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2017年1月 1日 (日)

「紅白歌合戦2016」 タモリとマツコのスタンス

 北島サブちゃんが去り、和田アッコもいなくなり。
 「紅白」 が 「紅白」 である必然性というのは、ここ数年ですっかり無くなったように思える。
 我が国において、誰もが知っている曲なんてものはなにもないというのがスタンダードなものとなってずいぶんたつが、紅白は昔のように午後9時からやるというスタイルに戻そうとしない。 午後9時からやってた時代のほうが、紅白の人選に漏れた誰もが知ってる曲にあふれていたというのは強烈な皮肉だ。

 こと去年(2016年)の水準からいって、私の心に残った歌というのは正直なところおよそ1曲しかない。 宇多田ヒカルの 「花束を君に」 だ。 あえて言えばカップリングの 「真夏の通り雨」 のほうが強烈な印象だったのだが、ここまで言葉を削ぎ落として自らの言いたいことを歌に出来るというのは恐るべき才能だ、と感服している。

 ラップなるものが外国からやってきて日本人もサルまねしはじめてずいぶんたつけれど、過剰な言葉があふれればあふれるほど、私の耳は発信者のメッセージを聴きとることを拒絶してしまう。 百万の言葉が1曲のなかにあふれているのに、私の心まで届く言葉はほとんどない。
 それなのに、宇多田ヒカルはいま日本に存在している 「アーチスト」 なるものの紡ぎ出す言葉すべてを駆逐した。

 その宇多田ヒカルの曲が去年(2016年)の紅白に入っていたのは、せめてもの救いだったように思う。 同じ紅白の場で歌われた曲のなかで、この牙城に迫る歌詞の世界を持つものは、絢香の 「三日月」 だったのではないだろうか。
 だが、「三日月」 は去年の曲ではなかった。

 司会の相葉クンと架純チャンが場慣れせず地味な印象であるせいか、去年(2016年)の紅白はとても淡白な印象に終始した気がする。
 それを補うためか、番組は去年(2016年)流行ったコンテンツを導入した。 「シン・ゴジラ」 である。 「ゴジラがNHKのある渋谷にやってくる」 という設定。

 しかしその映画を見ていない私にとって、この演出はあまりピンとこないものだった。 しかも演出の仕方がまるで切迫感を伴っていない。

 「歌の力でゴジラを倒せる」 とか。 は? なんだそりゃ?

 作り手がゴジラにおんぶにだっこでハナからマジメにやろうとしていないから設定にリアリティがなく、これが 「リアリティ重視」 というのが謳い文句だった 「シン・ゴジラ」 の性格と大きな齟齬を伴ってかなり白けた。

 「紅白」 と別の世界を 「紅白」 において展開する、というミクスチャーは数年前の 「あまちゃん」 をお手本にすればよい、と私などは思う。 これは発想と意気込みのありようでいくらでも効果的な演出が期待できる種類のものなのだ。
 例えば映画のなかの出演者たちをNHKホールになだれ込ませるとか、手段はあったはずだ。

 5時間近く注視していたわけではないので見落としたのかもしれないが、現在放送されている朝ドラ 「べっぴんさん」 が黙殺されていたのも気になった。 主題歌のミスチルがそもそも出場しなかったのもあるが、「とと姉ちゃん」 の高畑充希が随所で出ていたのとは対照的だった。
 出場歌手で言えばNHKが去年のリオ五輪でテーマ曲を起用していた安室奈美恵が出なかったのも首をかしげたくなる。 紅白の人選や歌う曲には疑問がつくのはいつものことだが、この2組については出るのがガチでしょう。

 また、新垣結衣が審査員、というのを事前に聞いて私が密かに期待していた星野源 「恋」 での 「恋ダンス」。 他局のドラマのせいもあろうが、ガッキーの積極的な参加が見られなかったのは残念だった。 ただまあ、ガッキーのリアクションはそれはそれでカワイかった(笑)。 考えようによっては絶妙な消極さ加減だった、と言っていい気もする。

 しかし。

 去年の紅白で私にとっていちばんのサプライズは、なんと言ってもポール・マッカートニーのメッセージが届いたことだった(!)。  「来年(2017年)日本に行くよ!」。

 ただ驚き嬉しかったと同時に感じたのが、「今度の公演はチケット代2万越えか?(あ~あ、どうすんの…笑)」。

 なにしろ最新のアーカイヴ・コレクションである 「フラワーズ・イン・ザ・ダート」 の日本盤スーパースペシャルバージョンが値引きなしで2万6千円とかいうアホみたいな値段なのだ(アマゾンでは2万2千円くらい)。 どんどん高くなるんですけど。 ビンボー人はスーパースペシャル買うなってか。
 それを考えると、公演のチケット代もどんどんインフレーションするのは目に見えている(後記…同時に正式に発表され、チケット代も発表されたが、前回の公演と同じようだ…どっちにしろ高けぇ~けど)。 それに、ポール来日を仕切る興行の仕方は最悪なのだ。 それについて書き出すとキリがなくなるのでここでは書かないが、とにかく最悪すぎる。 リンゴ・スターを見習え、とだけ言っておく。 集客力の問題ではない。

 いきなり私情で論調が変わってしまったが、このように、過渡期であるのか空洞化が進んでいるのか、よく分からないが、このような物足りない紅白は、自分の用事をやりながらただ横目で流れているのをチラチラ一瞥するスタンスがいちばん適当なのではないか。

 今回の紅白では、タモリとマツコ・デラックスが特別ゲストとしてほとんど会場のNHKホールにたどり着けないまま終わってしまったのだが(それが 「蛍の光」 のあとまで続く、というこれまで見たことのないパターンであった)、タモリとマツコはおそらく、自らの意志としても会場にたどり着くことをよしとしなかったのだ。
 この、タモリとマツコのとった、「紅白」 に対する白々しい思いこそ、視聴する側の 「紅白」 に対する正しい姿勢なのではないか、という気がする。

 最後になったが、「最後に紅組が勝ってしまった?」 というこの妙な尻切れトンボ感についても書いておく。
 これは視聴者投票による結果も会場の判断による結果も、ともにボール2個分の価値しかないわけで、審査員ひとりにつきボール1個、という重みとは比べ物にならないことに起因している。
 これって私みたいなテレビウォッチャーには半ば常識みたいな感じだったけれど(でも半ば忘れてた)、結果発表のときなんかあまり説明がなかったような。

 勝ち負けなんかほとんど意味がないのは最近の 「紅白」 なんだけれど、相葉クンが涙まで流していたからちょっとそれはかわいそうだったかな、みたいな。 別にいーけど。

 後記 ポールのサプライズに胸躍った私であったが、放送直後これを書くにあたってネットニュースを見ていたところ、元東芝EMIビートルズ担当だった石坂敬一氏が亡くなったことを知った。 禍福はあざなえる縄のごとし。 ご冥福を心よりお祈りしたい。

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コメント

紅白は浮世の移り気へのブラックジョークのようでした。
ゴジラ襲来なのに、危機感ゼロ。熊本の地震があった事など、もう忘れてしまっている世間と同じです。くまモンが出ずっぱりで訴えようと、本来ニュースアナである武田さんがアンカーを務めようと、熊本城が出てこようと地面が揺れなくなったら、自分達でどうにかしてね〜!の世界。ゴジラが来ようと音楽で撃退できるお気楽さ。
平和だからこそ、冷たい。(笑)
イエモンの歌の世界みたい。
相葉くんはめっちゃ焦っててバタバタしていて可愛かったです。多分桜井くんだったらもっとすんなりだったでしょうが、それだと武田さんを抑えに起用できないもん。(笑)
大竹しのぶは凄い女優でした。聖子ちゃん、今年は歌手として、素晴らしかった!紅組勝利はNHKの折り込み済みなんですよ(笑)だって宇多田ヒカルに椎名林檎!
AKBの紅白選抜選挙、毎年やれば?だってそれがAKBの売りなんだから。
smapを呼べなかった。白組というかNHKの敗因。(笑)だからゴジラを呼んだのかなあ。タモリさんとマツコが結局交わろうとしなかったのは、紅白はお家でゆっくり見るものという主張ではないでしょうか。
ゴジラだって、君の名はの為に興行収入に割り食ったようなので、文句の一つも言いたかったのではないでしょうか。だいたい良質のアニメを作れる国が何故良質の大人の映画を作れない。それが危機なんだ!文化にとって!
熊本城400年の歴史からしたら復元に20年なんてすぐ。何度も復元修理を重ねてやってきた。この言葉は重かったです。目先の物しか見ていない移り気な浮ついた薄っぺらい世間。400年の歴史の前には霞むんです。たとえ今は傷ついて崩れた熊本城でもね。
今年の紅白は、熊本地震への復興の手助け!というのが、ミッションだったと思います。くまモン出張で頑張っていたもの。(笑)
などと、おせち料理を作りながら思いました。

投稿: ささ | 2017年1月 1日 (日) 11時31分

ささ様
今年もこのどーしょーもないブログをよろしくお願いいたします(笑)。 さっそくコメント下さり、ありがとうございます。

SMAPがいない紅白、でもありましたね。
その代わりみたいな感じで、ジャニーズ枠なんか完全に取っ払った感じでジャニーズ出まくりだったような気がしますが。 私の妹なぞは紅白のあとジャニーズのカウントダウンまで見ようとして(笑)「どこまでジャニーズ追っかけんだよ」 という感じだったけど(笑)やっぱりSMAPのうち一人でも出るんじゃないか、という期待があったようですね。

中居クンのラジオは聞かなかったけれど、30日放送の木村クンのラジオは仕事中に聞きました。 ファンがいろんな形で送ったメッセージというのは、もう確実に彼ら全員に届いている、というのが正直な感想でしたね。

ファンのメッセージが届いているのに、あそこまでしか突っ込んだことが言えない、というのは、こりゃやはり事務所のしがらみなんだろうな、という。

AKBの選抜方法は、なんか見てて自分のブログみたいだな、と(笑)。

つまりこのブログもささ様やrabi様のようなヘビーフォロワーによって支えられているんだけれど、ホントに自分のブログってアクセス数どおりに読まれてんのかな?みたいな。 AKBの普通の選挙では、CD何枚も買ったヘビーなフォロワーが支えているメンバー、というのがあったわけだけれど、今回はそれがなかったわけですからね。

大竹しのぶサンはもう3年くらい前から、自分の出ているラジオで 「紅白に出たい」 と公言していらしてそのコーナーまであったのですが(笑)今回それが実現した、と同時に、「どうしてこの人が?」 という冷たい反応も如実に感じていらしたようです。 まさにいいことも悪いことも、同時に起こる、といった風情ですね。

日本の歌謡界にとって巨大な足跡を残した永六輔サンに対するリスペクトもかなり物足りなかった。 でもテレ東の 「年忘れ日本のうた」 のほうがしっくりくるようなジジイに、私もなってきた、ということで(笑)。

投稿: リウ | 2017年1月 1日 (日) 15時25分

永さんのリスペクトを長くやっちゃうと、今時の歌が色褪せちゃうから。(笑)
ポールが出てきた途端、紅白なんてどうでもよくなるように。
コップの中の嵐!のような紅白でした。(笑)
スマスマでの世界に一つだけの花の後の長いお辞儀。多分言葉で語れないからの、彼らのファンへの感謝の表現なんだと思うけど、ちょっと異質でした。中居くんの指折りも。
私は木村拓哉しか、5人の中では、スターとは思えないので、彼が裏切り者として叩かれまくってるのは、スター故仕方ないのかなあとも思います。他の四人はふつうの芸能人だし。工藤静香と人気絶頂で結婚した事での鬱憤も、叩く口実としてはちょうどいいのでしょう。
私には結婚などのプライベートがファンへの裏切りになる日本の風土が全く理解出来ません。叩けるとなれば、一斉にネットで叩きまくって貶す。ある意味リンチだけれど、木村拓哉にとってはたいした傷にもならんでしょう。だってアランドロンと同じだもの。アイドルの枷は外されたので、映像の世界で輝くでしょう。ジェラールフィリップだと思っていた福山雅治は、今大変な目にあってますが、他人の幸せは己が不幸と、皆叩くんだよねえ。(笑)他人の嫁をロバ扱いして自分達を優位に立たせようとする叩いてる人の心の貧しさが、痛ましいです。紅白でライブ会場から中継された福山雅治はかっこよかったです。(笑)
確かに中途半端な感は否めない紅白でした。
私、明日から、もう仕事。正月3日は休みというのは、もう常識ではないのでしょうか。せかせかしているのが嫌だなあ。紅白、今年は見られるかしら。紅白を見られるという時間と心の余裕が幸せなんだと思います。4月から息子が海外に留学する予定です。家族で過ごす正月は今年が最後になりそう。娘は就活の一年だし。
リウ様、コウちゃんの大河、見ます?(笑)

投稿: ささ | 2017年1月 1日 (日) 16時44分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

息子さんが留学とのこと、お祝いを申し上げていいのか、いろいろとご心配ですねと申し上げたらいいのか…。 娘さんには、幸運がめぐり来ることをお祈りしております。 ただ昨今ではブラックの亜流が多いですから。 一流会社でも電通のような例もございますし。

かつて会社を経営していた側から申しますと、まともにやってるとホントに経営なんてのは成り立たない、と申しましょうか。

うちの会社は残業代でもバカ正直に払い過ぎました(笑)。 サービスなんて一切なし。 でもこれも、出来高との関連性でいくと会社側が一方的に損になるような契約の仕組みがバブル崩壊以降だんだんと構築されてきたように思えるのです。 だから会社もサービス残業、残業代の不払いをせざるを得なくなってくる。

話がそれてしまいましたが、ささ様ももうひと踏ん張り、という感じでしょうか。 お互いに、体は資本ですから大事にいたしましょう。

SMAPの記事を書く気が低下しているのでここでちょっと触れてしまいますが、SMAPのベスト盤のいちばん最後の曲が 「華麗なる逆襲」 という曲ですね。 逆襲するつもりなのかな?(笑) 復活という形で逆襲するとはいまのところ思えませんが、「事務所には屈しない、思い通りにはさせない」 というメンバーの意気込みをそこに見る気がします。

木村クンは永いあいだ好感度が異常に高かったことを記憶しています。 一度ミーハーファンの気に入らないことをやっちゃうと、その反動って比例して大きくなるものですよね。

福山ファンにしても結局疑似恋愛を楽しんでいたファンが多かった、ということでしょう。 「結婚の発表の仕方が悪かった」 とかって言い訳ですよ。 そりゃ潔くすぱっとフラレタほうが後腐れないけれど、本人の気まずさも理解してあげなくちゃ。 本当のファンならね。

しかしジェラール・フィリップって(笑)。 「モンパルナスの灯」 でしたっけ? 古いな~(爆)。

アラン・ドロンという譬えも古いですよ(ハハ)。 もしかしてささ様はフランス人男優がお好き?

「おんな城主政虎」、前に自分、景虎とか間違ってコメント返信してますけど(笑)どーでもいいくらい興味なしですが、脚本家がいいのでとりあえず見ます。

そりゃ 「あの」「花燃ゆ」 でさえ完走したんだから当然です(笑)。 でもささ様のコメントがあったから 「花燃ゆ」 も完走できたわけで。

投稿: リウ | 2017年1月 2日 (月) 03時20分

フランス映画、たいして見てないけれど、ジェラールフィリップに至っては全く見ていません。(笑)でも、ハリウッドのあっけらかんとした作風とは違った、気怠い感じ、すきです。(笑)
ジェラールフィリップも、アランドロンもあちらじゃ名優ではなくて。(笑)美しいのが欠点という俳優。(笑)ごっついお顔の俳優さんが名優だったりします。
映画を見始めたのが、小学生からなので、おっさん俳優が自然と好きです。一番若くてトムクルーズかなあ。でも、レッドフォードやポールニューマンの方がずっとずっと好きです。私の一番のアイドルはローレンスオリビエ!彼のハムレット、リバイバル上映を見に行きました。美しかった❤️
SMAPの逆襲。うーんこれがゴジラ襲来の本来の姿だったんでしょうか。
木村拓哉が、謝罪会見の時、このままじゃ空中分解すると言っていましたが、解散でも、空中分解してないといいですねえ。
25年という5人が積み上げてきた年月を、お互いに愛おしむ時が来た時、また歩み寄り、復活できるのじゃないでしょうか。
おんな城主、見ますか?凄い!コウちゃんは好きだけど、でも、NHKですら紅白の審査員に呼んでない(笑)呼ばれたのは真田丸の草刈さんだし。
完全に黙殺されていますよね。
今、悩んでいます。黙殺される程期待されていないのなら、見てあげた方がいいのかなあ。って。
リウ様が見るのなら私も見ようかしら。全く心惹かれないけれど。実は男だったとか言う話も出て来てますが。井伊さん、どうなの。

投稿: ささ | 2017年1月 2日 (月) 07時56分

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

ジェラール・フィリップの映画は私も 「モンパルナスの灯」 しか見ておりませんが、美術部だったもんで、モディリアーニの生涯を描いたこの作品を見たんですよ若かりし頃。

これが暗くてね~(笑)。 数週間はこの映画のショックが抜けなかったのを覚えています。 まああの頃は暗いの好きでしたから。 世間がちょうど 「ネアカ」「軽薄短小」 に傾いていたころで、その浮かれた気分に思いっきり背中を向けて中島みゆきを聴いていましたよ。

ローレンス・オリヴィエ、と言えば…急に思いつかないのでウィキを見ましたが(笑)「嵐が丘」「レベッカ」 は見たなぁ。 あ~、「マラソンマン」 でダスティン・ホフマンの歯を無理矢理治療した男!(爆) あれはトラウマになった~(笑)。

レッドフォードやポール・ニューマンというのは、やはり 「明日に向かって撃て!」「スティング」 にハマったクチでしょうか。 私もこのコンビは好きでしたよ~。

「おんな城主 直虎」 は、脚本家が 「JIN」 書いている人、というのが唯一の注目点ですね。

ただ分からんですからね~、途中から共同脚本とか、女性の脚本家にはよくあるんだ。 三谷サンはだから一流脚本家としての矜持を保ちましたよね。 複数の脚本家に書かせるとロクなことがない、というのが私流の大河の経験則です。

今再放送をやってる 「武田信玄」 も、現在今川の滅亡の録画を見ているのですが、これって今年の大河に通じてますよね。 なんと 「真田丸」 と2年続いて縁がある大河だったとは。

投稿: リウ | 2017年1月 2日 (月) 16時58分

リウ様
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

さて、紅白での「シン・ゴジラ」
実は私、ゴジラシリーズは全作品観ていて、当然「シン・ゴジラ」も3回観ていますが、それなのに、いやそれだからこそ、こっ恥ずかしかったです。
おそらくは、3年前の「あまちゃん」紅白を意識してるんでしょうが、あまりに作りが杜撰すぎます。よかったのは、長谷川博巳さん演じる内閣官房副長官の会見映像だけでした。こればっかりは、流石、餅は餅屋という感じでしたが。

大体、ゴジラという存在自体が、トンデモなものなのですから、劇中の人達がゴジラの事を大真面目に語れば語るほど、観る側からすれば大の大人が怪獣ごっこしているのを延々と見せられているような気になって、お尻のあたりがむずむずしてくるのです。ゴジラ映画の動員数が段々減り、いったんシリーズ打ち切りになったのも、そのこっ恥ずかしさの所為で、一般の映画ファンが離れていったからではないか、と思うのですよ。

庵野さんは流石にそのあたりの事はよく分かってらっしゃるようで、「シン・ゴジラ」では圧倒的な情報量と高速セリフに代表されるハイ・テンポの演出&編集で、それを上手く回避して、普通の映画ファンを乗せることができた、それがヒットの理由だと私は考えているのですが・・・・あれじゃあねぇ(笑)。長谷川さんをはじめ、キャストの方々は皆さんきちっと演じられているだけに余計、イタかったですなあ。

今回のゴジラパートは、おそらく庵野さんは何もタッチしてないんでしょうねぇ。クレジットも東宝しか出てなかったし。でも、あんな恥ずかしいもの見せられるぐらいなら、庵野さんに特別映像作ってもらって、それ流してくれた方がよっぽどよかったです。それこそ、「ゴジラVSエヴァ」とかですね(こっちも、今、NHKですし)。

でもまあ、SMAPの穴埋め企画だったら、そんな時間もなかったんでしょうがね。

投稿: Zai-Chen | 2017年1月 3日 (火) 19時25分

Zai-Chen様
今年もよろしくお願いいたします。 コメント下さり、ありがとうございます。

「ゴジラ」 を唯一映画館で見たのは確か、今から30年以上前の、1985年あたりの 「ゴジラ久々復活」 のヤツでしたでしょうか。 「シェ~ゴジラ」 とか散々見せられた後のゴジラでしたからそれなりにちゃんとはしていましたが、大勢の有名人がゲスト出演したのがまず売りみたいな感じでまあ仕方ないかな、みたいな出来でしたね。

「ゴジラ」 はどうしても第1作に勝てない、という不文律が巨大に存在していて、東宝のゴジラチームというのはどうも最初のコンセプトから間違っていることが多く、その後何本も作られたゴジラを見るたびに 「いや、ゴジラと何かを戦わせるかじゃないのだ」 という感じでテレビ放送されてもまったく食指が動かなかった。 モスラとキングギドラの亡霊もその点では一枚かんでいたでしょうか。 メカゴジラなんてのもいました(笑)。

ゴジラの持つ不条理感というのは伊福部昭氏のテーマ曲にも顕著で、確かあれって9拍子だったと思うんですが(音楽の素養がないので分からないけど、9拍子でなれば4拍子プラス5拍子)、これが見る者に強烈な違和感を伴って恐怖を起こさせた、ということも重要視しなければならない。
白黒というのは当時のスタンダードでしたけど、後年になるとこれも恐怖の演出にまた一枚かんでいた。

怪獣なんてものはですよ、大人にとっちゃ 「何ソレ」 みたいな感じですけど、そういうのがもし出現したときに、メディアはまずその荒唐無稽さを打ち消しにかかる、と思うんですよ。 映画じゃないよ現実の話だよ、ということで。 どんな生物の進化したものなのかあるいは奇形腫なのか。

だからゴジラがもう渋谷に来た、なんて時点になったら、みんなその現実を受け止めているわけです。

それが司会者は相変わらずだし総合司会もゴジラマイクなんてやってるし、…そもそも避難しろつー話なわけです。

まあ、ちょっと考察を立て過ぎましたが(笑)。

それにしても庵野サン、「エヴァ」 のほうは相変わらず後回しのようです。

投稿: リウ | 2017年1月 4日 (水) 07時44分

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