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2017年10月14日 (土)

「アシガール」 細かな設定とオーザッパな恋心(笑)

 ここ最近、NHK土曜午後6時からやっているドラマシリーズ。 時代劇が多いが、たまに 「悦ちゃん」 のような昭和レトロモノがあったりする。 感覚的には、NHKBSの時代劇スタッフ企画会議で次点になったような感じのものが多い。
 今回は戦国タイムスリップもの。
 こうなるとオッサンとしては、1970年代の平日同じ時間帯でやってた 「少年ドラマシリーズ」 を思い出す。 そのシリーズは、SFジュブナイルの映像化がとみに多かった。 もっとも早い 「時をかける少女」 の映像化も、このシリーズ。 NHKとタイムスリップものは、かなり歴史のある長い関係と言える。

 今回の設定としては、足が早いだけが取り柄の女子高生・速川唯(黒島結菜)が、天才肌引きこもりの弟の作ったタイムマシンを誤って起動させてしまい、戦国時代にタイムスリップしてしまう、というもの。
 第1回ではこの女子高生がかなり瞬時に事態を呑み込み、足軽の鎧を着たり昔風のしゃべり方をしたり、超人的な適応能力を発揮する。 まずオッサンにはこのことが驚きで、そーか、創作物でタイムスリップものにあふれた2017年という現在の女子高生は、こういうことは 「起こり得ないこと」 という認識はしないのだ、と思い知らされた。

 そして現代っ子のタイムスリップに関する知識が豊富すぎるせいか、唯はほとんど 「私はもう元の時代に戻れない」 という悲観的観測をしない。 しかしその考えに唯が至らないのは、「天才の弟が何とかしてくれる」 という単純な思い込み。 彼女がアホで筋肉脳であるという設定のほうに原因があるようだ(笑)。
 その楽観的観測は果たして当たり、満月の夜に唯は現代へと戻ってくる。 期間は満月から満月なのでほぼひと月に満たないのだが、現代に戻ってくるときは、タイムスリップしてから正味3分後らしい。 また戻ってこれるかどうかわからないのに、唯は再び戦国時代へと赴く(弟のことを心底信じているらしい)。

 唯が迷い込んだ戦国時代は永禄2年(1559年)。 ただしここに出てくる戦国大名たちはすべて架空だ。
 だが架空だからとて、意外なことに設定はそんなにいい加減ではない。 まあ詳細は忘れたけど(笑)羽木氏を高山氏が攻めてくる、そして史実的には攻め滅ぼしてしまう、という成り行きらしい。
 いったん現代に戻った唯は、羽木氏が滅亡する、ということを知って、愕然となる。 なぜなら1回目のタイムスリップで、唯は羽木氏の嫡男で後継である羽木忠清に、一目惚れしてしまったからだ。

 この忠清を演じる健太郎。 途中まで大東俊介だと思い込んで見ていた(だって似てるんだもん)。 しかし大東俊介にしては、なんか若いんだけどみたいな。

 それはどーでもいいとして、彼女はなんとかしてその忠清を助けようとするのだが、そのことを知った唯の弟は 「そんなことをしたら歴史が変わってしまう」 と大反対。
 これに対する唯の言い分がすごい。 「あんたは引きこもりだから××(セリフ忘れた…笑)」。
 フツー言うか? 引きこもりに(笑)。 引きこもりというのは、デリケートな精神の持ち主なのだ(笑)。
 しかしそれは、唯がバカである、ということで許してもらって(笑)、重要なのはこの唯の、忠清に対する恋心が、とてつもなくバカであること、あ、いや、猪突猛進タイプの剛球一直線であることだ。

 ドラマの中核を占める 「唯の恋心」 が、こういうかなり単純構造なのに対して、唯のまわりの設定がかなり細かい、という印象を強く受ける、このドラマ。
 なかでも唯が自らの身分を詐称した足軽 「唯之助」 の母親である、ともさかりえ演じる吉乃の存在がとても謎に満ちているのが、ドラマの大きなスパイスになっている。
 彼女は唯を見て自分の息子でないことにすぐに気付きながら、まわりへの体面上、そしてばれたら唯の身が危ないことを一瞬で判断して、唯を自分の子として連れ帰る。
 さらに、いったん現代に戻った唯が 「戦国時代の母親のため、弟たちのため」 と持ってきた白米を、「これで村のみんなとは秘密保持の一蓮托生になるから」 と、村のみんなに分け与えたりするのだ。 タダ者ではない。

 それにしても体を洗って小ざっぱりとして戦国時代に戻ってきた唯に、弟たちが 「ミカンの匂いがする」「あ、柑橘系のシャンプー使ったから」 というやりとりには笑った。

 主役の黒川結菜は沖縄県出身で、その顔の浅黒さの質感は若き日の薬師丸ひろ子を彷彿とさせる(顔は似てないが)。 オッサンとしては、懐かしい感じのする質感だ。
 冒頭に話が出た 「時をかける少女」 のクロニクルのなかでもっとも直近に(なおちかじゃないよ)挙げられるのが、彼女の主演版(私はリタイアしたけど)。 今回は若さバクハツの一途なほどの筋肉脳演技、一見に値する。

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コメント

リウさんこんにちは。
黒島ちゃんホントかわいい。
まあリウさんは興味ないか~。
「若君さま~」を「リウ様~」に変えてみても
ダメデスカね。

はい、2回目です。リウさんコウノドリまで
レビューして、わたしの見るのより早いなんて
ちゃんと仕事してる?。
木曜以降まだ見てないのでがんばって見ます。
アシガール、悲劇がほとんどない。
ジンと大違い。ヒロインが高校生なので
これでいいけど。
あと若君は昼顔で高校生役を
やってたはず。
以前はまとめてバッサリ切り捨てて
いたりウさんのドラマレビューこのところ
ずいぶん丸くなったというか、それとも
ひどいドラマについて書かなくなったのか、
でも更新が早いのは楽しみが増えていいです。

ドラマ大すきおやじ様
コメント下さり、ありがとうございます。

たまたまです(笑)。

「アシガール」 は以前お話ししていたようにレビューしかけのヤツをチャッチャと仕上げたものなので連続して書きあげた、とは申せません。 「奥様は」 も同じようなもんですか。 「コウノドリ」 だけが見てからすぐ書いた、という感じですね。 調子に乗って 「先に生まれただけの僕」 もアップしようと頑張りましたが、途中でギブアップしました。 あとは書きかけの 「この声をきみに」 が仕上がるかどうかです。

久々にウィキを活用しまくりなのですが、黒川結菜チャンもそうだったかな、「表参道高校合唱部!」 の出身者がこのところやたらと多い。 あのドラマは未来の 「ウォーターボーイズ」 になるはずです(こんな人もあんな人も出てた!、という意味で)。

「先に生まれただけの僕」 でキャピキャピしていた音楽の教師が、「ちゃんぽん食べたか」 でツッパリタイプの女の子をしていた彼女だった、というのも驚きでした。

え~っ、そんなに私、バッサリ切りまくってましたか?(完全無自覚)。

リウさんおひさしぶり~。12月は忙しく、録画も
たまり、「直虎」もここでは評判が悪く
入り込む隙間もなかったもんで。
「アシガール」「先に生まれただけの僕」「刑事ゆがみ」おもしろかったです。あと4回目からしか
見てないけど「町工場のオンナ」、映画では
「湯を沸かすほどの熱い愛」はグッときました。
うまい女優と再認識したのが宮沢りえ、杉咲花、
蒼井優ですね。
近い親戚の方の不幸、ご愁傷さまです。

ドラマ大すきおやじ様
お久しぶりです。 本年のご多幸をお祈りいたします。 お気遣い下さり、恐れ入ります。

「直虎」 は確かにクサしてました(笑)。 クサしだすと止まんないもんですね(反省)。 逆にどこがいいのかも分かっているつもりでした。 ですから 「この部分がいいのだ」 とおやじ様からご指摘を受けても、「しかしそれ以上にここがダメなのだ」、と論破してしまったことでしょう。 たかだかドラマのことでやな思いはしたくありませんものね。 おやじ様の判断は賢明だったと思います。

女優サンの注目株は…誰ですかね(笑)。 きれいになったと思ったのは多部チャンかな~。 でも急にキレイになったと思うと結婚しちゃいますからね~(笑)。 まあ結婚しようがしまいがいいですけどね~(ハハ)。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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