子の場合は神戸の祖父母由来で
「仕事人間だが経済観念は疎い」という
ある意味、便利なキャラ設定がされていましたが…。

終盤は教育にシフトしていくようです。
前半はよのさんとお菊さんが「他人の芝生は青く見える」
をやっていましたが、今度はあさの娘である千代と
はつの息子である藍之助でそれをやるようです。
期待はありますが一方で「カーネ」で見たような事を
通常朝ドラでやるシーンが、ここにきて妙に目立つ。

いや、「ごち」でもやってましたが、
ただ、「ごち」は「カーネ」と完全に視点が大局
(め以子は基本的に専業主婦)で
切り口が違ったので逆に面白かった。
「カーネ」の糸子、「ウチが闇なんかやるか!」
「ごち」のナレ、「当時、闇は皆やってました」

「あさ」で具体的にどんなのかは
実際にリウ様が観てからという事で…。

巨炎様
コメント下さり、ありがとうございます。

いや~、「あさ」 の視聴が、まったく進んでおりませんで。 「そうなのか~」 と思いつつコメントを読ませていただきました(「~させていただく」、という言い回しが最近巷で多過ぎると感じるハシモト…笑)。

五代サンの存在が妙に雑でフィクションぽさ丸出しだったのが、今度ははつの存在が妙に現実離れしだすのではないか、と外野から無責任に眺めています。 なにしろ両方とも原作とは全く違うドラマ独自の展開ですからね。

あさの礼儀正しさは、ヤフー感想欄対策なのではないか、と密かに思っているんですが(笑)。

なにしろあそこの住人たち、気配り出来ない主人公に、めっぽう厳しいから(爆)。

人生なんか、基本的に自分勝手でなければ、面白くもおかしくもない、と思うのですが。
だから私はベッキー擁護派です(笑)。 恋愛は、戦争だ!(笑)

いや、そもそも、私ビートルズファンですから、ジョン・レノンとオノ・ヨーコのことで免疫がつき過ぎている、と申しますか…(笑)。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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