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2016年3月 5日 (土)

「真田丸」 第8回 信繁が開けた 「大人への扉」

 北条と上杉のぶつかり合いに挟まれた昌幸が次に打った手は、息子信繁を上杉に送り込み、元は武田家家臣で今は上杉についている春日信達を北条方に寝返らせよう、とするものでした。
 意気揚々と信達の調略に向かった信繁でしたが、昌幸の本当の狙いは…というのが今回の内容。

 ちょっとウィキで調べてみたんですが、春日信達は真田昌幸らと内通していたことが発覚して、上杉景勝に殺された、とありました。 つまり信達は信繁に促されるまでもなく、「自分から」 上杉への謀反を考えていたことになる。
 要するに、今回の話は私が知る限り、ほぼ三谷サンの創作です(そんな小説とかあれば別ですが)。

 物語の序盤でここまでフィクションに頼り切った話を三谷サンが展開させたのはなぜなのか。

 私の考えでは、まずこの話を信繁にとっての 「大人への扉」 にしたかったのではないか、ということ。
 なにしろ信繁はまだどうくつのなかのよっぱらったモグラのボスと戦うくらいの(笑)、ドラクエで言えばせいぜい10とか13あたりのレベル(笑)。 モグラが調子ガン外れの歌を歌って苦労する、というレベルのときに、いきなりゾーマが現れてエアリスを殺すとか(イカン、FFとごっちゃになってる…笑)そういうショッキングな出来事なんですよ。

 と同時に重要なのが、その 「大人への扉」 の向こうにあるものが、けっして清廉潔白なものではないのだ、ということ。
 これはここ数作、主人公たちの 「負の側面」 をひたすらロンダリングしたがったNHK大河に対する、三谷サンなりの危惧であり、ひとつの反旗だったのではないか。
 やるかやられるか、の世界において、手段はときとして選んでいる場合ではなくなる。 そして生きることに貪欲でなければ、がむしゃらでなければ、どうしても達成できないことが人生にはある。
 そこを 「潔癖な」 視聴者から文句が来ないように聞こえのいい話に骨抜きにしてしまうと、いかにもお行儀のいい、つまんない話になってしまう。
 だから主人公レベル10くらいの段階で世の中というものを、理不尽なほどに思い知らせる。
 濁悪とした世の中の真実を、信繁がどう学びとっていくのか。 それこそが重要であり、そこにこそドラマが伝えるべき使命がある。
 そんな主張が見える気がするのです。

 正直に申しますと、今回の話、「信繁に戦国の世の厳しさを叩き込む」 という趣旨であるわりには、結構話に 「堅固さ」 が欠けているな、とは感じました。 なんかどこか、三谷サン作の数年前の人形劇、「三銃士」 みたいなスピード感はあったけれど、「もっとじっくり見てみたかった」、というか。

 それは、信達が信繁や、叔父の信尹(のぶただ)の説得に応じていく理屈に、ちょっと性急さが見られたことに理由があります。 もう少し早い段階から、春日と武田家との関係とか、物語にちょっとした布石を打っておけなかったものか。 高坂弾正の話とか、矢継ぎ早で頭に入ってこないんですよ。
 「ぼくちゃんこんな話に数回もかけてらんないから」 という三谷サンの饒舌ゆえの展開、というか(逆にそれで、今後も創作話がてんこ盛りになりそうな期待も高まります)。

 信達に対する説得にもう少し神経を使っていれば、のちに信繁が直面するショッキングな出来事にも、じゅうぶんなタメが出来る。 説得の過程が性急過ぎるから、途中から昌幸と信尹の本当の思惑に気付かされてしまうところもあった。 創作であるがゆえに、もっと話に真実味を持たせたほうがよかったかも、というか。

 話はそれますが、途中でインサートされるエピソードで、黒木華チャンの兄上、藤本隆宏サンが 「どっちが敵だか分かんないけど、とりあえず攻めてきたヤツが敵だ~っ! とりゃ~~っ!」 と出陣していくとことか(笑)。 これを見てても 「三銃士」 を連想した(笑)。 いま小山田茂誠を演じている高木渉サンがよくやってたようなキャラ。

 まあ、「とりゃ~~っ!」 は置いといて(笑)、結局信達は、昌幸が、これも 「三谷流」 の 「成り行き」 で得た北条氏政の花押入り書状を受け取った瞬間、信繁の目の前で、叔父信尹によって謀殺されてしまう。
 まあ、信尹に殺された、というのはフィクション、としても、ここで 「なにも殺さなくても…」 というのは現代人の発想です。 だって生きてりゃ上杉景勝に申し開きしちゃうもんね(笑)。 「死人に口なし」 だもんね。

 ただそこで、上杉景勝の右腕、直江謙続が信尹に対して疑いの目を向ける、という話の運びはさすがです。 妻夫木謙続だったら 「なぜ御屋形様があれほど目をかけていたのに…」 ときっとその場で泣いていたでしょうから(ハハ)。
 直江の目もあって信尹と信繁は上杉からそそくさと撤収しようとするのですが、信繁は目の前で起こった信達の謀殺に未だショックが抜けず、磔にされた信達の亡骸に手を合わせてしまう。
 そこに上杉景勝が、間の悪いことに現れるんですよ。
 信達に手を合わせるなんてやはり怪しい、と思われてしまうのか。 その緊張感の中で、景勝は 「つくづく、人の心は分からぬものだな」 と、虚しさを吐露していく。 信繁はその場で、信達が海津城の守りにつけられて相当悔しがってました、とウソを述べるのですが、景勝はそのウソを、見破っていたかどうか。 同時に信繁は、上杉に叔父信尹の息子であると自らを偽って潜入していた。 そのウソも見破られていたかもしれない。

 ここらへんの 「いろんな想像が出来る」 物語の紡ぎ方が、もう最高にうまいんですよね。 だからフィクションでも、ぐいぐい見せていく。

 それと、上杉と北条が共に撤退、という話を 「ただひとり昌幸の謀略のせい」、という話の大きさ、大袈裟な印象を和らげるシーンも周到に用意している。 すべてが終わって 「湯につかってきた~」 とサッパリ顔で信幸・信繁の前に現れた父、昌幸とのシーンです。

 「いくらなんでも話がデカ過ぎるじゃん」 という視聴者の思いを代弁したのが、「マジメ」 信幸。 「父上…どこまでが狙いだったのですか?」 まさか全部思いどおりじゃないよね?みたいな(笑)。

 それに対して昌幸は当然のような顔をして 「すべてじゃ」。

 いや、それは、たまたまってのもあるでしょうに(笑)。

 でもそれを、全部自分の手柄みたいにして自慢するのが、話を面白くする源泉なんだ、と私は思うんですよ。 死せる孔明生ける仲達を走らす、みたいな。
 親父が息子にする自慢話、というのも、誇張だらけでちょうどいいのです。
 世の中みんな謙遜する人たちばっかりだったら、つまらんでしょう(爆)。

 その、「たまたま」 っていう要因のひとつに、昌幸がかなり遅れて北条のもとに馳せ参じたときにたまたま御隠居の身の北条氏政がやってきた、というのもあるでしょう。
 昌幸は信繁による説得が難航してるのを見かねてもう見切り発車で 「春日信達を調略した」 という土産話を持っていくのですが、氏政の息子氏直はバカにしくさって取り合わない。 そのときにたまたまやってきた氏政が昌幸を褒め称え、書状を書くのもふたつ返事するのですが、氏政にとって真田昌幸などどうでもいいことで、要するに天狗になっていた息子の氏直を諌めるために昌幸をほめちぎった、というこの 「たまたまな」 展開。

 この話の構成も…うまい、うまい。

 ここでもうひとつ説得力を増すのは、まあドラマ上の年齢構成なんですが、氏政を演じる高嶋政伸サンのほうが、昌幸役の草刈サンより、ずいぶんと年下なんですよね。
 なのにもう御隠居をやってる。
 だから権力に対する執着はまだまだ強くて、息子をなんとかコントロールしようとしている。 その気持ちと、老練そうに見える真田昌幸に対する、ヘンな余裕を持ちたいという自尊心。 それがこのキャスティングの年齢差で説得力を持たす要因となっているように、思えるのです。

 そしてこの、殺伐としている今回の話を和らげてくれる役を、徳川家康の内野聖陽サンに託した(それについてはほかのドラマブログに任せた…笑)。

 ともあれ、なんつーか、実に気配りが行き届いていて、気持ちのいい脚本なのであります。

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コメント

昌幸の信達調略。信繁をやったのは、同じ武田の重臣の息子という立場が信達の心を開かせるからだったと思います。信玄公、信玄公の面影にまだすがりたい。
しかし、信繁は信達が裏切ってくれて、北条からも城主承認の手紙をもらって、これで、お土産完了のはずだったのですが、暗黒面にもいる昌幸パパと叔父さんは違った。
北条の手紙(北条の手紙って戦国じゃ信用度低いようだけど)を信達に届けたら喜んでくれますよ。信繁もこれでミッション完了!だったのに、お手紙を読んで感慨にふける信達の背後から、叔父上が、ブス!刺殺す。しかも突然の事に全く思考が働かない信繁に、犯行の隠蔽を手伝わせる。
そこへ、景勝と直江兼続登場。
直江兼続、「裏切り者は見せしめに磔だ。」にこりともせずに。
私は、途中で直江は昌幸の調略に気付いていたと思います。(笑)彼等は北条と戦うより、地元の謀反を鎮圧しなきゃいけないのだから。信達を生贄にするのもやむなしと直江兼続は思っていたのでは?信繁の身元もばれていたのでは?
景勝の信繁のかけた「人の心はわからない」信繁の心にしみたでしょう。
昌幸の策略、ラスボス家康は気付いてるみたいだけど、信繁、今度上杉に行った時は、そっくりの従兄弟がいますとでもとぼけるのかな?今作の直江兼続は、冷ややかだけど。(笑)

投稿: ささ | 2016年3月 5日 (土) 21時48分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

ちょっと辛口のレビューになってしまいましたが、今回信繁の説得がもうひとつ引っかかったのは、まあこれは堺雅人サンのせい、と申しますかキャスティングのせいと申しますか(笑)。

第1回から感じているのですが、堺雅人サンも長澤まさみチャンも、まだ出すには少し早いんではないか?みたいな。 少年・少女時代の配役があってもよかったのではないか?みたいな。

だから長澤まさみチャンの 「今どきの若者」 演技にも批判が集まっちゃうし、堺雅人サンの若づくり演技も、ちょっと引っかかるものがあるし。

韓ドラだったら絶対出してんな、ティーンエイジャーの演技者を。 そしたらその新人が、すごく人気出そうな話の作りになってる気がする、「真田丸」。

で、今回も、堺雅人サンが若さ全開で必死になって信達の説得をしているのも、目の前で信達が謀殺されてショックを受けてるのも、「父上と叔父上が、私は恐ろしい…」 と述懐してるのも、なんとなく見ながら 「若づくり補正」 を自分でしちゃってる部分があるんですね。

だって堺サンと言えば私の場合 「リーガルハイ」 だし 「半沢直樹」 だし(笑)。

信尹が 「オレのようにはなるな」 と信繁に言うのも、信繁がホントのティーンエイジャーだったらもっと説得力があった気がする(笑)。 堺雅人サンに言っても、「だって古美門(「リーガルハイ」 での堺サンの役名)じゃん」 みたいな(笑)。

そこを救ってくれたのが今回、上杉景勝・直江謙続コンビでしょうね。 「天地人」 とは一味もふた味も違った感じで、楽しめました。

投稿: リウ | 2016年3月 6日 (日) 09時32分

追伸、景勝の信繁にかけたですよね。この頃てにをはが怪しいです。(笑)ボケてきたかしら。
北条のバカ息子と汁かけご飯にこだわりのある氏政伸。石田三成は山本耕史さんだそうですが、小田原城に単独乗り込む軍師官兵衛は誰がやるのかしら?今の所、北条はキラー役ですよね。後の小田原攻めで、氏政伸、切腹だけど。バカ息子は高野山でしたっけ。この前の官兵衛は約束が違うと言っておりましたが、今作はいい人論は採用してないので、どうなるでしょうか。(笑)官兵衛出てくるのかな?有働さんのナレーションで殺すという手もありますね。穴雪のように。
腹黒昌幸パパですが、いい人なのは奥様にとってぐらい(笑)
堀田作兵衛と梅ちゃんのシーンとかは、本当に出陣風景かというくらいほのぼの。消防団に出かけるみたい。私は原作のファンなので、三銃士の人形劇は見ていません(笑)ちゃんと敵を把握しているしっかり者の梅ちゃん、脳筋の兄。
実際、昌幸パパの、知略のおかげで誰も、真田は失わずに済んだわけで。上杉は謀反鎮圧に無事帰れるし、北条も徳川に備えられるし。ただ、春日信達だけが、人柱として犠牲になったと。美談にも見えるけど、どす黒いですね。叔父上の「俺のようになるな」多分なれなかったから、敗将になるんじゃないかな、信繁くん。でも兄ちゃんは、後世、信繁くんをいっぱい自慢してるみたいですから。真田丸の船長は、信繁なのでしょう。

投稿: ささ | 2016年3月 6日 (日) 09時56分

堺さんは半沢直樹の成功で、NHKに懇願されて現在、大河の主役ですからね。私も古美門のハイテンション、自信たっぷりの堺さんを覚えていますが目下、NHKではまだ十代!と言い聞かせています。
それに、信繁を未成年の役者さんにやらせますと、真田の郷に帰る時の敵を斬るシーンはともかく、春日信達の殺人隠蔽とか、まあ、NHK的にまずい。喫煙シーンでもことわりを表示しなきゃいけない現代、殺人、謀略の末に殺人隠蔽、少年犯罪を助長する恐れが(笑)。三谷さん、また、国会に呼ばれかねません。山口組が分れて抗争かって時ですし。(笑)
堺さんは演技達者だから、それが仇になるのかもしれませんね。
同じ、40代の福山龍馬が19歳の時は危なっかしい演技だった(笑)からこっちも甘く見てたかも。(龍馬伝大好きです。でも龍馬伝は皆さん勢いで、演技は二の次だったと思います。一生懸命だったけど。私のベスト大河ですが。)
今日も見ました。信繁は拗ねてました。トラウマ。きりちゃんは今日も空振り。信繁が頼ったのは梅ちゃん。きりちゃんは報われません。
そして最後は驚愕のラスト!おじさん二人の抱きあいが、実に気色悪い。そして昌幸父ちゃんの永世中立独立国家構想に暗雲が。パパ、まだまだ苦難は続くようです。ていうか、真田が暴力団なら、北条と徳川は悪徳政治家だわ〜!そういえば、この大河でいい人の上杉さん、真田の裏切りを怒っておりました。来週はその上杉に信繁が行くみたいです。主人公は最後まで死なないとわかっているので大丈夫でしょうけどね。(笑)


投稿: ささ | 2016年3月 7日 (月) 01時03分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

高嶋政伸クンが 「食べる分にだけ汁をかける…」 というのはなんともいじましいというか(爆)。 「いちいちご飯を切り崩しながら汁をかけんのかな?」 とか考えながらあのシーンは見てました(笑)。 要するに、意味不明でした(笑)。 「たとえが分からんっ!」(笑)

石田三成はやはり小栗旬クンでしょう(笑)。 石田三成で3回くらい大河に出てるのかな? 山本サンはやはり副長でしょう、副長(笑)。 「なにかその役に因縁がある」 というほうが見ていて楽しいです。

そう言えば 「軍師官兵衛」 では、官兵衛が足を引きずりながら単身乗り込んだ先が、北条でしたね。 官兵衛カッコよかったなー。

十代の少年の前で謀殺、ですけど。 ちょっといいですかぁ~っ?(笑)

やはりむごいことをむごい、と認識できるほうがいいと思うんですよね。 私がアウシュビッツでのユダヤ人たちの大量の死体をテレビで見て吐き気を催したのが、ものの13くらいの時でしたから。
おそらく昨日やった第9回では、少年の純真な心が父親に反発するのでしょう(予告で見た限りでは)。
それはやはり堺サンより、十代の男の子がやったほうがいいような気はするんですよねー。

で、また週末の視聴になりそうなので、よろしくお願いいたします(笑)。

投稿: リウ | 2016年3月 7日 (月) 07時33分

映画、戦場のピアニストを見て私も泣きました。長崎の原爆資料館で永井博士の文章を読んで、熱で溶けた弁当箱?を見て、人間の死体が影としか存在しない写真を見て、その時私は14歳でしたね。茫然としましたね。ちなみに広島は29歳の時に行ったけど、中学生の時の方が衝撃は多かったです。長崎の展示の方が広島より、マイルドだけど。
でも、今は川崎の惨たらしい事件とか、少年犯罪がリアルに悪辣になってる。信達を殺されて、オタオタと叔父上のお手伝いして、直江と景勝の前でしらきってる信繁など、現代の少年犯罪の痛ましさからしたら、純粋な方です。でも映像ではさすがにそれはまずい。しかも、まだ8時代。深夜枠ならともかくという常識がNHKにはあるし、三谷さんは、調略の汚さを和らげたくはなかったのでしょう。そこのせめぎ合いと、半沢直樹ですよ。半沢直樹の役者を最初から使わなくちゃ、元取れないもの。(笑)
全ては堺さんの演技が上手すぎるというか、玄人過ぎるのが、仇なんでしょう。彼には素人っぽさがないもの。ちゃんと演技の修練を積んで来た人だから。宮崎県人だから、かばっちゃいますね。(笑)
人気者は最初から出すんです。(笑)江ちゃんの6歳に比べれば、信繁の若作りはまだましでしょう。(笑)
ちなみに、リウ様の予想はまま合っています。でも、信繁のトラウマに付き合う程、このドラマ優しくないんです。優しいのは梅ちゃんがいるからさ。うざいきりちゃんも。(笑)大人の扉はパパや叔父上に開けてもらうのではなくて、自らあけなくちゃね。
目下真田丸は、昌幸父ちゃんに乗っ取られてる状態。頑張れ!信繁。(笑)

投稿: ささ | 2016年3月 7日 (月) 08時07分

>昌幸は当然のような顔をして 「すべてじゃ」。
「平清盛」で復帰してきたゴッシーが
全て自分の計画通りみたいな顔してたのと同じ。
彼だって息子が死んだのは計算外だったはずだけど
そこはハッタリ利かせて主導権を握らんと(笑。

投稿: 巨炎 | 2016年3月 7日 (月) 08時24分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

「こどもたちのために何を見せるべきなのか、なにを見せてはならないのか」。

これは結構難しい問題です。

「見せてはならないもの」 は、ただいたずらに恐怖を煽ったり、興味本位な番組(映像)なのだと思います。
そしてむごたらしい映像については、それに番組制作者が否定的な言及を何らしようとしないもの。

今の子供たちというのは、昔に比べて 「倫理的なもの」 に触れる機会がとても減ってる気がします。
それは親が親としての機能をきちんと果たしていない現状に原因があるのではないか、と私は考えています。
いや、親の倫理観がそもそも揺らいでいるのが最大の原因でしょうか。 「人を傷つける痛み」 を知らない子供は、「人を殺すことがなぜいけないのか」 が分からないし、だから殺すまで人をいたぶり続けてしまう。

だいたいそんなもの(命の尊厳)などは教えずとも、親が人としてきちんと生きていれば、子供には自然と備わり伝承されていくものなんだ、と思うのです。

それが出来ないのなら、テレビはその教育の一端を担っているのではないでしょうか。

例えば信尹が信達を殺した、それをドラマの作り手はどうやって信繁に考えさせるのか。 それこそが重要なのだ、と思います。 それを信繁が見て、「これが弱肉強食の世界だ、戦国時代だ、仕方がない」 などと考えてしまっては、そりゃ子供たちには悪影響です(笑)。 でも、この謀殺によって心を痛める人間がいる、のです。 昌幸は自慢話にしたかもしれないけど(笑)。

そして信繁は、自分の心に負った傷をひた隠しながら、景勝と兼続の前でシラを切るのです。

それはどうしてなのか。

もちろん自己保身のためもあるでしょうが、自分がそこでシラを切らなければ、叔父信尹の命も危ないし、昌幸、ひいては真田、信濃の国衆の命運も危うくなる。

でもそのウソというのは、信繁にとって平気なことではないはずです。

そういうところまで見せることが出来るから、やはり海千山千の(笑)古美門じゃ、ダメなんですよ(笑)。

私はそう思います。

投稿: リウ | 2016年3月 8日 (火) 07時27分

巨炎様
コメント下さり、ありがとうございます。

あや~、「平清盛」 の話もなんか記憶の彼方なのに、巨炎様の脳内アーカイヴは相変わらずのすごさですね!
私ゃこの頃、昔見たテレビ番組とかどんどん忘れている状態で、このブログを立ち上げた当初に計画していた、「昔見たテレビドラマのレビュー」 そのものが挫折しておる状態です(まあそのほかにもいろんな原因はございますが…)。

投稿: リウ | 2016年3月 8日 (火) 07時31分

謀殺によって、心を痛めたのは、信繁と信達に裏切られた形になった景勝でしたね。今回の景勝、仁義に厚い。このタイプ、騙され裏切ったのがばれると、大事になりそう!な予告が、待ってました。信繁くん、来週、上杉に行くんだなあ。ピンチ!
父ちゃんは全て思い通りって、言っていたけど、思いつきでコロコロ態度が変わるのも毎回。(笑)
未熟な古美門。想像つかない(笑)。古美門さんも、裁判では完璧だけど、人間としては、欠陥だらけでしたしね。ガッキーの女心を全くわかっていない。
その点はきりちゃんの女心がわからない信繁と一緒。
少年が青年に変わる、試練は大河にはつきものだから(笑)多少、ナイーブさが堺さんでは出ないとしても、それは戦国時代、切り捨てなきゃいけない感情でもあるので。
古美門かあ。村人を説得した時は感動しましたね。
尚、信繁は、次回駆引では、リウ様のお考えのように、悩んでおります。前半は。
きりちゃんが慰めようとするのですが、いつもの通り二人の距離は遠慮がなさすぎてきりちゃん撃沈。結局梅ちゃんに慰めてもらい、今回の調略での自分のもどかしい感情を整理、ついでに夜遅くおかえり(笑)
だけど、初めて参加した軍議では、きりちゃんの貢献が影ながら80パーセントくらいあったかも。
何も言葉じゃなくても、伝わるものはあります。(笑)
古美門先生って思えば、信繁のナイーブさが興醒めだけど、私は今の所、平均年齢の高い出演者のおかげで、堺さんを信繁って思えています。(笑)

投稿: ささ | 2016年3月 8日 (火) 07時56分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

昨日はマジレスしちゃいましたcoldsweats01ゞ。

今回の物語における上杉景勝、つまりエンケンサンですが、なんか覇気がなさすぎる(笑)。 信繁が上杉のところに人質に出されたとき、そこでこの 「よわよわ」 キャラがどう変化するのか、しないのか、楽しみなんであります(笑)。

景勝、実はすごい内弁慶の設定で(笑)外では 「世の中分かんないよね…ボソボソ…」 だったのが上杉の領内に入ったらいきなり 「なんだテメー!バッキャロー!毘沙門天をなめとんのかコラーっ!」 というキャラだったら、最高に面白いんですが(笑)。 で、兼続が信繁に 「御屋形様は、領地に戻るとこうなのだ…」 と冷静に話をするとか(ハハ)。

でもまあそこまでやったら、いくら三谷サンでも耐えきれないバッシングを受けることでありましょう。

ささ様のコメントによれば、信繁、後半は悩んでない様子(笑)。

いや、まだ見てない部分に関しては、私ささ様のコメントでも極力読まないようにしてますので(字面を目で見て見ないフリ…)。

投稿: リウ | 2016年3月 9日 (水) 07時10分

ここ数年、戦の無い世の中。人は殺さない。主人公は皆さん標榜してきました。(笑)
実際、信繁も最初、敵を殺すのを躊躇うのですが、兄ちゃんの、「一族の為だ」これで、ふっきたかどうか、生き抜く為には、敵を殺すもやむなし。天地人の妻夫木兼続くんの苦悩をあっさりクリアしちゃいました。(笑)
で、今度の壁が、春日信達調略。信繁と信達にとって、残酷な結末。でもね、裏切りは普通そうなるのよ。失敗したら信達の代わりに叔父上と信繁が磔にされてたかも。(笑)
景勝ですが、次回では、昌幸パパの裏切りに怒っております。で、来週は信繁、上杉に多分、人質に行くんです。(笑)景勝がどう反応するか、楽しみです。もう、パパ、あっちこっちだから、兄ちゃんも信繁も家臣も大変です。
叔父上だけが、パパに振り回されない唯一かも。
パパの真意を見抜いて、汚い、裏の仕事をこなしていく。でも、これも、「一族の為」
叔父上はパパが気が変わっても、全然平気。この兄弟の絆はやっぱり、場数を踏んでるから?(笑)兄ちゃんと信繁とは違う、絆の形。
堺さんが、室賀様の「黙れ、小童!」を流行語にしたいそうです。
いつまで、「黙れ小童」が続くのかなあ。このドラマ、まだ、始まってまだ一年が終わっていないんです。関ヶ原も大阪の陣も、はるか彼方だわ。それだけ、武田家滅亡後の勢力争いが、真田家にとって大変だったという事でしょう。
でも、天下は関東だけで動いているわけじゃない。秀吉の天下がやってくるとこの小競り合いの日々はどう決着するのでしょう。(笑)
三谷さん、腕の見せ所ですね。(笑)


投稿: ささ | 2016年3月 9日 (水) 09時36分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

どうもパソコンの調子が悪いな…。 ヘンなものを勝手にインストールしていって調子が悪くなるのはいつものことなのですが…。 無駄なアップデートなんか、しなくてもよろしい(ここまで入力するのに6分…いやもう8分)。

ですので今日はちょっとこのへんで。 本当はジョージ・マーティンの死去について記事を書きたいのですがこれではちょっと無理…。

なんとかねばってみますけど(ああ…ここまでで12分…)。

投稿: リウ | 2016年3月10日 (木) 07時47分

リウ様、パソコンの調子はいかがですか?私のパソコンはお蔵入りしてまして、もっぱらiPadです。だけど、旦那がいろいろルーターとか変更するのでWi-Fiが繋がらなくなったりその度に大騒動。男の人の 「いい事思いついた」はろくな事がありませんね。(笑)
ところが真田家ではそれがしょっちゅう。パパの方針は武田が滅んだ後、クルクル変わるのです。
兄ちゃんだって、ちちうえ〜〜!ですもの。
周りの国衆や大名だって、昌幸パパの生き残り作戦にかき回されて、大変。(笑)大名にとっては些細な事かもしれないけど塵も積もれば山となるですから。
では、リウ様、パソコンが早く良くなりますように。

投稿: ささ | 2016年3月11日 (金) 07時33分

昨日は、東日本大震災の日で、福島第一原発事故の日でした。
たった5年。風化するのは現地じゃないと早いですね。
あの年に生まれた子供はもう幼稚園ですよ。政府の復興事業は幼稚園の段階まで行ってるんでしょうか?税金かけて。原発なんて、凍土壁が〜〜!ですからね。汚染水や、除染で溜まる一方の廃棄物、どうするつもりでしょう。だから、原発で、裁判になると、敗訴して、停められるの!わかっているのかなあ。
なのに、真田丸はまだ一年しか描いていない。しかも旧武田領をめぐる戦いのみ。(笑)三谷さんがいかに、この時期にこだわってるか、真田丸の船出がいかに厳しいか。
では、また。パソコン、元気になるといいですね。(笑)祈っております。


投稿: ささ | 2016年3月12日 (土) 07時55分

ささ様
ご心配おかけいたしました、復活した?ようです、パソコン(とは言うものの、「すこぶる悪い」 が 「悪い」、という 「以前の状態」 に戻っただけなのですが)。

さて、では書くぞ!…と言いたいところなのですが、ただいまヘトヘトでございます(笑)。 なにしろ仕事中に会社の車が追突され、いろいろやって帰ってきたのがつい先ほど。 車から離れていた時だったので体のほうはなんともないのですが、…夜中で寒いしとにかく疲れました…(ハハ)。

相手の車は…などと書くと特定されそうなのでやめますが(笑)、なにしろ帰り道の246も事故が多かった~。 くれぐれも交通事故にはお気を付け下さい。

会社はポシャるしパソコンは勝手に悪くなるしオカマは掘られるし…などと悪いことを数えたら、それこそきりがないのが人生であります。

昌幸の 「わしゃ覚悟を決めたぞ!」 も、荒波の中に自ら進んで、喜んでそれをかぶろう、それを楽しもう、楽しくなければ人生じゃない、楽しまなければ人生の意味がない、ということを繰り返し訴えているように思えるのです(それではもう、寝ます…笑)。

投稿: リウ | 2016年3月12日 (土) 10時47分

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