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2018年10月13日 (土)

ブログ開始から10年(開始、盛況、転機、近況)

御礼

 2008年の10月9日、ジョン・レノンの誕生日にスタートしたこのブログ。 紆余曲折はあったものの、10年続けることができた。
 おそらくそれはこのブログにコメントを下さる方々のおかげである。 このいい加減な不精者が唯一モチベーションを見いだせるとすれば、それはコメントを下さる方々とのおしゃべりだけだからだ。 改めてこの場を借りて感謝申し上げたい。

開始当時

 「詩集」 と銘打ってスタートしたブログである。 当然最初は詩から始まった。 だがそれは世間一般の常識から言えばとても詩とはいえないカテゴリに属するものだった。
 「降霊によって呼び出したジョン・レノンにインタビューする」、という内容のもので、最初に書いたのが1987年、自分が22歳の頃だったから、20年以上手直しを続けてきた、いわば私にとっては 「出世の本懐」、つまりこの詩を世に出すために生まれてきた、という覚悟を秘めた詩だった。 ジョン・レノンの誕生日に合わせてアップできるよう、買ったばかりのPCをああでもないこうでもないと悪戦苦闘しながらいじくり回した末の労作だった。 これを世に出すとき、使い古された文句だが、私の胸は期待と不安で高まった。

 しかしこれをアップしてから数日。 確かアクセス数は一桁のままだったと記憶している。
 当然ながら、かなり落ち込んだ。
 そしてブログのアクセス数を伸ばすにはどうしたらいいのか、ネットでいろいろ調べてみた。
 「とにかく毎日書け、何でもいいから書け」。 これが私の得た結論だった。
 いろんなことを書いたのだが、最初に爆発的にアクセス数が伸びたのが、NHK大河ドラマの 「篤姫」 の最終回を見た感想を書いた記事だった。 最初の詩のアップが10月だったから、2ヶ月はたっていたことになろうか。 それまでよくて二桁に届こうか、というアクセス数が、1日で90件近く出たのだ。 とにかく驚いた。

 私がアクセス数の魔に魅入られたのはこのときであろう(笑)。 当初の 「詩集」 という名目はあっさりと撤回され、まあドラマの感想文を書いておればたまに詩も読んでくれるようになるであろう、というスタンスにさっさと乗り換えた。

ブログ盛況


 このブログが最も活況を呈したのは、NHK朝ドラ 「カーネーション」 の感想文を書いていた時期であろう。 ほぼ週イチで書いていたのだが週を追うごとにその量は膨大になり、ドラマの秀逸さと相俟ってコメント欄も充実した。
 しかしその副作用がなかったわけではない。
 あまりに仔細にわたってのめり込んだせいか、朝ドラの次作である 「梅ちゃん先生」 のあまりの落差に辟易としながら記事を書き続ける私の元に、私の人格を否定するような書き込みが現れたのだった。
 やはりアクセス数が伸びれば自分の書いたことにも責任が生じる。 このほかにも何の気なしの軽口に思わぬ怒りのコメントを頂戴したり、ネットとの付き合いかたを考えさせることが度々起こるようになった。

転機


 社会に出てから自分の歴史について、何年に何があったとかいう意識がほとんどなくなっている。 そのため何年前に起きたことだかもう記憶がはっきりしないのだが、このブログにとって最初の転機となったのは、私がヘルニアの悪化で入院したときだったと思う。 ちょうど大河ドラマで 「平清盛」 をやっていた年の暮れだ。
 これがきっかけで、それまでほとんど毎日のように書いていたペースを落とすことになった。

 二度目の転機は、自分が経営していた超弱小の会社を休業させることになったとき。 1ヶ月か2ヶ月くらい(ブログの上で)雲隠れした。 あの頃のことはもう思い出したくもないが、それを機にブログの記事数はさらに度を増して激減したと言っていいだろう。

近況

 今年の7月に、録画機が故障した。 それからテレビドラマは 「西郷どん」 以外見ていない。
 このブログを続けるためにテレビドラマを片端から録画し続けてきたが、ちょっとチェックしすぎていた気もする。 倍速で見ないと視聴が追っつかないのだ。 特に朝ドラは見るのに体力が要る。
 このたび始まった 「まんぷく」 は、ヤフーの感想欄を見る限りでは久しぶりに良質のドラマのようだが、私は休む。 録画機は故障したまま、放ってある。

 家電は故障し始めるとそれが続く、とはよく言ったもので、10年前に買ったPCもWindows Vistaのまんまでだましだまし使っていたが活動限界を迎え、おまけに乗っている車のカーオーディオもディスク読み取りができなくなった。

 仕方がないからこのたび、PCを買い換えた。 9万円。 痛い出費だ。

 買い換えてからあまりに当然のことに気付いたのだが、何しろ動作が速い。 これまでVistaでどれだけの時間を無駄にしてきたかが悔やまれる。
 しかもVistaではできなかったようなのだが(よく分からん)、民放の公式サイトTVerとかいう見逃し番組無料配信サービスが利用できるようになったみたいなのだ。
 私はケータイもガラケーで通話とショートメールくらいしか使わないので、数年前から始まっていたこのサービスに全く関心がなかった。
 しかしこれなら、録画機がなくてもテレビドラマをフォローできるではないか。 ただし放送1週間以内だけど。 NHKのオンデマンドという同種のサービスは有料だから食指が動かない。 受信料を払っている人とその家族には無料で提供できるとかしたらどうなのか。

まとめ

 テレビドラマの感想を中心としているこのブログだが、正直なところここ数年のテレビドラマというのはこれぞという傑作がない。
 私がブログをせっせと書いていたあの時期、「カーネーション」 はもとより、「外事警察」「JIN」「mother」「流れ星」 などの傑作が多かった。
 私にとっては恵まれた、豊穣の時期だった。

 これからものらりくらりとこのブログも続けていくだろうが、自分が死んだときにはきちんと挨拶ができるように、今から準備はしておくつもりだ。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

10周年おめでとうございます!
と言っても、江ちゃん以降のお付き合いですが。
カーネーションは、2月3月ヘルニアで入院と療養中ちょこっと見ました。
あの頃は白熱してましたね。
続けてこられたリウ様の筆力に感謝申し上げます。
西郷どんもつまらないのに記事を書いてくださってありがとうございます。
ここ数日鎮痛剤の副作用で胃が荒れまして、こちらをお邪魔する気力がなかったのですが、おめでたい記事にびっくり。
リウ様のペースでこれからも続けてくだされば、幸いです。
朝ドラ新しいのが始まったのね。
また西郷どんでお会いしましょう。

ささ様
コメント下さり、ありがとうございます。

ほかのコメントを下さる方々には大変失礼に当たりますが、あえて言わせていただければ、このブログはささ様の存在なしには存続し得なかったと確信しております。 こちらこそ感謝々々です。

お体のほうはいかがですか。 私も50を過ぎたあたりから、「老い」 というものが彼方に見え始めた気がしています。 今53、さらにさらに近く。

「西郷どん」 はつまらなくないですよ!(笑)

ホントにつまらなかったら、コメント返信も素っ気なくご遠慮いたします。
このドラマのいい点は、「間違い探し、悪いとこ探し」 が面白い、という点(笑)。
…救われない言われようだな(爆)。

橋本様
 久々にお邪魔します。
 
 ブログ開始10年、おめでとうございます~。(パチパチパチ)初めて読ませて戴いたのが「カーネーション」?「平清盛」?(先に放送されたのはどちらでしたっけ・・・?)同じドラマを見てるのに、深い洞察力、そして筆力、文章力に感心しながら読んだものです。今もそれは変わりなく、「西郷どん」のささ様、ヤクミン様とのやり取りも楽しく拝読しております。
「西郷どん」に関しては、おばさんも???の部分が結構あり、「そうだよね~」とか「そういう見方もあるな」とか心の中で思いながら読んでいます。

 ところで、この夏、おばさんは珍しくドラマを3本も見たのですよ。なので、そのうちひとつでもここで感想が読めるかな、感動を共有できるかな、と期待してましたが、残念・・。
 おばさんが見たのは「透明なゆりかご」「この世界に片隅に」「義母と娘のブルース」の3作品。
 「この世界・・・」は尾野さん目当てでしたが、それなりに良作だったと思います。「義母と娘・・・」は竹ノ内さん素敵だったのと、有り得ない感100%の綾瀬さんの熱演が楽しかったので全話見ました~。「透明なゆりかご」はタイトルに惹かれて見始めたのですが、これはおばさんの選ぶ夏ドラNO1!でした。産婦人科を舞台にしたドラマでしたが、とてもリアルで、優しくて、悲しくて・・産む立場の女性として、色々な思いが感じられたドラマで、これが橋本様の筆力でどのような評価になるのだろうと期待していました。再々放送されましたら、ぜひご覧下さいませね。

 季節がすっかり秋、紅葉真っ盛りの頃となり、しかし寒さと共に、インフルエンザやら風疹やら流行し始めるころです。腰痛と共にどうぞお身体ご自愛くださり、更なるブログの継続を願っております。

 やっぱり自分の文章はつまんないな~と、つくづく思うおばさんでした~。

おばさん 様
コメント下さり、ありがとうございます。

ちっともつまんなくないですよ! まあ、当ブログは最近 「西郷どん」 の話ばかりなので、コメントを送りにくかった、というご事情もおありでしょうし。 何しろケチョンケチョンにけなしまくりですからね、「西郷どん」(笑)。

本文でも書いたとおり夏ドラマはさっぱり見なかったのですが、産婦人科のドラマというのは、「コウノドリ」 もそうでしたがいいドラマが多いですね。 「ギネ」 はそうでもなかったかな(笑)。 この種のドラマが面白いのは、「産む側」 と 「産まれる側」 の関係が、もう産む前の段階から立派にドラマチックでることが理由であると思います。 そこに産科医が加わればさらにドラマは広がる。 ここに両親とか友人とか職場とかが加わればこれはもう無限に話があるわけです。

竹野内豊サンが出るドラマというのは、ある一定の水準を満たしている場合が多い気がします。 これはご本人の、脚本を選ぶ力量があるのか、それともスタッフに優秀な人がいるのかのどちらかでしょう。 ただ「義母ムス」 では途中退場だったようですが。

「この世界の片隅に」 は、最終回だけ見ました(笑)。 岡田惠和さんの世界でしたね(笑)。 オノマチも岡田さんの脚本となると、あまり自分の演技力を爆発させる場がないみたいで(笑)。 でもそういうオノマチも味があっていいと思いました。

TVerで見ているこの秋ドラマは、「獣になれない私たち」「僕らは奇跡でできている」「大恋愛」 ですね。 いまのところは。 そのうち書きたくなったら書く気がします。 昨日やった 「フェイクニュース」、前後編の2回だけですがさすがは野木亜紀子氏の脚本です。

リウ様

ご無沙汰してます。祝10周年
リウ様の筆力、分析力の高さの賜物でしょう。
私自身は、いつ頃から参加させていただいたか覚えてないのですけれど・・・

最近はPCや録画機不調とのことで、UPされる頻度も少なくなっていらっしゃいましたが、続けることに意義があるですね〜
これも、ひとえに、ささ様のおかげでしょうか
人間、モチベーションを保ち続けるのは大変ですから。

この夏クールは、なかなか良い番組が多かったので、リウ様のupがなかったのは残念でした。
私が見てたのは、いわゆる「ギボムス」と「サバイバルウェディング」「この世界の片隅に」山田孝之の「dele」。時々「高嶺の花」「ハゲタカ」でしたかね。

秋クールも「下町ロケット」「大恋愛」「フェイクニュース」「SUITS」「昭和元禄落語心中」を見ました。
「獣になれない・・」「僕らは奇跡・・」「リーガルV」は、これからも見るかどうかは??

「フェイクニュース」は今の時代にあった題材を上手に扱ってるように感じました。
「大恋愛」はある意味、王道の展開かな。でもキャスティングが面白い。
「まんぷく」は、福田靖さんの脚本なので、安心して見ていられます。

でも、お母さんが、さき姉の結婚を一旦許しておきながら、仮病を使って結婚をさせないようにしたエピソードは??でした。
父親なき後、3人の娘を育ててきた母親が、そういう行動を取るのがとっても不可解でしたね。
リウ様の朝ドラの記事も読みたい気がしますが、結構体力使うので大変ですものね・・

これからもblogを永く続けていかれることを、切に願っております。

ではでは

rabi様
コメント下さり、ありがとうございます。 お元気でしたか? rabi様お住まいの地域も、今年の夏は酷暑、台風、豪雨など大変ではなかったかな、と案じておりました。 関東、特に東京は酷暑とたまの豪雨くらいでいちばん異常気象の影響を受けなかったのではないか、と感じます。

rabi様はささ様よりもこのブログへのご参加が早かったような記憶はございますが、定かではありません(笑)。 最近では 「このクールはどのドラマを見る?」 くらいのやりとりしかございませんでしたが、それもなかったかここ数ヶ月(笑)。

まあ、こちらもドラマの感想アップしませんもんねー。

「フェイクニュース」 はすでに記事を9割がた書いたのですが、〆かたが決まらなくてそのままです(笑)。 ドラマの話そっちのけで、ジュリーの話になってしまいまして(爆)。 そしたらこの数日でこの件に関するネットの反応がガラッと様変わりして、大幅な書き換えが必要に…(ハハ…)。

まあ要するに、最初から私はジュリーの擁護派だったのですが(笑)。

「落語心中」 はNHKですよね。 「フェイクニュース」 は自分が休みの土曜日に見られるからいいけれど、見れないんだな~(笑)。 「大恋愛」 は0123だったかな?スゲー出過ぎで(笑)。 提供するよりよほど宣伝になってる(コマーシャルなんてすっ飛ばしますもんね録画派は)。 ムロサンって演技、うまいんですかね?(爆) どうも変な感じがするんですけど(笑)そこらへんが面白いかもしれない、このドラマ(笑)。

「リーガルなんとか」 は置いといて(笑)「獣」「僕奇跡」 は結構面白いと思います。 「獣」 は第1回でかなりシビアな展開でしたが、2回目では結構笑わせてもらいました。 「僕奇跡」 も、私が今まで見た高橋一生サンの役ではいちばん好きかなー。

仕事が休みの土曜日に、BSで 「まんぷく」 一週間分ダーッとやってますけど、1時間半拘束されるのは拷問です(爆)。

ではまた。

リウ様

返信ありがとうございました。
この夏は猛暑でしたね〜。でも、あっという間に秋も深まって朝晩冷え込んできました。
冬の雪の降り具合が気になってくる頃ですね。関東の方は、台風の影響も少なくてよかったですね。

「獣になれない・・」は再び見ました。これから、いろんな展開が起きそうですね。
でも、ガッキーはこんなに、こき使われてどうして辞めないんだろうと。イラっとしてしまうんですね。

「僕奇跡・・」は次回見る予定。
高橋一生さんと小林薫さんは、いい感じですよね。

「大恋愛」でのムロさんの演技が上手いのかどうか。ある意味自然体っぽいんですけど、演技なのかどうなのか不明ですね〜。

話は全然変わりますが、先日ダブルレインボーを見ました。人生2度目です。
リウ様は見たことありますか?
とっても綺麗でしたよ。

樹木希林さん、好きだったのに、亡くなられて寂しい限り。今度、「日日是好日」を見に行くつもりです。
今年は、西城秀樹さん、津川雅彦さん、加藤剛さん、星由里子さん、大杉漣さんと実力のある著名な方々が多く亡くなりました。平成ももうじき終わりですね。

rabi様
コメント下さり、ありがとうございます。

ふた回りの虹は確か中学生くらいの頃(40年も前)見た記憶があります。 世田谷でしたね。

梅雨の末期から夏にかけて、毎年どこかで土砂災害が起こってる気がします。 気が休まる暇がない、というのがここ数年の夏のイメージです。 夏バテする暇がなかった。 35℃を超す気温が続いたのに。

このドラマのガッキーはたぶんMなのではないか、と(笑)。 …真面目に考察いたしますと、今の職場のヘッド…スキンヘッドがですね(笑)じっさいのところ結構ハードな仕事をしている、というのが見えますね。 そして部下への指示がかなり的確。 関西弁で大声で押しが強いからパワハラになっちゃいますけどね。 その働きぶりがガッキーに 「辞めます!」 と言わせないのではないか、と。

ムロサンってだいたいが小太りじゃないですか。 今回のような直球の恋愛ドラマの主人公にはなり得ない立ち位置だと思うのですが、それが自らの持ち味のコメディ部分を封印してやっている、というのが、逆に新鮮なんですよ。

樹木希林サンの出てるドラマって、最近あまり記憶にないですね。 この1年で4本の映画に出演した、というから、映画にシフトを移していたんでしょう。 どちらかと言うと私の中のイメージでは、演技者というよりも、とぼけた味わいの笑いの引き出しをたくさん持っている、飄々とした佇まいのひと、という感覚でしょうか。

世の中がどんどんつまらなくなっている気がしてならんのです。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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