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2018年5月 5日 (土)

「ブラックペアン」 身長の低い二宮が今回目指したもの

 TBS日曜劇場枠の医療ドラマ。 主演に嵐の二宮和也、そこに竹内涼真や葵わかながついて、後方には内野聖陽・市川猿之助という 「風林火山」 のコンビがまします。

 第2回まで見る限り、演出が極端すぎる気がしている。 これは 「半沢直樹」 や 「陸王」 など、「いつもの日曜劇場クオリティ」 のオーゲサさなのだが、こと医療の場合にはそぐわない。 医者どうしの醜い見栄やらプライドやらを極端に表現し始めたら、まず置いていかれるのは患者の命、ということになるからだ。 このドラマを見ていて不快になる、まず最大の要因はそこにある。

 その胸糞の悪さをもっとも背負っているのは、主役の二宮和也であろう。 彼はその最悪のキャラ設定もさることながら、ジャニーズ事務所のタレント、として世間に認知されている、というマイナス要因も背負わされている。 この役は彼にとって、リスクだらけなのだ。

 二宮はその大学病院内で最高の技術を有している内野聖陽をしのぐ腕を持っている天才外科医でありながら、そのことをハナにかけ、まわりじゅうを馬鹿にし、金で患者の命を救うことを請け負う。 しかし出世欲はまったくない。
 まるで 「根性の悪いブラックジャック」、といった風情だが、第2回までを見る限り彼は患者には金を請求していないようだ(分かんないけど)。 1000万とか1億とか、彼が金をせびるのは医者とか研修医とかだけのような気がする(確信は持てない)。

 金と同時に彼が欲しがるのは、自分が助けようとする医者の辞表であるようだ。 つまりまあ、退職金目当て、ということになるのかもしれないが、このことから推察するに、彼が欲しがっている(いや、剥ぎ取り踏みつけようとしている)のは、その医者が持っている 「下らないプライド」 なのであろう。
 それゆえに、彼は手術における最悪の局面のときを狡猾に待ち伏せしているようなところがある。 彼には、「スキルのない医者」 を駆逐しようという明確な意思があるようだ。

 そのことを、彼は思いあがりまくった傲慢な態度という仮面で、蔽い隠そうとしている。
 二宮は今回、それを強調するために、彼に与えられた 「渡海」 という男の役を 「精神的にガキのままの人間」「悪ガキのようにふざけた人間」 として演じようとしているように、私には見える。

 このドラマで医局の人間たちに取り囲まれる二宮は、正直なところ 「大人と子ども」 レベルの身長差を隠すことが出来ない。 新人の竹内涼真にさえ大きく水をあけられているのだが、そんな大男のなかで彼は、徹底して嫌味な男を演じることで、「ナマイキなガキ」 というドラマ上の立ち位置を得ようとしているように思えるのだ。 しかもその 「クソナマイキなガキ」 は、ゴッドハンドを持つ至高の天才だ。

 その試みは、少し間違うとヘタクソな演技に見えてしまったり、妖怪の 「子泣き爺」 みたいな道化になってしまう危険性を孕んでいる。 しかし二宮のその試みは、自らの身長の低さを利用した 「憎らしさの表現」 なのだと私は思う。

 しかしその 「クソナマイキなガキ」 の真の目的というものは、今後このドラマに大きなうねりを呼んでいくことだろう。 正直言って第2話までは、主役は研修医の竹内涼真であり、竹内の未熟さが 「いつもの日曜劇場」 チックに展開し、オーゲサに泣いたり喚いたりするものだから、少々呆れてきたのは事実だ。
 竹内の演じる研修医は第2話で早くも異動届けを出すかどうかで迷うのだが、本番であそこまで力が発揮できないようでは医者そのものをやめた方がいい、という渡海の忠告は当然だ。 第3話ではこれまでさんざん引っ張ってきたスナイプという医療器具を再び使うようだし。 二宮が主役なのであれば、とっとと本題に入ってもらいたい気分だ。

 まあ、渡海のような完全無欠の腕の持ち主でかつサイテー男がそばにいたら、みんな普通の精神状態じゃなくなって出来るものも出来なくなってしまうだろうが…。

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コメント

リウ様
こんにちは。

めちゃめちゃ腕が良くて、めちゃめちゃ性悪な天才外科医」って、医療ドラマにはよく出てくる、ある意味定番のキャラクターで、古くは「ER」のドクター・ロマノなんてまさしくそうでしたよねぇ。あのオッサンの顔観るたんびムカついていたことを覚えてます。「ドクターX」で米倉涼子さん演じる大門未知子なども、広く取ると、このカテゴリーに入るのではないかな、と。

ただ、こういうキャラが主役になるのは珍しく、案の定、原作小説では竹内涼馬くん演じる世良くんが主人公らしいですよ。二宮くん演じる渡海というキャラ。確かに脇に回れば相当深い爪痕を観る者に残しそうですが、諸般の事情(笑)で主役に持ってこないといけんもんで、ドラマを作る上で、かなり無理してる印象がありますね。

医師の面子や病院の事情により、患者の命を危険に晒す→未熟な医師が手を出すことにより更に火に油→危ない!もうダメ!というところで颯爽とニーノ登場!!というパターン

ただ、そのパターンに不可欠なカタルシスが感じられないのは、性悪で腕がいい、言い換えれば無駄なことは一切しない渡海という人物を、それだけ二宮くんが忠実に演じきっているから、とも思うのですけど。

Zai-Chen様
コメント下さり、ありがとうございます。

ロマノ…名前はぼんやりと忘れてますが(笑)たぶんあの、ヘリコプターのプロペラで凄惨な死を迎えてしまったあいつのことですよね。 アレすごかったな~(話はそれますが)。 なんたって2回、同じ目に遭ってましたからねー。

「ドクターX」については私失敗しません…じゃなくて見てませんので分かんないんですけど、どうも米倉サンというと演技があまりお上手ではなかった頃のイメージが強くて、あまり名前で見たいと思う女優さんではございませんね(私もトシ食ったせいか歯に衣着せぬ言いかたが多くなって…ご了承ください)。

この研修医が主役だったらかなり痛いお話のような気がしますなぁ(笑)。 私が竹内クンだったら 「こんな異常な病院にいたら医者を志す自分自身がダメになってしまう、どこか別の病院で一から勉強しなおそう」 と考えるところです。 移動申し出なんかする前に直ちにそこを出ていきますよ。 彼はなんでその大学病院にいるんでしょうね。 佐伯式を学びたいのかな(それくらいしかメリットになりうる案件はないでしょう)。

注意深く見ているはずなのに、小泉孝太郎クンがなんであの大学病院であそこまで理不尽な扱いを受けるのかも分かりません。 猿之助サンの病院から派遣されてるんじゃありませんでしたっけ? よくまあ、みんなボコボコにしますよね、お客様を(笑)。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ記事より抜粋)。 この上巻ではビートルズの祖先から遡ってリバプールで人気に火が付き始めたところまでが書いてあります。

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    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
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  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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