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2019年4月21日 (日)

「パーフェクトワールド」 山本美月のチャームとは何なのか

 最近TVerでドラマを見ている私にとって、フジテレビのドラマは敬遠すべき状況にあった。 今年に入ってから 「アドビをインストールして下さい」 さもなくば見れません、というアテンションが入るようになり、面倒くさがりの私はこの冬クールのフジテレビのドラマをすべて視聴キャンセルしていたのだ。
 ところがさきほど試しに見てみたら何の支障もなく見られたので、つまんなそうな月9は飛ばして(笑)関テレの 「パーフェクト・ワールド」 を見てみることにした。 山本美月のファンなので。

 このドラマは 「Kiss」 に連載中のマンガが原作である。 「Kiss」 という雑誌はテレビドラマの原作を量産している印象がある。 この原作は、半年前には映画化もされたらしい。
 内容は、高校時代の憧れの男の子と10年ぶりに仕事で再会したら、彼は下半身麻痺の重度障害者になっていた、というもの。 車椅子の日常を強いられているのが松坂桃李であるが、これまで見てきた彼の役柄のなかでも、最も自然なキャラのように思われる。 だが車椅子なわけで、それを乗りこなすのは至難の業と思われるが、松坂は乗ったままウィリーをするなど運動神経の良さをアピールする。
 車椅子の日常がどうなっているのかがさりげなく描写されていくなかで、彼が乗っている車。 足が動かせないでどうやって運転するのかとか、興味深い描写だ。

 役柄の上で彼は、高校時代のバスケ部のアイドル的な位置から、事故によってどん底に突き落とされながらも、一級建築士という夢を叶えている。 努力の人なのだ。
 その彼と再会したのが山本美月。 このところ 「いだてん」 でボブカットの新聞記者役が印象的だが、おそらくあっちがウイッグでこちらが地毛だろう。
 冒頭でのその再会シーンはかなりシンプルだ。 何の前置きもない、と言っていい。 ずいぶん乱暴な始まり方だな、と感じたが、作り手の意識は松坂の障害を印象づけるほうにあったようだ。 山本は松坂の障害を知らずに 「バスケはまだやってるの?」 と質問してしまう。 周囲にいた松坂の仕事仲間たちの空気は、一瞬にして凍り付く。

 ドラマが進行していくほど印象が強くなっていくのは、松坂の穏やかな態度だ。 どんなにイヤな状況になっても、彼はその穏やかさを崩さない。 それと対照的に、山本の松坂に対するネガティヴな接し方は、最初の心ない質問にとらわれていたにしろ、「そこまで気にしなくても」 と思われる神経質さだ。

 だが、それがいい。

 山本美月という女優は、実に可愛いと私は思うのだが、雑誌でグラビアを見たりすると、不思議と普通の美人になってしまう。 写真写りが悪い、というわけでもないのだが、動いているときの彼女のほうが数倍魅力的に見える。
 彼女にまとわりついているのは、その儚げな美しさなのだ。 彼女は時のうつろいを味方につけているのだろう。
 その儚さがつれてくる哀しさが、今回の彼女の役を引き立たせている。 彼女の表情を見ているだけで、饒舌なト書きに勝る心理状態を、受け手は感じていく。

 松坂の穏やかな感情は、高校時代からの恋人であった美姫(水沢エレナ)のことに触れると途端に尋常ではなくなっていく。 どんなつらい目に遭っても耐えてきた松坂ではあったが、意識的にいろんな感情を自分の奥に押し込めてきたのだろう。
 特に排泄に関する悩みは、彼のプライドの根幹を揺るがすほどの重大事であったことは間違いない。 最初冗談めかして山本にしゃべっていたことだが、同窓会で美姫と言い争い会場をあとにした松坂を追いかけた山本が見たのは、松坂の失禁する姿だった。 松坂は激しく感情を露わにする。

 このドラマのいちばん興味深いのは、こうした心理的な葛藤のやりとりだ。 山本のほうにも高校時代に絵に関わる仕事がしたかった、という夢を諦めている心の傷がある。 合併症による病(だったっけな)に倒れた松坂が仕上げなければならなかった外観デザインの着色を手伝うことで、山本は自分の諦めていた夢をもう一度叶えよう、と決心する。

 なかなか繊細なラブストーリーである。 でも視聴率悪いな。 ラブストーリーに飢えている人はみんな見たほうがいい(笑)。

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テレビ」カテゴリの記事

コメント

うxxxxx、リウさん、美月がかわいくて録画消去できません!。

劇場版もあるのですね。
TV版の方がキャストが大人っぽいかな?
障害者の生活ハンデを容赦なく描いていて
イロモノやコメディが多い今季ドラマの中でかなり強烈。
松坂、二年前の朝ドラでは女に褌洗わせていた駄目男だったのに(笑。

ドラマ大すきおやじ様
×××が気になるな…(笑)。 ウ○コタレのことかな?(いや、ただの説明不能なオヤジの叫びかな…笑)。 オッサンキラーだな山本美月。

巨炎様
映画版は杉咲花ですもんね。 まだガキですね(笑)。 演技派ですけどね。 「アタル」も途中リタイアしました。 まあ遊川作品に飽きた、というか。

あれは「わろてんか」でしたっけね。 あれもひどいドラマだったなぁ。 ああいうのが20パー超えですから、私と世間の嗜好はもうかなりずれているのか、と感じます。

リウ様
お久しぶりです。

今期も不作のドラマの中で、パーフェクトワールド、視聴継続しようと思う数少ない民放地上波プライムタイムのドラマです。
いいですね。山本美月さん。江口寿史のイラストから抜け出たようなルックスにも関わらず、どこか地に足が付いた普通の生活者としての佇まいを残している。区役所の窓口なんかに居てもおかしくなさそうです(と、言ってホンマにいたらエラいことですけど(笑))。
彼女が女優としてなかなかやな、と意識したのはNHKであったドラマ版の64(ロクヨン)からでした。あの時の、広報課勤務の婦警という役柄が、彼女の持ち味によく合っていたと思います。ただ、このドラマですね、山本美月さんの上司役2人が、新井浩文・ピエール瀧という・・・しかも、当時、この2人と一緒に写真に写っているツイッターが拡散され、言われも無くdisられて、大変気の毒でした。「いだてん」といい、このドラマといい、数字には恵まれてないようですが、質の高い作品なので、観る人は観ていますよ。まあ、今時のドラマは朝ドラのような特殊な例を除けば、みな視聴率1ケタがスタンダード。ネット用語でいう「爆死」と言えばみ~~んな「爆死」なんですからね。

また、松坂桃李くんも、こういう、一見穏やかに見えて、心の奥深くに何か抱えていているような役が似合うようになってきました。漫画でいうところの「ベタ目」、深い闇を感じさせる目つきを唯一出せる若手俳優だと思っています。

Zai-Chen様
コメント下さり、ありがとうございます。

女性に暴行とかクスリとか、そりゃやっちゃイカンですがね、

…と前置きして、最近宮藤官九郎さんが「いちいち断らなくちゃならない風潮って、どうよ?」と週刊誌に書いていたことを思い出してしまいました。
私の場合は炎上回避、というよりも、「いちいち断ることを皮肉っている」気持ちで書いてるんですけどね。

それで、なんですか、山本美月にディスりが波及ですか。 ホントに中島みゆきの歌じゃないけど、「世のなかバカなのよ(回文)」ですね。 みんな正しく清らかな世界でつまんない刺激に陶酔していればいいのだ。 聖人君子ばかりの世の中は、息が詰まります。

「今期も不作」、と言うよりも、「狙いすぎ」、という気がするドラマをポツポツ見かけたりします。
「集団左遷」はまるで池井戸ドラマのパロディみたいな。 「臨店」とか、知ってる、もーいーよ、みたいな。 変顔を続ける福山くんがやけに哀しかったり(ハハ…)。
「オレのスカートどこやった」は、あの人に女装させちゃダメでしょうというのに女装させちゃって(笑)。 生徒もハラ立つし。 こういう、最序盤で見る側のイライラを助長させるようなドラマは正直、好みではないです。

あとは「定時で帰ります。」ですが、これはこれから記事にしようかな、どうしようかな、と考えております。

リウさん、2回目の放送、
ファンの心臓には良くないです(泣)。
「どうしましょう~。」「ど~してます?」
(嗚呼アアアアアッッッッッッッ・・・・・。)
今回の萌えポイントは「流し目」
からの「キッス」です、ハイ。

リウ様
ご無沙汰してます。
山本美月ちゃん、いいですよね。私も大好きです。
「刑事ゆがみ」でのハッカー役、「モンテクリスト伯」の目黒すみれ役、どちらも上手でした。
役への捉え方がナチュラルな感じがします。
結構、役の振り幅が大きいのですが、うまくこなしてると思います。これからも楽しみな女優さんです。
 最近、住居事情からTVのチャンネルが一つ減り、視聴できる番組が限られてしまいました。TVerで見ることが多くなり、「きのう、何食べた」「スパイラル」「俺のスカートどこいった」もTVerでみました。
 「きのう、何食べた?」は30分の番組なのに、濃いですね。毎回、楽しいし、レシピもいいので役に立つ番組。
西島秀俊さんも内野聖陽さんも好きな役者さんなので。

「俺スカ」は、さすがにインパクトありすぎて、ついていけないかも?
「集団左遷」や「スパイラル」は、内容的にはだんだん目新しさがなくなってるから・・・。福山さんは大好きなのですが、今回はなぜ顔芸なのでしょう?香川照之さんの影響?プロデューサーの意向?本人の意向?不思議です。コメディタッチを目指してるのかしら・・・
 
 「白衣の戦士」「わたし定時」「ストロベリーナイト」も初回しか見てないのです。「ストロベリーナイト」はやっぱり竹内結子さんと西島さんでしょう。こういうドラマを作り直すのはやはり至難の技ですね。
今クールは、いい番組が目白押しというわけではないので、限られた番組を適宜見るといった感じです。
 
 

ドラマ大すきおやじ様
なんですと~なんですとぉ~~っ(デベロン音頭…って知らんか)。 まだ見とらんですがな。 そんなに脅すと怖くて見れなくなってしまうではないですか(爆)。

rabi様
コメント下さり、ありがとうございます。

少々酷な言い方になってしまいますが、この山本美月、という女優さんの旬というのはそんなに長くない、と感じます。 正統派の美少女タイプ(つーてもアラサー)ですから、世間で言うところの「劣化」が始まってから、どのように女優を続けるのかに、生き残れるかどうかの鍵がある。

女優さんというのは、この先自分がどのように女優を続けていくのか、というビジョンが必要ですね。 シニアになるまで女優を続けるつもりなのか、主役級になりたいのか脇役でもいいのか、結婚までの腰掛けなのか、などなど。

このドラマは今でしか見ることの出来ない彼女の魅力が凝縮されている気がします。 スタッフが、それを記録に焼き付けようとしていることが分かる。 そのような機会をもらった女優さん、というのは、幸せだ、と感じます。

「白衣の戦士!」は昔風のかなりベタな話ながら、昔を懐かしむ感覚で見ると結構気楽に笑ってホロリ泣けます。 バカにしてたんで結構意外かな。 「昔はこの程度のドラマでこう感じていた」、というのが思い出されてくるんですよ。

「定時で帰ります。」は第2話、結構いいと思いますよ。 内田有紀さんが出産から復帰した女性の焦りをよく表現してました。 ユースケがイヤ~な上司で…(笑)。

「ストロベリーナイト」はリメイク前のものも見てないのであまり興味がわかず…。

しかし「白衣の戦士!」も「集団左遷」もそうですが、最近「変顔」って、流行ってるんですかね?

リウ様
美月ちゃんへの見解、なるほどね。と思いました。
確かに女優さんとしてのビジョンを彼女が持っているかどうかはわかりませんものね。
何かと若いうちは、芸能界でもチヤホヤされてます(いわゆる旬というやつですね)。 30代半ばになると、どういう方向で女優として生き抜くのか考えないといけないですし。
美少女ほど、難しいですよね。

「定時で」の第2話。配信映像で、また見てみますね。

ではでは

rabi様
コメント下さり、ありがとうございます。 少々返信が遅れました。 昨日東名を通行止めにした自殺者のせいです(あれで帰りの国道246が大渋滞で…)。

電車に飛び込んで自殺する、という人は昨今大勢おりますが、これを高速道路とか一般道でやられた日にゃ日本は機能不全に陥ります。 電車だって論外ですが。 飛び込む勇気があれば生きられるさ!

話を本題に戻しますが、アラサーの女優さんというのは、そうした点でとても興味深い。 アイドル的な人気というのは彼女たちの持つひとつのアビリティだと思うのですが、そのアビリティを失いつつあるとき、彼女たちは自らの演技力と向き合わなければならなくなるからです。 ガッキーや綾瀬はるかさんが近年出演するドラマは、その逡巡の跡が見えて面白い。

「定時」の吉高さんもその範疇だと思うのですが、彼女の印象は「いつもマイペース」(笑)。 その特徴が今回のドラマに投影されているようでいて実は…という記事をちょっと書きたい気もするんですが(自分のやる気と相談です…笑)。

リウ様
10連休のGW,あちこちで大渋滞。東名の通行止めは自殺だったんですね。飛び降りる勇気があれば、なんでもできたんじゃないかと思いますが・・・
我が家はGWに出かけなくなって十数年。出かけても混んでるし、高いし、いいことは何もないですもん。

アラサーの女優さんとしては、やはり綾瀬はるかちゃん。彼女のチャレンジというか、いろんな役柄にトライして、演技の幅を広げてる気がします。長澤まさみちゃんも頑張ってますね。女優さんは、やはり年齢と容姿、演技力の兼ね合いが難しい職業ですね。大変な努力をされてるのではと推察されます。

「定時」の第2話、視聴しました。なかなか良かったです。子育てしながら職場復帰する女性の心理がよく描かれていたと思いますね。もっとも、これは仕事ができる女性だからこそと言えるのですけれど。

リウ様の新しい記事のup,いつも楽しみにしています。

ではでは

rabi様
コメント下さり、ありがとうございます。

毎年、連休中は全くコメントが来ないもので油断しておりました。 返信の遅れをお詫びいたします。

私の職場では10連休にはならなかったのですが、外野から眺めた印象では、その前半は寒くて天気がぐずつき気味だったのでそんなに人出は多くなかった気がします。 高速も20キロくらいの渋滞で済んでたし。 平成→令和の(さすがにすぐ変換されないなぁ~…笑)代替わりを見守る人が多かったのかも。
ただまあ、「10連休の人多いなぁ」とは感じてましたが。

私もrabiI様と同じスタンスですが、買い物には出かけます。 したがってお金は普段以上に減っております(笑)。 「ナニゲニ」(つまり何気なく、ではなく)物価が上がっていて、1万円札の価値が下がってきた実感がありますね。 あっという間に無くなってしまう。

「平成生まれのアイドル」とかネットで騒いでいたのが、つい最近、という感覚。 最近のアイドルは、囲碁のナントカっていう女の子でしょうか(笑)。 あちこち担ぎ出されすぎ、という気もしますが。 大人の世界に翻弄されていますね。

綾瀬はるかさんは、やはり好きなんですね、自分としては。 彼女のガードが緩そうなところが。 ですので、この先引退でもしない限り、応援したいですね。 長澤まさみさんはなんか見ていて危なっかしい(笑)。 ぶっちゃけキャラ路線で行くつもりなのかな~。 彼女が出てくると画面がスリリングになる、とか、そういう境地を目指してほしい気がします。

歳を重ねてきて、ますます面倒くさがりに拍車がかかった気がしますが、面倒くさく思うのは認知症の入り口らしいので(笑)認知症予防のためにブログを頑張ります(爆)。

リウさん、今回の「パーフェクト美月」?、たっぷり美月を’美’ましたけど
やっぱ 「キッス」はいいな~、「キィィィーー(握りコブシ)。」
コンカイあたりから字幕が邪魔になり始めました(ヴヴぁヴぁヴぁヴぁヴぁあvだあdが葉じゃかぁぁぁあぁえあえ嗚呼えあっわわわっわ泡wwくぁくぁくぁくぁあええあらあっらr多々や鮎ああいういあおあぱぱぁ冠者派がふぁださあzぁかあcヴぁ花あっ間、ヴぁヴァアッヴァアヴァヴァvッヴァヴァバッバbナナナナナンママママ、ア、ア、ア、アァァァカカジャジャハhガ。

ドラマ大すきおやじ様
なんかコメントが読み込み事故みたいになってますけど(笑)…大丈夫ですか(爆)。

井の頭五郎さん(松重さんね)、コイツを敵に回すとかなりヤバい(笑)。 この人は自分の気に入ったシチューションにならないと気が済まない性質だからなぁ(だから五郎さんじゃないって)。

美月くんのライバルもそうだけど、簡単にキスしすぎだっつーか(笑)。 役得やのう松坂くん。

字幕が美月くんにかぶり過ぎなのかな(爆)。 字幕焼き付け型(つまり取れない)の録画方法では、悲惨なことになりそうですね(ハハ…)。

リウさ~ん  こんばんは。 うふっ、今回は字幕なし、
あー美月チィヤンッ。そんなにがんばって、ほ~ら言わんこっちゃ無い。
ふっくらほっぺも小股でちょこちょこ近寄る仕草もたまりませんっ。

でも、視聴率低いのよねー。あ゛~~~~。
(前回できなかった「あ゛」が出来るようになりました。)

ドラマ大すきおやじ様
ああいう体勢で落ちてったら頭打って即死じゃないでしょうか(ハハ…)。 「だから言わんこっちゃない」みたいな流れもまた、…うーん、ベタかも。

視聴率なんて録画組から言わせれば(録画機壊れてからしてませんが)意味のない最たるものですけど、これを基準に山本美月が数字の取れない女優だとかいう評価を、テレビ局の人にはしてほしくないですね。

「いまの年齢くらいになったらもっと自分は活躍していると思っていた」、と話す山本美月。 野心のある女優から活動の場を奪っては、いけません。

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BOOKS

  • マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下

    マーク・ルイソン: ザ・ビートルズ史 下
     1600ページも費やして、この上下巻はまだ彼らのデビューまでしか書かれていない。 3部作計6巻のうち2巻に過ぎないのだ。 なんと気の遠くなるような作業なのだろう。  本書はビートルズを語るうえで孤高の一作となるはずだ。 虚飾をすっかり剥ぎ取った、20世紀最大の奇跡に潜む真実が、これを読めば理解されるはずである(当ブログ紹介記事より抜粋)。 本書下巻では、1962年のレコードデビューまでが書かれています。

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  • ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白

    ポール・デュ・ノイヤー: ポール・マッカートニー 告白
    まず驚かされるのが、表紙のポールの写真です。 よくこんなのが採用されたな、というくらい、刻まれた年輪が顕著に分かる 「年老いたポール」。 飾り気のないその写真に、「素のポール」 をあぶり出そう、という心意気が見える。 そして実際、著者のその目論見は、成功しているように思えます。 何より大きいのは、「NME」「Q」「MOJO」 など音楽メディアで長年記者を務めてきた著者がポールと同じリバプールの出身者である、ということ。 さらにポールと同じファースト・ネームであること。 だからポールはまるで自分の分身に話しかけるかのように、時折同郷人にしか分からない言葉で気さくに著者に話しかける。 この本を読む者は、まずその 「不思議なリラックス感」 に包まれるはずです。  本の構成は大きく二つに分かれます。 前半ではビートルズからウィングス、ソロに至るポールのたどってきた長い長い歴史、後半ではポールの人格に迫る試みがなされていく。 そのインタビューは、一気に行なわれたものではありません。 著者がNMEの記者だった1979年のものから、明示はされていないがおそらく2013年、「NEW」 の発売前後が最新のものではないか、と思われます。 実際読んだ感覚では 「キス・オン・ザ・ボトム」 あたりが最新のような気もする。 その30年以上にわたる膨大なポールへのインタビューを、項目によって構成し直しているようです。 ですから、今年(2016年)亡くなったジョージ・マーティンについてのポールの見解であるとか、最新の情報が提示されているわけではない。 ポールの情報というのはこの歳になってもなお日々更新型ですから、その点については物足りなさが確実にあります。 さらに、30年以上というとポールのものの考え方にも変化変遷があってしかるべきだと思うのですが、30年以上をリミックスにかけているからその変化というものがつかめてこないもどかしさがある。 表紙を飾ったポールの 「老い」 という問題にも、この本はきちんと答えてくれているわけではない。 さらに言えば、ジョン・レノンの死について多くが割かれているのとは対照的に、2001年に亡くなったジョージ・ハリソンの死についての記述はない。 正直なところ、このような本を読み漁ってきた身としては、衝撃に値するような情報が書かれているわけではありません。 しかし前述したような、リラックスしたムードのなかでポールと語らっているような疑似体験を共有できる強みが、この本にはある。 この本全体に貫かれているのが、この心地よさなのだ、と思うのです。 その心地よさが乱れるパートがあります。 自身の失敗作、どうでもいい作品について語るときのポールは多分に感情的になりがちであり、イライラした様子を隠しません。 特に 「シークレット・フレンド」 を語るポールのくだりはポールファンなら一読に値する部分でしょう。 しかしそのイライラも、ポールの人間性が垣間見える瞬間としてこの本にとっては必要なパートなのです。 3000円以上と、この本は決して安くはない部類の本です。 ただその値段に見合うパフォーマンスは兼ね備えています。 この本と付き合った1か月足らずの間、心地よい体験をすることができました(アマゾンの自身のカスタマーレビューより)。

  • : レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]

    レコード・コレクターズ 2011年 07月号 [雑誌]
    全200ページ程度のボリュームのなかで、キャンディーズに関する特集記事は50ページ。 ただし、これが濃い。 全シングル曲、ほぼほとんどのアルバムの解説は当然として、彼女たちの芸能界における歴史から見た考察、コメディエンヌとしての彼女たち、DVD解説など多岐にわたり、キャンディーズが分析されています。 特に圧巻は、レア音源に関する記述。 ここまで調べている読み物には、個人的にはお目にかかったことはありません。 700円。

MUSIC

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
    ロック界、いや、すべてのポップミュージックにおけるアルバムの中で史上最高と称され、すでに世界文化遺産の域にまで達しているこのアルバム。 そのアルバムの発売50周年を記念して、スペシャルエディションがリリースされます。 なかでもブッ飛ぶのがこのスーパースペシャルボックスセット。 CD4枚組であらたなリミックスのステレオ盤1枚、モノ盤1枚、初期テイク集が2枚、さらにブルーレイ1枚とDVD1枚で5.1サラウンド、ハイレゾ音源、ドキュメント映像 「メイキングオブサージェントペパーズ」 のデジタルリマスター等々、卒倒するようなラインナップです。 18、000円プラス税と値は張りますが、史上最高の名盤だからこそこれは買い。 5月26日の発売までに予約をしておけば、アマゾンならば値下がりした時に値段がそのあと高騰しても最安値で購入できます。 ビーファンならずとも、これは注目ですぞ!

  • 山口 百恵 -

    山口 百恵: ゴールデン☆アイドル 山口百恵(完全生産限定盤)
    全シングルA・B面プラスボーナストラック(「あなたへの子守歌」)を、山口百恵名義としては初のブルースペックCDとしてリリース。 音はいわゆるドンシャリ系ではなく、アナログ盤に準拠した原音に忠実な印象です。 パッケージングはアナログシングル盤サイズで中袋、CDを納めるケースが完全にドーナツ盤をイメージしています(よく言えば斬新…笑、悪く言えばチャッチイ…笑)。 しかしその発想は買える(笑)。 ほぼ原寸大のシングルジャケットと裏の歌詞カードの複製ブックレット。 ただスキャニングは欲を言えばもう一歩。 当時シングル盤を中心に聴いていたかたなら、この編集盤はかなりの 「買い」 です。 しかしこのジャケット表紙の写真、スッピン風で個人的にはすごく好き。

  • デイヴ・グルーシン&リー・リトナー -

    デイヴ・グルーシン&リー・リトナー: Two Worlds / Grusin & Ritenour
    NHK朝ドラ 「花子とアン」 で美人のスコット先生が夜な夜な歌い、チビはなチャンがすっかり覚えてしまったイギリス民謡、「ザ・ウォーター・イズ・ワイド(流れは広く)」。 このアルバムでルネ・フレミングが歌っていたのを思い出しました。 ルネのソプラノはけっして大袈裟でなく上品で、私のとてもお気に入りのソプラノ歌手ですね。 このアルバム自体は全体的にクラシックにギターのリー・リトナーが絡むフュージョンぽいものなのですが、故・黒田恭一サン評するところの、「大人が聴く音楽」。 胸を締め付けるような哀しみと、すべてを包み込むようないたわりに満ちていて、私の人生のなかでも最上位に位置する愛聴盤です。

  • 桜田淳子 -

    桜田淳子: ゴールデン☆ベスト 桜田淳子~シングル・コレクション
    彼女の活動期に発売されたシングルをすべて網羅したベスト盤。 確かに後年のものほど馴染みがありませんが、選曲漏れがないので、彼女の存在とは何だったのか自体に思いが至るベスト盤です。 音も楽器の音像がよくてなかなかいいマスタリングをしている気がします。 2600円程度で推移しています。

  • ザ・ビートルズ -

    ザ・ビートルズ: ザ・ビートルズBOX(限定生産品)(USBメモリ)
    パソコンにUSB端子があり(たいていついてると思います)、パソコンで音楽が聴ける環境をお持ちの人ならば、聴くことができます。 現在のテクノロジーで最もいい音質で聴ける、ビートルズの音楽です。 ただし国内版にもかかわらず、訳詞とか一切なし。 ジャケットもブックレットもパソコンデータ。 純粋に音楽だけ楽しみたい人向けです。 また、曲間にコンマ何秒かのブランクが入ります。 「アビイ・ロード」 のメドレーも同様です。 しかし、音はさすがに、すごい。 大きな音量であればある程、目の前にビートルズが迫ってくる勢いです。 ツヤが違います。

  • The Beatles -

    The Beatles: The Beatles [USB]
    こちら上記の海外版。 内容的には国内版とほぼ一緒なので、値段が安いこちらのほうがいいでしょう。

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