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2018年1月14日 (日)

「アンナチュラル」 儚いバランスの上を歩く石原さとみ

 「重版出来!」「逃げ恥」 等々、「はずした」、という話を聞いたことのない野木亜紀子のオリジナル脚本。 これまでマンガ原作とかばかりだったので、第1回を見終えて 「ここまで複雑な話を創れる人なんだな」、という驚きがある。

 ドラマの舞台は 「不自然死究明研究所」 通称UDIラボ。 「死因に問題なし、よって解剖の必要なし」、という遺体の死因をあらためて明らかにしていく組織だ。
 第1回では遺族の依頼によって解剖および身辺調査が行なわれたが、回を重ねるごとに違うケースも出てくるものと思われる。

 この第1回での遺体は死後10日ばかり経過しており、序盤はドラマ全体に、深いもやのかかったような腐臭が漂う印象だ。 正直言ってこういうのは苦手だが、「石原さとみが出てるから」 という理由で見続けた(笑)。
 なにしろここでの石原さとみは、腐りかけた死体を前にしても同僚の市川実日子がケラケラ笑うのに同調している。 この無神経ぶりは 「遺体を見慣れている」、というところからくるのだろう。 法医学モノではよくあるパターンだ。
 それなのに、どこか表情が暗い。
 なにか微妙に崩れやすい細い道を綱渡りしているような、そんな儚げな印象を強く受けるのだ。 これは、私のなかではかなりインパクトの強かった、「校正ガール」 のはじけまくっていた役からは程遠い。
 この愁いを帯びたような性格の原因は第1回ラストで明らかになるのだが、その、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような石原の演技は、死臭漂うドラマのなかで異彩を放っている。

 ところがその腐臭は、ドラマ中盤から一気に話がおおごとになって吹き飛んでしまう。 石原たちチームは、遺体を解剖しているだけでは済まなくなるのだ。 そこからの話は二転三転して初回にふさわしい展開を示していく。 さすが野木脚本、というべきだろう。

 ただし、「話自体がアンナチュラルだ(笑)」 という部分がなかったわけではない。

 冒頭で解剖を依頼してきた遺族に対して、UDI所長の松重豊がUDIについて長々と説明する部分とか。 知ってるからその遺族は来てるんでしょう、というか(笑)。 ドラマの舞台説明としては、いかにもアンナチュラル(笑)。

 そしてその遺体の主と同じ会社の女子社員が翌日だったかにこれまた突然死している、ということ。 これは警察でも事件性を細かく調べなければならない案件であろう。 石原たちのチームが調べるまで、警察がそこまで調べた、という痕跡がまったくなかった、というのもアンナチュラル。

 さらにその、石原チームが捜査を開始して思ったのだが、「これってなんの権限?」 ということ。
 松重豊はこのUDIの組織について、「政府から補助金をいつ打ち切られるかヒヤヒヤしている」 みたいなことを言っていた。 つまりまあ、政府とはそういう関係なのだろうが、本来これってUDIの調査結果を受けて警察が再捜査すべきことなのではないか、そこがアンナチュラル(笑)。

 最後に(しつこいねどうも)先ほど話に出た、石原さとみの愁いの原因が明らかになる過程であるが、どうしてそんなのが分かるんだよ、というか、会ったこともない女のことをよくそこまで調べるよな、ということ。

 しかしそれ以外に目をつぶれば(つぶれないよーな気もするが)、石原の演技が堪能できるドラマであることは確かだ。 同ラボの井浦新はぶっきらぼうで危険そうで謎の多い人物だが頼れる。 最近このパターンのキャラってドラマに多くないか? 時代が危険な男を求めているのか?

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コメント

リウさんこんばんは。石原目当て、正直でよろしい。
(わたしも同じですし・・・)。なるほど内容は
アンナチュラル。でも警察がらみはありがちだし
この設定も「またかよ」と思って一応見てみたけど
まずまず。「ヴォイス」も石原が法医学の学生役
だったけど心の揺れの演技がうまかった。
これから警察以上に推理しまくることに
なるでしょうね。
(20回以上濃厚なキスする山口さやか
を想像してしまったのはわたしだけかしら・・・。)

ドラマ大すきおやじ 様
52才におなりになったようで、おめでとうございます。 同い年ですね(もう2か月ほどですぐ私が先に行きますが)。

石原さとみチャンのドラマって、「校正ガール」 のほかにあまり見たことがなくて。 「新参者」 のスペシャルが素晴らしかった、それくらい。 なんかドラマのなかで存在が浮いちゃう感じがしたんですよね、以前は。 「校正ガール」 もよかったけどそんな感じだった。

それが今回はドラマのなかに溶け込んでいる感じ。 気になりますわ~(笑)。 これは蜷川組の呪縛が解けたせいなのか(笑)恋をしているせいなのか(ヤキモキ…笑)。 いま日本でいちばんいいオンナでしょう(笑)。 濃厚なキスをするならさとみチャンのほうですね(なにしろその分厚い唇フェチに関しては、百恵ちゃんからの長~い歴史があるのだ)。

リウ様

こんにちは。

第2話観ました。初回の時も少し感じましたが、海外ドラマのテイストが更に飽きることなく、一気に観ることができました。
同時に、石原さとみちゃんのアンニュイな表情の理由も一気に明かされております。それはそれで、そこからまた新たな展開もありそうですが、私としては井浦新さんと葬儀屋(「ひよっこ」のお巡りさんしてた人ですね)の関係も気になる。こちらの方も、なにやら深く、重い物持っていそうですね。

ところで、このドラマの舞台になっているUDIラボというのは架空の組織で、ただ、同様の組織を立ち上げを政府が一度検討したのは事実のようですね。
今回は、もし、それが実現していたら、というifの延長上に作品の世界がある訳で、そうした意味ではこの組織って一体どういう権限があるんだ、というリウ様の疑問もごもっともだと思います。
ただ、こうした、何かよくわからんフワフワした集団が、政策的な要請からポコっと出来てしまう、というのも案外ある話で、このUDIラボ自体が官僚組織の中での居場所が定まってない。だから、何ができる訳でもないけど何でもできてしまう。そうした立ち位置のあやふさやさと引き換えの一定の自由さとしてみれば、多少のアンナチュラルなところも目をつぶれるかな、と、私は思っています。

ただ、火葬場の釜のスイッチ強制終了は、ちょいとやり過ぎだとは思いますが(笑)

Zai-Chen様
コメント下さり、ありがとうございます。

第2回はまだ見ておりませんが、野木サンの脚本というのは、1回で感じることが多いという特徴がある気がします。 「anone」 を見ていて思ったのですが、いろんな人のさまざまな事情が深く絡んでいる野木脚本のほうが、セリフ以外にもドラマ全体を深く読み取ることが出来なければその意図がなかなか理解できない坂元脚本より、「疲れなくていい」、という利点がある気がする。 登場人物の名前とか服の色がどうだとか小道具の類に意味があるとか、「Mother」 のあたりは注意深く見る 「気力」(若さ、と言ってもいい)があったのですが(笑)。

そういう 「カルト的」 な設定の淵源にあるのはアニメの 「エヴァンゲリオン」 のような気がするのですが、時代はどちらかというと、「地上波での制約」、という自縄自縛から逃れようとしている流れにドラマは向かっている気はするのです。

例えば 「海月姫」 なんかも、尼寺の連中はみんな放送事故のレベルですよ(笑)。 「アンナチュラル」 第1回の火葬しかけた人を引っ張り出す、というのもその類かもしれません(笑)。

5話まで見ましたがだんだん面白くなってきたと思います。2度目刺す時は思わず目を逸らしてしまいました。5話はオリンピックの開会式の途中でチャンネル(今はこう言わない?笑)をこのドラマに変えたのですが、さすがに視聴率は良くなかったようですね。石原さとみさんは苦手な部類の女優さんでしたが今回はとても良いです。
あと、「anone」を見てます。笑 何故 笑 が付いたのか? 視聴中もリウ様のことが思いうかびます。これ、どのようにレビューするのかと。いや?もう最初から見ていないかも。私も何か訳がよくわからず、俳優さんたちにひっぱられてみています。

夕波れい様
コメント下さり、ありがとうございます。

今年の大河はムチャクチャ罵倒してますのでもし肯定的に見ておいででしたらコメント欄はご覧にならないのが賢明です、とあらかじめ申し上げておきます(笑)。

ところでまだ先週分は見てないのですが、「アンナチュラル」 は私が見ている冬ドラマのなかでは最も点数高いです。 特に井浦新サンから目が離せなくなってきた。 裁判で証言した回などはなんか見終わって妙な爽快感が(笑)。 ただの罵倒男ではない(ちゃんと反省する)ところも好感持てる(笑)。

「anone」 ですが、とりあえず見ておりますが(笑)、レビュー出来ないですはっきり言って(笑)。 なんか核となる部分が見えてこない気がするんですよ。 モデルガンで死んじゃった男の回などは 「これは今のブラック企業が跋扈する社会に対する弱小者たちの嘆きのドラマなのか」 と思ったのですがどうも違う(笑)。 でも、お金ばかりが力をもって、器用に生きられない人たちが溜めこんでいる鬱積が、世間の正義とは違った方向に歪んでいく様を描いている、という点では括れるような気がします。

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    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
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MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

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    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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