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2016年5月29日 (日)

「真田丸」 番外編 28年前の大河ドラマ 「武田信玄」 と比較する

 はじめにお断りいたします。 この記事、実は5月のアタマから 「真田丸」 のレビューとして書き始めたのですが話がどんどん 「武田信玄」 との比較にシフトしてしまい、結局スランプもあって仕上げるのにかなり時間がかかってしまいました。 まあ一部のかたを除いてあまり期待されていないとは思いますが、結果的にひと月近いブランクが空いてしまいました。 おまけに放送中の 「真田丸」 の内容まで達していないために 「番外編」 に変更いたしました。 ご了承ください。




 いま日曜正午からBSで再放送されている28年前の大河ドラマ、「武田信玄」。 実に重厚な作りで人間の情というものがほとばしりまくっている、強烈な印象を受けます。
 これと今年放送されている 「真田丸」 を見ると、その落差に愕然となります。

 その決定的な差というのは、もちろん 「重厚」「軽い」 という全体的な空気感にあることは明白ですが、もっと中核では 「役者力」 なのではないか、という気がする。
 役者の持っている能力が、きちんと 「メソッド(理論)」 的な演技技術によって支えられている、という印象があるのです。 役者ひとりひとりが、きちんと役者している、という感じがある。

 晴信(のちの信玄)の父親を演じる平幹二朗サン。 そして晴信のクーデターを支持した重臣板垣を演じる菅原文太サン。 そのひとりひとりの存在感たるや。
 特筆すべきなのは晴信の正室のお付きの側女を演じている小川真由美サン。 近ごろとんとお見かけになりませんが、映画にご出演とか、活動はしていらっしゃるようです。

 その小川真由美サンが、とにかく 「不気味」(笑)。

 しかし近年、このような 「不気味さ」 というもの、ホラーチック、コメディチックに表現されることはあっても、それを情念、怨念というレベルで演技出来る役者というのは、もう絶滅しているように私には感じられます。
 その演技技術というのは、一朝一夕にできるモノではない。 きちんとした演技団体に属し、役者仲間で演劇論を戦わせ、きちんとした演出家によって育まれるものなのではないでしょうか。

 いっぽう 「武田信玄」 においてその対極を行っているのは主役の中井貴一サン、それに側室の湖衣姫を演じる南野陽子サンだと感じる。

 南野サンは当時アイドルだったからそうしたメソッドなど微塵もつけてないことは明らかなのですが(笑)、中井サンもなんか、まだ晴信が若い、ということもあるが演技にあまり深い背景を感じない。
 当時も中井サンと言えば 「ふぞろいの林檎たち」 くらいしか印象に残る役がなく 「そんなにキャリアもないのに大河の主役に抜擢されて、さぞプレッシャーかかってるんだろうな」、と思いながら見ていたのですが、いま見てもやはり演技が青い、という気がする。

 ただ中井サンはその後めきめき演技力を増していく。

 しかしながらそれは与えられたメソッドによるものでなく、自分で培ったメソッドによってひとりの役者となっていった気がするのです。

 時代は変遷して、そうした 「確かに育まれた演技力」 というものはあまり重用されなくなった。 「武田信玄」 ではアイドルの知名力で南野サン、コメディアンの渡辺正行サンなどどまりだったのが、今じゃモデル出身とかキャラクター優先の演技者を数多く見かけます。 その評価はここではいたしませんが。

 この28年前の大河ドラマ、情報量において現在の 「真田丸」 とは雲泥の差があります。 1回の話で語られる内容が、とても簡潔なんですよ。
 それに対して 「真田丸」 の情報量は桁違いに多い。 近年の大河ドラマのなかでも特に傑出して多い気がします。

 それはやはり、我々がドラマに対して望む方向が 「役者の演技」 から 「物語としての完成度」 にシフトしていったからではないでしょうか。
 それは役者力の低下と密接な関係にあるように思える。
 どちらが先かは分からないが、昔は役者が目ヂカラや顔ヂカラ(そんなのがあるのか?…笑)を存分に発揮して狭いテレビ画面から視聴者を魅了したために、あまり内容を詰め込む必要もなかったのです。 今日では、脚本家が役者ひとりひとりに気を配り明確なキャラクター設定を課し、隙間のないストーリー展開で視聴者を惹きつけるしかない。 結果的に演技者は、昔みたいなメソッドに頼る必要がなくなった。
 またテレビ画面も大きくなり鮮明化して、昔みたいにムキになって歌舞伎ばりの大見得を切る必要もなくなった。 結果的に全体的な印象として、「役者力が低下した」 ように見えてくる。

 「武田信玄」 と 「真田丸」。

 どちらが大河っぽいか、というというまでもなく前者なのですが、「リアル」 という側面からドラマを一瞥すると、「武田信玄」 のほうは、「そんなにいつも気を張ってちゃ疲れるだろう」 という気にはなります(笑)。
 ただ、戦国時代で誰が何をやらかすか分からない、という不穏な空気を醸成するのは前者の演出のほうが上。 皆が気難しい顔をしてドスの利いた声でしゃべりまくるから、多少ドラマ的な説明不足が生じても、「いや、そういうもんだから」 で片付けられそうな側面を持っている(笑)。

 ひとりの人間が何かの行動を起こすのに、いちいちこれが理由だとかあれのせいだとか、理論的な構築なんぞ、必要なかったんですよ。 人とは 「情」、こころで動くものであり、同時に 「打算、計算」 で動くものである。

 そのことを表現するうえで、「武田信玄」 も 「真田丸」 も、いささかの違いもないことが見える気がします。
 却って 「真田丸」 は、人間そのものを描いている気さえします。 「武田信玄」 では主人公がおしっこをする後ろに誰かが不気味に立つ、とかいう展開は、考えもつかなかったでしょう(笑)。 いや、「信玄」 の前年の大河 「独眼竜政宗」 では家康と秀吉が連れションをしていたんですがこれは有名な話ですから(笑)。

 「武田信玄」 では湖衣姫と婚礼をした晴信の前に、橋爪功サンが演じる真田幸隆が登場しました。 真田昌幸のお父さん、信繁のおじいさん、ということになります。
 その橋爪サン、中井サンの前に碁盤をドンと置いて、「勝ったら領地をもらい受ける」 という賭けを提案してきた。 まあネットって情報が早いから特に威張って報告するようなことではないですが(笑)、「真田丸」 の昌幸がしょっちゅう碁をやってるのって、これのオマージュなのかな、と。 再放送を見てるとこういう発見もあって、なかなか楽しいです。

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テレビ」カテゴリの記事

コメント

おお〜〜ついに、レビューが完成したのですね。有り難や〜〜(拝)
役者の力量では、武田信玄当時の方が上ですよね。独眼竜政宗の渡辺謙さんは、舞台経験もあって周囲のベテランの演技にも引けはとらなかったですが。中井貴一さんは、有名な映画俳優のパパのおかげでいい役を当時貰っている人ってイメージでした。武田信玄には、軽いかもって当時思っていたけど、平幹二朗様がパパ上役で、怪演してくれていたので、主役はどうでもいいって思ってましたが、うちの母が、いきなり信玄も戦国武将として落ち着くわけじゃなし、爽やかな時期もあるのじゃないかとか、貴一君の本当のパパはカッコ良かったとか言ってましたっけ。(笑)私には平幹二朗様の方がかっこいいのですが。
当時は大河の主役の周りも、演技の出来る人で固めていました。
今回真田丸は三谷さんの作品の常連の役者さん達の中に、主役の堺雅人さんを迎えてって事ですね。足りないところを、NHKに所縁のある役者さんや旬な役者を使っていますね。
クレジットの止めが草刈正雄さんですか。その前が内野聖陽さんじゃなかろうかと。確かに昔に比べれば軽いかも。でも軽さがあえて言うなら小気味良くもあります。無駄な力の入っていない演技をされる方が多い。(笑)
ただ小川真由美さんのような妖艶で情念のある、おどろおどろしい女優は、真田丸にはいませんね。(笑)小日向文世さんがいるけど。(笑)
多分その辺りを三谷さんはコメディタッチで逃れています。(笑)清水ミチコさんの旭姫や、真田信幸の妻のこうさんみたいに。
私は大蔵卿のおばさんがちょっと不気味なんですけどね。小悪魔茶々とちょうどいいコンビですよね。(笑)
真田家は囲碁がお好き。いいオマージュだと思います。草刈正雄さんの存在がまず真田太平記への尊敬だと思いますけどね。真田太平記は大河じゃないけど、最高のドラマでしたね。丹波哲郎さんの昌幸もすっごく豪快で面白かったけど、真田幸村から昌幸パパに転生した草刈正雄さんの昌幸は、丹波哲郎さんに比べれば軽いけど、華麗さがあるんですよ。お方様が思わず飛びつきたく成るほどかっこいい。
堺さんの信繁にも軽やかに戦国を生きてもらいたい。そう願っています。軽やかで美しいもの。それが滅ばされる様には、哀しみがあるような気もします。多分堺さんだと、その辺り上手く演じてくれると思います。力量は当時の中井貴一さんより上だから(笑)中井貴一さんには申し訳ないですが。

投稿: ささ | 2016年5月29日 (日) 14時05分

リウさんこんばんは。
「おっ、書いた」と軽く驚いたー。
久々に「フムフム。」と読みました。
2回読んでも悲しいかなウチ、BS付いてないので
コメントできん~~~。
しかしちょっと想像すると昔の大河は
視聴者層が今の人たちより上だったんでしょうね。
いい役者がいっぱい出て。
昔の役者はみんな死んじゃったから
過去の映像が見たいときには図書館でもいってこよう。
黒澤作品はほとんどあるし(生きる、いかったな~)
小津作品もある(けどよさがわからん)。
なぜかエッチなやつもある。これもいいのか~、と。
芸術作品だからだろうけど見ていても
視線が気になってしょうがない(特にフランス映画)。
今度はコメントできる記事にまた来ま~す。

投稿: ドラマ大すきおやじ50才 | 2016年5月29日 (日) 21時20分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。 お待たせいたしました…が、番外編でお茶を濁したような形で不甲斐ないですね。 有り難がられるシロモノでもないです。

なんかもっと中核で書きたかったことがある気がするんだけど、それが思い出せないんだよなぁ~~~っ!(笑) ダメだ最近、どうも記憶をつなぎとめる力がなくなっている…。 ETCが思い出せなくてATMとかいってるし(いやジョーダンでなく…ハハ)。

渡辺謙サンの場合、あの大河で見たのが最初でしたね。 だからとてもビックリしたことを覚えています。 「知らないヤツが大河の主人公だ」 って。 「それまでまったく知らなかった人が大河の主人公」、というのはその後、「北条時宗」 のなんとかサンと(名前忘れた…爆)(いや笑いごっちゃないぞ)、「風林火山」 の内野聖陽サンでしたね、私のバヤイ。

中井サンの場合、「ふぞろいの林檎たち」 でも脚本の山田太一サンにダメ出しされていたような記憶がチラホラ(別の出演者に対してだったかもしれない)。 いかにも 「親の七光り」 という感じでしたよ、とても正直に申しますとね。

しかし近年の 「平清盛」 でのあの演技! もうなんかひたすら、「すごいな~すごいな~」 という感じだったのを覚えています。 いまの中井サンでもう一度 「武田信玄」 をやらせてみたい。

そうそう、「信玄のイメージではない」 というバッシングもすごかった気がするな~当時。 たしかに武田信玄と言えば、エラソーなヒゲを生やした太ったオッサン、という肖像画がインパクトありますもんね(笑)。

あとはやはりテーマ曲! 山本直純サン! 指揮もやってる! 当時もこのテーマ曲は好きでしたよ~、すごく単純なのに力強くて。 またバックが、「風」「林」「火」「山」 なんだな~。

それと若尾文子サンがとにかく美しい!(笑) いや~自分がこのトシになったからでしょうか、若尾サンの魅力に初めて気付いた、今になって(ハハ…)。

投稿: リウ | 2016年5月30日 (月) 07時30分

ドラマ大すきおやじ50才 様
コメント下さり、ありがとうございます。

「生きる」 はいいですよねぇ~。 この映画はたぶん、 「同じ映画を何回も見た」 という自分自身の最高記録の映画だと思います。 ただここ10年以上、たぶん見てない(笑)。 録ってあるのがVHSのため…。 ビデオレコーダーはあるんですが、どうも映りが悪くて見てないのです。 やんないかなあNHKBSで。 昔はよく黒澤明特集とかいってやってたのに。 …あ、おやじ様は見れないんでしたね(意地悪だなぁオレも…笑)。

フランスのやらしい映画ってなんだよ!(ムキになっております…笑)。 「個人教授」 とかかな(ハハ)。 視聴ブースでもあってそれが外から丸見えとか?(笑)

今度はコメントできる記事を書くよう努力します(まだスランプだ、ということにしておこう…笑)。

投稿: リウ | 2016年5月30日 (月) 07時38分

>南野サンは当時アイドルだったからそうした
二代目スケバン刑事が当時の側室で
初代が今になって家康の側室をやっているのが凄い。

投稿: 巨炎 | 2016年5月30日 (月) 08時37分

巨炎様
コメント下さり、ありがとうございます。

ナンノさんも女優としては着実に自らのキャラクターを極めていらっしゃる気がしますが、いかんせん見る機会がないです(笑)。 「武田信玄」 では、演出家が既に演技を求めてないのが見える感じがします(笑)。

投稿: リウ | 2016年5月31日 (火) 07時21分

演技を求めていないとは、、、。私など南野ちゃんの記憶ほとんどありません。(笑)紺野美沙子さんがおっかないのはわかっているけど。多分、諏訪殿は、信玄にとってアイドルみたいな存在なんでしょう。でも、覚えていない。(笑)平幹二朗さんの愛人役の宮崎さんの刺激的な体当たり演技はおぼえているけど。
真田丸、戦端は沼田会議の前哨戦でしたね。家康じゃないけど、沼田、沼田とうるさいわ(笑)
多分秀吉にとってどうでもいい事なんだけど、北条、真田、迷惑がってる徳川にとっては一大事。
来週こそリーガルハイ、アドバイザーが昌幸パパ。パパのアドバイスに吹き出しそうになったけど。昌幸パパは本当に懲りない人です。(笑)
その点、徳川家康は天下を獲る器。何の為にもならないけど、北条に生き残りの為上洛するように勧めたりしてる。滅んでくれた方が有難いのに。(笑)
子供が出来て狂気と焦り気味の秀吉に対して、家康の余裕が実に上手く描かれております。
近年の大河に比べ、三谷さんの脚本は伏線、史実、上手く纏めてお話を深くしています。しかも、どんな小さなキャラクターにも、掘り下げがある。捨てキャラがいない。主役ありきでない(笑)だからと言って主役が蔑ろにされてるわけでもない。凄いなあと思います。
何と言っても、妖怪がいっぱいな危ない大阪城で戸惑いつつも、生き生きしている信繁ときりちゃん。脚本とそれに負けない役者の力量だと思います。

投稿: ささ | 2016年6月 1日 (水) 15時12分

南野といえば「武田信玄」の二年前に民放で
放映された「おんな風林火山」で主演でしたな。
そちらでの実績を買われた…という事は全く無い。
この作品が特にヒットした訳でもないし。
タイトルとは裏腹にただ時代に翻弄されただけの
ヒロインではタルイ。かといって主役補正で
実際には大した事はしていない女性を無理にマンセー
したのが近年、女性大河の悪癖。

諏訪姫は「風林火山」では由布姫という名ですね。
三船「風林火山」では後に「おんな太閤記」で
主演を務める佐久間良子さんでした。

投稿: 巨炎 | 2016年6月 1日 (水) 19時23分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

「真田丸」、今週分見ました。

どうも三谷サンはきりポンの処し方のキレがここ数回悪い、という気がします。 今回は信繁に対してすっご~くカンチガイな 「上から目線」 だったことがちょっとジャブ程度で、秀次だったかな、秀吉の弟、に対する接し方は 「も~ちょっと面白くならんか」もしくは 「も~ちょっとマリア様っぽくならんか」 と見ていてもどかしかった(笑)。

徳川も代理、北条も代理、真田も代理(ただしパパ上は物陰から参加…笑)、という 「代理戦争」 が今回の狙い目だったと思うのですが、やはりそれぞれのキャラクターがその想定範囲内で動いた、ということで特にハッとするようなことがなく、なんか退屈だったかな~(まあ 「真田丸」 の退屈は 「花燃ゆ」 のよく出来た回レベルですが)。

そんななかでささ様ご指摘の、北条に上洛を求める家康の心の動きには神経が使われている気がしました。 ささ様がキモを抑えてくださるから、当方レビューの必要なしかと存じます(笑)。

宮崎真純サンは最初平幹サンの完全なペットだったのが、落ちぶれた平幹サンをバカにし腐るようになって完全に立場が逆転し、最後は平幹サンに斬り殺されちゃったんじゃなかったっけな~。 すごいですよね、ナンノさんと比べても(笑)。 現在放送中の時点でも、平幹サンが落ちぶれながらも威張り腐っている演技が、また味わいがあってよろしいのです。

投稿: リウ | 2016年6月 2日 (木) 06時53分

巨炎様
コメント下さり、ありがとうございます。

ナンノさんに関して私は論評出来るほど彼女のドラマを見てないので何とも申し上げられないのが残念ですが、なんか数年前に現代劇か何かで見たような記憶があります。

ちょっと失礼な物言いをいたしますが、スケバン刑事つながりでは斉藤由貴サンのほうが、やはり演技も歌も上だったようなcoldsweats01。 ただ後年、「ザ・ベストテン」 の復活番組に出てきたナンノさんが 「私ホントはもっと歌いたかった」 とか番組中に泣いてしまったことを思い出すのです。 彼女なりに葛藤はあったのだろうな、と思います。

三船サンも 「風林火山」 をやっとるのですね。 見てみたいなhappy02

投稿: リウ | 2016年6月 2日 (木) 07時13分

きりちゃんが不満でしたか(笑)上田時代から私はずっと変わらないきりちゃんに、相変わらずねえ!って思っちゃう。特に、信繁が逃げ口上で、きりちゃんに気があるように言った事をちゃっかり自分に都合よく解釈しているところも。きりちゃんの安定ぶり、ぶれない様子にすっごく癒されるのですが。だから秀次にとっても癒しなんだと思います。きりちゃんは秀次に全く恋愛感情が無い。(笑)
秀次は秀吉の甥なのです。でも、秀次がお捨に風車を作るのと、お末に梅ちゃんのお兄さんが風車を作るのと、どっちも同じ意味合いなのに、違うように見えるのはどうしてだろう。上手い見せ方です。(笑)お末ちゃん、世界で一つだけの、風車だよ!あなたは人の思惑など全く関係無いところで育って、本当にラッキーな上田っ子だわ。
武田信玄での平幹二朗様の壊れっぷり。暴君の壊れっぷり、大好きです。哀れ にも愛人ちゃん、暴君様に殺されるのです。なかなか壮絶なのです。
南野ちゃんは、良家のお嬢さんというのが抜けない人だったですね。良くも悪くも。斉藤由貴さんは朝ドラヒロインもやったし、演技も歌もアイドルとしても、南野ちゃんより上でしょう。でも、南野ちゃんのどこか、与えられた自分になりきれないところ、そこが魅力だったと思います。今もですが。殻を被ったままってのが。
ではまた。(笑)


投稿: ささ | 2016年6月 2日 (木) 08時03分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

「ラヴソング」 の項でもお話ししたのですが、やはり 「世間にこう見せたい自分」 と 「事務所がこう売りたがっている自分」 との食い違いというのはどのようなケースでもあるんだと思うのです。 世間に知られちゃった自分は本当の自分ではない、という。

例えば薬師丸ひろ子サンなどは未だに女優という職業の自覚がなく 「場違いな場所にいる自分」 というものを感じてしまう、と数年前鶴瓶サンの番組でおっしゃってました。 ナンノさんに関しても、やはり同じなんだろうな、という気はします。 斉藤由貴サンを見てると、あまりそんな葛藤が見えてこない気がする。

私もホントは詩人として世間に認知してもらいたいのですが、「下らないオッサンギャグを飛ばしまくるテレビドラマウォッチャー」 なんでしょうな(ハハ)。

それはそうと。

秀次が哀れを誘う愛すべき暗愚を演じているのに対して、信繁の将来の舅である愛之助サンのキャラ設定は三谷サンにしては掘り下げが少ないような。

まあ今までオネエ言葉でばかり登場してたから(笑)愛之助サンはあんな硬派な演技もできるんだなと(笑)。

投稿: リウ | 2016年6月 3日 (金) 07時23分

愛之助さんまとも過ぎですものね。(笑)
将来のお舅さん、まだ掘り下げる出番じゃないのかな?(笑)何せ、本多忠勝のお相手で大変だから(笑)大変なのは、お兄ちゃんのみですが。
世間と実際のギャップ。秀次もそうですね。端からは、お捨が生まれて面白くないはずと思われてるが、本人は世継ぎなんて自分には荷が重く思っている。その側にさりげなくいるきりちゃん、信繁も羨む運の良さで、無事で、将来、六条河原で殺されずに済むんだろうな〜〜(笑)
刑部、いったいどう言う人なのか。私もいまいちわかんないです。将来病気になって頭巾を被るんですかね?今は優秀な大阪城の官僚でしょうか。
つまり、よくわかんないのは、大阪落城までの豊臣滅亡の歴史が主に徳川という勝者側からのアプローチがほとんどだからと思います。江という、両方から描けるはずの大河などは、イケメンの登場場面ばっかりだったし。江でも、徳川からのアプローチだったような。(笑)
謎の刑部を働かせてる三谷さんはやっぱり凄いなあ。(笑)

投稿: ささ | 2016年6月 3日 (金) 08時00分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。 ちーとばかり返信が遅れましてございますthink

愛之助サンに関しては文枝サンと同じでプライベートでょっと視聴者の顰蹙を買っているためにあまり前面に出さないとか…ないか(笑)。

ただ文枝サンの演じる利休も、三成と愛之助サンに煙たがられているわりには 「どうしてそうしたがるのか」 という視点がない。 このお二人に関してはキャラの掘り下げが少ないのは、単なる偶然でしょうかねcoldsweats01

どうもここ数回、三谷サンの悪いエンタテイメント性が出ちゃってる気はするんですよ。 つまり信繁が急に名探偵になっちゃったり、次回はリーガルハイになりそうだったり。 そこに信繁の知略家という側面を印象づける目的があるとしても、ちょっとヒットドラマにだっこしてる感じであざとい気がするし(笑)、何より先の返信でも書いたけど、登場人物が想定範囲内で動いちゃってるつまんなさがある気がして。

「沼田ごとき」 で当事者の主役は出てこなかったけど、裁定を行なうのは豊臣「の」秀吉。 ここは秀次でもよかったのでは? さて次回はどうなりますやら(あれ、レビューを書いた気になってるぞ?…笑)。

投稿: リウ | 2016年6月 4日 (土) 14時54分

秀次の裁定も見たい気がするけど、今回の秀次だと、みんなの剣幕に気後れしそうで、可哀想かな。かえって、出来の悪さを詰られる要因になりそうだし。
やっぱりここは豊臣の威厳をというか、北条攻めの口実を作る裁判というか、これだけやって上洛しないのかい!という理由付けの為の裁定でしょう。(笑)刑部や三成が戦の支度をする為の時間稼ぎかな(笑)
今回の利休。インパクトのある文枝師匠を持って来たのにその存在感におんぶに抱っこのようです。(笑)三成や刑部が何故煙たがるのかが、わかりません。(笑)でも、師匠だからね。
どっちかっていうと芸術家じゃなくて、商人タイプの利休さんですね〜〜。侘び寂びより、儲かりますか?って言いそう。
リーガルハイな信繁。絶対に負けられない戦いがそこにはある。あるのかな(笑)
ちょっと三谷さん、寄り道を楽しんでいるのかもです。

投稿: ささ | 2016年6月 4日 (土) 22時21分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

「リーガルハイ」 をまともにやってしまうと力量的に吉田サンの脚本力には勝てない気がする現在の三谷サン(笑)。 これを 「古美門には負ける」 というすり替えでごまかそうとするのか(笑)信繁流の真田弁護力で乗り切るのかは見ものです。

なんか 「代理戦争」 じたいが三谷サンの創作らしいですが、昌幸パパが渡り廊下ひとつ隔てたところから盗み聞きじゃ話が聞き取れなかろうとか(笑)「話の詰めが甘い」 気がしてですね(笑)。 こういう創作話にはやはり真実味が伴わないと。

今年に関してだけは、利休のお茶があまりうまそうに見えない、つー恨みもある気がします(爆)。 大河じゃいつもうまそうに見えるんですが(笑)。

投稿: リウ | 2016年6月 4日 (土) 23時09分

当家の娘、大学の茶道部です。(笑)夏休みの合宿と、学祭の時のお点前だけ参加しています。お茶菓子を買うのに、東京まで何故わざわざ出かけなきゃいけないんだ〜〜!と恨み節をはざいております。きっと、三谷さんにも、利休のお茶に言いたい事あるのでは。というか、今では、利休があまりにもカリスマ化してしまっているので、今作では、堺の商人のおっちゃんが、趣味が高じてお茶のお師匠さんになって、商売のついでに文化クラブの会長さんもやってて、堺から鉄砲などの商品を購入したい 取引先のお武家さんたちも参加しているみたいな。(笑)呂宋助左衛門が出る頃には、利休も本来の偉大な利休になるのかしら。ちょっと世俗的な利休さんというのも、珍しくていいかも。ついでに、お茶の誇りと同じくらい堺の商人の誇りを見せて欲しい。ルネッサンスにおけるフィレンツェのように。
リーガルハイ、そこまでやるかなあ。(笑)落書きの時の信繁コナンのように、中途半端か、とことんやるか。本気なのは真田だけ(父ちゃん、隠し部屋に遠征中)
徳川を味方にってパパのアドバイス。相手、本多正信だよ〜。(笑)信繁の苦労が。(汗)絶対、信幸には高いハードルだわ。上田で本多忠勝ライダー親娘と戦っているけど。
日頃、魔物を相手にしている信繁だからいいのかも。(笑)
もう、真田丸の日。早い。先週の録画を消さなくちゃ。休みだっていうのにクタクタなんですが。残業続きでボロボロです。でも、アベノミクスで生活が楽になったとは思えない。お給料が上がったのも最低賃金が上がったからで。しかも消費税が3パーセント上がったから全然上がった気がしない。これでどうやって消費意欲を出せというのか。さっぱりわかりません。
消費税上げません!って。それを手柄に選挙をされても、投票に行く我らは虚しい。だって、すぐ先には上げるんでしょ。(笑)自分の任期の先で。その一度は撤回した約束、信じるしかないのが、やるせないですねえ。舛添さんよりはあべくんの方が信じられるけどね。(笑)

投稿: ささ | 2016年6月 5日 (日) 08時39分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

暴論ですが、消費税は10パーでいいと思います(半分以上ヤケクソの論理ですが)。

それよりなんとかならんのか、と思うのは、「外税方式」。 「価格の二重表示」。

あれって絶対、「物価が上がった」 と庶民に実感させないための政府の姑息な手段ですよね。 上げる前は内税方式だったのに。

あれ8パーだと計算しにくくて仕方ないんだ。 だから10パーのほうが本体の10分の1だからかえって分かりやすい。 そういうヤケクソの話です。

サミットのための建物を3日間だかの使用で作って壊して30億円とか、そっちの金銭感覚をなんとかしないと、いくら15パーだろうが20パーだろうが足りない気がしますけどね。 何が 「安いと信じる」 だよ外務省(呆)。 頭おかし過ぎる。 みんなクビだ。

「アベノミクス」 とか、本人が得意顔でしゃべってるのも 「羞恥心がないのかね」 と思いますけど。

だって自分の名前のついた経済政策なんて、ほかの人が評価して言うことでしょ。 レーガンがレーガノミクスなんて、自分でしゃべっていたのかね。

それに比べりゃ、まだお山のてっぺんでの裁定会議だけれども、真田の領地を守るかどうかの口喧嘩のほうがマシであります。 「腰痛には有馬温泉がいいですよ」 くらいじゃ味方につけたとは言い難いが(笑)。

投稿: リウ | 2016年6月 5日 (日) 09時43分

「武田信玄」再放送で諏訪姫(勝頼の母)を側室にした時期と
「真田丸」で秀吉が茶々を側室にした時期が被っちゃいました。

武田家滅亡で幕開けとなった「真田丸」でしたが
勝頼視点の悲哀も信玄の時代から見ていけば
諏訪大明神の祟りに見えてくるような…。
茶々も意味ありげな予言じみた事を言いますし
信繁は第六天魔王の祟りにどっぷり浸かってきた?

投稿: 巨炎 | 2016年6月13日 (月) 15時01分

巨炎様
コメント下さり、ありがとうございます。

「武田信玄」 においては、湖衣姫を謀殺された晴信の初恋の人おここと瓜二つ、という設定にすることで、ますます諏訪大明神の仕掛けたかのごとき業火渦巻くドラマとなった気がします。 武田家にも信繁がいて(確か晴信の弟だったかな?)真田幸隆(昌幸のトーチャン)はそれを孫にといただいたのかな、と思いながら見てます。 結構このふたつの大河、かすかに連関していて興味深いです(同系統の大河なら 「江」 が適役なのだが…比らぶればあまりにダンチすぎて笑ってしまうでありましょう)。

投稿: リウ | 2016年6月14日 (火) 07時25分

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